第655号(2005.02.15)

盛大に市制50周年式典  軍浦・網走両市と友好都市締結
 厚木市の市制50周年記念式典が2月5日、同市恩名の市文化会館で行われ、友好都市の市長や市民約1,400人が参加して50周年を祝い、半世紀にわたる歴史を振り返りながら新たなスタートを誓いあった。
 式典では山口巌雄市長が「厚木市が首都圏における拠点都市と言われるまでに発展してきたのは、先人の方々の努力のおかげ、新たな50年に向けて、市民の皆様とともに気持ちを新たに市政に取り組んでいきます」と式辞を述べた。
 この後、同市中町の鈴木トヨさんと、同市長谷の山崎舜平さんに市民功表彰が授与されたほか、自治功労表彰、自治表彰、一般表彰、50周年記念特別表彰、教育委員会表彰など市民約900人が表彰を受けた。
 第2部では厚木市と韓国・軍浦市(くんぽし)、北海道網走市との「友好都市締結調印式」が行われ、それぞれ締結に至る経過が説明された後、盟約書の朗読、山口市長と軍浦市の金潤周市長、網走市の大場脩市長が盟約書に調印した。この後、市旗や記念品の交換に次いで3都市の市長からそれぞれ喜びの挨拶が述べられ、今後の友好交流を誓い合った。
 3部のアトラクションでは韓国の軍浦市から招待された芸術団による華麗な韓国舞踊が披露され、会場から盛大な拍手が送られた。

締結書に調印する軍浦市の金市長(右)と山口市長

調印後手を取り合って喜ぶ金・山口両市長

調印後手を取り合って喜ぶ大場・山口両市長

締結書に調印する網走市の大場市長(右)と山口市長

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7市が友好都市サミット開催  

共同宣言文を読み上げ宣言書を掲げる山口市長

友好の花「つつじ」を記念植樹する各市の市長

 市制50周年を記念して北海道網走市と韓国・軍浦市と新たな友好都市を締結した厚木市は、先に友好都市として交流を深めていた米国ニューブリテン市、中国揚州市、秋田県横手市、防災姉妹都市の埼玉県狭山市の市長や議長などの代表を招いて、5日午後市内のホテルで「友好都市サミット」を開いた。
 議長についた山口市長が、「お互い連携 、協力しあい友好の絆を深めていきましょう」とあいさつ、英語、中国語、韓国語の同時通訳で、各市の紹介後、「友好の絆を深めるために」をテーマに、友好交流の取り組みや今後の方向、災害協力などについて意見交換した。
 軍浦市の金潤周市長は「国境がなくなり世界は地球村という時代を迎えている今日、自治体にとっての国際交流は選択の問題ではなく、必須の問題である」と発言、「公務員、市民らが共通の認識に立って人的交流や文化・スポーツ交流、企業間交流を進めたい」と語った。
 網走市の大場脩市長は「少子化と過疎により人口が減少していく時代で、定住人口の増加が見込めない網走市は、交流人口を増やしていくのが重要な課題。朝市物産や観光などの経済交流をベースに、青少年の修学旅行や体験学習ができる人的交流、スポーツ交流を促進したい」と語った。
 また、ニューブリテン市のマクナマラ姉妹都市機構委員長は、「ニューブリテン市はサッカーやソフトボール、テニス、ゴルフなどのスポーツ施設が充実しており、友好都市間でミニオリンピックの開催を提案したい」と語った。
 揚州市の張瑞忠人民政府市長補佐は、「厚木市とは行政、議会、民間の分野で20年にわたる交流実績がある。今後は経済面で幅広く交流を続けたい。特に中国の環境問題は深刻で、環境や有機農業など農業分野の交流を促進したい」と語った。
 横手市の五十嵐忠悦市長は「横手市は今年の10月を目指して周辺6町村との合併協議が進んでおり、今後は周辺町村を含めた交流を推進していきたい。物産のほか、教育、文化、名物焼きそばなどの食文化交流もはかりたい」と述べた。
 山口市長は「友好の花をツツジに」と提案し、満場一致で賛同された。この後、歴史、文化、教育、産業、観光などによる友好親善を深めるほか、災害協力の推進など5項目を盛り込んだ「共同宣言文」を採択して、今後の交流を誓い合った。 

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2年生が伝統行事のまゆ玉作り体験  厚木小学校
 2月7日、厚木市立厚木小学校(神崎良一校長)の2年生129名が、市立北公民館で地域に伝わるお正月の伝統行事、「まゆ玉作り」に挑戦した。
 この日、北公民館の集会室に集まった子どもたは、最初に学校評議員である中丸武夫さん(74)から、「まゆ玉飾りとどんど焼き」の話を聞き、本物のまゆや桑の木などを珍しそうに眺めていた。中丸さんが「まゆは化粧品や石けんにも使われ、美容に効果がある。お風呂に入れると肌がなめらかになる」と話すと、子どもたちは「へえ、ほんと」と驚いていた。
 講義が終わると、調理室に移動、厚木北地区婦人会(青木美智代会長)の指導でだんご作りを体験した。子どもたちはボールに入れた粉をこねて丸め、赤白のだんご800個ほどを作った=写真。この後ふかして試食すると、「おいしいね」を連発、「持って帰っておじいちゃんにあげる」と話している子どもたちもいた。
 この後、子どもたちは学校に戻り、中丸さんが用意したミズキの木にだんごを刺したり、短冊に願いごとを書いて飾りつけ、今年の無病息災を祈った。

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ビジネスプランコンテスト 勝山さんが最優秀賞
 厚木市は、起業家の発掘や地域経済の活性化、創業支援などを目的に「ビジネスプランコンテストあつぎ04」を開催、このほど入賞者を決定した。
 コンテストは、ユニークで新しいビジネスプランの発表の場を設け、優秀なプランを表彰するとともに、そのプランの事業化を目指して支援するもの。
 1月26日、厚木商工会議所で応募のあったプランの中から、一次審査を通過した8件のプランについてプレゼンテーションが行われ、最優秀賞には同市岡田の勝山健さんが開発した「精密空気圧サーボ制御製品の開発・商品化」、が選ばれた=写真。勝山さんは「受賞に恥じないよう、日本の技術立国に空気圧で挑戦していきたい」と抱負を話していた。
 市では、プランの事業化に向けて、インキュベートルーム(創業支援施設)のあっせん、相談を受けるための専門家の派遣、融資をはじめとする事業資金確保に向けての支援など、フォローアップを行っていく。

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2月1日電子市役所がスタート
 2月1日、厚木市は市制施行50年を迎え、電子市役所宣言で幕を開けた。  
 この日、午前10時から市役所本庁舎1階正面玄関前で、山口巖雄厚木市長が「市制50周年にあたり、ITを活用することによって、市民の皆さまの快適な暮らしを実現し、活力ある地域社会を創造することを誓います」と宣言したあと、公募で集まった5歳の子どもたち7人とともにクス球が割られ、電子市役所としてのスタートを祝った=写真。
 本庁舎1階市民ホールには、総合行政情報システムやバス運行情報システムなど、電子市役所としての新たな取り組みを紹介するコーナーが設けられ、市役所を訪れた市民らはモニターに映し出される映像に関心を示しながら職員の説明に聞き入っていた。
 また、市役所正面玄関横や駅北口広場などには「花と緑で彩るまち厚木」をキャッチフレーズに植物モニュメントが設置された。

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横手市で4回目の個展  友好親善大使の榊原勇城さん

かまくら

ぼんでん奉納行列
 厚木市飯山に住む画家・榊原勇城さん(67)が、2月14日から17日まで、冬の横手市を描いた水彩画の個展を横手市ふれあいセンターかまくら館で開催する。
 榊原さんは平成8年、厚木市が公募した「雪まつり訪問団」の一員として参加、これまでに7度横手市を訪問、同市で個展を3回開くほか、絵やビデオを通して厚木市に横手市を紹介するなど、市民と交流を深めてきた。昨年2月には、こうした民間レベルの友好交流が認められ五十嵐忠悦市長から「横手市友好親善大使」に任命された。
 榊原さんはこの1年間、厚木市民ギャラリーで開いた水彩画教室展や厚木市美術会展、市役所ミニギャラリーでのはがき絵展、市民文化祭などでも横手市の風景や行事を描いて紹介してきたほか、厚木伊勢原ケーブルテレビにも横手市の雪まつりを録画して投稿するなど、親善大使としての活躍を続けている。
 横手市で開催する個展は4回目。今回は冬の横手市をテーマに、昨年訪れた時にスケッチした「かまくら」=写真=「ぼんでん奉納行列」「雪の横手川」など、6号から10号クラスの水彩画13点を展示する。
 榊原さんは今年も2月15日に、「厚木市雪まつり訪問団」の一員として横手市を訪れるが、「厚木市民が横手市の風景を描き、それを横手の市民に見ていただくことに意義があります。これからも親善大使として交流を深めていきたい」と話している。

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市制50周年記念講演 榊原郁恵トークショー 
 2月6日、厚木市制50周年事業として、市民が運営に当たる記念講演「榊原郁恵トークショー」が、同市恩名の市文化会館で開かれた=写真。
 厚木市出身のタレントでテレビでお馴染みの榊原郁恵さんが出演することから、申し込みは定員を上回る人気で、この日入場券を手にした市民ら1,200人が大ホールの客席を埋めた。
 前半は榊原郁恵さんが高校時代に取り組んでいた厚木東高校人形浄瑠璃部の卒業生を中心に活動する「あつぎひがし座」の皆さんによる「傾城阿波の鳴門〜巡礼歌の段」が披露された。
 厚木に伝わる人形芝居の醍醐味を堪能した後、いよいよ榊原郁恵さんが登場すると会場から大きな拍手が沸き起こった。
 「あつぎひがし座」座長で郁恵さんの先輩にあたる林田洋子さんや同級生の中村みどりさん、人形浄瑠璃部の後輩で厚木東高校3年生の美濃部菜摘さんらも出演。高校時代に部活動として取り組んだ「人形浄瑠璃部」の思い出や高校生のころのまちの様子など楽しい会話が繰り広げられた。
 この日の受付や会場整理などの運営は、厚木らしい記念事業にしようと組織した市制記念事業市民推進委員約20人が当たった。

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「請求には理由がない」 西山市道の監査請求を棄却   守る会納得せず提訴へ
 厚木市が行政財産である同市中荻野高取山の市道I-705号線(通称尾根道)を廃止して付け替えた行為は、公益性がなく道路法第8条と地方自治法第2条などに違反するとして、市民団体「西山を守る会」(花上義晴代表)と市民約100人)が昨年12月、住民監査請求を行い、市と採石業者が締結した等価交換による財産の処分は、違法な財産の処分管理に当たるので、契約を解除するなどして契約締結前の現状に戻し、市が蒙った損害を回復するよう求めていた問題で、同市監査委員(3人)はこのほど「本請求には理由がない」として棄却する決定を下し、2月4日付けで請求人に通知した。
 棄却した理由について監査委員は、「道路の廃止及び認定の手続きは、道路法第8条及び第10条の規定に基づき旧路線の廃止及び新路線の認定について議会の議決を経て告示されている。また、当該土地交換契約は、同一地域にある同一財産の交換であり、山林は評価上差がないこと、財産の市場価値と目される骨材については固定資産評価額には含まないこと、交換渡財産と交換受財産を比較しても、面積的に交換受財産の方が広く、かつ当該交換地内の双方の1平方メートル当たりの固定資産評価額が同一であることなどから、本件交換による財務会計上の損害は生じないものであり、付け替え上等価と判断し行われたものである」として違法には当たらないとしている。
 また、地方自治法第2条については、「新たな道路認定により機能回復が図られているとともに、既存道路を残した場合の将来にわたる維持管理や市民の安全性などを考慮して総合的に判断したもので、違反しないものと判断する」としている。
 西山を守る会では「予想していた内容だが、とうてい納得できない」として提訴する考えで、2月15日までに、原告団の編成作業を終え、3月4日横浜地裁に住民訴訟を起こし、法廷の場で争う考えでいる。

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新しいシンボルマークも披露  小中学校PTA活動研究大会
 厚木ロータリークラブ、厚木中ロータリークラブ、厚木県央ロータリークラブの3クラブは、3月5日11時30分から厚木市及川球場で、「ロータリー100周年記念ソフトボール教室」を開催する。
 昨年のアテネ五輪女子ソフトボールで銅メダルを獲得した日本代表チームの選手がいる社会人チーム「レオパレス21」を厚木に招待して、親善試合とソフトボール教室を行うもので、教室で指導を受ける市民を公募している。レオパレス21には、アテネ五輪代表選手に選ばれた佐藤由希・佐藤理恵選手の2人が所属しており、厚木商業高校チームとの親善試合やソフトボール教室、サイン会などが予定されている
 教室での指導は市内の学校やチームに所属する選手や個人で先着200名。男女年齢不問。事前に事務局で受け付ける。申し込み問い合わせはロータリークラブ事務局TEL:222・5811番。

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地元のお店再発見!イキイキあつぎ あの店この店見学ツアー
 市民に地元のお店を再発見してもらおう\厚木市商店会連合会(大久保浩会長)では、3月1日から市民を対象とした「イキイキあつぎ・あの店この店見学バスツアー」を開催する。
 コースは13月1日=県総合防災センター、おせんべい屋、酒造メーカー、デジタル放送、健康器具、健康野菜、ひな人形店見学。イタリアン地ビール店で昼食。23月3日=荻野古民家岸邸、ピーナッツ屋、地酒、ワイン、羽毛の店見学。イタリア料理で昼食。33月8日=荻野古民家岸邸、おせんべい屋、豆腐屋、酒造メーカー、一坪ショップなど見学。ホテルで料理教室と昼食。43月10日=県総合防災センター、酒造メーカー、ピーナッツ屋、和菓子屋、地酒の見学。手作りそばで昼食\の4コース。
 時間は9時00分〜16時の間。募集人員は各コース15人の合計60人(多数の場合は抽選)。参加資格は市内在住・在勤者。申し込みは2名まで(1世帯1名・初めての方優先)参加費3千円(昼食・バス代含む。)希望者は2月21日までに希望月日、住所、氏名、電話番号、FAX番号、年齢、性別を明記の上、電話またはFAXで厚木市商店会連合会まで申し込む。TEL:230・3159番。FAX:230・3099番。

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