第561号(2001.02.15)

ビオトープ学習会で講演する浜口さん。

ビオトープ学習会

相模川河川敷の芝張り

都市公園的利用できるが生き物を追い出す   

平塚市博物館の浜口さんが講演

多自然型川づくりを推進する会      

 2月4日、厚木市下津古久の市立相川公民館で、「川の自然とビオトープ」に関する学習会が開かれ、地域住民66人が参加した。「相模川多自然型川づくりを推進する会」(中林竹廣代表)が主催して開いたもので、平塚市博物館学芸員の浜口哲一さんが「川の自然や生きものと人々のかかわり」について約九十分間講演した。
 浜口さんはスライドを用いながら川の形態や河川敷の実状などを紹介、「川の自然の特質はもっとも乾いた環境と、もっとも湿った環境が共存しているところにある、その多様性こそが川の多くの生命を支えている」と解説、「川に手を加えるときも、その多様性を生かすことを考えていかなければならない」と話した。
 そして、「日本ではビオトープという言葉が使われ始めてから10年ぐらいになる。ビオトープとは、本来、生き物が生活していく場所を色分けするという意味だが、日本では自然を残していく、復元していくという意味に使われている」と前置きし、「自然を残す場合、このビオトープという手法は有効である」と述べ、「その場合、乾いた場所と湿った場所を入れるグランドデザインを描くのが基本である。また、地域の自然を考える場合、大人の目で考えるのではなく、子どもの目で考える視点が大事だ」と強調した。さらに河川敷の管理の仕方についても、「そこに棲息している生き物(たとえばヒバリのいるグラウンド、トノサマバッタのいる土手など)を物差しとして考えることが大切」と指摘した。
 講演終了後、参加者から「厚木市は相模大堰右岸の多目的広場に芝張りを計画しているが、そのメリット、デメリットについてうかがいたい」という質問が出され、浜口さんは「芝張りのメリットとしては、利用者、つまり人間がそこで弁当を広げたり、寝ころんだり、散歩したりするという、都市公園的な利用ができることにある。しかし、逆に芝張りは多くの生き物を追い出すことになり(たとえばヒバリは芝生では巣はつくらない)、生きものの立場から見ると、芝張りのメリットは何もない。また、芝生についている土も一緒に植え込まれるため、元々川にはない植物が繁茂することにもつながる」と指摘、自然や生き物の立場から考えると、芝張りのメリットは何もないと答えた。
 続いて、「ビオトープを考える際に何かヒントになるものはないか」という質問には、「相模大堰ができてから7年、失われた自然も大部落ち着きを取り戻してきた。多目的広場を考える場合、この広場だけを見るのではなく、川の流れや土手、川岸、中洲の様子とか、もっと広いエリアを見て、それを把握した上で、そこに足りない要素は何か、それを取り戻すために広場をどう生かし活用していくかを考えていくことが大切だ」と述べた。
 推進する会では、厚木市の相模大堰多目的広場の整備計画に対して、議会に多自然型川づくりを進める陳情を出しており、学習会は地域住民が多自然型川づくりについて勉強しようと開いた。今後もこうした学習会を続けていくという。

 教育委員会が謝罪
 相模川多自然型川づくりを推進する会が、2月4日に開く学習会の会場使用を相川公民館に申し入れた際、職員から「市の事業に反対する団体には会場を貸すことが出来ない」(結果は利用が承認された)と言われ、精神的、肉体的苦痛を受けたとして1月12日、山口市長に謝罪を求める抗議文を出していた問題で、1月26日、厚木市教育委員会は長谷川美雪教育長名で、「公民館利用承認の手続き過程において、当方が利用内容等を十分に確認しなかったことから、貴団体及び貴団体会員に対して御不快・御迷惑をおかけしましたことを心からおわび申し上げます」という回答(謝罪文)を出した。

議会でも審議始まる―調査研究特別委員会を設置
        厚木市会・各派代表9委員で構成
       
県立病院移譲問題
 厚木市議会は2月8日臨時本会議を開き、「県立厚木病院移譲に関する調査研究特別委員会」の設置を満場一致で採決、その後第1回の特別委員会を開いた。
 特別委員会のメンバーは徳間和男氏(厚木クラブ)森屋騏義氏(共産党)松田則康氏(民政クラブ)高橋徹也氏(民政クラブ)小島一郎氏(あつぎ21)斎藤仁礼氏(あつぎ21)簗田晃氏(公明党)北村一美氏(神奈川ネットワーク運動)高田浩氏(厚木市民派議員会議)の9人。委員長には徳間氏、副委員長には森屋氏が就任した。
 県立厚木病院移譲の問題については、昨年12月、岡崎知事と山口市長間で受け入れを前提とした協議を行うことで一致、話が具体化に向けて進んだ。市では12月に学識経験者や医療、福祉、労働・市民団体の代表など15人からなる「県立厚木病院移譲に関する検討協議会」(原田茂会長)を設置、受け入れに当たっての課題や問題点などを協議している。
 今回の特別委員会の設置は、これまで市側から議会に対して正式な報告がなかったことから、太田議長が「議会として市政の重要課題を十分に論議したい」と各会派に呼びかけたもの。
 8日に開かれた第1回の特別委員会では、受け入れにあたって市側は土地と建物の無償譲渡を県に求める意向を示したほか、庁内にこの問題で専門に対応する職員を配置、4月から新体制でのぞむことを明らかにした。
 会議では市から他の市立病院との経営状況を比較した資料が提出されたが、各委員からは「これだけではどの診療科目が採算がとれているか、赤字の科目はどれかなどが分からない、診療科目ごとに経営分析を行った資料や人件費などの経費を示した資料を提出して欲しい」という要望が出された。
 市側は「県は受け入れるという基本合意がなければ経営分析にかかわる資料を出せないと話している」と答えたが、「資料がなければ検討のしようがない」と要望したため、市側は県に対して資料の公開を請求していくと答えた。
 また、県が3月末までに正式合意を求めていることに対しては、特別委は「性急すぎる態度だ。厚木市にとっては市政の重要課題。議論を尽くした慎重審議が必要」として、県の求めに批判的な意見も出た。
 特別委は、受け入れを前提としたものではなく、あくまでも白紙の状態で審議を行うことにしており、審議の経過は2月議会で中間報告することにしている。
 2月16日には、厚木市医師会と特別委メンバーとの話し合いも持たれることになっている。

厚木第二小と厚木中学   

相模川河川敷

ふれあい遊歩道にふるさと絵画

 2月5日、厚木市立第二小学校(山本雄造校長・児童数711人)5年生の児童が、同市旭町スポーツ広場わきにある相模川右岸河川敷の「ふれあい遊歩道」に、動物などの絵を描いた。
 昨年夏、学校と地域住民が一緒になって「自分たちの地域に何か手作りのふるさとを残そう」と遊歩道に絵を描くことを決めたもので、第二小のほか、厚木中学校(須田節子校長・生徒数626人)、厚木南公民館も加わってペインティング計画を企画した。9月に厚木中学美術部の生徒が下絵を描き、それを基に地域住民と東京農業大学の学生が遊歩道に下書きし、仕上げの色づけを第二小の児童が受け持った。
 この日、第二小学校5年生(3クラス120人)の児童は9時30分現地に集合、「総合的な学習の時間」を活用して、農大の学生や地域の人々の指導を受けながら、幅2メートル、長さ16メートルの遊歩道に描かれた虹や蝶、気球などの下絵にハケとペンキを使って色づけの作業を行った。8日には同校6年生の児童が残りの16メートルに色づけを行った。参加した小学生たちは「自分の描いた絵がずっと残るのがうれしい」と話していた。

問題解決能力育てよう

CD―ROMを作成

厚木市教育研究所

 厚木市教育研究所は、平成14年度から完全実施される新学習指導要領に設定されている子どもたちの「問題解決能力」を育てるため、生活の場である厚木に興味や疑問を抱いたときに、問題解決の一助となってくれる教材「CD―ROM・めざせ!厚木博士」を製作した。
 「厚木」という素材を、自然、歴史、産業、くらしの四つに分類、文字と画像を使ってデジタル化したもので、子どもたちが文字を媒体とした情報と同時にデジタル化された情報にも慣れ親しみながら問題解決能力を培っていくことができるよう教育資材としてまとめた。今年度中に、市内の小・中学校に配布して、パソコン教室で児童・生徒が自由に活用できるようにする。
 操作はどのページからも興味のあるページにアクセスできるようにした。自然では厚木市の紹介や川、山と丘陵、人々の暮らし、歴史では先土器時代から現代まで、産業は農業、工業、商業など、そして暮らしでは厚木市役所の仕組みや役割、お金と経済、文化芸術などについてのデータを収録している。また、子どもたちが興味を深める工夫として厚木博士のほか、4人のキャラクターを登場させ一緒に学ぶようにしている。
 教育研究所では「デジタル化された教育資材としては画期的なもの。今後は教育関係者だけでなく市民も広く利用できるよう、教育研究所のホームページにも入れ込んでいきたい」と話している。

モンゴル雪害児童救援

「米一握り運動」

国際交流は子どもの時からアジアの会 

 神奈川を拠点に活動しているNGO「国際交流は子どもの時からアジアの会」(高岡良助代表)では、雪害で食糧難に苦しんでいるモンゴルの児童を救援するため、「モンゴルの子どもたちに米を送ろう」キャンペーンを行っている。
 同会では昨年七月、モンゴルの子どもたちに絵本1万3千冊、鉛筆6千ダース、クレヨンなどの支援物資=写真=をマイクロバスに積んでシベリア鉄道経由で送ったほか、8月にはモンゴルで「第9回アジア子ども交流大会・イン・モンゴル」を開催、日本、韓国、中国、ロシア、モンゴルの子どもたちが一堂に介して交流を深めた。
 今年、モンゴルは記録的な大雪で、食糧に大きな被害が出ている。このため、同会では雪害で食糧不足に悩まされている子どもたちを支援しようと、「モンゴル雪害被害児童緊急支援・米一握り運動」を展開することを決めた。救援米は白米で約10トン。3月10日ごろ、他の支援物資と一緒にコンテナでシベリア鉄道経由で現地に送られる。
白米支援者は、荷物の宛名を「国際交流は子どもの時からアジアの会」と記入の上、「ヤマト運輸神奈川県藤沢中央営業所止め」で送ること。住所を書かなくても、ヤマト運輸に持ち込めば配達される。送料は送り主の負担。3月5日締め切り(必着)。
 同会では支援物資を整理するボランティアも募集している。問い合わせは揩O466・87・8450(徳永)または同会代表の高岡さんへ。揩Q42・0093番(夜間)携帯070・5391・9298。同会ではインド西部地震 被災者救援のため、2月15日に成田空港から約8トンの食糧と医薬品を送る。

   携帯からの119番通報を直接受信
 厚木市消防本部は、自動車電話や携帯電話からの119番通報を、2月1日から直接受信している。携帯電話からの119番通報は、これまで横浜市や川崎市の消防局で一括して受信した後、厚木市消防本部に転送されていたが、転送がなくなることで、通報者と直接交信できるほか、現場の状況把握がしやすく、時間の短縮も図られる。
 平成12年度に厚木市で受け付けた119番通報は、1万5千769件。そのうち携帯電話によるものが1,360件で、全体の8.6%を占めている。

厚木・愛川・清川 

ごみ処理広域化へ向け

  準備室を設置

 厚木市と愛川町、清川村の3市町村は、1月30日の定例会見で、平成13年4月1日から「厚木愛甲ごみ処理広域化準備室」を設けると発表した。24年度からの共同処理をめざして、施設用地の選定や施設建設計画を研究するもので、準備室を厚木市役所に置き、厚木市から2人、愛川町・清川村から各1人の計4人を配置して、計画の立案に取り組む。
平成9年1月に、国がダイオキシン類削減の「新ガイドライン」を策定、ごみ処理広域化の推進を示した。これを受けて神奈川県は平成10年3月に、「県ごみ処理広域化計画」を策定、県内を九ブロックに分割、厚木、愛川、清川の3市町村が「厚木愛甲ブロック」として設定された。
 厚木愛甲ブロックではすでに平成9年12月に、独自の「まちづくり研究会」を発足させてワーキンググループを設置、翌年12月に3首長間で広域処理に取り組むことで基本合意した。
 厚木市、愛川町ともに焼却施設を持っており、清川村は施設が老朽化して排煙から基準値以上のダイオキシンが検出されたため、平成7年度から稼働を停止、厚木市に処理を委託している。厚木市の焼却施設は、稼働13年、愛川町が11年を経過しており、ともに耐用年数はあと10年ほどだという。
3市町村共同の焼却施設は、平成24年度の稼働を目ざして建設されるが、厚木市では同16年度までに建設予定地を選定したい考えで、今後3市町村間で協議が行われる。2月9日、広域化準備室設置に関する協定書の締結式が、厚木市役所で行なわれた。

わらべうたって何? 何を伝えたいの

大熊さんの講演録をまとめる

厚木のわらべうた同好会

 厚木でわらべうたの市民講座を開いている「わらべうた同好会」(田村洋子代表・会員60人)が、このほど、わらべうたの指導者である大熊進子さん(町田市在住)の講座をまとめた「わらべうた講演録」を刊行した。
 大熊さんが昨年2月、厚木市女性センターで3回にわたって行なった講座をテープ起こししたもので、「わらべうたとは何か」「わらべうたは私たちに何を伝えたいか」について、わかりやすく解説している。
大熊さんは、「わらべうたは、各国にあるその国のことばで歌われる作曲者のわからない歌です。平安時代のわらべうたは庶民のうたといわれました。わたしたちがわらべうたと言っているうたは、“わざうた”といって、
“うた”でもって仕付けを担う役目もありました。それに対して言葉でいうのが“ことわざ”で、
“わざうた”というのは、いつの間にか子どもたちをいい気持ちにして、何かを得て体験できるようにしました」と述べ、「赤ちゃんが最初に学ぶものはお母さんの言葉、母国語です。わらべうたはお母さんが離乳食を作って赤ちゃんに食べさせるのと同じように、日本語の離乳食がわらべうたになっています。わらべうたが受け継いできたものは、日本人の心、日本語と心、日本人の気持ちで、精神のそういう離乳食がわらべうたです」と解説している。
大熊さんは日本でも数少ないハンガリーの代表的な作曲家コダーイ・ゾルターンの音楽教育を実践する音楽教育者。平成元年、厚木のわらべうた同好会発足と同時に指導にあたり、母子を対象に市民企画講座や幼稚園、保育園、公民館などでわらべうたの大切さを教えている。       
 講演録はB6判70ページ。1部600円。ブックスウチダヤあつぎビブレ店で取り扱っている。問い合わせは代表の田村さん(揩Q23・6317番)へ。
わらべうたを通した世代間交流の講演会

    3月9日森の里公民館「わらべうたを通した世代間交流の講演会
 厚木市森の里地区社会福祉協議会では、3月9日10時30分より12時まで森の里公民館2階会議室で、」を開く。対象は一般家族。祖父、祖母の方も歓迎。講師はわらべうた同好会の大熊進子さん。参加無料。定員50人で締め切る。希望者は3月6日までに揩Q47・4587・FAX247・4589番(中川)へ申し込む。

 インド西部地震救援募金活動           日本赤十字社厚木地区      

2月28日まで実施

 厚木市と日本赤十字社厚木市地区では、1月26日に発生したインド西部地震災害に対する救援募金活動を行うため、2月1日から市役所本庁舎のほか、市総合福祉センター、シティプラザ、市内十四地区の市民センターなどに募金箱を設置している。
 インド西部地震は死者2万5千人、負傷者3万3千人にのぼっており、数10万人が家を失ったと報道されている。このインド西部地震に対して国際赤十字社は、インド赤十字社の要請を受け、1億4千万円の緊急支援を全世界の赤十字社に要請した。日本赤十字社でも1月28日に医療チームが日本を出国、震源地近郊の仮設診療所で支援活動を行っている。
 厚木市と日本赤十字社厚木市地区では、2月28日まで募金活動を行うが、8日の午後5時から6時まで本厚木駅北口と南口で、赤十字奉仕団など市内の福祉・ボランティア団体、自主防災隊、市や社会福祉協議会の職員173人が街頭に立ち、「インド西部地震へご協力をお願いします」と募金を呼びかけた。
 この日集まった義援金は24万7千958円で、日赤本社を通じて東京都支部へ送られる。

 県6市競輪組合が解散―単独開催市が肩代わり
 厚木、相模原、三浦、秦野、逗子、大和の六市で構成する「神奈川県六市競輪組合」(管理者・二宮忠夫秦野市長)は、このほど平成13年3月31日付をもって解散することを決めた。
 同組合は小田原、平塚、川崎の各競輪場において年2回(計6回)の競輪を開催してきたが、景気低迷や競輪ファンの減少などから車券売上が平成三年度より十年連続減少している。このため、昨年2月に組合会議を開き、平成13年度より競輪事業から撤退する方針を決め、単独開催市である平塚、小田原、川崎の各市に競輪執行権の肩代わりを要望してきた。このほど、組合が競輪場別に肩代わり開催経費の一部を負担することで話がまとまったため、解散を決めた。
同組合の平成12年度の車券売上額は101億円で、最盛期であった平成2年度(302億円)の約3分の1。平成9年度から単年度収支が赤字経営に転落、構成六市への収益配分ができなくなっていた。赤字累積額は平成12年度末の見込みで10億7千400万円。
 今回まとまった肩代わり開催経費の負担金は、臨時従事員離職餞別金負担金が8億700万円、解決一時金が20億6,400万円で、合わせて28億7,100万円となっている。

障害者の生活サポートしませんか 

あつぎ障害者生活支援センターが呼びかけ

  4月から歯科医院で働く          嶋田さんの介助者を募集      

  未経験者・学生歓迎

 昨年10月、厚木市の委託を受けてスタートした「あつぎ障害者生活支援センター」(玉井明代表)では障害者の生活支援のため、自立生活プログラム、在宅や施設で暮らしている方への情報提供、ピアカウンセリング、ホームヘルパー派遣、パソコン教室などに取り組んでいる。
 現在、利用者は60名。まだスポット的な利用が主だが、この4月から市内の歯科医院で働く車椅子の嶋田純さん(35)を定期的にサポートすることになった。現在、支援体制のプログラムを作成しており、介助者の募集を行っている。
 嶋田さんは立川市の出身で、北九州歯科大学博士課程をこの3月に卒業、4月から厚木市旭町にある歯科診療所に勤務する。大学時代柔道の試合中に頸椎を損傷して、四股・体幹マヒとなり、以来車椅子の生活だ。
 4月より旭町で一人暮らしを始める嶋田さんは、このほど自立生活の方法などを支援センターに相談、生活プログラムの作成や介助者の派遣を受けることになった。
 嶋田さんの生活は、午前7時に起床して着替え、洗顔、朝食を済ませ、9時までに出勤、午後7時に帰宅して夕食を済ませ、入浴、着替えをして0時までに就寝する生活と、週2回午前9時から午後2時まで訪問看護を受け、排便などを済ませてから勤務に就くという生活を繰り返す。
 介助を必要とする時間は勤務時間以外の朝と夜。食事や入浴、排泄、衣類の着脱、その他の身体の介助のほか、調理、衣類の洗濯、清掃、整理整頓、買物、その他の家事や生活身上、介助に関する相談助言などを行なう。
 介助時間は7時から24時のうちの1時間から7時間。時給は800円から1200百円。男女、経験は問わない。支援センターで介助指導を行うため未経験者や学生も歓迎するという。介助時間や内容については相談に応ずる。問い合わせは揩Q97・3908番(あつぎ障害者自立支援センター)へ。

            ILあつぎ会員募集
あつぎ障害者生活支援センターでは、スタッフとともに活動してくれる方、サービスを使用したい方、センター運営を資金面で支えてくれる方の入会を求めている。会員については障害の有無を問わない。正会員個人は年会費1口3,000円以上、賛助会員個人及び団体は1口1万円以上。ただし3月31日までは年会費は無料。
 また1月20日から「茶会」を開いており、参加者を募集している。2月は17日、3月は10日に開催する。参加費100円。誰でも自由に参加できる。時間は13時から16時まで。

  龍村仁監督                    「地球交響曲第3番」         星野道夫さんら出演のオムニバス映画
    2月23日18時30分                海老名市文化会館で上映

「地球の声が聞こえますか」という呼びかけで始まる映画「地球交響曲・ガイアシンフォニー第3番」(龍村仁監督)の上映会が2月23日午後6時30分から海老名市文化会館で開かれます。
 1992年に「第1番」、95年に「第2番」、97年に「第3番」が公開され、主婦や学校、PTA、青年会議所、市民団体などが中心となって実行委員会を組織、これまでに全国2千カ所以上で自主上映が行われています。
 県央地区でも97年3月に、主婦や市民活動家が実行委員会を組織して「第2番」を、98年5月には座間市の登山家・大久保由美子さんの呼びかけで、「第1番」の自主上映が、共に厚木市文化会館で行われています。
 さらに98年12月には、アムネスティインターナショナル愛川の主催で「第3番」の上映会が愛川町文化会館で開かれました。
 今回、海老名市では初めての上映で、綾瀬市議の安藤たえこさんらが呼びかけ人となって実行委員会を組織しました。
 「第3番」は1996年8月8日、カムチャッカで熊に襲われて亡くなった写真家・星野道夫さん、宇宙物理学者フリーマン・ダイソンさん、外洋カヌー航海者ナイノア・トンプソンさんが出演するオムニバス映画で、人間の心の奥に眠っている五千年以上前の記憶を呼び覚まし、「地球の心」「いのちの不思議さ」へ思いを馳せるドキュメンタリーです。ベーリング海峡を渡っていったモンゴロイドたちの神話、シベリアやアラスカにあるワタリガラスの神話など、時間の尺度を越えた五千年前の記憶をたどってみませんか。我々の祖先がいかに高度な能力と文化をもっていたか思い起こさせてくれます。
 前売券は大人1,000円(当日1,300円)、小中学生500円(当日800円)です。厚木地区のお問い合わせは揩O46・242・1930番(高田さん)です。

.