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任期満了に伴う厚木市議会議員選挙は7月13日投・開票の結果、新しい28人の顔ぶれが決まった。今回は前回より3人多い現職20人・元職2人・新人17人の計39人が立候補、近年にない激しい選挙戦を展開した。開票の結果、現職3人が落選したものの、地域地盤や組織を固めた17人が当選、元職も2人が返り咲き、新人は9人が当選した。党派別では、自民党がこれまで通り1議席、公明党は1議席増やして5人が全員当選、共産党は現職3人のうち2人を取りこぼした。神奈川ネットワーク運動はこれまでの4議席から1人少ない3人を擁立したが、3人とも当落線上でしのぎを削る厳しい選挙戦となり、2人が当選したものの、改選前の議席を2議席下回った。民主党は公認1人に無所属1人を推薦したが、公認が落選、知名度のある推薦候補が当選した。また、市民の党は、新人を1人取りこぼしたが元職2人が返り咲いた。当日有権者数は16万8,140人。投票率は前回を2・06ポイント下回る48・42%で過去最低となった。開票結果・解説 |
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厚木市は都市空間の緑化を推進し、ヒートアイランド現象(人工熱により都市部が周辺部より温度が高くなる現象)や大気汚染の緩和を目指すため、中心市街地の宅地化率の高い区域を中心に、今年度から屋上緑化の費用を2分の1補助する「屋上緑化推進事業補助制度」をスタートさせる。 本厚木駅周辺や愛甲石田駅周辺を拠点とする中心市街地を対象区域に、屋上緑化を行う建築物の所有者や管理者に助成するもので、1屋上(バルコニーも含む)緑化を新規で行う場合、または5年以上の維持管理を経て、屋上緑化の全面的な改修を行う場合、2緑化する面積が20平方メートル以上であること、3屋上緑化を行う建築物が建築基準法、その他の法令に適合するものが条件。 対象となる工事は、防根、灌水、排水施設などの基盤整備、土壌の植栽基盤や植栽に要した費用で、1平方メートル当たり5万円を限度に、緑化区画の面積を乗じて得た額の2分の1、または補助対象工事の実費の2分の1のいずれか小さい額で、100万円を超えない範囲で補助される。 対象となる本厚木駅および愛甲石田駅周辺地区には、デパート、マンション、ホテル、病院、事務所など合わせて67棟が建っており、延べ面積は2万平方メートル。市では今年度10件分1千万円の予算を計上、ハートプラン後期実施計画の5年間で5千万円を当てる考えだ。 都市における緑地の減少は、防災機能の低下や良好な自然環境の喪失につながるほか、大気汚染やヒートアイランド現象を生み出すため、現代社会の深刻な問題となっており、最近注目されてきたのが、こうした建物の屋上を利用した緑化事業だ。 屋上緑化は、ヒートアイランド現象の緩和、夏期は断熱効果、冬季は保温効果があるほか、酸性雨や紫外線の緩和、空気浄化、室温上昇の抑制、騒音の低減、心理的に豊かさや安らぎ感を与えるなどの効果があるといわれている。 こうした自治体の補助制度は、平成13年4月1日から東京都豊島区が実施して以来、昨年4月から名古屋市、今年4月から川崎市などが取り組んでいる。厚木市は県下で2番目。申請手続きなど詳しい問い合わせは公園緑地課緑地係へ。TEL:225・2410番。 |
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厚木市内の子ども会が参加する「第6回厚木ドリームズカップ・ドッジボール大会」(ドリームズカップ実行委員会主催)の決勝トーナメントが、6月29日市立飯山小学校グランドで行われた。 大会はスポーツへの夢を育て、多くの友達をつくろうと、5年前から玉川、森の里、南毛利、宮の里、恩名のドッジボールチームが主管となって行っているもので、第1回大会から子どもたちの健全育成に積極的な株式会社興研(松本袈裟文社長)が後援している。 今年も市内から25チームが参加した。この日は5月31日に行われた予選リーグを勝ち抜いた6チームが、決勝トーナメントで熱戦を繰り広げた。特に強豪同士がぶつかった準決勝戦では同点で勝敗がつかず、2度の延長戦の末、ジャンケンで勝敗が決まるという白熱ぶり。応援にかけつけた父母たちも、選手以上にヒートアップして熱のこもった声援を送り続けていた。 試合は強豪チームを次々と下してきた飯山SAKURAと玉川フラッパーが決勝戦に進出、飯山SAKURAが玉川フラッパーを10対9で破り優勝した。3位は宮の里若草だった。 |
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6月27日、青年農業後継者の集まりである厚木市青空クラブ(山下規邦会長・会員14人)の一行が、市立玉川保育所と小鮎保育所を訪れ、花の植え付けを行った。 同クラブが、地域への奉仕と子どもたちの農業への理解を深めることを目的に、平成12年から続けているもので、会員が生産した花を保育所に寄付し、園児とともに植えている=写真。 玉川保育所(高橋美澄里所長・園児数86名)では、午前10時に年長と年中の園児42人と青空クラブの会員4人が、約484平方メートルの園庭に、ベゴニア、日々草、メランポジウム、ジニアなど160ポットを植えた。園児らは「お兄さんたちが手伝ってくれたので、上手に植えることができました。お花がいっぱいでうれしいです」と話していた |
山下会長は「今年で4回目。園児たちも楽しみに待っていてくれます。これからも続けていきたい」と話していた。 |
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6月29日、厚木市妻田の中村自治会(木下敬之会長)の400世帯で、花の栽培を通じて隣近所の親交を深めようと、「花で語ろう向こう三軒両隣」がスタートした。 昨年、隣接する白根自治会(柳田博司会長)が、同じテーマで実施した事業を引き継いだもの。白根自治会では昨年、青年会議所の呼びかけで650世帯がマリーゴールドを栽培、景観向上はもとより、花の育て方など共通の話題で、地域内のコミュニケーションが進むなどの効果を上げている。 この日、柳田自治会長が昨年のマリーゴールドから採った種を木下自治会長へ贈呈、青年会議所の会員らも手伝いにかけつけ、プランターや養土と合わせて各世帯に無償で配布した=写真。 |
木下自治会長は「家庭や公園、広場で花を育て、花を話題に地域内で会話を楽しんでもらえたら何より。今後うまく咲いたら、品評会なども開催したい」と話していた。 |
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6月28日、厚木市相川地区の青少年健全育成連絡協議会(清水福弥会長)と、相川地区小中学校PTAなどの市民組織が中心となり、違法屋外広告物の撤去作業を行った=写真。 青少年の健全育成のための社会づくりと地域美化の向上を目的に行ったもので、参加した33人が2班に分かれ、相川小学校、戸田小学校、相川中学校の通学路を中心に、厚木インターチェンジ周辺と相川公民館周辺の捨て看板、張り紙、はり札を撤去して歩いた。 当日は軽トラックに3台分、約300枚の立て看板が撤去回収された。参加者は、「前年度に比べると量は減っているが、撤去後すぐに掲出されるといういたちごっこが続く。地道に続けていきた」と話していた。 厚木市では平成14年度から、神奈川県屋外広告物条例の権限移譲を受け、捨て看、はり札、はり紙などの除去作業を行っており、毎月約4,000枚を除去しているが、一向に減らないのが実状だ。 |
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東海地震や県西部地震など大地震の発生が心配されるなか、7月3日、厚木市立病院(岡部武史院長)で、防災訓練が行われた。 訓練は震度6強の地震が発生したことを想定、入院患者の避難誘導、救助袋・非常階段スロープの降下訓練、模擬消化器による消化訓練のほか、病院職員15人が模擬患者となり、トリアージ(患者の症状により選別)搬送の訓練も行われた=写真。 正面玄関に救急車が横付けされると、痛みや苦しみを訴える傷病者が次々と運び込まれ、緊迫した空気の中、「トリアージ」と書かれた布をつけた病院職員が、慎重に問診を行って重傷度を判断・選別し、搬送者を治療場所へと運んだ。 入院患者の面会に来ていた30代の主婦は「実際はもっと混乱した中で行われるのでしょうが、やはりこのような訓練があることは安心につながります」と話していた。 |
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あつぎ大潮会(梅沢善和会長・27人)の第8回「あつぎ大潮展」が、7月29日から8月4日まで、同市中町の市民ギャラリーで開かれる=写真は昨年。 平成7年10月、写実の殿堂として知られる「大潮会」の会員と一般出品者を中心に発足した同会は、中央画壇と直結した会として知られ、毎年1回上野の都立美術館で開かれる大潮展に出品した作品を地元で展示する「あつぎ大潮展」を開いており、今年で8回を数える。あつぎ大潮展には、毎回2,000人を超えるギャラリーが押し寄せ、名実ともに厚木美術界をリードする存在。今年も会員26人が風景や静物画など100号クラスの大作を1人2点ずつ出品する。 |
昨年、会員優賞を受賞した油彩の吉岡和恵さんは人物画「昼下がり」、パステル画で新人賞を受賞した安田悦子さんは「ブルーシンフォニー」、会友から会員に推挙された藤村陽子さんと藤條昭二さんは、それぞれ「窓辺の紫陽花」「禅寺」を出品する。また会友に推挙された日高米光さんは太古から生育する屋久杉を遠近法を用いて克明に描いた「屋久島」を出品する。 このほか、人物画では森川俊一郎さんの「都庁にて」、赤坂裕子さんの「佳き日に」、風景画では、大根田雄康さんの「湖畔春色」、鈴木忠義さんの「丹沢秋色」、大場三郎さんの「故郷の朝」、吉村史郎さんの「紅葉の上高地」、安立修さんの「爽凉」など力作ぞろい。梅沢善和さんは古道具シリーズを描いた「かめ」、名誉会員の杉山勇さんは「萩の宝戒寺」を出品する。 |
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大正末期から昭和にかけて活躍、26歳の若さで亡くなった童謡詩人・金子みすゞ=写真=生誕100周年記念公演・劇団えるむ「みすゞ凛々」(ふじたあさや演出・脚本)が、9月3日、厚木市文化会館で開かれるが、主催団体の厚木演劇鑑賞会では、公演前の7月25日18時30分より、えるむの出演者を迎え、トークを交えた「朗読と歌の夕べ」を、厚木市総合福祉センターで開催する。 金子みすゞは、明治36年山口県長門市に生まれた。大正末期から昭和初期にかけて優れた作品を発表、西条八十から「若き童謡詩人の巨星」と称賛され、死後、矢崎節夫の努力により詩集が発掘、出版される。 みすゞの故郷山口県長門市では、4月に「金子みすゞ記念館」がオープンするなど、全国各地で生誕100年を記念する行事が行われている。 25日に行われる「朗読と歌の夕べ」では、えるむの出演者が、みすゞの残した数々の詩を、トークを交えた朗読と歌によってつづる。また、厚木市在住の森川由里香さんが描いたみすゞの絵本「おひさん、あめさん」の原画展も行われる。入場は無料。定員400人。希望者は往復ハガキに人数、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、厚木演劇鑑賞会まで申し込む。TEL:228・9325番。 |
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厚木市は地域経済の活性化に寄与する企業家の発掘・育成および創業支援のため、ユニークで新しい独自のビジネスプランの発表と事業化をめざす「ビジネスプランコンテストあつぎ2003」を行う。キャッチフレーズは「未来に挑戦!地域に元気を!」。対象は個人、学生、企業、グループで自らのプランの実現を目指す方。ジャンルは問わない。公序良俗に反するものは除く。未発表のものに限る。1次審査の後、最優秀賞(30万円)など2部門5点を表彰する。コンテスト入賞者に事業化に向けた個別相談やインキュベートルーム・空き店舗の斡旋、融資制度活用のための支援を行う。応募は9月30日までに所定の様式で郵送、持参、E-mailで申し込む。TEL:225・2832番。 |
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