第624号(2003.11.1)

10月25日 本厚木駅周辺の歩道などバリアフリーまち点検

歩道上の障害物などの位置を確かめる

歩車道の段差を確認する

車椅子で歩道の傾斜を確認する

点検後に問題点をまとめ改善案を提案
 障害者やお年寄りが安心して暮らせるまちづくりを実現しよう―10月25日、大学生や障害者、ボランティアなどの市民が、本厚木駅周辺の中心市街地で、歩道などのバリアフリー度をチェックし、問題点や改善案などをまとめた。
 障害者の自立を支援している同市恩名のNPO法人「あつぎ障害者自立生活センター」が、市内の障害者や福祉団体、ボランティア、大学生などによびかけて発足した「バリアフリー・あつぎ・まち点検実行委員会」(日下部孝子実行委員長)が実施したもので、市身体障害者協会、視覚障害者協会の障害者、神奈川工科大学、産能大学の学生、市職員、国際ソロプチミスト厚木のメンバーなど72人が参加した。平成13年から毎年実施しているもので、今年で3回目。
 点検は9つのグループに分かれ、本厚木駅周辺の道路を中心に、1キロのコースを約1時間にわたって点検、歩道の段差や傾斜、障害物などをチェックして歩いた。各グループには、車椅子や視覚障害者、聴覚障害者が同行、健常者も全員が車椅子に乗って、バリアフリー度を体験した。
 点検では歩道に店の看板や旗が出ていたり、自転車が停めてあるため車椅子の通行を妨げているところ、補修箇所の凸凹や段差がある場所、歩道に傾斜があって車椅子の通行に苦労する場所などを次々とチェックして現状を写真に収めたほか点検シートに書き込み、改善された点は青、問題のある場所は赤、検討の余地のある場所には黄色の丸いシールが貼られた。
 車椅子の体験をしながら参加した主婦は、「歩道の傾斜は車椅子への気配りに欠けるし、タイルの剥がれやマンホールの蓋が飛び出たり窪んでいるなど、ふだん私達には気づかないちょとした勾配や段差が、車椅子や視覚障害者ににとっては大きな障害となることがわかりました」、また、学生の1人も「点字ブロックが途中で切れていたり、歩道上の車止めや標識ポール、電柱の位置が悪いなど障害者への対応がいまひとつ。いたるところに放置自転車が見られ、店の看板や旗が歩道にはみ出すなど、市民のモラルや商店のマナーも問題です」と話していた。
 点検後は、グループごとに分かれて意見交換、問題点などを整理して改善案の発表が行われた。改善案の主なものは、「行政や商店会に協力を呼びかけ、放置自転車や看板など障害物の撤去や指導の回数を増やす」「放置自転車には罰金を科す」「歩道の改良を進め歩行者優先道路を作る」「駐輪場を増やす」「交差点改良工事などでバリヤフリー化を徹底させる」「商店に段差解消を呼びかける」「こうした会議に商店会や道路管理者など関係者の参加を呼びかける」など。
 このバリアフリー点検は、5年間継続して行われることになっており、実行委員長の日下部さんは、「今年で3回目になることから、放置自転車の数が減ってきたこと、歩道への看板が撤去されているなど、改善されている点も見られる。ハード面の改善は時間がかかることでもあり、点検結果の内容や改善案は、引き続き行政や商店会、道路管理者などに提言していきたい」と話していた。
 今回の点検結果は、報告書にして11月8日と9日に市総合福祉センターで開かれる「しあわせライフフェスティバル」で展示・発表される。

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ネクストリーム21ダンスショウケースコンテストで、金岡・真鍋・柴野さんが最優秀賞
  財団法人六行会(りっこうかい)が主催する「第2回ネクストリーム21・ダンスショウケースコンテスト」が、10月12日、東京品川の六行会ホールで開かれ、厚木の絵里香バレエスタジオから出場した「テアトル・ムーヴマン」の金岡千愛さん(中2)、真鍋彩華さん(高1)、柴野由里香さん(中2)の3人が、最優秀賞を獲得した=写真。
 コンテストは、ジャズ、コンテンポラリー、モダンダンスの分野から14団体が出場したが、子どもたちの団体はテアトル・ムーヴマンの3人だけだった。
 ジャズ系の激しいテクニックの作品が多い中で、3人は舞踊家の亜甲絵里香さんが創作した「トゥワード・ザ・フューチャー」を優雅に踊り、高いドラマ性と美しい表現力で他を圧倒した。
 3人とも幼少期から、亜甲さんが指導する「劇的舞踊」を学んできたもので、「一つの作品を3人で踊れてとても幸せだった。入賞したのは先生や応援してくれた皆さんのお陰です。これからも先生の作品を踊り続けていきたい」と喜びを語っていた。

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11月から「女性総合外来」開設 厚木市立病院
 厚木市立病院は、11月から「女性総合外来」を開設する。女性特有の病気や、同じ病気でも男女で症状や薬の作用が異なるケースがあるためで、このような性差にもとづく医療に対応するため、女性医師が相談に当たる。
 診療日時は毎月第2・第4月曜日(祝日の場合は休診)の14時から16時までで、内科・循環器科外来で行う。1人30分の完全予約制。保険診療で再診は受け付けない。毎回4人を予定しており、相談には産婦人科の女性医師が当たり、検査や加療の必要性を判断した場合、院内の各科や他の診療機関を紹介する。
 受診希望者は、月曜日から金曜日の9時から16時まで、電話(
1221―1570・内線550)で申し込むか、直接医事課6番の窓口で受け付ける。当日の申し込みは出来ない。また、女性看護職員による無料の女性医療相談コーナーは、毎月第1・3・5月曜日に実施する。
 また、同病院はこのほど、0.5ミリスライスで1回のスキャンで同時に16列(断面)の撮影が可能な超高速マルチスライスCT(コンピューター断層撮影装置)を導入、12月1日から稼働する。この装置は高速高画質が得られ、3次元の画像処理ができるため短時間の撮影が可能で、検査効率や診断能率が著しく向上する。

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10月10日 自衛消防隊消火競技会開かれる

  厚木市三田の消防訓練所で10月10日、市内の自衛消防隊が、消火器や屋内消火栓の操法を競う「第24回厚木市自衛消防隊消火競技会」が開かれた=写真。
 大会には市内の工場、大型店、ホテル、病院など各事業所で組織する自衛消防隊27チーム74人が参加、消火器操法の部では、日産自動車テクニカルセンター、屋内消火栓操法女子の部で厚木市農協、同男子の部で日本フルハーフがそれぞれ最優秀賞を獲得した。
 参加した女子チームは「しっかりと声を出すことを心がけた」「この経験を生かして万一の時に備えたい」と話していた。

  

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10月18日 親子でふれあいタイム 依知南小 

 厚木市立依知南小学校(山本玲子校長・児童数505人)で10月18日、PTA(萩原佐敏会長)との共催で、地域の人たちや保護者との交流を深める「ふれあいタイム」が開かれ、子どもたちが保護者と一緒に吹奏楽鑑賞や囲碁などを楽しんだ。
 ふれあいタイムは、授業参観をかねて全児童を対象に行われたもので、午前中は保護者やJA職員の指導で、5、6年生が稲刈り=写真上=を行った。また、中・低学年の児童には日本棋院9段の保田泰敏さんを招いて囲碁教室を開いた。
 午後から行われた「ふれあいタイム」には、近隣の依知中学校の吹奏楽部のメンバーが来校、児童や保護者を前に「世界に一つだけの花」「川の流れのように」など4曲を披露、中学生の迫力ある演奏に子どもたちは「心に響いた」「恰好良かった」などと感動していた。
 囲碁会場となった体育館には、地域の人たちや保護者、教師なども加わり、子どもたちは時々ため息や歓声をあげながら、あの手この手の対局を楽しんでいた=写真下。
 萩原会長は「今後もさまざまな場面で親子や大人とのふれあいの場をつくり、子どもたちを育てるため、学校教育との連携を深めていきたい」と話していた。

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10月第3日曜日はシルバーの日 会員が公共施設の清掃や除草
 厚木市シルバー人材センターの会員が、10月の第3日曜日を「シルバーの日」と定め、公共施設の清掃や除草作業などの奉仕活動を行った=写真。
 同センターでは、毎年7月に行われる「1日奉仕の日」に、鮎まつりの会場となる厚木中央公園の除草や清掃作業を行っているが、今年から毎年10月第3日曜日を「シルバーの日」と定め、定期的に奉仕活動行うことにした。この日は市内13の地域班、合わせて450人の会員が参加、公民館や児童館、公園など公共施設の清掃や除草に取り組んだ。参加した会員は「健康で働くことが出来るのも地域の皆さんのお陰」と笑顔で話していた。
 同センターは、平成元年、高齢者が就業の機会を通じて生きがいと社会貢献をすることを目的に発足、現在60歳以上1,101人の市民が会員登録している。

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10月19日 減量化と資源化目的にごみと生活展開催
 10月19日、厚木市金田のリサイクル促進センターで、「第16回ごみと生活展」が開かれ、大勢の市民で賑わった=写真。
 市と市ゴミ対策協議会が、市民にごみの減量化や資源化に対する理解と協力を深めてもらおうと開いたもので、好天に恵まれた会場には、市が収集した粗大ごみの中で再利用可能なものを展示して、抽選で希望者に提供する「粗大ごみリサイクル市」や「再資源交換コーナー」「牛乳パックリサイクル教室」「おもちゃの病院」などが開設された。
 また、協賛行事として「市民ふれあいマーケット」や「リサイクル自転車展示即売コーナー」も開催され、10月1日から施行された「みんなで守る美しい環境のまちづくり条例」のPRも行われた。
 特に再資源化コーナーでは、家庭から持ち込んだ空き缶や新聞、雑誌、ペットボトルと景品を交換する家族連れが後を絶たず、「資源分別コーナー」や「牛乳パックリサイクル教室」でも、親子が楽しみながらごみ減量化や資源化を学んでいた。

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 神奈川ふだん記第57号刊行  今号のテーマは「30年前の私」
 生活記や人生記、旅行記、自分記、感想などの文章運動に取り組んでいる「神奈川ふだん記」の機関誌第57号が刊行された=写真。
 今号は表紙デザインを一新して、イメージチェンジを図った。57号ののテーマは「30年前の私」と「好きな花」の2題。外科医の研鑽を積んでいたころや、3子目の出産、詩吟を始めた30代、和服仕立てに励んでいた50代、ドラム缶風呂を作って入った家づくり奮闘記、娘を背負って上野のゴッホ展を見に行った話など、全国58人の文友が30年前の出来事を思い思いに書きつづったほか、好きな花、思い出の花についての感想を寄せた。
 シリーズ特集は「21世紀に残す愛川町の昔と今」。半原神社の神輿、中津青年団、松姫供養塔、中津の関東大震災、清滝寺の縁起、相模ダム建設、三増獅子舞などをテーマにした11作品が収録されている。また、テレビ神奈川に放映された時の収録風景や文友交流の場となっている「あの花この花」「みんなの心の詩」にもたくさんの投稿があり、今号も260ページを越えた。問い合わせは代表の足立原さんへ。
1285・2973番。

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 創立25周年で記念式典と特別講演 県央地区ビル管理協議会
  県央地区ビル管理協議会(落合直文会長・49会員)が、創立25周年を迎え10月14日、厚木ロイヤルパークホテルで記念式典と記念講演を行った。
 同協議会は、昭和54年5月、厚木、海老名、座間、愛川、清川の3市1町1村で、特定建築物の所有者と環境衛生にかかわる業務に従事している業者27社で発足、保安や衛生面の分野で、施設見学会や技術習得などの講習会を開いてビル管理の向上に取り組んできた。現在、会員は49社。
 記念式典=写真=では落合会長のあいさつの後、会員のイトーヨーカ堂厚木店、厚木ダイヤプラザ・ビルサービス、富士コカコーラボトリング、南陽建物管理、ジャパンメンテナンス、相鉄企業、ビル代行の7社が功労者表彰を受けた。
 記念講演では、全日本ハーモニカ連盟副理事長の大矢博文氏が「ハーモニカに生きる」と題して特別講演、若手演奏グループの厚木チェリーズがハーモニカの名曲を披露した。

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