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厚木市戸室で町工場を経営する浪ちひろさん=本名・浪内千尋=(54歳)が、今月ガウスレコードから「雨の本厚木」を全国発売、歌手として念願のメジャーデビューを果たす。 浪さんは「君恋し」を作詩した時雨音羽の故郷で知られる北海道利尻島の出身。中学の時から石原裕次郎に憧れ、卒業後上京を計画したが、63年の歴史的な大火に遭い断念、大工の棟梁に弟子入りした。 その後上京して厚木市に移り住み、79年現在地に鉄筋加工会社を設立した。仕事の合間に老人ホームなどを慰問してボランティア活動を始め、そこで歌を披露するようになった。 4年前、作曲家の沢錦四郎さんと出会い、望郷の思いを歌った「利尻男の海峡」(有瀬梅里作詞・青木寿編曲)を自主制作、味のある歌い方が有線放送で評判になり、地元のスナックやイベント会場などで歌い続けた。 |
そんな時、作曲家で双子のフォークデュオ・サスケさんと知り合い、02年10月サスケさんから「雨の本厚木」をプレゼントされた。浪さんは自費でCD千枚を制作、スナックなどで歌ううちにリクエストが増え、有線放送の厚木地区月間リクエスト1位を獲得した。これが、レコード会社・ガウスエンタテインメントの目に止まって突然のスカウト、「雨の本厚木」を新たに録音して再リリースすることでメジャーデビューが決まった。 「歌にパワーがあり、ハスキーで自然体な歌い方がいい」とガウスの担当者。演歌だが作詞作曲したサスケさんの自由詩が魅力で、「もう一度この街で夢を見ないか」というサビの部分は、あの頃にもう一度戻りたいという同世代へのエールと厚木の街復活の願いが込められている。 地元の厚木では北海道人会を中心に後援会(奥野博会長)が発足、市や商店連合会などへのあいさつを行うほか、7月4日には商工会議所ホールで全国発売記念パーティーを開く。 「芸名からよく女性に間違えられるんです」と笑う浪さん、「自分をここまで育ててくれた人々への感謝を忘れず、飾らずにありのままの自分で正直な気持ちを歌っていきたい」と話している。「雨の本厚木」はカップリング曲「海鳴りの街〜思い出の宗谷」と共に6月23日全国発売される。 |
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日本で初めて介助犬を紹介した厚木市妻田南に住む千葉れい子さん(44)にスポットを当て、障害にもかかわらず、介助犬の育成に情熱を傾ける千葉さんと介助犬たちの物語を描いた『いつもずっとそばにいて\シーナは介助犬』が、このほど出版された。著者の岸川悦子さんは児童文学者で、15年ほど前
自分のエッセイが掲載されている看護雑誌のグラビアを飾った千葉さんと介助犬ブルースを見て、「犬が障害者の介助をするなんて」と不思議に思い、千葉さんに取材を申し込んでから二人の付き合いが始まった。 千葉さんは59年青森県生まれ。生後9か月で脊髄性小児マヒのため肢体不自由になり、車椅子の生活になった。89年八王子市で自立生活を始めた時、米国で活動している介助犬を知り2年後に単身渡米、フィラデルフィアにある介助犬育成団体訓練所でトレーナーの訓練を受け、92年3月、日本初の介助犬ブルースと一緒に帰国した。 「日本で介助犬を広げ、障害者に本当の自由を獲得したい」。6か月後、その夢が叶って介助犬グレーテルが誕生した。ところが、米国から突然ブルースを返すようにという通達がきた。ブルースとの別れ、1人になって生活することの困難さ、放心する日々。 |
その後、千葉さんは江戸川区に障害者が中心になって活動する介助犬育成団体TAC(トータルケア・アシスタント・ドッグセンター)を設立した。その第1号が千葉さんの介助犬になったシーナである。日本で初めて障害者が育てた介助犬だった。 01年9月、千葉さんは結婚して夫の住む厚木市へ越してきた。引っ越しとともに江戸川区にあるTACの事務所と訓練センターも閉鎖・移転して、トレーナーと一緒に厚木で本格的な介助犬育成活動を始めた。 TACがこれまでに送り出した介助犬は2頭。02年10月、身体障害者補助犬法が施行されたが、シーナが思いもしない股関節形成不全症と診断され、介助犬として認定されなくてもいいと手術に踏み切った。だが、その心配は無用だった。翌年7月、シーナは全国ではじめて法的に認められた「介助犬」になった。 「ドリームズ・カム・トゥルー」を信条に、重い障害にもかかわらず介助犬の育成に情熱を傾け、困難を一つ一つ乗り越えていく千葉さん。岸川さんは人と犬との境界を越えた感動のドラマを見事に描いている。B6判160頁。1部1470円(税込)お求めはTAC事務所へ。 TEL:223・9606番。 |
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厚木市戸室に住む自家用発電機の負荷試験工・松井正文さん(46)が、平成16年度優秀施工者国土交通大臣顕彰「建設マスター」を受賞、5月27日、国土交通大臣より顕彰を受けた=写真。全国で463人、県下では20人、厚木市では松井さん1人の快挙だ。 松井さんは昭和54年、同市上古沢にある自家用発電機の負荷測定器開発メーカー株式会社興研に入社、日本唯一といわれる「興研純水抵抗器」の開発に参加、その後実用化に向けての実証研究にたずさわってきた。開発した負荷装置はNTTや国の主要機関、オリンピックなどのイベント施設などに設置され、非常用発電の負荷測定が行われているが、松井さんはその現場の技能・技術者(オペレーター)として試験装置の運用を担当するほか、技術開発や施工の合理化、後進の育成指導、安全衛生管理などにも優れた功績を残してきた。これまでに取得した資格・免許は第1種、第2種電気工事士のほか、第3種電気主任技術者、第1種自家用発電設備専門技術者など10項目にも及ぶ。 顕彰は社団法人日本内燃力発電設備協会の推薦によるもので、大工、鳶職、左官、配管、塗装工の顕彰者が多い中、自家発電機負荷試験工分野での顕彰は珍しい。 |
松井さんは、「6月に会社が創立30周年を迎えます。このような時期に建設マスターをいただいて本当に嬉しい。仕事の励みにもなるため他の模範となるよう精進し、後進の育成にもさらに力を入れていきたい」と喜びを語っている。 |
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NPO法人「国際交流は子どもの時からアジアの会」(高岡良助代表)は、今年も「国際平和子ども交流大会・イン・ジャパン」を7月20日から8月2日まで、厚木市と愛川町を拠点に開くが、同会では外国から参加する児童がホームスティするホストファミリーを募集している。 子ども同士が国家や民族、言葉を越え、遊びや生活などの体験を通して争いや差別のない楽しい未来を築こうと行っているもので、今回で13年目になる。 |
今年は韓国、ロシア、中国、台湾の4か国から小学生と引率者のほか、孤児や聾唖の児童を含めて50人が来日する。子どもたちは日本の家庭にホームスティしながら7月30日から3日間、県立愛川ふれあいの村で行うキャンプなどの行事に参加する=写真は昨年。 ホストファミリーは小学生のいる普通の家庭で、特別なもてなしをせず、日本の日常の子どもの生活を体験できるのが条件。受け入れ国や男女の指定も出来るという。同会では受け入れ家庭のほか、県立愛川ふれあいの村で行うキャンプに参加する日本の児童も募集している。参加費は1人1万円(2泊3日)、兄弟姉妹での参加は2人目から5千円。先着順130名。また、キャンプにはハンディを持った児童20名を無料招待する予定で、合わせて参加者を募集中だ。 高岡代表は、「ホストファミリーへの金銭の見返りはありませんが、子どもたちとの楽しい日々は一生の宝になると思います。皆様と一緒に子どもたちに楽しい夏休みを提供してやりたい」と協力を呼びかけている。連絡はTEL:0463・93・3683番(大宮)、または TEL:090・6107・7124番(高岡)へ。 |
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厚木市内の子ども会が参加する「第7回厚木ドリームズカップ・ドッジボール大会」(ドリームズカップ実行委員会主催)が、5月29日、市立飯山小学校グランドで行われた=写真。 大会はスポーツへの夢を育て、多くの友達をつくろうと、6年前から玉川、森の里、南毛利、宮の里、恩名のドッジボールチームが主管となって行っているもので、第1回大会から子どもたちの健全育成に積極的な株式会社興研(松本袈裟文社長)が後援している。 昨今は少子化のためチームを編成できず、参加チームが減少しつつあるが、今回は市内から20チームが参加、開会式では小金原チームの野原かな子さんが元気よく選手宣誓を行った。大会は6回戦までをリーグ戦で行い、勝ち抜いた8チームが決勝トーナメントに出場、熱戦を繰り広げた。応援にかけつけた父母たちも、選手以上にヒートアップして熱のこもった声援を送り続けていた。 |
大会結果は次の通り。優勝=荻野ハピネス。準優勝=宮の里わか草、3位=三田パイレーツ、4位=戸室バリアンツウイング |
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5月19日から23日までアメリカ・ミシガン州で行われた学生向けカーレース「2004Formula-SAE」に参加した厚木市下荻野の神奈川工科大学チームが燃費部門で1位、総合24位の成績を残した=写真。 Formula-SAEは学生がレーシングカーを作って参加し、設計技術や車両の性能を競うもので、日本の4大学を含め、アメリカの有名大学から140のチームが参加した。 神奈川工科大学は、チルト試験、騒音試験、ブレーキ試験などの車検を1回で合格、静的および動的の審査項目すべてに得点を重ね、総合では24位だったが燃費部門で1位を獲得、過去の記録を上回る日本最高位の成績を上げた。優勝はコーネル大学だった。 |
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6月5日、厚木市立依知南小学校(山本玲子校長・児童数530人)の3年生から6年生までの児童が、ふれあい水田で田植えを体験した=写真。 ふれあい水田は8年前、子どもたちに田植えや稲刈りなどを体験してもらい、収穫する喜びを味わってもらおうと、JAあつぎ依知南支店、地区子ども会育成連絡会、生産組合、PTAなどで「ふれあい水田実行委員会」を組織、地元の農家から約千平方メートルの水田を借りて取り組んでいる。 初夏の好天に恵まれたこの日は、3、4年生と5、6年生の児童 |
初夏の好天に恵まれたこの日は、3、4年生と5、6年生の児童が2回に分かれて田植えを体験した。子どもたちは、JAあつぎ依知南支店の職員から説明を受けた後、学年ごとに1列になって田植えを開始、ひざまで泥につかりながら「足が重くて歩きづらいよ」「どろどろして気持ち悪い」「田植えって面白い」などの歓声を上げながら、約1時間にわたって田植えを体験した。 同校では今後、5年生が総合学習の時間や理科の授業を通して、稲の成長についての学習を行う。また、1、2年生を含む全校生徒が、草取りなどの手入れを行うほか、手作りの案山子を作って立て、水田に親しむ。10月には学年ごとに稲刈りをして「収穫祭」を行うという。 |
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厚木の郷土資料館が収蔵している衣類から生活文化を学ぶ「民具が語る\衣の講座」が、郷土資料館の主催で始まった。第1回は同市上荻野の古民家岸邸を会場に行われ、繊織作家の浜嶋春菜さんが、古い着物の調べ方などを講義した。参加した6人は実際に手で着物にふれて、その特徴や生地の肌触りなどを確認しながら、浜嶋さんの話に熱心に耳を傾けていた=写真。 2回目以降は、会場を郷土資料館に移して、あい染め、機織り、糸つむぎなどを体験するほか、地域の衣類を展示する巡回展「ぬいもの・つくろいもの」の展示コーナーづくりにも挑戦する。 郷土資料館学芸員は「昔の人々がどんな暮らしをしていたのか、実際に民具に触れたり、使ってみたりすることで、かつての生活文化を見直すヒントにすることができます。現在残された昔の着物などを通して厚木の地に生きた、先人の生活を市民の皆さんと一緒にひもといてみたい」と参加を呼びかけていた。 巡回展「ぬいもの・つくろいもの」は6月28日から7月19日まで郷土資料館2階の特別展示室で開かれる。 |
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厚木市に古くから伝わる国指定重要無形文化財「相模人形芝居」の語りと人形について、体験と歴史を学び後継者の育成を目的とした「郷土芸能学校」が6月5日からスタートした。 相模人形芝居は1つの人形を3人で遣う3人遣いと、鉄砲差しという独特の操法が特徴で、現在、厚木市では長谷座、林座が保存継承している。また、語りである義太夫は物語の進行に欠かせないもの。 |
この郷土芸能学校は、厚木市教育委員会が主催して行っているもので、国の重要無形文化財保存会会員の竹本土佐子さんによる語りと、長谷座、林座による人形芝居の入門教室。内容はお馴染みの「傾城阿波の鳴門・順礼歌の段」で、来年3月までに20回開催、最終日には受講生による実演も予定されている。 開校日時は第1・第3土曜日の14時から16時、厚木市勤労福祉センター(8月以降は市文化会館)で行われる。対象は小学生以上各30人で受講は無料。開校後も随時募集している。問い合わせは文化振興財団へ。TEL:225・2588番。 |
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厚木市七沢の県自然環境保全センターでは、獣医師などの協力を得て、ケガや病気で弱っている野生の鳥類や哺乳類を保護、治療を施して、野生に帰す事業を行っており、このほど昨年度のデータをまとめた。 センターに運び込まれた鳥獣の数は、平成8年度以降やや減少傾向だったが、13年度は5年ぶりに増加、14年度から再び減少した。 |
同センターによると、平成15年度に保護された野生動物は733点で、鳥類66種649羽、哺乳類10種124頭。保護される動物の種類は、ツバメ、スズメ、キジバト、ヒヨドリなどの鳥類が8割以上を占め、哺乳類ではタヌキやハクビシンなどが多い。 希少種では猛禽類が、オオタカ、ハイタカ、小型で実態がよく分かっていないツミ、哺乳類ではニホンカモシカなどが保護されている。 同センターでは、「これだけ多くの動物が微妙なバランスのもとに暮らしており、安易に餌付けしない、餌になる生ごみはルールを守って処理する、野鳥の地面にいる巣立ちヒナは拾わないなどが、動物の人間への不用意な接近を防ぎトラブルを防止することにつながる」、また、「野良猫に襲われた鳥類や野犬に襲われたシカなど、人間が捨てた動物に起因するケガも少なくありません。ペットの飼育については、豊かな自然環境を残すためにも「飼い主の責任ある飼育を」と呼びかけている。 |
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地域の人たちや環境ボランティアと連携し、農地を所有する地権者の協力を得ながら里山を保全していく厚木市の「里山マルチライブプラン」の事業が今年も本格的に始まった。 6月6日午前9時から、里山の形態が残る厚木市上荻野の水田で、3回目の田植えが行われた。 田植えには「里山の環境を守ろう」の呼びかけに応募した一般市民のほか、1回目と2回目の参加者でつくる「荻野三ツ沢の里山を守る会」のメンバーと地域の人たち合わせて30人が参加した =写真。 参加者の中には、初めて田植えを経験する人もいたが、地元の農家の指導で、約3千平方メートルの水田を4時間ほどで植え終えた。 現場はかつて休耕田であったが、この事業の現場として耕作することで、里山の自然形態を保全している。 |
参加者は「大人になって行った今日の田植えは、子どものころにした田植えより、楽しくできた」「こうした体験をしながら自然が守れるのはとてもうれしい。これからの活動が楽しみ」「雨の中での手植えはとても疲れたが、稲が植えられた水田がきれで驚いた。秋の収穫が楽しみです」などと語っていた。 今後、月1回ほどの手入れと10月の稲刈り、精米までの作業を体験するほか、秋から春までの田んぼの管理も活動の一環として行う。 |
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6月8日、金星が太陽の前面を通過する「金星日面通過」現象が122年ぶりに見られた。(厚木市子ども科学館学芸員・菅原賢さん撮影) |
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