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厚木市は3月25日、本厚木駅周辺の20ヘクタールについて、都市再生法特別措置法にもとづく「都市再生緊急整備地域」の指定を受けるため、市長と知事の連名で、都市再生本部長である小泉純一郎首相に申し出を行った。 都市再生緊急整備地域については、小泉内閣が進める経済構造改革の一翼を担う政策で、県内ではこれまで、「横浜みなと未来地域」が第1次の指定を受けたのを皮切りに、横浜駅、戸塚駅、川崎駅、相模原橋本駅の各周辺など8つの地域が指定を受けた。 厚木市は第4次指定を受けるべく県とともに調整を重ねてきたもので、本厚木駅周辺の南北合わせた約20ヘクタールを申し出区域として申請、同地区を一番街周辺地区、厚木バスセンター周辺地区、本厚木駅南口地区の3つのエリアに分け、まちづくりを進めていく考えだ。 本厚木駅周辺地域は県央に位置して地理的優位性を生かしながら広域的な中心商業地として発展してきたが、近年、市の郊外部や近隣市への商業集積により大型店の閉店が続き、慢性的な交通渋滞とも相俟って中心市街地の空洞化が危惧されている。 |
市ではこれまで業務核都市推進基本計画における業務施設集積地区としての位置づけや、中心市街地活性化法にもとづく基本計画の策定など、活性化のための方策を検討してきたが、この都市再生緊急整備地域の指定を受けることで、再開発事業や民間活力の投入が促進されるため、魅力ある都市拠点が形成されるものと期待している。 今回、申し出に際してまとめた市の整備方針は、1県中央部の商業、業務の集積地である本厚木駅周辺地区おいて、公益施設をはじめとする建物の共同化、更新、歩行者ネットワークの充実により、賑わいのある複合市街地を形成する2バスターミナルおよび駐車場を中心とした交通拠点機能の強化。商業、業務、居住など複合的な都市機能の集積。福祉・文化・交流機能の拡充3バスターミナルや駐車場、駐輪場の整備と駅南口の歩行者デッキの整備。一番街の壁面後退による歩行者空間の充実。建て替えによる福祉、文化など公益施設の整備など。 地域指定を受けると、都市計画の規制緩和とともに認定事業者への金融支援や税制上の優遇措置など、民間事業者に対して様々なメリットがあるため、事業リスクの軽減が図られ、採算性に見合った事業の立案と実施が可能となる。 政府は4月中旬に開かれる閣議で決定、第4次指定を発表する予定だ。 山口市長は、「今回の申し出は中心市街地に賑わいを取り戻す起爆剤ととらえており、民間資本との協働による新たなまちづくり手法を取り入れ、民間の創意工夫を活かしながら、公益施設や建物の共同化、更新を図るとともに、歩行者優先の人にやさしい都市空間の確保をめざしていきたい」とコメントを発表した。 |
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厚木市では昨年秋、商業起業家の発掘と地域経済の活性化に寄与できる商業者の創業支援を行うことを目的に、やる気があって優れたプランを持ち、市内で開業できる若手商業者を対象にベンチャープランを募集したところ、市内外から10件の応募があった。 中小企業診断士や商業関係者を審査員に、実現性、創造性、将来性などの面から、書類審査や面接を行った結果、最優秀賞、優秀賞の該当者はなかったが、奥野貴生さんと鹿児嶋英治さんの2人が奨励賞に選ばれた。 |
奥野さんの「ふぐ料理店」のプランは、和風感覚のふぐ料理店が多い中、モダンテイストを取り入れたおしゃれなスタイルの店で、これまで横浜で培ってきた老舗の味を厚木で食べてもらおうという企画。また、鹿児嶋さんの「昆虫生体および関連商品販売」は、外国産カブトムシやクワガタを中心とした昆虫の販売から、増えすぎた昆虫の買い取りなど、飼育におけるすべてのステージにおいて顧客とかかわり続ける「昆虫飼育のトータルシステム」を築き、店舗ロイヤリティーや顧客の固定化を図っていこうという内容。 奨励賞には具体的支援策はないが、3月18日、厚木市役所で表彰式が行われた。審査にあたった中小企業診断士の石田綽男さんは「現実的で具体性を持ったもの」と2人のプランを講評、「厚木のベンチャービジネスの先駆者として活躍してほしい」と話していた。 |
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3月12日、厚木市立南毛利中学校(花家忠生校長・生徒数664人)で、サクソホン奏者の平野公崇(ひらのまさたか)さん(34歳・東京都武蔵野市在住)の講演会が開催された。 市が進める「まなびをひらく推進事業」の一環で、「生き方を学ぶ本物感動事業」として開催された。社会の第一線で活躍する人物を講師に招き、生徒がその生き方に直接触れることによって、自らの生き方を主体的に切りひらいていく力を育てようとするのがねらい。 南毛利中学校では、19年前に同校を卒業して、サクソホン奏者として世界的に活躍している平野さんを招き、講演会とサクソホンの演奏会を実施した。当日は1・2年生約430人や保護者などが体育館に集まり、平野さんを通じて、本物の魅力と感動を体験した。 平野さんは「うん・こん・どん 世界に翔け!」をテーマに、「成功にはうん(運)や、こん(根性)が必要。でも私は、どん(鈍感)が一番大切なのかなと思います」と講演。練習のし過ぎで体調をくずしてしまった体験から、「頑張り過ぎず、鈍感であろう」と考え方を変えたため、好転した自らの人生を、後輩である生徒たちに優しく語りかけた。 |
また、演奏会ではピアノとの協奏によりクラシックや童謡など数曲を披露=写真。会場には繊細に、また時には力強く響くサクソホンの音色が響き渡り、曲が終わるたびに大きな拍手に包まれた。最後に、同校の吹奏楽部員と共に校歌が演奏され、生徒たちはプロ奏者とのひとときの交流を楽しんでいた。 吹奏楽部2年の女子生徒は、「平野さんは、病気になるまで練習して努力をしたすごい人。世界で活躍する方と演奏ができてうれしい」と感激していた。 |
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3月14日、厚木市七沢にある滑岩(なめりいわ・通称弁天岩)を使用するクライマーたちが、地元の協力を得て広沢寺前周辺の林道の清掃や竹藪の伐採、モミジの植樹などを行った。 滑岩は都心から交通の便もよく、初心者から上級者まで恰好のゲレンデとして定評があり、週末には県内ほか首都圏から多くのクライマーたちが訪れる。一方、過去にはクライマーたちによる林道への車両乗り入れやゴミの投げ捨てなどのマナーが問題になった。 そこで3年前に、滑岩を利用するクライマーたちが自主的に「広沢寺の岩場を守る会」(相川忠昭代表)を結成、ゴミの持ち帰りやクライマーへの車両乗り入れの自粛を訴えた。 |
こうした活動が地元からも評価を受け、七沢里山づくりの会や七沢観光協会の協力も得られるようになり、今では「けがをしないよう気を付けて利用してもらいたい」という声が聞こえるようになった。今回の清掃活動もその一環で、神奈川山岳連盟や県勤労者山岳連盟、東京都山岳連盟などにも呼びかけた。 この日集まったクライマーたちは約100人。広沢寺前林道のゴミ拾いや傾斜地を伐採=写真=したほか、モミジ50本の植樹などを行った。集められたごみは150キロ以上で、切り出された竹は山積みになった。 代表の相川忠昭さんは「この美しい七沢の自然をいつまでも地元の人々といっしょに守っていきたい」と話していた。 |
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体の不自由な人のために、アルミ缶を集めて車椅子を購入しよう\と、厚木市立妻田小学校(神崎良一校長・児童数725人)の児童たちが、集めたアルミ缶で車椅子を購入し、市社会福祉協議会(原田茂会長)に寄付した。 同校生活委員会が中心となって3年前から行ってきたもので、児童の朝会での呼びかけやPTAの協力などもあって約370キロを集め、その収益金とPTAからの補助金で車椅子1台を購入した。3月19日の朝会で、同社協の原田会長に贈呈された=写真。 原田会長は「子どもたちの思いを大切にし、たくさんの人に貸し出し有効に活用したい」と話していた。 |
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愛川町半原の宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館(吉川勇館長)の入館者が3月20日、100万人を達成した。平成11年11月末にオープンして以来、小中学生の郊外授業などで利用されるほか、観光客らの人気を集め、約4年半で100万人の大台を越えた。 100万人目の入館者となったのは、清川村在住の伊藤菜々子ちゃん(5歳)。この日家族6人で訪れた伊藤さんは、遊覧船「みやがせ21」の乗船優待券などをプレゼントされて大喜び、「日頃からエネルギー館に行きたいと言っていたのですが、まさか100万人目になるとは思いませんでした。とても光栄で夢のようです」と話していた。 |
同館はダムによって生み出される水とエネルギーの仕組みについてわかりやすく解説しようと建設された。「見て、触れて、体験できるウォーターミュージアム」をキャッチフレーズに、ダム建設工事の様子を疑似体験できる「建設指令室」などさまざまな施設が設けられている。 |
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落書きのない快適なまちをつくろうと、3月12日、厚木市落書き防止対策連絡会議(大久保浩会長)の主催で、落書き防止キャンペーンが行われた=写真。 キャンペーンは、前回行った本厚木駅北口周辺地区から範囲を拡大し、南口周辺を含む本厚木駅周辺と、落書きが目立つ南毛利南地区の愛甲橋付近に重点を置いて行われた。 当日は連絡会議の関係者や市職員など約105人が参加、手袋やマスクをつけ、街灯や電柱、店舗のシャッターなどに書かれた落書きの消去作業を行った。また、駅前北口広場では、通行人に啓発チラシやポケットティッシュなどを配り、落書きの防止を呼びかけた。 |
キャンペーンに参加した能條政雄さん(77)は、「作業の効果が現れているので、落書きがなくなるまで根気強く続けていきたい」と話していた。 |
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3月17日、「花いっぱいの学校」づくりを目指す厚木市立相川小学校(村川みつ子校長・児童数225人)に、地域の4団体の協力で花壇が設置され、その引継ぎ式が行われた。 協力したのはサンモール厚木まちづくり財団、県内広域水道企業団、JFE、国土開発工業の4団体で、コンクリートブロック製の長方形の花壇と鉄製導水管を利用した円形花壇が設置された=写真。 長方形の花壇は、市や地域でまちづくりを支援するサンモール財団から、環境美化に協力したいと申し出があり、これまで活用されていなかった約37平方メートルの花壇スペースに、財団が用意した茶色の化粧ブロックを1段半ほど積んだもの。今年1月末、財団職員やPTA、学校職員が設置の作業を行い、クレマチスやラベンダーを植えた。 |
また、円形花壇は、同校の隣接地で約1年にわたり実施された導水管工事で使われた内径1.65メートルの鉄製導水管の一部を、45センチ幅に加工して利用したもので、パンジーやビオラなどが花時計のように植えられている。5年生が社会科学習の一環で、工事の様子を見学したことや水に関する学習の資料としても有効であることから、企業団と施工業者の協力で作られた。 この日、5年生30人と協力した関係者が出席する中で、代表の子どもたちが花を植栽、その後、大橋萌子さんと池辺亜衣さんが、「すばらしい花壇をありがとうございます。下級生にもこの花壇の意味を伝え、花いっぱいの学校にしていきます」とお礼の言葉を述べた。 |
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3月34日、厚木市立睦合中学校(下島光久校長)の生徒が、春休みを目前に通学路の清掃を行った。同校生徒が自分たちの地域を自分たちの手できれいにしようと行ったもので、1、2年生331人が参加した。 同校では登校時間を10時に遅らせて朝の8時30分から10時までの90分間を地域美化活動の時間とした。 生徒たちは軍手にビニール袋を持って、登校途中の道ばたや公園などに投げ捨てられた空き缶や弁当容器、紙くずなどを拾い集めた。中には3キロの道のりを90分いっぱいかけてごみを拾い集め、袋いっぱいのごみを手に登校した生徒もいた。 集められたごみは約2トンで、生徒たちの手で可燃物、金属、ガラス、プラスチック類に分別された。 |
生徒達は「普段見過ごしてしまっているごみの多さに驚いた」「ごみ袋を持って歩いていたら、ご苦労様と声をかけてもらって嬉しかった」とさわやかな笑顔で語っていた。また、「犬の糞が多かった。特にビニール袋に入れた状態で投げ捨てられているものもあり、マナーを持って犬の散歩をしてほしい」と強く訴えていた生徒もいた。 この日は、地域美化活動の一環として、睦合中学校と睦合東中学校の生徒で、地域の公園や歩道橋の橋脚の落書き消し作業も行われた。 |
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厚木市内に残る文化財を知ってもらおうと、市教育委員会では、このほど「あつぎの文化財獨(ひとり)案内」と題したガイドマップと案内板を作製した。 ガイドマップは市内の文化財をカラー写真や地図などで紹介、地図には古い街道やモデルコースも掲載されている。気軽に持ち歩けるようコンパクトなサイズに仕上げた。 市文化財保護課では「タイトルのように獨りでも見て歩け、楽しめる内容にした。多くの方に利用していただき、道端の道祖神などを見つけたり古道を歩いたりして、歴史に思いを寄せていただきたい」と話している。 ガイドマップは5,000部を作製、4月1日から市役所本庁舎1階の市政情報コーナーや駅前連絡所、郷土資料館、公民館などで無料配布する。 また、案内板は縦1メートル、横2メートルの大きさで、設置場所周辺の文化財をカラー地図と写真、イラストで紹介されており、旭町の熊野神社、上落合の長徳寺、飯山の弘徳寺、山際の山際神社の4カ所に設置した。 3月17日、厚木市園芸協会花き温室部会の加藤悟部会長ら3人が市役所を訪れ、山口市長にバラやカーネーションなどのフラワーアレンジメントをプレゼントした。フラワーアレンジ教室の開催に合わせ、花き消費拡大のPRを兼ねて訪問したもの。同部会のメンバーは19人、アレンジメント教室は、パートナーセンターなどを会場に部員の講師で年2回行っている。 |
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