第580号(2002.01.01)

主婦たちの手作り公園完成 市有地借り受け自分たちで整備
下川入の「花ひろば」 

 厚木市北部の住宅地に、住民が作ったミニ公園がオープン、12月23日、関係者を集めて開園式が行なわれた。同市下川入384にある市有地を、地元住民が市から無償で借り受けて整備したもので、「花ひろば」と名付けられた。
 市有地の面積は393平方メートル。市が都市計画道路環状4号線の建設用地として確保していたが、事業の見通しが立たず遊休地となり、近年は雑草が生い茂っていた。昨年4月、同地区に住む主婦のボランティアグループ「ポピー」(菅野園子代表・会員15人)が、地域に公園がないことから「この場所を使わせて欲しい」と使用許可を申請したところ、市が住民の申し出に応ずることにした。菅野さんたちは、みんなで話し合い、遊具を置かずに花壇を中心とした地域の憩いの場として整備することにした。材料や資金集め、協賛企業探し、土木作業までのすべてを自分たちで行なうという文字通りの手作り公園である。

 公園のシンボルとなるあずま屋とアーチは、近所のホームセンターに寄付してもらい、市役所からはトラック3台分の砂利をもらった。また、花壇に使うコンクリート製の円筒は生コン屋、ベンチに使う電柱は東京電力から、このほか花壇に植える花は、会員の自宅に咲いている花を持ってきて移植した。春はパンジー、夏はひまわりなど季節の代表的な草花が花壇を彩るという。 作業はもっぱら主婦グループの手作業を中心に行なったが、あずま屋などの大きなものの取り付けや設置は協賛企業が手伝ってくれた。土・日曜日には、会員たちの夫も応援にかけつけ汗を流した。
 昨年11月、最後のアーチを設置して公園が完成、それまで雑草が生い茂っていた市有地は見違えるほどに変身した。花の植え替えや肥料、水やり、草むしりなどの管理は、会員たちが交代で行なっている。
 12月23日には、地元自治会長や市の都市部長、協賛企業の代表らが出席して開園式が行なわれた。除幕式で白布におおわれた手作りの看板が顔を見せると、出席者から大きな拍手が沸き起こった。この後、昭和音楽大学の学生がボランティア出演して、クリスマスソングを歌うなどみんなで公園の完成を祝った=写真。
 菅野さんたちは、「夏には夕涼みコンサートを企画したい。地域の皆様の憩いの場として活用していただければ」と話していた。同市で、公共用地を借り受けて住民自らの企画と作業で公園を整備したのは初めて。

今年のスギ花粉は平年並み
県北・県央部にやや多い

 厚木市七沢の県自然環境保全センターでは、スギ花粉対策の試みとして、平成9年度より県内スギ林の雄花の着花量調査を実施しているが、今年春の花粉量は昨年をやや下回り、過去5年間の平均値に近く平年並みと予想されるという。昨年着花量が多かった県西部ではやや少ないものの、県央から北部にかけては着花量が昨年を上回っており、比較的多い飛散が予想される。調査は県北部から西部の森林地帯を中心に、見通しの良いスギ林30箇所を選び、花粉を出すスギの雄花の着花状況を調べた=写真。

 スギは2月から4月にかけて花粉を飛散するが、花粉飛散前年の7月ごろから雄花の形成を始め、10月ごろにはツボミを形成する。このため、そのツボミの着生状況を調査することで、来年春の花粉の飛散量の推定が可能となる。調査方法は双眼鏡でスギ40本の着花状況を1本ごとに3(木全体に着花が多い)、2(全体に多いか部分的に多い)、1(着花が認められるが少ない)、0(着花が認められない)の4段階に分け、それぞれ100から0点に点数化して集計する。
 同センターが昨年11月から12月に行なった調査では、46・1点と前年よりやや減少し、大豊作年であった平成11年12月の調査よりも少なく、不作年であった平成10年の調査よりは大幅に上回った。過去5年間の平均値(50点)に近く、平年並みと予想される。地域的には昨年多かった県西部が36・2点と比較的低いのに対して、県北部(津久井郡6箇所)と県央部(厚木市・愛甲郡)が50・4と昨年より高くなっており、県北部に着花量が多い傾向が見られた。
 同センター研究部では、スギ花粉症の情報提供と合わせて、花粉症対策として花粉の少ないスギやヒノキ品種の選抜を進めている。

壬午七赤金星晩秋以降に不穏な動き災害に要注意
山口和泉のコンピュータ占い

 暦の上では壬午七赤金星(みずのえうましちせききんせい)です。この七赤金星という星は、嘆き、潤い、悦び、経済、弁舌、収穫、色情など悲喜こもごもな現象をあらわす意味をもっています。
 今年の1年間は、この七赤金星という星がはたらき、私たちの生活や社会情勢、天候などにいろいろと影響を与えてくれるのです。
 七赤金星の年は、柔軟なそして色彩豊かな、つまり順応性や適応性に富むので、外交的にも国内情勢にしても、小回りの効く、万事、器用に立ち回ることができる年であって、家庭内においても仕事の面でも、追求研究するより、極めて常識に浅く広くといった感じに終始することでしょう。
 
経済・政治は
 経済面では、この長い不況を如何に上手に乗り切るかに的をしぼって努力していくか悩み、しかし、日韓W杯などが一時的な景気浮揚に寄与するとかして好転の前兆が出るも、未だ悪材料が解消せず消費の伸びも意外な物に好調が現れる反面、持続しなかったり、また益々冷え込むものが出たりして面白からず本格的な景気回復は来年の羊年か?
 国内政治は、与野党の対立をどう調整していくかが焦点となる年です。政界再編をにらんだ裏工作も活発化しそうです。
 与野党がともに大改革を旗印にして有権者にアピールするようになるなど、以前には考えられなかったほどの変化が現れます。
 今年は表面的には改革側の勢力が弱まり、保守勢力が幅をきかせるような形に見えるものと思われます。しかし、時代が動き始めていることは確実です。改革勢力の沈静化は、過渡的なものと考えるのが妥当です。
 
天候・流行するものは?
 今年は1月から2月にかけて、ことのほか寒気が厳しくなります。しかし、その後、春は順調にきて、桜の開花も例年通り。梅雨期は陽性となるか、集中豪雨が多く被害を用心して下さい。
 夏は一段と暑さが厳しく猛暑型です。昭和41年、前回の午の七赤年は台風多く、空の異変航空機事故が多く発生しています。
 しかし、秋に入り天候も安定した行楽シーズンがおとずれます。
 晩秋以降に不穏な動きが見られ、地震、噴火などの災害に要注意です。また人為的な大事故が起こりそうな時でもあり、警戒が必要です。
 今年流行するものは、赤、ピンク、橙、ベージュ系統へと変化が見られ、ファッション界も眼が覚めるような彩り豊かになります。イヤリングやブローチのような装身具的なものは、曲玉や空豆の形が目につくようになります。
 
正しい生活方針で
 今年一年の経済は、予想もつかないものの需要が多かったり、従来の製品が不振であったり、多分に変則的です。この機会を利用する者は、思わざる利益を得、従来の踏襲を追う者は、回転が行き詰まり状態となって需要の少なさに焦燥感の憂いを見る結果となります。そして、いつにも増して、若者は新しい遊びやスポーツを謳歌しますが、反面、中高年層には、肉体的、精神的な疲労が強く現れます。特に若者と老人の間にいる働きざかりの中年層は、子どもの教育に、また老親の介護に多忙を極めることになります。
 ITをはじめ、日進月歩の技術革新によって、地球はますます狭くなってきています。このような状況の下で、わたくしたちは日本という枠組にとらわれず、大きく、広く世界のことにも目を開いていく必要があります。海外旅行に行っても単に観光や買い物に心を奪われるのではなく、その国の人々とより多く接して、お互いを理解することが大切です。
 明るい家庭生活のもと、一年という貴い時間が、あなたにとって悔いないものでありますようご奮闘されることを、この占いを参考にして活躍して下さることをお祈り申し上げます。
(日本易学協会認定師範一級鑑定士)

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