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歳出では国保や老人福祉、子育て支援などの伸びが著しく、民生費が152億2千405万円、次いで土木費130億1千149万円、総務費96億3千910万円、教育費87億5千888万円の順で、市立病院運営事業費の13億7千万円を含む衛生費は、前年度比28.9%と大幅に増加し76億6千65万円となった。 主な新規事業 |
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民主党の衆院神奈川第16区(厚木・伊勢原・愛甲郡・津久井郡・相模原の一部)総支部の設立パーティが、2月23日午後厚木市内のホテルで開かれ、県内選出の国会議員をはじめ支援者175人が出席、次期衆院選に出馬を表明している長田英知総支部代表と4月に行われる県議選厚木選挙区に出馬する佐藤知一副代表、7月の厚木市議選に出馬する有馬慎一郎幹事・事務局長ら党公認候補予定者が顔をそろえた。 設立パー テイには浅尾慶一郎、ツルネン・マルティ参院議員、田中慶秋、斉藤勁衆院議員のほか、元総理の羽田孜特別代表もかけつけ、「イラクや北朝鮮問題、総理の靖国参拝など日本の外交方針はめちゃくちゃだ。閉塞した日本の政治と官僚を変えるには政権交代しかない。地方分権こそが日本の政治を大きく変える道」と力説、長田代表ら若い3人を盛り立てていこうと激励した。 あいさつに立った長田総支部代表は、「政治に対する信頼がないのが今の時代。それは政治家が自分や官僚のためにしか働いていないからだ。希望のある未来をつくるため、政官業が癒着した政治システムを壊し、育児や教育、環境、平和など生活者の視点に立った政治を目指したい。3人とも地盤、看板はないが、若いエネルギーで中央と地方政治の改革に挑戦したい」と決意を語った。 この後、総支部役員の紹介があり、佐藤総支部副代表、有馬総支部幹事・事務局長もあいさつに立ち、それぞれ県議選と市議選出馬への抱負を語った。 |
3氏の略歴 長田英知氏(28) 福岡県生まれ、横浜育ち。97年東大法学部卒。日本生命に入社、99年埼玉県本庄市の市議会議員に当選、総務委員長など歴任。今年の1月から妻の実家である厚木市に移転して政治活動を開始。尾崎行雄記念財団主催「咢堂塾」第5期生。衆院第16区公認予定候補。 佐藤知一氏(33) 厚木市出身。高校卒業後調理師となり、99年の厚木市議選に立候補したが落選。政策を学び直す必要性を感じ、慶応大学総合政策学部を受験して合格、現在3年生。統一地方選挙県議選厚木選挙区の公認予定候補。 有馬慎一郎氏(29) 厚木小・厚木中学、相洋高校を経て、法政大学卒業後、三洋電機クレジット会社に入社。6年間勤務して中小企業融資と不良債権処理の仕事を担当。大前研一の政策学校「一新塾」を卒塾。厚木市議会議員選挙の公認予定候補。 |
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2月19日、厚木市立飯山小学校(神崎忠義校長)4年生の児童59人が、飯山観音の山門下を流れる大門川で、蛍のエサとなるカワニナの放流を行った=写真。 同校4年生が昨年4月から総合的な学習で「飯山の自然\蛍」について研究してきたもので、学習の結果、同地区にはかつて蛍がいたる所で見られたが、現在自然に発生しているケースはほとんどないことが分かった。現在、蛍が見られるのは、大門川のほか3カ所で、いずれも地域の人たちがエサとなるカワニナを放流して蛍が復活した。 4年生は自然観察を通してこうした実情を調べ、エサとなるカワニナをたくさん放流することにしたという。カワニナが荻野川の本郷橋付近の用水路で多数発生していることから、今年の1月15日、4年生全員でカワニナを採集し、学校の水槽で飼育してきた。 |
この日放流したのはそのうちの約400匹。4年生はまだ水の冷たい大門川に降りてカワニナを放流、「6月には川が蛍でいっぱいになるように」と願っていた。 |
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2月7日、東京港区虎ノ門の日本消防会館で、第55回日本消防協会定例表彰式が行われ、厚木市消防団’(森久保純生団長・556人)が、特別表彰「まとい」を受賞した=写真。 特別表彰「まとい」は、消防表彰の最高の名誉とされ、消防団の念願といわれている。今回は全国3600あまりある消防団の中から山形県酒田市、新潟県十日町市など10消防団が受賞した。 厚木市消防団は昭和29年に同協会から優良消防団として「表彰旗」を受賞、その後「竿頭綬」の受賞を受けている。今回はこうした受賞をふまえ、火災などに対する積極的な消化活動の功績、全国消防操法、県消防操法大会への出場、消防庁長官表彰などの審査基準を満たして認められた。県内では平成10年の綾瀬市が受賞して以来。 |
授賞式に出席した森久保団長と森屋昭一・堀池春夫両副団長は「厚木市消防団の歴史、先人からのたゆまぬ努力のたまもの」と喜んでいた。 |
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1200年の伝統を持つ四條真流の食礼作法の儀「新年包丁始め式」が2月25日、厚木市飯山の元湯旅館で行われ、古式にのった見事な包丁さばきが披露された=写真。 神奈川中央調理師会(斉藤憲次会長)が、新年四條祭の行事として毎年行っているもので、県内の料理関係者約200人が出席した。 包丁式は平安時代に光孝天皇の命を受けた四條山陰中納言藤原の政朝公が、まな板、包丁さばきの作法を定めたもので、料理人が直接食材に素手を触れることなく一刀一礼の作法にそって料理を行なう。食材に感謝の意を表すとともに、天下泰平、五穀豊穣を祈願する行事として知られている。 |
今年の刀主は四條真流師範で、愛川町中津の料理店「大進館」で調理長をつとめる野田憲宗さん(44)。後見人を四條司家41代当主四條隆彦さんと四條真流家元第5世菅野憲弘さんがつとめた。荘厳な雅楽が流れる中、白浄衣に烏帽子を身につけた野田さんは、右手に包丁刀、左手にまな箸を持って、約2kgの鯛の調理にのぞんだ。 さばきの型は「船中之鯛」。中国周の時代に武王が黄河を渡る際、白い魚が舟に踊り込み、印王朝を滅ぼし天下を取った。日本では、平家が栄える兆候として、平清盛の舟に鱸が飛び込んだことがあり、それ以来「船中之鱸」など、船中が縁起のよい兆候として出陣や武運成功などに贈られるようになった。 野田さんが自らの六根清浄を念じ、古式にそって15分ほどで調理を終えると、その見事な包丁さばきに参加者から盛んな拍手が送られていた。 |
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昨年12月から冬季閉園していた厚木市中荻野の荻野運動公園内の野草園が、3月1日オープンする。園内では福寿草、雪割草など春の野草を見学できるほか、4月になると、カタクリ、イカリソウ、ヤマブキソウなど春の草花がいっせいに開花する。 広さは約3ヘクタール。運動公園の西側に位置した起伏に富んだ地形が特徴で、散策路を歩きながら、250種8万株の野草のほか、千本の樹木を観察することができる。 開園時間は午前9時から午後4時30分まで。受付4時まで。入園無料。休園日は月曜と祝日の翌日。交通は本厚木駅より神奈中バス1番線より、鳶尾団地、上荻野車庫行きで「稲荷木」下車、または宮の里行きで「荻野運動公園」下車。0225・2900番。 |
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「身近な地域で良い演劇を定期的に楽しむことができる市民の演劇鑑賞団体を作ろう」と発足した「厚木演劇鑑賞会」が、この3月6日の劇団NLT公演で、記念すべき100回目の観劇会を迎える。 同会は昭和61年4月、厚木を中心とした主婦やサラリーマンなど演劇好きな市民が集まって発足した。これまでに厚木市文化会館を会場に45を超える劇団と名優、名作の観劇会を行ってきた。 運営はすべて会員による自主運営だ。政治や宗教にも関係なく営利を目的とした鑑賞団体でもない。会場を借りて劇団を招く費用は月々の会費を積み立ててまかなうため、観劇1回だけのチケットは発売しない。観劇作品を選択するのも会員にアンケートを実施して決めるほか、観劇会の座席の振り分けや舞台道具の搬出入、受付、事前PR、会報の発行など、様々な年代、職業の会員が、運営委員やサポート委員といったボランティア・スタッフとして積極的に会の運営に参加している。また、専門の演劇人による演劇講座やワークショップ、俳優さんとの交流会などを実施するなど、観劇だけでなく、演劇をより楽しむ活動も行っている。 発足当時1,200名を超えた会員は、バブル後徐々に減り続けたが、それでも現在800名の会員を有し、文字通り厚木を中心とする演劇文化の中枢を担う存在になった。 徳原浩之事務局長は「発足以来17年、会員の自主運営で100回の観劇にこぎつけることができました。これからもすばらしい鑑賞会を続けてまいりたいので、一人でも多くの方に観劇仲間になっていただきたい」と話している。 |
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記念すべき第100回の観劇会は、劇団NLTの「幸せの背くらべ」=写真。現代演劇をリードする鬼才エドワード・オールビーの3度のピューリッツア賞に輝いた最新作で、高齢化社会に直面する切実な問いに、3人の女性が赤裸々な人間像を見せる。日本では銀座セゾン劇場で初演され、主演の黒柳徹子は第38回毎日芸術賞、第4回読売演劇大賞と最優秀女優賞を受賞した。黒柳が特殊メイクで91歳の老女を演じるのが見どころだ。「幸せの背くらべ」は6日18時30分より厚木市文化会館で行われる。 同会では現在新会員を募集している。入会金は500円。会費月額2,400円、家族会員(2人)月額4,000円。問い合わせはTEL228・9325番。 |
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2月20日、厚木市文化会館大ホールで、市老人クラブ連合会(真壁俊会長・会員6300人)の主催で、平成14年度の老人クラブ大会が開かれ、各地区の老人クラブから800人を超す会員が参加した。 第1部の式典では、4団体21人が表彰され、第2部では第26回厚木市高齢者演芸大会が行われた。 演芸大会は、老人クラブの会員が、民謡や詩吟など日頃の練習の成果を披露するもの。健康や生きがいづくりを目的に毎年開かれており、この日は老人クラブや市老連趣味グループなど32団体420人が出演した。 お年寄りたちは、揃いのはっぴや着物を着て、民謡や社交ダンス、ハーモニカ演奏、体操など若さあふれる演技を披露すると、会場から大きな声援や拍手が送られていた。 |
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厚木市寿町の郷土資料館で、収集した資料を一部公開する収蔵資料展「和田傳・相模野に息づく農民たちを見つめて」が2月20日から始まった=写真。 20回目となる今回は、厚木の文学者和田傳に光りを当てた。和田傳が、大正12年に処女作『山の奥へ』を発表して以来、一貫して農民にかかわる作品を書き続け、昭和13年には長編小説『沃土』で第1回新潮社文芸賞を受賞し、昭和32年に刊行された『鰯雲』は翌年に映画化され、厚木の田園地帯が映画のモデルとなった。 これらの作品は「和田傳全集」に収められているが、資料展では『沃土』などの単行本のほか、映画「鰯雲」のポスター、スチール写真、自筆原稿、家の光協会から刊行された全集10巻などを展示、作品に見られる厚木の原風景と相模野の情景を紹介している。3月16日まで。 |
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