第620号(2003.09.01)

.

湘北短期大学が一般・高校生対象に授業公開

湘北短期大学厚木キャンパス
 厚木市温水の湘北短期大学(山田敏之学長)では、9月15日から19日までの5日間「授業公開WEEK」として、地域住民や短大進学を考えている高校生、在学生の保護者を対象に正規授業の一般公開を行う。大学の教育内容を広く一般に理解してもらうのと受験生に将来の進路選択の一助にしてもらうのが目的。
 学校法人ソニー学園が設立した同短期大学は、今年創立30周年を迎え、全学科のカリキュラムを改革するとともに、新館建設や設備拡充など教育内容の一層の充実に努めている。
 情報メディア学科、総合ビジネス学科、生活プロデュース学科、保育学科の4学科を設置し、「実学教育」を基本理念にするバラエティに富んだ教育内容と活発な学生活動で知られ、現在神奈川県下で最大規模の短期大学となっている。
 授業公開するのは、一般教養や情報、ビジネス、保育、家政系など、全学科を対象に特色ある講義・演習など250科目以上。時間は11時から16時30分までで、当日はこれらの実際の授業を自由に見学・体験できるほか、図書館、インターネットカフェなどの施設も利用できる。
 また、9月15日には、受験生と保護者を対象とした「キャンパス見学会」を開催、通常授業や施設見学、山田学長による講演会のほか、個別相談にも応じる。  
 同大学では、県立高校22校との間で教育交流協定を結び、授業開放や土曜特別講座など高校生にさまざまな教育機会を提供しているが、この「授業公開WEEK」でさらに多くの高校生が実際の授業を参観し、ナマの学生生活に接することで、短大への理解や関心を深め、進路選択の一助になるものと期待している。
 9月20日13時20分からは、マスコミでも活躍されている食文化史研究家 永山久夫氏による「情報化時代の食事学入門」と題する特別講演会を開催する。今年度は、このほか、佐野雅史氏(国立極地研究所環境影響企画室長)、奥泉光氏(芥川賞作家)、ソニーのAIBO開発技術者などの講演が予定されている。講演会は、在学生のほか高校生や一般にも開放しており、同大学では多くの方の聴講を歓迎している。
 授業公開の見学申し込み、特別講演会の問合わせは、同大学まで。TEL:247-3131番。本厚木駅よりスクールバス運行。

.

厚木市 10月から県下初の出前方式による「ブックスタート」事業開始
 厚木市はすべての赤ちゃんと保護者の幸せを願い、10月から県下初の出前方式による「ブックスタート」事業を開始する。
 「ブックスタート」とは、すべての赤ちゃんと保護者に、「絵本を介して暖かなぬくもりの中で語りかけ、親子のふれあいを深めよう」というメッセージを伝えながら絵本を手渡す運動で、1992年、イギリスのバーミンガムで始まった。日本では、平成13年4月に21市町村が開始したが、同年12月に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が施行されたのを機に、急速に全国に広がり、現在、419の市町村で実施されている。
 今回、厚木市が取り組むのは、子育て支援センターが開催する「移動子育てサロン」に、図書館の司書が出向き、0歳児の保護者に、赤ちゃん向き絵本2冊(『いないいないばー』『がたんごとん』など)、絵本の目録、図書館利用案内、育児支援関係のパンフレットが入った「トートバッグ」を手渡し、ブックスタートの意義や絵本の読み聞かせ方、図書館の利用方法などについて説明する。また、絵本の読み聞かせや歌遊びなどの「おはなし会」も開いて、親子で楽しめるふれあい方法についてアドバイスする。
 赤ちゃんの言葉と心を育み、楽しい子育ての時間を持つことや保護者自身の育児不安の解消に役立つほか、子どもの読書離れを防ぐのが目的だ。対象は市内在住の0歳児及びその保護者で、年間約2,300組を予定している。
 移動子育てサロンでは、10月7日10時から12時までの毛利台児童館を皮切りに来年3月まで、市内の13児童館と3公民館で行うほか、中央図書館でも11月13日10時と14時の2回、3階視聴覚ホールで実施する。市では巡回期間に1歳を超える乳児が出てくることから、初年度は柔軟に対応したいとしている。
 県下では清川村や伊勢原市などの8市町村が乳児健診や予防接種の際に、保健センターで実施しているが、地域の児童館で開かれている「移動子育てサロン」に出向くという出前方式は厚木市が初めて。

.

8月1日  清川村が村営ミニバス運行

 清川村は、神奈川中央交通の路線廃止により、今年の4月から同社の車両を利用して村営バスを運行してきたが、8月1日からワゴン車による運行をスタートさせた=写真。
 同社の村営バスは、神奈川中央交通が、4月1日から「上谷戸〜尾崎」「森の里3丁目〜七沢温泉入り口」間の路線を廃止したことから、同社の車両で村営バスを運行してきたが、生活交通の確保対策として利用人数などを検討した結果、14人乗りのワゴン車を導入することに決めた。
 バスには乗車用ステップを付けるなどの改造を加え、運行はこれまで通り神奈川中央交通に委託した。運行ルートは上煤ヶ谷と神奈川リハビリテーション間を1日3往復するコース。このうち朝夕の各1便は高校生の通学を考慮して、森の里中学校前を通過する。
 バスの名前は「ゆめバス」。清川幼稚園児が多く乗車することから、同園に命名を依頼して名付けたもの。空をイメージした白と水色の2色で、側面には大きく虹が描かれている。料金は初乗り170円から最高300円に設定した。
 県下では藤野町が同型の町営バスを運行しており、清川村は2番目となる。

.

8月21日 厚木愛甲ごみ処理広域化・ 議会に中間報告
 厚木市と愛川町、清川村で構成する「厚木愛甲ごみ処理広域化推進会議」は、8月21日、ごみ処理広域化に関する基本的事項について、3市町村議会に中間報告を行った。
 それによると、広域処理の範囲は中間処理から最終処分までで、ゴミ焼却・粗大ゴミ処理施設を建設するほか、最終処分場を整備する。事業主体は地方自治法第284条による一部事務組合方式で、平成16年4月1日からの事務開始をめどに厚木市に「(仮称)厚木愛甲環境施設組合」を設立する。管理者は厚木市長で、愛川町長・清川村長・厚木市助役が副管理者となる。 
 組合議会の議員定数は12人(厚木市6人、愛川町4人、清川村2人)、代表監査委員1名と議会選出の監査委員を1名置く。職員は16年度当初7人となる見込み。このほか、構成団体と組合との連絡調整機関として連絡調整会議を設置する。
 処理施設の配置については、厚木市に焼却施設、清川村に最終処分場を設置する方向で調整が進められているという。
 今後は、10月までに基本計画を策定し、県との事前協議を重ねたのち、12月議会に「組合設置議案」を市町村議会に提出、平成16年2月、県知事へ一部事務組合の設置許可を申請、同月下旬までに組合を正式設置して、4月1日から事務をスタートさせる。広域処理開始の目標年度は平成24年度(2012)になる。

.

 市営住宅に家庭菜園 居住者に開放

 厚木市はこのほど市営住宅のうち、中高層住宅団地内の空き地部分を家庭菜園として居住者に開放する事業を始めた。
 家庭菜園用に開放されるのは、同市及川の上向原ハイツ内の空き地163平方メートル=写真。同団地は平成13・14年度の2カ年継続事業で建設、鉄筋コンクリート5階建てに45世帯(車椅子対応2戸含む)が入居している。
 今回14世帯から参加の申し込みがあり、秋から冬にかけて収穫できる大根やカブ、ブロッコリー、ほうれん草、小松菜などを栽培する。
栽培に必要な種や苗、肥料などは利用者が負担する。
 市では「青空の下で野菜づくりを通して収穫の喜びを味わってもらうとともに、団地入居者同士の交流を深めてもらえば」と話している。今後家庭菜園に転用が可能な中高層団地すべてに展開すると同時に、新設する住宅団地についても取り入れていくという。
公営住宅のこうした活用は県内でも珍しい。

.

8月18日 市庁舎の免震改修工事始まる
 厚木市の市庁舎免震改修工事が8月18日から始まった。昭和46年に竣工した市庁舎は、すでに32年が経過、同61年に行った耐震診断では、要補強のDランクと判定された。このため、「市庁舎新築・耐震改修検討協議会」を設置して、新築か改修かについて、検討を重ねてきたが、平成13年12月、免震工法による耐震対策の早期実現が提言された。
 市では防災の丘公園の整備、一部体育館を除いて小中学校校舎の耐震補強工事が完了したことから、平成15、16年の2カ年事業として改修工事を進めることにした
 免震工法は建物と地盤を免震装置で切り離し、地震の振動による影響を直接受けないようにする工法で、庁舎を利用しながら工事が可能であるため、市民サービスの低下を招かないのが特徴。事業費は約21億円。

.

8月23日 厚木の科学技術にふれよう サイエンスカーニバル開催

 8月23日から3日間、厚木市岡田の厚木アクストメインタワー1階市民ホールで「厚木サイエンスカーニバル」が開かれ、大勢の市民で賑わった。
 このイベントは、子どもの理科離れが全国的な問題となっている今日、青少年の科学技術に対する理解や関心を高め、チャレンジ精神に満ちた将来の科学的人材を育くむきっかけにしてもらおうと厚木市が開いたもので、ソニーや日産自動車、神奈川工科大学、東京工芸大学など市内の企業・大学の協力を得て、最新の技術や製品を紹介するともに、科学実験や工作教室などを開いた。
 初日は開会式で山口市長が「日本の優れた科学技術の一端をこの厚木でふれてほしい」とあいさつ。続いてテープカットが行われ、カーニバルがスタートした。
 夏休みも終盤に入ったこの時期、会場には大勢の親子連れが訪れ、11等星まで映し出し、100万個以上の星空を見ることのできるプラネタリウムや、携帯電話で遠隔操作する留守番ロボット「MARON\1)のデモンストレーション、コンピュータによる不思議な映像などの催しのほか、実験教室や工作教室、普段は案内されていないアクストビル最上階からの展望などを楽しんでいた。

 .    

 

 8月12日 あひるの里復活願いヒナ30羽の入居式
 8月12日、玉川の小野橋上流にある「あひるの里」で、ヒナ30羽の入居式が行われた。この日、あひるの里に集まった玉川地区ふるさとづくり推進協議会の関係者と地元の子どもたち20人が、あひるのヒナを一羽づつ小屋に放した=写真。
 あひるの里は、昭和48年から近くに住む原田カネさんを中心に、地域の人たちが協力して世話をしてきたもので、広く市民の憩いの場として親しまれてきた。
 ところが、平成11年ごろから次第に数が減ってしまったため、昨年から玉川地区ふるさとづくり推進協議会が中心となって「あひるの里」復活の取り組みを始めた。
  今回のヒナの入居はその一環で、かつて30羽以上いた「あひるの里」のにぎわいを取り戻そうというもの。
 入居したヒナは、しばらく「あひるの里」の飼育小屋で飼われるが、1ヵ月後には玉川の川面に元気な姿を見せる。

.

8月21日 市立病院玄関脇にタクシー乗り場開設
 厚木市立病院の正面玄関脇に、8月21日、タクシー乗り場が開設された=写真。県タクシー協会相模支部厚木地区会(渡辺要地区長)が、市に開設を働きかけていたもので、市では外来棟と129号線際の植え込みの間にある汚水・雨水処理用のマンホールを改修して補強、その上をアスファルト舗装にして、待機車両8台が駐車できるよう整備した。
 タクシーはバイパス側の救急センター入口から入って、マンホールの上を通過して正面玄関脇に出る。協会加盟の4社と個人2団体が先着順に待機する。時間は7時から20時30分まで。
 厚木地区会では、「駅前の渋滞緩和につながるほか、迎車料金もかからなくなるので、気軽に利用して欲しい」と話している。
 なお、厚木地区会ではこの日から、今年の2月から実施している本厚木駅北口周辺のタクシー路上駐車禁止時間帯を繰り延ばし、朝5時から夜の8時までを夜の11時までとした。

.

南毛利中ソフト全国大会で3位 8月22日・市長に報告
 8月22日、厚木市立南毛利中学校(花家忠生校長)ソフトボール部が、山口市長を訪問、全国大会3位入賞の報告を行った。
 同ソフトボール部は、8月17日から19日まで、北海道石狩市で開かれた「第25回全国中学校男子ソフトボール大会」に出場、見事第3位に輝いた。
 この日、部員22人を代表して3年生の小嶋博樹主将が、「2年連続で全国大会に出場した今年、関東で初となる第3位という結果を残すことができました。これはレギュラーだけでなく、チームメイト、そして応援してくださった皆さんのお陰です。今後も努力を続け、技術を高めていきたい」とあいさつすした。
 山口市長は「今、首にかけているメダルが人生の金メダルになるよう仲間との絆を大切にし、感謝の気持ちを忘れないでください」と話していた。

.

日本ASEAN交流年2003記念事業・現代舞踊劇ラーマーヤナ
 日本ASEAN交流年2003記念事業の一環として、アセアン加盟10か国から選抜された先駆的な舞台芸術家たちが共同で制作する現代舞踊「Realizing RAMA\舞踊劇ラーマーヤナ」=写真=公演が、10月18日16時から横浜市中区のかながわドームシアターで開かれる。
 この舞踊劇は、東南アジアに広く伝わる古代叙事詩「ラーマーヤナ」を新たに再構成したもので、アセアン地域の伝統的な舞踊の洋式美と現代舞踊の芸術性とが見事に融合した舞台芸術の傑作ともいわれている。物語はシータ姫と結婚したラーマ王子が、王国を追われ、さまざまな誘惑や困難、戦いを乗り越えて悟りを開き、真の王となる物語だ。
 平成10年にベトナム、ハノイでのアセアン首脳会議で初演以来、ヨーロッパやアジア各国で好評を博しており、今回が初来日となる。
 アセアン文化情報委員会の主催で、神奈川県と社団法人全日本郷土芸能協会が共催、文化庁助成、外務省、アセアン10か国大使館が後援している。
 入場は無料だが、往復ハガキによる事前申込が必要。希望者は往復ハガキに住所、氏名、電話番号、希望人数(1枚で2名まで可)を明記の上、9月26日(消印有効)までに、〒231-8588横浜市中区日本大通り1神奈川県文化課「ラーマーヤナ」係まで申し込む。定員は1,000名。応募者多数の場合は抽選になる。問い合わせはTEL:045-210-3808番(県民部文化課)へ。

.

.