第623号(2003.10.15)

10月25日〜26日  厚木で全国朝市さみっと

  観光地などで賑わう各地の朝市が集まって、全国レベルの生産者と消費者の交流をはかる「第9回全国朝市さみっと」が、10月25・26の両日、厚木中央公園と厚木ロイヤルパークホテルで開かれる。厚木市の主催で、厚木市民朝市や日本3大朝市といわれている石川県輪島の朝市をはじめ、千葉県勝浦朝市、宮城県気仙沼朝市、秋田県五城目朝市、函館朝市など北海道から鹿児島まで全国26の朝市が参加するほか、朝市関係36団体が出店して全国朝市物産展を開催、期間中4万人の来場が見込まれている。
 朝市さみっとは、昭和63年、朝市をまちおこしに結びつけようと、秋田県五城目町で第1回が開催され、会場には全国の朝市特産物が並んだほかパネル写真展も行われ、全国朝市ネットワークが誕生した。
 その後、第1回目から7年後の平成7年、同じ五城目町で2回目の全国朝市さみっとが開かれ、以後平成9年を除いて勝浦、輪島、気仙沼、高知、函館を会場に毎年開かれている。高知で開かれた第6回では、「全国朝市さみっと共同宣言」が採択された。昨年の第8回さみっとは佐賀県呼子町で開催され、フォーラムや物産展のほか、創作弁当大会、朝市歴史資料展なども開かれ、厚木からも市や農協、商工団体の関係者が参加した。
 厚木の市民朝市は昭和49年、石油ショックの影響で物価高が続く中、市民に地元の新鮮で安い農産物を提供しようと始まった。このため、全国の観光地に見られる「朝市」とは異なって、市民生活に結びついてきた「生活密着型」というのが特徴だ。
 当初は月1回だったが、消費者の要望により55年から毎週日曜日の5時30分から同市恩名の厚木市文化会館駐車場で行われている。出店品は農産物加工品、菓子、草花など食品を中心に年間を通じて36店舗が出店、平均1300人の市民で賑わっている。
 さみっと会場となる厚木中央公園には、地元厚木市の市民朝市をはじめ、県内、全国、友好都市の物産180品目が並ぶほか、地場産の野菜を使った調理方法の紹介や食材教室、野菜や草花の園芸教室などを開いて地産地消の重要性をPRする。また、厚木ロイヤルパークホテルでは、全国朝市さみっと協議会の理事会や代表者会議、全体会議などが開かれ、会議終了後「厚木共同宣言」を採択するほか、俳優の渡辺文雄さんが「キーワードは…手」をテーマに記念講演を行う。
 特に全国朝市物産展では、函館のカニ、横手のリンゴ、湯沢の稲庭うどん、新潟県南魚沼産の新米コシヒカリ、富山のほたるいか沖漬、輪島の天然めかぶ、福井の羽二重もち、佐賀県呼子町のイカの一夜干しなどの目玉商品を含め、全商品が通常販売価格の2割引で販売される。
 このほか、ジャンボカボチャの重量当てクイズ、新米のすくい取り、卵のつかみ取りなどのイベントや秋野菜のみこし担ぎ、太鼓、ハーモニカ演奏などのアトラクションも行われる。TEL:225・2801番。

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「皆で支える地域リハ」テーマに介護フォーラム開かれる
 平成12年の介護保険制度の導入以来、地域の保健・医療・福祉関係者が連携してサービスの向上に取り組んでいる厚木医療福祉連絡会(植原哲会長)では、10月11日、市内のホテルで会員の資質向上と活動の成果を発表する第4回目のフォーラムを開催した。
 今回のテーマは、「皆で支える地域リハビリテーション\快適な生活のための役割分担と円滑なバトンタッチ」。熊本市民病院の橋本洋一郎神経内科部長が、「地域医療連携と脳卒中診療態勢」と題して基調講演を行ったほか、介護、歯科、リハビリテーションに関する関係者の意識とニーズなどのアンケート調査の紹介、「地域完結型のリハビリテーションにおける役割分担と円滑なバトンタッチ」をテーマとしたパネルディスカッションなど盛りだくさんの会議が行われ、市内の医療・福祉関係者約300人が参加した。
 パネルディスカッション=写真=では、市内の医療機関や福祉施設の代表5人が、それぞれの立場からリハビリテーションの現状と課題などを報告、「リハビリテーションとは、過去の生活への復帰ではなく将来に向かって新しい生活を創造していくための活動支援」、「施設のリハは自宅復帰の可能性を常に考えたものでなければならない」、また、「在宅でのリハビリシステムを構築できるよう医療・福祉機関の情報提供をもっとしていくことが必要」「生活支援を自立支援にまで高めるため、施設の連携や合同したスタッフの研修が必要」などの意見が出された。
 また、「快適な生活支援のための役割分担とチームワーク」を主題にしたシンポジウムでは、市内医療・福祉機関の6人が、急性期医療からの地域連携の実際、地域連携の実際と課題、現場でのリハビリテーションの協働と連携、福祉の現場で行うリハビリテーションの実際と課題について報告、参加者は真剣に耳を傾けていた。

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出前方式によるブックスタート事業始まる

 10月7日、厚木市内の毛利台児童館で、厚木市教育委員会が主催する「ブックスタート」事業が始まった。
 ブックスタートは1992年にイギリスのバーミンガムで始まった運動で、「絵本の読み聞かせを通じて親子のふれあいを深めよう」というメッセージを、絵本を手渡しながら伝えていくもの。
 厚木市のやり方は、地域の児童館や公民館で開かれている移動子育てサロンと併設の形で行われる「出前方式」で、県下初の試み。
 当日は、サロンに来場した0歳児と保護者30組を対象に、赤ちゃん向けの絵本2冊とおすすめ絵本の目録、子育てのアドバイス集などをトートバッグに入れたブックスタートパックを、図書館司書が読み聞かせの実演を交えながら説明し、手渡した=写真。
 11カ月の赤ちゃんを連れた大田美奈子さんは「子育て相談と同時に読み聞かせのアドバイスが得られてうれしい」と話していた。今後も移動子育てサロン14カ所と中央図書館で行われる。

  

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子育てホットフリートーク
 子どもたちが、もっと安全、安心に暮らせるまちづくりを\10月7日、厚木市立南毛利公民館で山口巌雄厚木市長と長谷川美雪教育長が、日頃の子育ての中で感じていることや疑問に思っていることなどを話し合おうと、近隣の小学校に通う保護者を集めて「子育てホットフリートーク」を開いた=写真。
 市が掲げる「あつぎらしい教育改革」を取り入れるとともに、参加した保護者には今後の子育てに役立ててもらおうと2002年から実施しているもので、参加したのは、同市南毛利地区内にある南毛利、愛甲、毛利台小学校に通う児童を持つ保護者20人。
 「歩道を広くして」「ガードレールをつけて」など交通安全に対する要望や、「給食の栄養バランスを考えて」「クラスごとにエアコンの取り付けを」など、健康管理に関する要望が出された。山口市長は「貴重なご意見をいただき心に響く思い。1つ1つ精査しながら努力していきたい」と答えていた。

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水難事故の人命救助で5人を表彰
 厚木市消防本部はこのほど、市内で発生した水難事故で救助活動を行った5人=写真=に表彰状と感謝状を贈った。
 表彰状は横浜市の安部信規さん(45)、大矢昌宏さん(24)、感謝状は愛川町の新堀孝二さん(53)、篠嵜進さん(36)、川崎市の松橋大樹さん(19)の5人。安部さんたちは8月11日、市内棚沢484番地の中津川で、川遊びに来ていた家族のうち、溺れた長女(10)を助けようと増水に巻き込まれた父親(43)と長男(12)を救出、人工呼吸などを行って人命を救助した。
 小島一郎消防長は「我が身を省みず、懸命な人命救助により尊い命が助けられ厚くお礼申し上げます」と感謝の言葉を述べると、安部さんは「職場の仲間と流された人を見つけたので、夢中で服をつかんで救助した。呼吸が停止していたので、人工呼吸をすると自力で呼吸するようになった」と当時の様子を話していた。

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スポーツ振興基金に寄付
 厚木市旭町の厚木ガス(藤井章夫社長)が、10月9日、地域の健全な青少年育成を目的に開催した「厚木ガス・湘南ベルマーレサッカースクール」の受講参加費10万3千円を厚木市のスポーツ振興寄金に寄付した。今回で2度目で、4月17日にも6万1千円が寄付されている。
 同サッカースクールは、4月3日から8月28日の期間、厚木市、愛川町、伊勢原市に住む小学生を対象に、厚木市及川球技場、伊勢原市運動公園を会場に5回開催された=写真。指導に当たったのは湘南ベルマーレスポーツクラブの増本、鳥飼、竹鼻の3コーチ。スクールには246人が参加、受講生からの参加費24万6千円は全額会場市に寄付された。
 スポーツ振興を目的に設置された厚木市のスポーツ振興寄金残高は、現在1億9千104万232円となっている。

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 「広げようふれ愛テーマ」に障害者体育大会開かれる
10月4日、厚木市荻野運動公園体育館で、第42回厚木市障害者体育大会が開かれた。今年のテーマは「ひろげようふれ愛」で、市の身障者協会をはじめ、障害者団体、障害者施設などに所属する障害者約360人と、家族、付き添い、ボランティアなど770人を超える人たちが参加した。
 市内に居住する障害者を対象に、スポーツを通じて健康の維持と体力の増進、そして障害者の自立と社会参加の促進をはかるため、毎年開かれている。
 開会セレモニーでは、山口市長が「無理をしないでスポーツの秋を楽しんでください」とあいさつ、代表者3人の選手宣誓に続いて、参加者全員によるラジオ体操で大会がスタートした。
 競技はタンバリンや鈴の音を発する伴奏者を目隠しで追いかける「君を慕いて」や、互いの頬で風船を運ぶ「ほほよせて」、おたまにボールを載せて折り返し点の人に渡す「オタマリレー」など、計15種目が行われた=写真。
 会場の体育館には好天に恵まれた外の気温とともに、熱気がムンムンして、参加者たちの歓声がこだましていた。

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 選挙ポスターコンクール入賞者
  厚木市選挙管理委員会と厚木市明るい選挙推進協議会では、このほど市内の小・中学生及び高校生を対象に、明るい選挙推進啓発ポスターコンクールを行った。小学生173点、中学生97点の応募があり、9月17日に行われた審査の結果、11人が入賞した。
〔小学生の部〕金賞に鈴木理花さん=写真、銀賞石野竜成さん、武井侑子さん、伊藤かれんさん、殿村美森さん、大川聡美さん、平川歌倫さん。〔中学生の部〕金賞加藤千咲さん、銀賞井手麻美さん、古田土紀彦さん、藍田優子さん。

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