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川崎市桜本に生きる在日コリアン1世の「はんめ」たちの日常の暮らしを記録したヒューマンドキュメンタリー映画「花はんめ」(金聖雄監督・文部科学省選定・文化庁支援)の上映会が、11月12日18時30分より厚木市文化会館で開かれる。 監督は金聖雄(キム・ソンウン)。大阪で在日2世として生まれた金監督は、77歳になる母親を亡くした時、「母や在日1世たちが歴史の渦に飲み込まれながらも、日本という舞台でたしかに生きた、生きているあかしを残したい」と、桜本の「はんめ」たちにカメラを向け始めた。「はんめ」とは、「ハルモニ(おばあちゃん)」から来た言葉だ。 |
桜本の「はんめ」たちは陽気で、歌や踊りが好き、そして花が好きということから「花はんめ」のタイトルがついた。撮影期間は99年8月から03年8月の4年間にも及んだ。 川崎市桜本1丁目は在日の韓国人・朝鮮人が多く暮らすまちだ。タイムスリップしたような路地裏の小さなアパートの一室に「清水の姉さん」と慕われる孫分玉さんが住んでいる。その小さな部屋=写真=にいつもいつも集まってくるはんめたち。キムチとごはんを食べながら他愛のない話に笑い、自分史を語り合い涙を流す。そして思い出の歌を歌い、踊る…はんめたちはこの小さな部屋で、置き去りにしていた青春を取り戻している。 「夢は何ですか?」金監督はある日、はんめたちに聞いてみた。「夢なんてないよ。ただ歌って踊って笑って今が夢のようだよ…」カメラは過去も未来もすべて引き受けたはんめたちが、「今」を力のかぎり生きる姿、輝いている姿をやさしく追いかける。 厚木上映会は金監督と知友の阿部寛さんが部落解放同盟や障害者団体などに呼びかけ実行委員会を組織して行うもので、厚木市、市教育委員会、市職員組合、湘北教職員組合、NPO法人あつぎ障害者自立生活センターなどが後援する。当日は映画の上映と合わせて金監督のトークショーも予定されている。前売券は一般1,300円(当日1,500円)、小学生、中高生、シニア、障害者、ペア割引あり。申し込みは実行委員会事務局の阿部さんへ。TEL:221・5671番。 |
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昭和47年5月、新人会の山本学を多喜二役、長山藍子を加代役に東京農協ホールで初演、東京労演賞を受賞した。その後、昭和59年に新劇合同公演となり、多喜二役に遠藤剛(俳優座)、加代役に浅利香津代で300回近くの上演回数を重ねた。 今回は多喜二の生誕100年、没後70年を記念しての公演で、演出を米倉斉加年氏が担当、主役の多喜二、加代ほか配役も一新された。 厚木・伊勢原地区では「多喜二ゆかりの七沢と文学を広める会」の蠣崎澄子さんらが実行委員会を組織して開くもので、10月13日には演出家の米倉斉加年さんを伊勢原市に招き、「早春の賦」についての講演会を開いた。 蠣崎さんは「小説を書いて多喜二は殺された。平和と自由を愛した多喜二の思いを多くの人たちに観ていただきたい」と呼びかけている。入場券は前売3700円、当日4,000円、学生2,000円。問い合わせはTEL:080・3405・4874番の蠣崎さんへ。(写真は演出指導する米倉斉加年さん) |
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厚木市はテレビやラジオを使った大学教育を推進している放送大学(丹保憲仁学長・千葉市美浜区若葉)の厚木教室を、来年4月に誘致すると発表した。 厚木教室は市が本厚木駅の近くに用意、視聴テープ・カセットを置いて、放送時に視聴できなかったり、再度視聴したい学生のために再視聴できる施設として整備するもので、趣味や教養、レクリェーションを重視した現在のメニューとは別に、資格取得や新たな知識を職業として生かしていく能力向上を目的とした幅広いメニューを加え、市民や周辺市町村住民の学習機会の選択肢を広げる環境を整えたいとしている。 県内には横浜市南区に学習センターがあり、約8,000人が学んでいるが、市ではこのうち1,000人程度は小田急線沿線の学生で、こうした中から受講者が出て来るものと期待している。 放送大学は昭和56年7月に設立、テレビ、ラジオ、衛星放送を通じて教養学部360科目を全国に向けて放送している。千葉県美浜区の本部と都道府県に設置した各学習センターを結ぶキャンパス・ネットワーク・システムやテレビ電話システムの運用を行うとともに、既存の学習センターの拡充整備や、学習センターのブランチ的な機能を有するサテライトスペースを設置するなど、学習センターの機能充実を図っている。厚木市は障害学習の環境整備の一環として同大学に働きかけていた。 |
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厚木市は職員の退職時に特別昇給を規定していた「厚木市職員の初任給、昇格、昇級等に関する規則」の改正を行い、10月21日付けで特別昇給を廃止した。 今年の4月人事院規則の改正により、5月1日から国家公務員の退職時特別昇給制度が廃止されたことを受けて、市職員組合と協議を進めてきたもので、このほど組合側と合意した。 提供していた制度は、勤務成績が特に良好な職員が、勤続20年以上で定年退職する場合に、退職時の給料を1号給引き上げるという内容。県内では横浜市、大和市、箱根町ですでに廃止を決定している。 同市の平成17年3月31日付けの定年退職対象者は24人で、制度の廃止に伴う効果額は約530万円(1人当たりおよそ22万円)となっている。 |
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障害者や高齢者が安心して暮らせるバリアフリーのまちづくりを実現しようと10月16日、本厚木駅周辺の中心市街地で「第4回バリアフリー・あつぎまち点検」が行われた=写真。 NPO法人あつぎ障害者自立活動センターが中心となり、市視覚障害者協会、身体障害者福祉協会、国際ソロプチミスト厚木、神奈川工科大学、産能大学などの学生が実行委員会を組織して3年前から行っているもので、この日は車椅子利用者や視覚障害者のほか、学生やボランティア、市の職員など120人あまりが参加した。 |
参加者は本厚木駅の中心市街地を13グループに分かれ、歩車道の段差や勾配、看板、放置自転車など、障害者や高齢者のバリアになる箇所を点検、昨年に比べて改善されているか、新たな問題点はないかなど1時間あまりをかけて念入りにチェック、写真に納めたりして調査票に記入していった。 点検後はグループごとに問題点や改善点を出し合って意見交換が行われた。問題点の多くは「道路の段差、勾配、損傷」「通行を妨げる道路へのはみ出し看板や放置自転車」などについてであった。 車椅子を体験した参加者は、「市街地ではほんの数メートル移動するのも大変。私たちが普段気が付かない道路の傷みや傾斜、段差が、車椅子利用者や視覚障害者にとっては大きな障害となっていることがわかった」と話していた。 実行委員長の日下部孝子さんは、「年々参加者が増えてきている。障害者や高齢者だけでなく、だれもが住みやすい街にしようとする気持ちを多くの人に持ってもらいたい。これからも地道に続けていきたい」と話していた。 この日の点検結果は、行政や商店会、関係機関などに報告されるほか、11月13、14の両日に開催される「第14回しあわせライフ・フェステイバル」において、総合福祉センターで展示・発表される。 |
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10月22日から3日間、厚木中央公園で「あつぎ商工観光まつり」と「あつぎ技能祭」が開かれ、大勢の市民で賑わった。 あつぎ商工観光まつりは、厚木の商工業と観光を広く市内外に紹介するため、市と商工会議所、商店連合会、観光協会が主催した。しょうゆやだしの素、みそのセットを500円で販売するお買い得セールなどの商業バザールや、工業・観光を紹介する展示、歌謡ショーなどの催しが行われた。また、あつぎ技能祭は優れた技能を発表する場として毎年同時に開催されているもので、市と技能職団体連絡協議会の主催。銅製表札作りの体験コーナーやオリジナルカレンダーの製作実演、展示コーナー、即売コーナーなどが設けられた。 会場内は初日から衣料品や食品などの特売品を買い求める人やゲーム、クイズを楽しむ子どもたちで賑わった。なかでも来年2月に友好都市を締結する網走市からは、トラックで4日間かけて届けられた重さ1トンの流氷が人気を集め、来場者は流氷を手でさわって感触を確かめていた=写真。 |
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10月15日、厚木市寿町1丁目周辺防災まちづくり協議会(大津光悠紀会長ほか18人)のメンバーが市役所を訪れ、山口市長に同地区の「防災まちづくり提言書」を提出した=写真。 同協議会は、元町、東町、大手北、弁天自治会など寿町1丁目周辺の4自治会の住民代表が、地域の防災対策などを協議、検討するため、平成15年9月に結成した。以来、区域内で発生した火災に出動した消防車の配備状況の分析や、消防署職員から阪神淡路大震災の被害状況の講演を受けて参考にするなど、月1回のペースで精力的に協議を重ねてきた。また、その間、地域住民に対しても現況や計画案を説明するなど、住民説明会を実施してきた。 |
同地域は、平成10年度の県の調査や平成11年度に市が行った「厚木市都市防災基本計画報告書」で、住宅密集地域として震災時における災害発生の危険性が指摘されている。 提言書は、木造住宅が密集した寿町1丁目周辺8.4ヘクタール(845世帯・約1,400人)の区域について、防災機能の向上を目指した道路整備や耐震性防火水槽など公共施設の配置計画などをとりまとめたもので、このように住民主体で行った防災のまちづくり提言は県下でも珍しく、注目されている。 同市はまちづくり条例の観点からも、地域住民のこうした活動を高く評価するとともに、提言の内容を検討し、実施可能な内容については平成17年度から実施していきたいとしている。 |
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10月22日、厚木市妻田西の市立清水小学校体育館で、小学生が「スポーツチャンバラ」を体験した=写真。睦合南公民館が、地域の学級講座として実施したもので、地域に住む小学1年生から6年生46人が参加した=写真。 スポーツチャンバラは、空気を入れたエアソフト剣を使い対戦するスポーツ。新聞紙などを丸めたものを剣にみたてて遊んだチャンバラごっこを、ルールを決めて安全にできるスポーツに変えたもので、「スポチャン」の愛称で親しまれている。 |
この日、児童たちはスポチャンの基本的な動作や礼儀作法を学んだ後、友達同士の対戦に汗を流し、「思いっきり叩くと何だかスカッとする」「対戦で上級生と戦ったら、あとちょっとで負けた。今度は勝ちたい」「男の子と対戦したら力が強くて大変だったけど、楽しかった」と感想を話していた。 指導にあたった国際スポーツチャンバラ協会インストラクターの成田真也さんは、「スポチャンを通してスポーツを楽しむだけじゃなく、あいさつなどの礼儀作法をきちんと学んで、学校生活で生かして欲しい」と話していた。 |
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厚木市は今年の4月から犯罪の防止と市民の防犯意識を高めるため、警察官OB5人による「防犯パトロール隊」を編成、市内の巡回パトロールを進めてきたが、4月から8月までの刑法犯認知件数と窃盗犯認知件数をみると、昨年同期に比べて減少傾向にあることがわかった。 市がまとめた犯罪発生統計をみると、平成15年4月から8月までの刑法犯認知件数は2,849件だったが、今年同期では2,667件と182件の減少、窃盗犯認知件数も昨年同期の2,418件から今期は195件少ない2,223件となった。 市では「市民の方々の各種防犯活動や防犯パトロール隊による活動が犯罪の抑止に大きな効果があり、特に窃盗犯の抑止効果には有効で、成果が現れているのではないか」と話している。 |
パトロール隊員が9月30日までの6ヵ月間に行ったパトロール回数は、午前と午後の定期パトロールが193回、防犯部長や市民要望による不審者・防犯現場に対応する特別パトロールが79回、犯罪多発地区や中心市街地を歩く夜間・休日パトロールが28回で、合わせて300回にのぼる。 また、自治会長、防犯部長などを訪問する地域情報収集活動が229回、市が定めた23の防犯モデル地区に120回、幼稚園や小学校などの防犯交通の指導に48回出動したほか、不審者や危険箇所、相談指導などにも127回出動している。 このほか、ピッキングや車上ねらい、空き巣など身近なところで発生する被害に遭わないための防止方法などの相談も多数寄せられ、これに対する指導なども行っている。 市では、パトロール隊の設置が市民に周知されたことによって、隊に寄せられる防犯情報も多くなっており、直ちに現場へ急行して現場の状況を確認したり、情報提供者の相談にのるほか、状況によっては警察への連絡調整を行うなど、警察とはひと味違った活動が市民へ安心感を与えており、市民と一体となって犯罪の発生しにくい環境づくりに大きな効果をもたらしていると分析している。(写真は防犯パトロールをするパトロール隊員) |
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10月17日、スポーツを通じて、親子のふれあいや小学生同士の親善を深めることを目的に「厚木市少年少女球技大会」が及川球技場、三田スポーツ広場、市立林中学校の各グラウンドで開かれた=写真。 大会は子ども会育成事業の一環として、31年前から開催されているもので、厚木市教育委員会が主催し、市子ども会育成連絡協議会が実施団体となっている。昨年まではソフトボールとドッジボール競技の二種目だったが、今年からは新たにティーボール競技が加わった。 秋晴れの好天に恵まれたこの日、市内の23小学校区の子ども会代表52チーム(ソフトボール18、ドッジボール29、ティーボール12)約1,000人が参加、熱戦が繰り広げられた。 |
会場では、応援に訪れた家族連れや友だちから、元気いっぱいのプレーに大きな声援が飛び交っていた。 |
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飯山秋まつり 11月3日(飯山観音境内・野外ステージ)11時箸供養、11時30分・13時15分大道芸・風船パフォーマンス、12時飯山芸妓衆紅葉踊り、12時45分白龍太鼓、白龍雨乞いの舞公演、13時45分豪華景品が当たるチャリティビンゴ大会。10時より先着100名に猪鍋無料券進呈。TEL:248・1102番。 七沢森のまつり 11月3日10時〜15時(県立七沢森林公園)10時・15時浅間太鼓保存会公演、10時15分・12時15分椿はる奈歌謡ショー、11時・13時大道芸、11時30分・14時まっちゃま(ものまね)、千人猪鍋サービス(旬の味覚を1杯100円)ふかし芋サービス(無料)テント村(地元人気商品)スタンプラリー。TEL:228・1131番。 |
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