第665号(2005.08.01)

中間処理施設の候補地 棚沢自治会が断固反対

     白紙撤回を決議 市長に反対陳情提出

 厚木市・愛川町・清川村の3市町村で構成する「厚木愛甲環境施設組合」(管理者・山口巌雄厚木市長)の中間処理施設の建設候補地に、厚木市が同市棚沢の神奈川工科大学運動場を選定した問題で、地元の棚沢自治会(和田吉二会長・250会員)は7月18日、緊急総会を開き、地区住民の総意をもって断固反対・無条件白紙撤回を求める決議を採択、21日山口市長に対して反対陳情を提出すると共に、土地の所有者である神奈川工科大学理事長に対して土地の売却を中止する要望を文書で申し入れた。
 同自治会では7月30日より「署名運動」を開始、議会と市長に対して再度反対陳情を行う考えでいる。
 同自治会では反対の主な理由として、1どんな最新型の焼却炉でも非常に細かい形で毒物を排出し、水や大気、土壌を汚染する。2焼却炉の4キロ以内の多くは田園地帯で、稲、野菜、果物、鶏卵、牛乳などが汚染され、食生活や健康、出荷に大きな被害を受ける。3地権者が神奈川工科大学のみで周辺に民家が少ないことを選定理由としているが、地権者が一人で土地を購入するのに都合がいいというのは行政のエゴで、民家が少なければ何をしてもいいという理由にはならない。周辺には何万人もの人が住んでいる。4予定地周辺は、愛川・厚木住民の共通の憩いの場である「鳶尾山」の一角で、今後の活用について対策協議会が設置されており、ごみ焼却炉建設は協議会設置の主旨に反する。また、同地区は「落人伝説」や「そばを作らない村」などの歴史民話が県内外に紹介されており、焼却炉の建設によってイメージが損なわれる。5鳶尾山近辺の山々に天然記念物のオオワシが営巣する可能性があり、数年間の調査が必要\\などを挙げている。

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ボートピア建設に反対 西仲自治会が市長に見解書を提出

山口市長に見解書を手渡す西仲自治会の役員
 厚木市中町への進出が取りざたされている場外舟券売り場(ボートピア)の建設問題をめぐって7月12日、地元の西仲自治会(山本正美会長・2091世帯)が建設反対の意見をまとめ、山口市長に見解書を手渡した。同市長は「正式な話が来ていない状況だが、地元の意見を大切にしていきたい」と述べた。
 ボートピア建設の候補地として名前が挙がっているのは、同自治会区域内のスーパー「長崎屋」跡地。これまで市への正式な打診はないが、昨年12月から同自治会などと水面下での交渉が行われていた。
 同自治会では6月、全会員を対象としたアンケート調査を実施、その結果、反対が大勢を占めた。「治安悪化につながる」「未成年への悪影響が大きい」「地域や商店街の活性化にはつながらない」などとする意見が寄せられたという。
 山本会長は「自治会としてのけじめをつけるため、住民と役員の総意をもって(市長に)反対の気持ちを伝えにきた」と話していた。

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  前夜祭は若者に人気の玉置成実コンサート あつぎ鮎まつり

 花火大会やDANBEパレード

 清流相模川を舞台に繰り広げられる県央最大の夏祭り「第59回あつぎ鮎まつり」が、8月5日から3日間、相模川の三川合流点と歩行者天国となる中央通りなど7会場で開かれる。前夜祭は厚木中央公園で開かれる「玉置成実コンサート」で幕開け、6日は歩行者天国でオープニングパレード、続いて行われる市民参加のパフォーマンス・コンテスト「あつぎDANBEパレード」には18団体が出場する。 7日は歩行者天国でみこしショー、民謡踊りなど催物も盛りだくさん。好評の「1万人鮎つかみどり大会」には、今年も三川合流点河川敷に鮎1万2千匹を放流して市民に楽しんでもらう。祭りのハイライトは6日午後7時から打ち上げられる大花火大会。スターマインや仕掛け花火など1万発が真夏の夜空を焦がす。市など6団体で組織する実行委員会では期間中の人出を約73万人と見込んでいる。

 今年の鮎まつりのキャッチフレーズは「鮎躍る、心も躍る、厚木の夏」。祭りの舞台となるのは、三川合流点河川敷を会場にした「光りと水辺の広場」と中央通り、厚木なかちょう大通り、一番街通り、本厚木駅北口広場、厚木公園、厚木中央公園を会場にした「ふれあいの広場」の7カ所。特に中央通りと厚木なかちょう大通り、一番街通りは、6日と7日を歩行者天国にして盛りだくさんの行事が予定されている。

 5日の前夜祭は、12時から市役所前の厚木中央公園でテント村がオープン、6日までの2日間「模擬店」40店舗が並ぶ。中央公園特設ステージで は13時15分と17時45分の2回「栄二・長渕剛コピーライブ」、続いて18時40分から「ハーモニカコンサート」、19時40分「いきものがかりコンサート」、そして20時からは前夜祭のメインイベント「玉置成実コンサート」で祭り気分を盛り上げる。
 6日は13時30分より歩行者天国で開会式。中央通り〜厚木なかちょう大通り〜駅前・さつき通り〜高校通りを行進する「オープニングパレード」には、県警音楽隊、市消防音楽隊、厚木東高校バトン部、南毛利中学校吹奏楽部など5団体が参加、目玉となる市民参加のパフォーマンス・コンテスト「あつぎDANBEパレード」には、18団体が参加してさまざまな仮装や踊りを見せる。
また、厚木中央公園では10時から「椿はる奈&三秀太鼓」10時40分から「魔法戦隊マジレンジャーショー」11時50分から「極真空手演武会」12時45分から「ハーモニカでに日本一に挑戦」18時15分から「ロックソーラン」ライブが開かれる。
 祭りのハイライトとなる大花火大会は、6日19時より三川合流点で打ち上げ開始。今年も大ナイアガラなどの仕掛花火8台、スターマイン16台など、合わせて1万発の花火が真夏の夜空を華麗に彩る。
 毎年好評の「1万人鮎つかみどり大会」は、7日11時30分より三川合流点河川敷に鮎1万2千匹を放流して行われる。また、祭り気分を盛り上げるみこしショーには、厚神会、御輿会など4基のみこしが繰り出し、13時30分から厚木なかちょう大通り、中央通りの歩行者天国を練り歩く。

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小学生上位4チームが県代表として全国大会へ かながわ小学生・親子ふれあいティーボール大会
 日本ティーボール協会神奈川県連盟が主催する「かながわ小学生・親子ふれあいティーボール大会」が、7月18日、厚木市及川の市営及川球技場で行われ、県下各地から39チーム611人が参加した=写真。
 今年で7回目を迎える大会は、参加の子どもたちの技術も向上してきたため、昨年同様「小学生の部」においては競技性を打ち出し、随所にファインプレーが見られ、大会を盛り上げた。親子ふれあいの部では親子ともにチームの一員として汗を流し、応援し合うほほえましい姿が見られた。
 各部門の優勝チームは次の通り。▽小学生低学年の部=今宿少年野球部▽同高学年の部=太田ドリームスblack▽親子ふれあい低学年の部Aブロック=愛甲小学校子ども会B、同Bブロック=梅田スポーツ少年団、同Cブロック=宮の里中央▽親子ふれあい高学年の部Aブロック=小金原子ども会、同Bブロック=小鮎フェニックス。なお、小学生低学年の部優勝の今宿少年野球部、2位大田ドリームズjr、3位二本松ファイターズジュニア、南オリオンズの4チームは、8月2日インボイス西武ドームで行われる全国大会に出場する。

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天野政立の『所世録』と民権絵はがき刊行

民権絵はがき
 自由民権120周年建碑実行委員会(大畑哲代表)では、このほど記念事業の一環として、明治時代に活躍した厚木・愛甲の民権家・天野政立文書の中から『所世録』の復刻と民権絵はがきを刊行した。
 『所世録』は、天野の自叙伝の草稿で、晩年の明治42年(1909)に書かれたもの。当地方の自由民権運動を知る資料としては最もコンパクトに、読み物風に書かれており、55歳の老齢とは思えない迫力と精彩と具体性に富んでいる。復刻版には所世録のほか、天野政立小伝、年譜のほか藤沢市龍口寺にある天野政立顕彰碑、愛甲婦女協会創立主意書なども収録した。
 絵はがきセットは昨年10月、荻野戒善寺に建立された自由民権の里記念碑、辰巳屋の岡持、小宮保次郎の肖像画(岡田三郎助作)の写真を3枚セットにしたもの。絵はがきは300円、『所世録』は500円(いずれも送料込み)。希望者はtel:042・742・8767番(大畑哲)へ。

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公民館ボランティアに3人を委嘱
 7月14日、厚木市立南毛利公民館で、初の公民館ボランティアの委嘱が行われた。ボランティアはイベントや講座の準備、駐車場などの施設内樹木の手入れ、草取り、ベンチの補修など運営のソフト面と施設補修などのハード面をボランティアで協力して公民館をサポートする。
 委嘱されたのは、長く公民館活動を続けている佐藤達夫さん(65)、神崎進さん(69)、金子弘さん(60)の3人=写真=で、職員よりも公民館の施設や地域の行事、地理などの地域特性にも詳しく、頼りになる存在と期待されている。
 3人は「地域に奉仕することでやりがいやいきがいになる」と話しており、7月15日早朝から公民館に出勤、敷地内の草取りや植木の水やりなどを行った。

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依知南地区市民センター・依知南公民館がオープン
 7月17日、厚木市下依知に「依知南地区市民センター・依知南公民館」=写真=がオープン、地元関係者約500人が出席して落成式が行われた。
 同公民館は昭和53年、同市関口に建設された依知公民館の老朽化にともない、平成15年度から移転・建設を進めていたもので、移転にともない名称も「依知北」の施設がすでに依知地域の北部にあることから「依知南」と変更した。
 総工事費は5億5千270万円。鉄筋コンクリート2階建てで、延床面積は1,759・32平方メートル。1階に事務室、保育室、工作室、和室、学習・図書室、体育室、交流広場、2階に集会室、調理実習室、会議室A、Bを配置した。
 施設内の段差がないバリアフリー設計、公民館祭りなど多種多様な使い方ができる交流広場を配置して明るく見通しがいいものにしたほか、駐車場は他地区公民館より多い49台を確保、植栽散水用の雨水貯留施設を設置したのが特徴だ。
 落成式では依知南小学校児童によるコーラスや依知中学校生徒による吹奏楽の演奏が披露された。施設を見学した女性は「入口から各部屋までの段差がなく、お年寄りや体の不自由な人まで安心して使えます。多目的に使える中庭もあるし、とてもおしゃれにできている」と話していた。

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戸室小で「防災のつどい」 消火器やAEDの使い方学ぶ      
 7月24日、厚木市立戸室小学校(古島兼幸校長)で、「戸室小防災のつどい」が開かれた。小学校、PTA、地域住民が協力して、非常時に備えた学習と訓練を行ったもので、「安心・安全な学校づくり」をテーマに防犯パトロールなどと並んで地域内で取り組んでいる事業の1つ。児童・生徒や保護者、教職員、PTA会員、地域住民ら約150人が参加した。
 集いでは厚木市消防署員から阪神淡路大震災の救助応援に出動した体験談や防災の備えについての講義が行われ、非常時にとる行動についてのアドバイスなどが行われた。また児童、生徒たちは防災に関するビデオを鑑賞したりクイズなどで防災意識を高めた。
 この後、実地訓練が行われ、児童や住民たちは消火器の持ち方や放水の仕方などを学んだほか、模擬の人体を使った心肺蘇生訓練=写真=も行われ、参加者は人工呼吸やAED(自動体外式除細動器)の取り扱い方についての指導を受けた。
 荒井啓司教頭は「地域、学校が連携した防災訓練は初めての試みだが、それぞれ家庭、地域、学校でやるべきことを再認識できる大変よい機会だった。今後も安心安全な地域・学校づくりを進めていきたい」と話していた。

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竹を使った遊びに挑戦 相川公民館夏休み体験教室
 7月22日、相川公民館で、子どもを対象に竹を使った遊びの教室が開かれた。子どもたちに竹に親しんでもらおうと、地域の老人会や食生活改善推進団体・厚味会の協力を得て公民館が実施したもの。
 当日は児童と保護者45人が参加、老人会や厚味会の指導で、金づちや小刀を使いながら、竹で水鉄砲を作ったり、竹の器で水ようかんを作った。
 昼食は公民館の屋根に約30メートルの竹を架け、流しそうめんを行った=写真。そうめんを食べる器やはしも竹を使った手作りで、子どもたちは次々に流れてくるそうめんを上手に受け止め、冷えためんを口に運んでいた。
 参加した小学校4年生女の子は、「水鉄砲を作るのが大変でしたが、お年寄りの方に手伝ってもらい上手にできました。流しそうめんは楽しくてとてもおいしい」と笑顔で話していた。

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新採用職員が環境体験研修 厚木市
  厚木市ではごみ収集業務を通じて、環境政策や市民と行政の協働を学ぼうと、7月21日と22日、新採用職員38人を対象に環境体験研修を行った。
 研修は、資源ごみの分別回収が行われる日に、地域の集積所で地元の役員らと協働で資源ごみの収集・分別の体験や、ごみ収集車に同乗して、市内の集積所に出されたごみの回収などを体験した。
 資源ごみの分別作業では、集積所に出しにきた住民に「おはようございます」「ありがとうございます」などと声をかけながら分別作業を体験した=写真。
 また、ごみ収集作業では、金田の市環境センターに集合し、出発前に乗務職員が新採用職員らに「収集作業は危険が伴う。収集車の機械に手を挟まれたり、ごみの中に紛れ込んでいる割れ物の破片などには十分気をつけて」などと指導を受けた後、一人ひとり回収車に乗り込み、収集作業に当たった。
 新採用職員は「市民の皆さんの分別意識が高いことに感心した。ごみ収集車ではリサイクルできるものもごみとして出されていて環境政策の難しさを実感した」と話していた。

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