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佐藤 圭さん
彩墨画「ウルムチの母子」 |
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紙本・彩墨画の画法で知られる異色作家・佐藤圭さん(静岡県御殿場市)が、10月16日から31日まで本厚木駅西口のアートルーム「はみち」で個展を開く。 佐藤さんは水墨画の感性である点、線、墨を軸に、西洋画の彩色・光・面との融合を目指す「紙本・彩墨画」と呼ばれる独自の画法を築いたことで知られる。 この紙本・彩墨画とは、和紙に墨を基調に描いた絵画を細かく揉む「揉紙(じゅうし)」と呼ばれる手法を用い、それを広げて凸凹を意識しながら彩色していくもので、この作業を100回から200回も繰り返す。和紙を揉紙することで立体感を演出するとともに、墨のにじみやかすれまでをも生かした独特の絵画空間を創り出す。 1941年東京に生まれ。東洋美術学校中国画研究科卒。20歳で白日会洋画部門で入選、以後神奈川県展、多摩総合美術展、雪舟墨彩画展、国際美術大賞展などで入選。現在、国際水墨画交流協会理事、中国国立中央美術学院認定師範などをつとめる。 佐藤さんは「私は過去に洋画、水墨画を学び、それからだれにも真似できない自分だけの絵画を探し求めて来ました。いわば東洋と西洋の絵画の融合を課題に製作に取り組んできたもので、東洋人であるという自覚からこの紙本・彩墨画という画法に辿りつきました」と話している。 これまでに中国、台湾、トルコ、オランダ、ペルー、スペインなどの外遊を10回以上重ね、01年にはスペインに7ヵ月間滞在して3カ所で個展を開いた。特にマドリードのフロレンシオ美術館で開いた個展は1カ月半にも及び、スペイン一流の美術評論家から「ゴヤを連想させる力作の数々に目を奪われた」と絶賛された。 厚木での個展は、昭和51年から60年まで、ご主人の仕事の関係と子育てのため間愛川町中津に住んだことから、三増に住む知人渡部秀人・赫子さん夫妻の支援と企画で実現した。 今回の個展は人物、花、風景がモチーフで、彩墨画の「ウルムチの母子」をはじめ、スペインの踊り子、洋画のバラ、牡丹、花鳥風月をテーマにした山水画、白描画、水彩画、デッサンなど6号から10号クラスを主に30点あまりを展示する。佐藤さんは「懐かしい思い出の地で個展ができることをとても嬉しく感謝しています。大勢の方に見ていただきたい」と話している。時間は10時〜17時。 ■アートルームはみち(厚木市泉町8-5本厚木駅東口より徒歩2分)TEL:220・1256番。 |
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厚木市は来年2月市制施行50周年を迎えるが、50周年を契機とする都市の再構築に向け、地域経済の活性化と市民の雇用機会の拡大につながる民間企業の誘導を目的とした「仮称厚木市企業等誘導に関する条例」を制定する考えで、12月議会に条例案を提出する。 条例案は職住近接によって市民がゆとりと豊かさを実感できる環境づくりを目指すもので、「中心市街地活性化の推進」と「企業の育成・支援による機能的・有機的な産業の集積」の2つの側面から、企業の誘導をはかる。 中心市街地の活性化推進については、都市再生緊急整備地域を含む本厚木駅周辺の約20ヘクタールを対象に、規制緩和などの利点を最大限に生かすとともに税の軽減や雇用奨励金制度を創設して民間企業が進出しやすい環境をつくる。 企業の育成・支援による機能的・有機的な産業の集積については、東名厚木インター周辺地区、森の里地区などを中心に、税の軽減や雇用奨励金制度を創設、民間企業が投資しやすい環境をつくるとともに、住工混在地域の解消に向け、住居系地域にある工場などの工業系用途地域への移転促進をはかる。 対象業種は情報通信、卸・小売り、製造、研究所などで、固定資産税、都市計画税の一定期間の不均一課税、雇用奨励金などを創設する。期間は5年間で、来年1月の施行を目指す。 |
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厚木市はこのほど、平成17年度から19年度まで3カ年にわたる「公共下水道使用料」の値上げを行わないことを決めた。 人員や経費削減、使用料徴収率のアップ、元利償還金の暫減などで対応できるため据え置くもので、市公共下水道第11次維持管理計画の策定を進める中で検討を進めてきた。 人員は平成15年度に5人減らして10人にしたが、17年度、18年度でさらに2名削減する予定で、料金徴収担当職員を含めて8人になる。また、経常経費も3%削減する。徴収率は平成13年度以降年々向上してきており、平成15年度は98・86%。元利償還金も16年度から19年度までに1億5千900万円ほど暫減する。 |
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厚木市では平成16年10月から、移動図書館「わかあゆ号」による七沢リハビリテーション病院脳血管センター(通称七沢病院)への巡回サービスを開始した。現在、移動図書館は市内34か所を巡回しているが、高齢化社会の到来や身体にハンディのある方の読書意欲が高まってきていることから、図書館利用に障害のある人へのサービスの一環として取り組むことにしたもの。サービス対象者は入院患者約250人と地域住民で、隔週水曜日の13時10分から14時10分まで、同病院B館入口で貸し出す。 |
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厚木市は10月1日から職員の冬用制服の着用を廃止した。昨年6月から夏用制服(女性のみ)を廃止したが、市民に評判が良かったことから冬用も廃止することにしたもの。職員アンケートでも昨年は61・7%が廃止に賛成、この夏の市民アンケートでも57・3%が制服は不要だった。現在、貸与している制服は、回収してリサイクルなどに生かす考えだ。制服廃止による経費の減額は年間で約130万円。 |
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内藤家には明治42年3月22日付けで「さがみ田代局」が配達した柳田国男からの礼状が残っている。その手紙を解読した小島教授は、当時、内藤家と姻戚関係にあった撚糸業者ケイトの新井徳二氏が明治42年3月22日から「農事日記」(町が刊行した『近代の愛川』に収録)を書き残しているが、日記はそのとき内藤家に泊まった柳田国男の勧めで始めたものであると思われると分析した。 そして柳田国男は明治42年2月、最初の地方学の訪問地で日本民俗学の発生の地といわれる宮崎県椎葉村の記録をまとめた処女作『後狩詞記』(のちのかりことばのき)を刊行しているが、この椎葉村に続いて当時の愛川村でも地方学の実践を説いていた ものと見られると解説した。 集まった参加者たちは小島教授の話に驚きながら、柳田国男と愛川町の関係に思いを寄せ、「出版を祝う集いにふさわしいとてもうれしい話だった」と感想を述べていた。 集いではこの後、町の民俗文化財三増獅子舞の演技と詩の朗読、うたなどが披露され、参加者同士交流を深めた。神奈川ふだん記では、今後も「昔と今」の刊行を続けていくという。 |
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平成17年2月1日に市制施行50周年を迎える厚木市では、このほどPR用ポスターを作成した=写真上。 ポスターはA全サイズで、「50」の文字を虹の架け橋で結び、老若男女の元気で明るい笑顔、鮎と花火、もみじと桜など市をイメージするものをイラストで描いた。やわらかくぬくもりのある色調が特徴だ。 市民と協働の事業展開という意味合いから、市制50周年記念事業市民推進委員(小野塚徳博委員長・50人)などの手を借り、市内の公共施設や広報板などに掲示、来年2月1日から始まる市制施行50周年記念事業のPR活動が本格化する。 |
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10月2日、厚木市荻野運動公園体育館で、「輝く未来へひろげようふれ愛」をテーマに「第43回厚木市障害者体育大会」が開かれた=写真。障害者が、スポーツを通して健康の維持と体力の増進をはかり、障害者の自立と社会参加の促進を図る目的で毎年行われている。大会には厚木市の身障協会をはじめ障害者団体や障害者施設などに所属する障害者約412人のほか、家族や関係者などの付き添い190人、ボランティア団体118人も参加した。 開会セレモニーでは、山口市長が「無理をしないで、スポーツの秋を楽しんでください」とあいさつ、代表者の選手宣誓に続いて参加者全員によるラジオ体操で大会プログラムがスタートした。 |
参加者はタンバリンや鈴の音を発する伴奏者を目隠しして追いかける「君を慕いて」や、ひものついたタイヤをボールに入れて運ぶ「ベーリーベーリータイヤード」、2人1組でデカパンをはき途中風船を割ってゴールする「パンツでドン」など、15種目の競技を楽しんだ。 |
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10月2日、厚木市水引の市農業協同組合本所駐車場で、厚木市農業まつり「畜産祭」が開かれた。 市の農業を広く市民に紹介し、地域農業の発展と振興、心のふれあいと連帯あるふるさとづくりを目指そうと、8月の「なし・ぶどう味覚祭」、11月の「収穫祭」と併せ、市と農協の主催で、厚木市農業まつり実行委員会が実施している。 この日は、家畜の審査会や卵・豚肉・野菜・花・農産物加工品の即売などが行われた。牛や豚の周りには、たくさんの子どもたちが集まり、恐る恐る手を伸ばして触ったり、餌を与えたりする光景が見られた=写真。 |
また、ペットボトルを使ったバター作り体験コーナーでは、多くの家族連れが一生懸命にペットボトルを振っていた。豚汁や搾りたての牛乳サービス、たい肥の無料配布には長蛇の列ができ、終日家族連れなどで賑わった。 |
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10月7日、第25回厚木市自衛消防隊消火競技会が厚木市三田の市消防訓練場で開かれた=写真。 この大会は各事業所の建物内に設置されている屋内消火栓設備や消火器の基本的な操作を修得し、初期消火態勢の確立を図ろうと、厚木市が市防火安全協会(中山英男会長)の協力で毎年開催しているもの。 大会には市内の工場、大型店、ホテル、病院などの事業所で組織する自衛消防隊23チーム62人が参加。消火器操法の部に7チーム、屋内消火栓操法女子の部に5チーム、同男子の部に11チームが出場、それぞれ操法を競い合った。 消火器操法は1チーム2人編成で、火災発生通報により消火器で火元を想定した火点に放水する。また、屋内消火栓操法は1チーム3人編成で、始めに消火器で30メートル先の火点に放水、その後、延焼拡大を確認して屋内消火栓からホースを伸ばして、再び火点に放水する。両種目とも所要時間や操法技術などで得点を競い合った。 各チームともこの大会に向け、業務の合間や仕事が終わった後に訓練を積み重ねてきたもので、チーム一丸となって、機敏な動作や大声を号令を発しながら懸命に競技を行っていた。 |
屋内消火栓操法に参加した女子チームのメンバーは「しっかりと声を出すことに気を遣いました」「職場で、いざというときに通報や消火器・屋内消火栓の取り扱いに役立つと思います。参加して良かったです」と、感想を話していた。 |
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9月30日午後、厚木市立睦合中学校(下島光久校長・生徒数503人)で、生徒や保護者、地域住民を交えて合唱鑑賞会が行われた=写真。市の「まなびをひらく推進事業」の一環として行われたもので、同校では音楽教育の一助にするとともに、生徒たちに本物の声楽を体験してもらおうと、東京芸術大学の声楽専攻の学生9人を招待した。 ソプラノ、アルト、テノール、バス、そしてピアノの各パートの学生たちは、「わがマイルストーン」や「オオソレミヨ」「乾杯の歌」などを合唱、マイクを使わない澄んだ歌声が大きな体育館いっぱいに響き渡ると、生徒たちはその豊かな声量と美しい歌声に聴き入っていた。 |
最後に生徒を代表して3年生が壇上に上がり大学生と共に合唱を楽しんだ。この後、3年生が各クラスに分かれて、大学生から直接、声楽の指導を受けた。 生徒たちは「歌声の美しさや声量に驚きました」「合唱の参考になりました」と、口々にその感動を語っていた。 同校では10月23日、文化発表会「むつみの祭」を開くが、クラス対抗の「合唱コンクール」が予定されており、生徒たちは毎日、合唱の練習に励んでいる。同校では「ぜひ、多くの皆さんにご来場いただき、生徒たちの日ごろの成果をみてほしい」と話している。 |
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10月7日、厚木市立鳶尾小学校(山口吉春校長・児童数342人)の5年生の児童が、学校近くの水田で稲刈りを体験した。 子どもたちが自然とふれあい、しろかきや田植えを通して稲を収穫をする喜びを体験しようというもので、地元で農業を営む小野晴巳さんから約200平方メートルの水田を借り上げている。 秋晴れの好天に恵まれたこの日、小野さんから鎌の使い方や稲の束ね方などの指導を受けた後、一人ひとりに鎌が渡され、たわわに実った稲の穂をていねいに刈り取った=写真。 |
子どもたちは「鎌を使うのが怖い」「稲を刈る時緊張する」「稲がチクチクする」など、戸惑いを見せていたが、馴れて来ると、「鎌を使うのが楽しい」「きれいに刈れると気持ちがいい」など、額の汗をぬぐいながら稲刈りに夢中になっていた。今後、脱穀体験をした後、もち米を使ったさまざまな料理に挑戦する。。 |
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10月1日から3日まで、普通救命の指導ができる普及員養成講習会が、厚木市三田の消防本部北消防署睦合分署で開かれ、市内事業所の自主防災組織の構成員30人が参加、応急手当ての講習などを学んだ。 普及員養成のための講習会は今回が初めてで、講師の消防職員らは応急手当てに関する正しい知識と技術を職場の従業員に普及してもらおうと、心肺蘇生法や傷病者管理法、止血法などをていねいに指導していた。 |
川村理志救急救命担当課長は「災害や事故の発生時に、職場全体が救急隊という気持ちをもって、一分でも一秒でもはやく救助活動が行える社員教育ができるよう、しっかり身につけていってほしい」と話していた。 受講者は講師の話に真剣な表情で耳を傾けながら、人工呼吸や止血などの実技に取り組んでいた=写真。 市内の事業所に勤務する高橋章文さん(51)は「初期手当ての重要性を実感しました。職場で応急処置の正しい方法を普及できるようしっかり学んで行きたい」と話していた。終了式では、効果測定で一定の基準に達した受講者へ、消防長から応急手当普及員認定証が渡された。 |
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9月27と29の両日、厚木市立東名中学と南毛利中学の生徒10名が、同市栄町の厚木郵便局で職場体験を行った。 これは中学校が生徒の進路指導の一環として職業意識を啓発するため、市内の各企業へ依頼して行ったもの。 27日には東名中学の2年生5名、29日は南毛利中学の2年生5名が、郵便局職員の指導を受けながら、郵便物の仕分けや配達に気持ちのいい汗を流した=写真。 |
生徒たちは局長との記念撮影や仕事の事前説明などでは緊張した面持ちだったが、職場見学では郵便物を取り扱う機械の操作説明などを真剣に聞き、機械が稼働して郵便物が処理される光景を見ると、大きな歓声をあげていた。生徒たちは「今日は楽しかった」「また郵便局に来たい」と感想を述べていた。 |
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