第640号(2004.07.01)

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市内23地区59自治会を「防犯モデル地区」に指定     
山口市長より「防犯モデル地区」の指定を受ける各地区の代表者  犯罪が多発している地域で犯罪を未然に防止し、犯罪の発生しにくい環境をつくろうと6月24日、厚木市と厚木署は、市内23地区・59自治会を「防犯モデル地区」に指定、山口巖雄市長と國分和夫厚木署長から地区代表者に指定書と防犯看板が交付された。
 指定された地区には防犯監視所が設置され、危険箇所や暗がり診断など地域住民による安全点検が行われるほか、市からセーフティベストの配布、啓発看板の設置、防犯灯照度アップなどの支援、市防犯パトロール隊による重点パトロールや警察署の重点警ら地区にも指定される。また、防犯危険箇所マップや地域安全だよりの発行、防犯研修会・防犯教室を開催して地域にあった活動を実施して、「犯罪の発生しにくい環境づくり」を推進する。
 今回指定されたモデル地区は、西仲、仲町北、大手西、大手南、旭町1丁目、泉町など23地区で、単位自治会にこだわらず犯罪多発地区を中心に周辺自治会を1地区として指定、59自治会が対象となった。
 同日市役所で行われた指定式では、モデル地区の代表に指定書と「犯罪を起こさせない!許さない!見逃さない! 防犯」と書かれたアルミ看板(800枚)が手渡された。市では安心安全なまち会議活動交付金として1モデル地区に10万円を交付する。この日、仲町北地区の宮嶋實さんがモデル地区代表として決意表明、「安心で安全なまち厚木の実現に向け、防犯モデル地区として身近な防犯対策に取り組み、私たちのまちから犯罪をなくし、安心して安全に暮らせるまちづくりを目指します」と宣言した。
 山口市長は「犯罪はどこで起きるか分からない。防犯モデル地区の指定で、いままでの自治会単位の活動から、横のつながりが強化され、より地域に合ったきめ細かい防犯活動が期待できる」と話している。
 厚木市内の刑法犯認知件数は、平成元年から8年までは3千件台を維持していたが、9年から急激に増加、13年には7163件と過去最高を記録した。しかし、14年より減少に転じ、15年には6千台に減少している。これは事務所荒しや車上ねらい、ひったくりなどの窃盗犯が減少したためだが、逆に空き巣や忍び込み、万引きなどは増えている。

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自然学習の拠点整備 厚木市の地域再生計画が国の認定受ける  
 政府は地域の特性を生かした地域振興策を国が支援する「地域再生計画」の初認定で、全国214の地方自治体から申請のあった「地域再生計画」すべてを認定、6月21日小泉首相から申請団体の代表者に認定書が授与された。県内では厚木市の「自然学習拠点整備による地域再生計画」など11件が認定を受けた。
 地域再生については、昨年10月の地域再生本部の設置を受けて、地域経済の活性化と雇用の創造をはかり、持続可能な地域再生を実現するため、全国の自治体から振興策を募集していた。
 政府が今回、214件すべてを認定したのは、地方の景気回復が遅れているため、少しでも地方経済の活性化に弾みをつけるのがねらいだ。
 厚木市がまとめた地域再生計画は、丹沢大山国定公園と有数の河川に恵まれ、その流域には市域の20%に及ぶ豊かな里山が存在、大山山頂へと続く「やまなみ」は都心から50キロ圏にあり、「ほんもの」の自然を手軽に体験できる首都圏有数のエコロジーエリアとして整備するもので、1地場産品の販売や食材などを用いた「ふるさと食文化村」2自ら体験し「行動力」と「知的探求心」を満たす「ふるさと自然文化村」3学芸員など専門家を配するための指導員の育成4「シャトルバス」の活用5「やまなみロープウェイ」の活用などエコツーリズムによる自然学習拠点の重点整備を行い、地域の活性化を図るというもの。
 適用される支援措置は、案内標識などサイン類の様式の統一、道路占用許可の弾力化(イベント開催や休日における道路占用、オープンカフェなどの出店)、地域再生支援チームの活用、エコハウス整備事業(「ふるさと自然文化村」の核施設であるセンター施設を、地球温暖化防止活動拠点として位置づける)の実施、エコツーリズムに対する支援、案内標識に関するガイドラインの策定などとなっている。

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花粉の少ないヒノキの選抜に成功 来春から苗木生産 自然環境保全センター

花粉を出すヒノキの雄花

花粉を出さないヒノキ「箱根1号

 厚木市七沢の県自然環境保全センターでは、このほど花粉症対策として、花粉の少ないヒノキ5品種の選抜に成功した。この秋から種子生産を進め、来年春より苗木生産を開始する。
 同センターでは、花粉症対策として花粉の少ないスギの研究に取り組み、平成10年県内のスギ林から選ばれた優良木である「精英樹」から花粉の少ないスギの選抜に成功、同14年には県内で生産される造林用苗木はすべて花粉の少ないスギとなった。
 しかし、ヒノキはスギと比較して花粉を出す雄花が小さく、着花量の調査が困難だった。
 同センターでは平成10年より種子を生産するため樹高を低くおさえた採種園(南足柄市内山)で、雄花の着花量について53品種約2000本のヒノキを5年以上にわたって調査を続けた結果、連年的に雄花の着花が少なく、雄花の豊作年でも着花が少ない丹沢4号、中10号、中12号、箱根1号、大月1号の5品種を、花粉が少ないヒノキとして選抜した。これらの成果は平成16年4月に発行された学会誌にも発表され、注目をあつめたという。
 同センターではさらに調査を進め、最終的に15品種程度を選抜する予定で、今後花粉の少ない品種のみによる種子生産林(採種園)を造成し、その普及につとめていくという。

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厚木建築職組合 自主防災隊と災害協力協定を締結
 6月15日、厚木市と厚木市自主防災隊連絡協議会、厚木建築職組合の3団体が、「災害時における厚木建築職組合への協力要請に関する協定」を締結、調印式が行われた=写真。
 協定は地域の自主防災隊が建築職組合への協力を自主的に要請することができるほか、市からも同様な協力要請ができることを取り決めたもの。 建築職組合が、「長年市民の皆様が建築職人に仕事を依頼してくれたことに対して、何か恩返しがしたい」と申し出があり、協定締結に結びついた。
 災害の発生初期段階で、地域の自主防災隊が中心となる消火、救助活動などに、建物に関する知識や技術、経験を持つ建築職人に参加してもらうことで、建物からの被災者の救助や建物の倒壊防止措置などの応急対応が、迅速かつ効果的に行うことができるようになる。
 今回の締結で、同市の災害時の協力に関する協定は57本になった。

  

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えっ、湿地が雪化粧  ハンゲショウが見頃 自然保護センター
  厚木市七沢の県立自然保護センターの自然観察園で、ハンゲショウが見頃を迎え、谷戸の湿地が雪化粧をまとったように白く色づいている=写真。
 白く見えるのは、ハンゲショウの葉が緑色の元となる葉緑素を欠いているためで、花の咲く時期に合わせて花の周りの2〜3枚程度だけが白くなる。まるで白い葉が見た目に地味な花を目立たせているかのよう。 
 ハンゲショウはドクダミ科の多年草で、暦の上では半夏生(夏至から11日目の7月1日)のころに、白い葉をつけるため、この名で呼ばれている。また、葉の半面が白くなるため、「半化粧」とか「片白草」と呼ばれることもある。同センターの自然観察園では、7月中旬まで、ハンゲショウの葉が湿地を白く染める様子を観察できる。

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創作ダンスで自分を表現 南毛利小学校     
 厚木市立南毛利小学校(木藤一郎校長・児童数1074人)で6月22日、5年生177人を対象に、本物の文化・芸術に出会い、体験や表現を通して思いやりや生きる力の育成をはかる「ひとづくり感動体験事業」が行われた=写真。
 これは市教育委員会が「心の教育事業」の一環として実施しているもので、演劇や舞踊、音楽の体験ワークショップの中から各学校が希望するものを選択し、教育委員会がそれぞれの講師を派遣するもの。5月14日に緑ヶ丘小学校で行われた演劇講座を皮切りに、来年1月まで23の小学校で行われる。
 
  この日、南毛利小学校には、「慎吾ママのおはロック」や長野パラリンピックの開会式など、700本以上の振付を手掛けている振付家の香瑠鼓(かおるこ)さんが講師として来校、5人のスタッフとともにコミュニケーションのキャッチボールなどを中心に、子どもたちに「自分だけの表現で個性あるダンスを楽しんで」と、形にとらわれない自己表現を取り入れた創作ダンスを指導した。
 始めは戸惑っていた子どもたちも、最後に行われたグループ発表では、1人ひとりが個性あるダンスを元気に披露していた。
 講師の香瑠鼓さんから感想を求められた子どもたちは「最初は恥ずかしかったけど最後は楽しかった」「今までダンスはしたことがなかったけど、好きになった。またやりたい」と、汗を拭きながら答えていた。

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増岡弘さんが「ぽっぽや」を朗読で再現 睦合中学で「群読会」

 市立睦合中学校(下島光久校長・生徒数503人)で、生徒や保護者、地域住民を迎えて芸術鑑賞会が行われた。市のまなびをひらく推進事業の一環で、同校では毎年、人としての生き方や優しさ、共生の心を培ってもらおうと、芸術鑑賞会を実施している。この日は、増岡弘さんが主宰する「劇団東京ルネッサンス」を招いて群読会が行われた=写真。
 増岡さんはテレビアニメ「サザエさん」のマスオさんや「アンパンマン」のジャムおじさんの声優として知られ、この日は浅田次郎さんの小説「鉄道員〜ぽっぽや」を同劇団のメンバー6人と共に朗読した。 
 「ぽっぽや」は、一生を仕事に捧げた北海道のローカル線の駅長佐藤乙松が、廃線と自分の定年を迎えて、小さくして亡くした愛娘の幻に出会うというストーリー。感情のこもった朗読と汽笛の音などの効果音で、感激のシーンが再現された。
 生徒の中には群読を初めて体験する人も多く、会場は水を打ったように静まり、目を閉じて群読に聞き入る生徒や保護者の姿も見られた。終了後、生徒たちは「聞いていてジーンとして涙が出そうになりました」「聞くだけでドラマを見ているような感動を覚えました」と感想を話していた。
 同校では、毎朝8時30分から10分間「朝の読書活動」の時間を設けるなど、生徒たちの創造力を育てる教育に力を注いでいる。

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厚木勢が大活躍 FIH全日本ハーモニカコンテストで上位入賞
 今年で24回目を数える全日本ハーモニカコンテストが6月6日、東京御茶ノ水の全電通ホールで開かれ、厚木を拠点に活躍する個人とグループが上位入賞を果たした。
 コンテストはFIHジャパン(世界ハーモニカ連盟日本支部)が主催する日本で唯一のハーモニカコンテストで、テープ応募の視聴によって優秀者を選出する1次審査を経て、本選の「決勝ライブコンサート」では、演奏テクニック、音楽性、オリジナリティなどが審査され、各賞が決定する。
 決勝では、あつぎハーモニカ協会のメンバーが大活躍、複音部門で厚木市の西村充さんが優勝、茅ヶ崎市の福島千鶴子さんが準優勝を獲得した。また、アンサンブル小編成部門では大和市の加藤育子・林康子ペアが準優勝、アンサンブル大編成部門では、愛川町のThe Who-hooが優勝、海老名市のドリームカルテットが準優勝を獲得した。
 入賞者は、7月11日海老名市文化会館で行われる「あじさいコンサート」、8月1日厚木市文化会館で開かれる「あつぎサマー・フェスティバル ハーモニカ・メモリアルコンサート」などに出場する。

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記念式典と功労者表彰 厚木市剣道連盟が50周年

 

 厚木・愛川・清川の3市町村の剣士で組織する厚木市剣道連盟の「創立50周年記念式典」が6月20日、厚木ロイヤルパークホテルで開かれた。式典には、連盟役員をはじめ16支部の代表、関係者約200人が出席した=写真。
 あいさつに立った滝澤建治会長は、「草創期には、無名に近い存在が、現在では、県内有数の会員数と活動内容を誇る連盟に成長した。その間、役員や会員の大変なご努力があった。皆様に心から敬意と感謝の意を表したい。これからも地域のため、地元青少年のため、皆さんと手を携えて歩んでいきたい」と述べた。

  同連盟は、昭和27年厚木地区の剣道愛好家が集まって厚木剣道協会を結成したのがはじまり。市制施行後の30年11月、連盟に改名、市体育協会と県剣道連盟に加盟した。
 初代会長には、清水正之氏が就任した。現在の滝澤会長は、6代目で、16支部2,000人の剣士が修練を積んでいる。
 式典では、連盟に功績があった片岡守さん、山田正義さん、日立ユニシアオートモティブが特別功労表彰を受けたのをはじめ、広岡琴子さんが女性特別功労、大矢武治さん、山下義次さん、飯田紀男さん、角坂好昭さん、野口勝利さんが支部功労を受けた。このあと、祝賀会がおこなわれ、山口巖雄厚木市長や高橋徹也厚木市議会議長も出席して祝辞を述べ、50周年を祝った。

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 厚木市民体育祭 6競技に1,173人が参加

 6月20日、第27回厚木市民体育祭が、同市中荻野の荻野運動公園を中心会場に開催された=写真。
 大会は生涯スポーツ活動の振興と、スポーツを通じた明るい社会づくりを目的に行われているもので、ソフトボール、卓球、バドミントン、ゲートボール、ソフトバレーボール、ターゲットバードゴルフの6種目を、市内14地区公民館の対抗で競うもの。
 この日の参加選手は1173人で、地区代表選手として大会のために春ごろから練習を重ねてきた。競技役員は各種目の協会などから220人がボランティア参加、審判などの運営に当たった。
  午前8時30分、荻野運動公園体育館メインアリーナで行われた開会式では、ソフトバレーボール競技に参加する荻野地区の和田均さん、敦子さん夫妻が、力強い選手宣誓を行った。開会式後、選手たちはそれぞれの競技会場へ移動し、熱戦を繰り広げた。大会結果は市のホームページや携帯電話インターネットサービスでも速報された。

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厚木に縁の小林多喜二 2月21日に伊勢原で音楽・講談・講演会 

森の里小学校をパトロールする市職員。
 厚木市では新入学児を迎える4月に、小・中学生が被害に遭う事件が連続して発生したことから、4月から下校時の児童・生徒の安全を確保するため、自治会、老人会、PTA、ボランティア団体、市職員などによる緊急パトロールやセーフティベスト着用運動、防犯パトロール隊による防犯活動などを行ってきたが、4月、5月の刑法犯認知件数を分析すると、ひったくりや空き巣ねらい、車上ねらいなど、昼間路上での犯罪や留守宅を狙った犯罪の抑止に大きな効果が出ていることが分かった。
 特に昨年同時期の窃盗犯認知件数と比較すると、15・78%減少しており、市民が一致団結することにより、犯罪の抑止に大きな成果が上がることを実証した。

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地域医療に貢献 厚木看護師会が発足 研修会など開催 
 6月23日、厚木、愛川、清川の3市町村で活動する保健師、助産師、看護師が集まって連携を図り、知識や技術の向上、地域住民の健康で自立した生活を支援する「厚木看護師会」が発足した。
 医師会と独立した団体として地域医療に貢献していこうというもので、23日午後厚木市メディカルセンターで開かれた設立総会には、地域内24施設で活動している710名が入会した。年数回の研修会を行うほか、地域医療の推進・連携に対する協力、看護師間の連携と親睦などの事業活動を行っていく。
 9月18日に開かれる厚木医療福祉連絡会の「厚木フォーラム04」にも参加することになっており、「地域住民の生活を支える厚木看護師会誕生〜急性期・回復期・維持期・在宅期における看護職の役割」と題してシンポジウムを開催する。

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ネットワーク配信コンテンツ 活用推進事業 厚木市教委が指定受ける
 厚木市教育委員会は、6月11日付けで、小中学校の国語、算数、理科や総合的な学習の時間など、各教科の授業や学習指導の中で、民間事業者が提供する600種類の教育用デジタルコンテンツ(教材)=写真例=を活用することができる文部科学省の「ネットワーク配信コンテンツ活用推進事業」の指定を受けた。
 民間事業者と国、そして25の指定された地方公共団体が、事業の効果的な活用方法について実践研究を行い、その成果の普及を図るもので、画像、動画、音声データによる分かりやすい教材を利用することによって、児童・生徒の学習意欲と学力の向上をめざす。実施期間は平成16年度から18年度までの3カ年。

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