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市内の9大学・短大と厚木市立中央図書館 インターネット通じて検索 |
厚木市立中央図書館と市内の9つの大学が、6月1日から蔵書・資料の相互利用ができることになった。4月19日、市と市内にある大学の関係者が出席して協定を締結した=写真。 この図書館相互利用は、大学生と教職員が大学に居ながらにして、市立中央図書館の62万冊の図書を検索して読みたい本を大学図書館で借り受け、返却できるシステム。学生は各大学図書館に貸し出しの申し込みをFAXですると、週3回中央図書館から大学付属図書館に希望の図書を宅配便で配送して貸し出す。貸出期間は30日(大学から学生へは2週間)。 一方、これまで中央図書館からの紹介状がなければ市内の大学図書館の利用が出来なかった市民は、今後はあらかじめ電話で利用を確認することで市内の大学図書館が所蔵する85万6千冊の図書や資料を大学で自由に閲覧出来るようになる。利用については中央図書館の「利用者カード」と身分証明書の提示が必要。 各図書館の蔵書については、すべてデーターベースにまとめられており、中央図書館のインターネット上からもそれぞれの検索が可能だ。この協定により、厚木市内の大学付属図書館と厚木市立中央図書館の蔵書・資料合わせて147万6千冊が一体的に利用できるようになる。 市と市内の大学で構成する「厚木市・大学懇話会」の下部組織「図書館相互利用ワーキンググループ」で検討を重ねてきたもの。 締結式には山口市長ほか各大学の学長や副学長、事務局長、学部長らが出席して署名した。 協定を結んだ大学図書館は、青山学院大学図書館厚木分館、松蔭女子短期大学付属図書館、昭和音楽大学付属図書館、東京工芸大学女子短期大学部図書館、神奈川工科大学付属図書館、湘北短期大学図書館、東京工芸大学中央図書館、東京農業大学図書館分室。 |
厚木市長が、市内の自治会に対して自治会育成交付金、行政協力報償金、広報紙などの印刷物配布手数料などを、法令の根拠にもとづかず、第3者の請求により正規の手続きを経ずに支出したことは、地方自治法、地方公務員法に違反するとして、厚木市王子の土地家屋調査・金井猛さん(58)が、厚木市長を相手どって交付金にかかる金額の補償などを求めた住民訴訟の判決公判が四月十八日、横浜地裁第一民事部で開かれた。 岡光民雄裁判長は、「自治会育成交付金は地方自治法232条2の寄付または補助のための金員には該当するため、これを補助金交付規則によらないで交付することには、当不当は別として、実質的な違法まではない」とする判決を下し、原告の訴えを退けた。 原告は裁判で、自治会交付金は本来補助金であり、その手続きである補助金交付規則によらないで支出したのは違法であると主張、山口市長に対して8356万2078円の補償を求めていた。 市側は、交付金は地方自治法232条1項に基づき、市の公共事務または固有事務を処理するための経費として支弁されたものであり、予算として市議会の承認を得ている。支出については自治会交付金要綱に基づいて行われたもので違法ではない。なお、本件交付金は補助金ではないから、補助金交付規則は適用されない」と反論、公判では支出に法令上の根拠があるかどうかが争われた。 岡光裁判長は「自治会育成交付金は、市が自治会の運営および活動を援助する目的で交付する金員で、寄付または補助として位置づけることができる。市は自治会の行政協力に対するお礼の趣旨で、経費として交付金を支出するという考え方に立っているが、公益上の観点からすると補助というのが適切」と判断、「支出手続きに関しては補助金交付規則に基づいて交付されているのではなく、自治会交付金要綱による金額の定めによるだけであり、その限度で補助金に要求される手続き的な定めを遵守していない可能性が高い」としたが、「自治会育成交付金は地方自治法232条2の寄付または補助のための金員には該当するので、これを補助金交付規則によらないで交付することには、当不当は別として、実質的な違法まではない」とする判決を下した。 また、原告が条例で定めることが必要であるとした主張に対しては、「そのようにしない限り違法であるとまではいえない」とする判断を下した。 ただし、「今後どのような根拠と形式で交付することが最も適正であるかについては、十分検討されるべき課題である」として、「単に自治会活動交付金というように名称を変更するだけで足りるとは思われない」という判断を下した。 |
障害児の通学送迎や放課後支援 出来る範囲で無理せずに活動 |
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厚木・共に生きよう会(草間春恵代表)―厚木市内で障害児とその家族を支援する無償のボランティアグループだ。 平成11年7月、有志9名が障害を持った子どもが通学する際の、保護者負担を少しでも和らげることができればと、送迎支援を主にスタート、市にボランティア登録した。 特定の個人や団体を支援するボランティアグループではなく、厚木に住む一人でも多くの支援を必要とする障害児や家族のお手伝いをするのが目的。 活動内容は、障害を持った子どもの家族の要望によって異なるが、家族の代理として学校へ付き添うことや自宅から学校までの送迎、外出時や緊急時の対応、散歩や絵本の読み聞かせ、放課後支援、イベントの手伝いなど。 現在、登録しているメンバーは28名。18歳の短大生から福祉の専門職を経験した65歳の女性まで、主婦層を中心に幅広い人材が集まっている。代表の草間さんのほか看護婦の資格を持った女性が3人おり、男性も20代と50代のサラリーマン2名が加わっている。 転勤や仕事に復帰して、現在は活躍できないメンバーも数人いるが、合言葉は「自分ができる範囲で」「無理をしない」こと。 コーディネーターの遠藤陽子さんが窓口となって、依頼者から支援内容を聞き、会員と連絡を取り合いながら日時などの都合を聞いて、ボランティアを派遣している。 依頼内容の中には、重度の心身障害児の経管栄養のミルク注入や学校での親の付き添い=別室待機など医療ボランティアを頼んで来る人もいて、看護婦などの資格を持った人が対応する。このほか、障害児ではないが心臓病の手術後、自宅療養をしている子どもの母親の負担を軽減する支援なども行っている。 送迎ボランティアは、車両の使用がボランティア保険の適用外となるため、徒歩や公共機関を利用して行う。現在、愛甲小、南毛利小、依知南小、三田小、平塚盲学校に通う児童を、5人の会員が週1回定期的にサポートしている。 また、バザーや納涼祭のお手伝いのほか、昨年は依頼者の子どもと家族を招待して、親睦と交流をはかる音楽会や持ちつき大会などを行った。 会長の草間春恵さんは「お預かりするお子さんは、初対面の時もあり、すぐ仲良しになれるとは限りません。ボランティアは経験のあるなしにかかわらず、最初は緊張と困惑があると思います。でも少しゆとりを持って見守っていく中で様子が分かり、お子さんの方から手つなぎを求めてきたり、笑顔を見せてくれると本当にうれしくて…、障害のあるなしにかかわらず子どもへのかかわりの基本を学ぶ思いです」と話す。 運営費は市の社会福祉協議から受ける年3万円の補助金と賛助会員の寄付によってまかなわれる。この中から電車やバスなどボランティアの交通費を支給するが、昨年は日本財団から活動費として15万円の補助を受けた。将来はNPO団体としての登録申請を行う考えでいる。 同会では最近、依頼がふえ続けているため、一緒に活動してくれるメンバーを募集している。 コーディネーターの遠藤さんは「1週間に1回、月に1回でもかまいません。仲間に入って下さる方をお待ちしています。看護婦や保健婦などの有資格者の方も歓迎します」と呼びかけている。参加無料。 連絡は遠藤陽子さん(15225・5067番)または厚木市ボランティアセンター(揩Q25・2949番)へ。 |
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厚木市は共同調理場方式で実施している小学校給食について、調理後2時間以内に食べさせることや平成9年4月に文部省がまとめた「学校給食衛生管理の基準」に適合した給食施設を整備するため、学校給食を共同調理場方式から、単独校方式(自校方式)へ移行させるための整備事業に取り組んできたが、このほど最初の施設として市立上荻野小学校の給食調理場=写真=が完成、5月1日から調理が開始される。 これまでの調理場は、作業工程で使用する水や湯の多くを直接床に流し、排水溝から排水するというウエットシステムを用いてきたため、害虫や細菌などの繁殖につながり食中毒を引き起こす可能性が高かった。 そこで、調理場の床を乾いた状態に保ち、調理室内の湿気を少なくして、細菌などの繁殖を抑えるドライシステム(水をこぼさない)にしたのが大きな特徴だ。また、回転釜や調理台、シンクなどもドライ用の機器を採用している。 |
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4月21、22の両日、厚木市中荻野の荻野運動公園多目的広場で「祝い21世紀・第28回厚木市緑のまつり」が開かれ、大勢の市民で賑わった。 今回は「やすらぎも空気も緑から」がテーマ。緑がもたらす多くの潤いと安らぎを再発見するため、市と農業協同組合、商工会議所が主催したもので、今年で28回を数える。 会場中央には、ペチュニア、クリサンセマム、クレマチスなどの草花が、色とりどりに咲き誇る中央花壇が設置され、訪れる市民が「とてもきれい」と歓声を上げていた。 会場では午前10時30分と午後1時30分、3時30分、5時30分の4回に分けて、来場者にカザニアやバーベナ、イソトマなの草花が無料で配布され、順番を持つ人たちの行列ができた。 また、花と緑のステージでは、来年厚木市で開催される「第4回アジア太平洋ハーモニカ大会」の参加が予定されているミセラネアによるハーモニカ演奏も行われ、来場者も立止まって聞き入っていた。 22日は子どもたちのために塗り絵プレゼントや、ミニSL乗車会などの催しが行われ、2日間で約2万5千人の人々が訪れた。 |
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厚木伊勢原ケーブルテレビの厚木市提供番組「ハートシテイあつぎ」で案内役をつとめる3代目の市民リポーター=写真=が誕生した。 市民リポーターは、同テレビで放映する番組のお知らせや市内のイベントなどを紹介する役で、広報あつぎで公募した7人の女性と、昨年に引き続いて再任した男性1人を合わせた8人。男性の榊原勇城さん(63)は、昨年のシリーズ番組「スケッチ紀行」を担当、好評を博したため今回も再任された。 委嘱式で山口市長は「市民の視点で、さわやかな番組作りに頑張ってください」と激励した。市民リポーターたちも「慣れない仕事ですが、何事にもチャレンジして、視聴者にわかりやすいリポーターを心掛けます」と豊富を語っていた。 任期は来年の3月31日まで、1人当たり年間6〜7回のリポートを予定している。なお、新市民リポーターの番組は5月1日から10日に放映される。 写真は記念撮影をする新市民リポーターの皆さん。向かって右から三橋洋香さん(20・学生)尾崎さゆりさん(23・ラジオ局勤務)井上麗子さん(25・司会業) 花上麻理子さん(26・主婦)西和美さん(28・家事手伝い)高橋亜矢さん(32・主婦)野坂昌枝さん(57・主婦)榊原勇城さん(63・絵画講師)。 |
5月25日公開例会 ハーモニカコンサート |
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厚木県央ロータリークラブでは、5月25日12時30分より厚木アーバンホテルで公開例会を行うが、今年は「ハーモニータウンあつぎ」と題して、日本を代表するハーモニカ奏者である岩崎重昭さんと厚木エレガンス=写真=を招いて、ハーモニカコンサートを開く。 来年7月、厚木市文化会館で開かれる「アジア太平洋ハーモニカ大会」に向けての気運を盛り上げようというもので、一般市民先着百名を無料で招待する。5月11日より電話で受け付ける。1221・2151番(厚木商工会議所内・長友)。 |
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五川・洞雪・旦良の仏画 |
江戸時代に活躍した愛甲郡荻野村の絵師の仏画を見る「公所・本郷寺遊び」のイベントが5月4日、厚木市中荻野の養徳寺と戒善寺で開かれる。 同市上荻野でミニコニ誌「黄色いチラシ」を主宰している荻田豊さん(54)が企画したもので、養徳寺と戒善寺が所有している難波洞雪、島崎旦良、井上五川の3人の絵師が描いた作品を一般公開する。 難波洞雪は下荻野村新宿出身の絵師。今回公開される戒善寺の涅槃図は縦240センチ、横270センチの大きさで、安永2年(1773)の年号と「狩野洞春美信門人難波洞雪藤原美明敬画」と記されている。 島崎旦良は中荻野村本郷の生まれ。彼の作品は町田市指定文化財で、小山町宝泉寺蔵の「十六羅漢図」など町田市にいくつか残っているが、厚木市内では今回公開する養徳寺の「釈迦文殊普賢十八羅漢図」しか確認されていないという。天明8年(1788)のこの仏画には「狩野法眼洞春門人島崎源内」の箱書きがある。 井上五川は上荻野村の絵師で、彼が描いた絵は厚木市内にたくさん残されているが、今回は弘化2年(1845)に描かれた養徳寺蔵の「涅槃図」が公開される。 また、養徳寺会場では五川の弟子で愛川町三増の宮城五蝶の孫にあたる宮城薫さん(戸田市在住)の野仏色紙額なども展示即売されるほか、養徳寺と戒善寺ではお茶席も用意される。 荻田さんは「江戸時代の中頃、荻野には将軍家の御用を勤める表絵師筆頭の江戸駿河台狩野家の画塾に子弟を通わせる文化があった。ゴールデンウィークの1日、将来の厚木市指定文化財をぜひご覧の上、2百年前の荻野の先人に思いを馳せてみませんか」と呼びかけている。交通は2寺とも「公所」バス停より徒歩。問い合わせは揩O46・241・8990番。 |
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厚木市が同市岡田5丁目の相模川右岸で進めてきた「境田川下流域高水敷親水広場整備事業」が完成、4月15日午前10時より開園式が行われたが、広場に設置した園名石に、山口市長の名前が刻まれていたため、開園式2日前の13日、地元リバーサイド団地に住む住民が「公共物の看板に市長名が刻まれているのは見たことがない。開園式には地元の子ども会が除幕式に出席する。公選法違反に当たる行事に子どもたちが出席するのは問題」と、市側に改善を申し入れた。 園名石を刻んだ石は高さ1m、幅2mの自然石。山口市長の揮毫で「相模川ほほえみ広場」と書かれ、その右下に「厚木市長・山口巖雄」と刻まれていた=写真。市で確認したところ、公共物の銘板に市長名が刻まれるというのは前例がなく、選挙管理委員会でも好ましいことではないと判断したため、開園式前日の14日、急きょ市長の名前を削除して開園式に間に合わせた。 4月20日に開かれた市議会全員協議会では、小南茂孝都市部長がこの問題についてふれ、「担当者の話では公職選挙法を意識せず、市長名を刻んでしまった。職員として細かい配慮に欠けていた」と陳謝した。 |
第2小校舎が完成・7日から使用開始 多目的教室やホール・ランチルームも 老朽化のため改築が行われていた厚木市旭町の市立第2小学校北棟校舎が完成、5月7日から使用が開始される。 同小北棟校舎は昭和39年に建設された市内で最古の鉄筋コンクリート造校舎。62年に行われた耐震診断調査で、補強よりも改築が必要との診断が出た。 市では校舎の改築に合わせて単独給食調理場も新設、2学期から給食も行われる。 校舎は鉄筋コンクリート三階建てで、建築面積は3千3百36・71平方メートル。給食調理場は5百19・91平方メートル。普通教室12のほか、特殊学級教室3、音楽室、特別活動室、和室教室、教材室、ランチルーム、倉庫、エレベーター、、給食調理場配膳室などが完備している。 特に体験的な学習や問題解決、ティームティーチングなどの学習指導の工夫改善を効率的に実施するため、個別学習やグループ学習にも対応できるよう一階に多目的教室を2室、2階と3階に多目的ホールを設置した。また、複数の学級が共に給食の時間を過ごしながら語らえる場として、1階給食調理場と廊下を隔てた位置に、手洗い場を備えたランチルームを設置したのが特徴だ。 このほか、身体の不自由な児童や保護者、給食の配膳にも使えるエレベーターも設置した。 |
職員の通勤車両 10月から敷地内の駐車禁止 厚木市は職員の通勤車両の取り扱いについて、原則として市の施設の敷地内に駐車することを禁止する措置を10月1日から実施することを決めた。 市の施設を利用する市民の安全を確保するとともに敷地の適正な利用をはかり、利用者サービスの向上につとめるのが目的で、小中学校36校を除く、市内の97施設の駐車を禁止する。ただし身体障害や疾病などにより、一時的に公共交通機関の利用が困難と認められる場合は、特例として期間を定めて駐車できる。 3月中に助役や市長名で各部長や教育委員会に通知を出し、職員へ周知の徹底をはかった。 |
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