第676号(2006.02.01)

市立病院隣に移転 厚木市メジカルセンター

厚木市メジカルセンター
 厚木市厚木町の休日夜間診療所「厚木市メジカルセンター」が、同市水引の市立病院南東隣に移転し、2月1日から診療を開始する。
 市立病院と連携した小児救急医療体制の充実をはかるほか、スロープや手すりを取り付けるなどバリアフリーにも対応、待機医師もこれまでの1人から2人に増やした。市立病院の隣に建てることで、入院が必要な患者にも迅速に対応できるという。
 新しいセンターは鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積780平方メートル。1階は診療室3室のほか、処置室、30人収容の待合室、カンファレンス室、薬局、トイレ(オストメイト対応、おむつ換え用シートなど設置)、授乳室などを配置、2階は90人の会議室、資料室、トイレ、3階には市立病院が使用する会議室2室などがある。駐車スペースもこれまでの3台から11台に増設された。建設費は約2億7,500万円。
 同センターは厚木市医師会が運営する休日夜間診療所で、昨年度の利用者数は10,087人。過去3年間で約2千人増加している。特に6歳以下の患者が6割を占め、小児救急医療に対するニーズが高い。これまでのセンターはマンションの1階にあり、駐車場が狭いことや障害者用トイレが設置されていないため、使い勝手が悪かった。
 診療科目はこれまでと同じ内科、小児科で、受付時間は平日は午後7時から同9時30分まで、土曜日午後6時から同9時30分まで、休日午前9時から午後9時30分までとなっている。問い合わせは電話297・5199番。

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3世代ふれあい交流会 緑ヶ丘公民館で

 1月28日午後1時30分から、厚木市立緑ヶ丘公民館で、同公民館(高橋毅館長)と緑ヶ丘小学校PTA(水島泉会長)の共催で、「3世代ふれあい交流会」の音楽会が開かれた=写真。
 「伸びる子どもに皆で愛を」をテーマに、緑ヶ丘地区の厚木市制50周年記念事業の最後のイベントとして実施したもので、子どもたちが「新生あつぎ」の担い手、地域住民の一人としての自覚を持って成長するよう願いを込めて実施された。会場の体育室には300人を超える市民が詰めかけ、立ち見の人も出るほどの盛況ぶり。
 第1部のふれあい音楽会では、緑ヶ丘小学校児童合唱団とPTAの母親たちが「怪獣のバラード」、公民館利用サークル「カラオケ愛好会緑会」が「川の流れのように」、はやし幼稚園の園児とおかあさんたちの「林コーラス隊と子どもたち」が「気球に乗ってどこまでも」などを演奏、その後参加者一同による「故郷」の合唱が行われた。「故郷」の伴奏はN響のバイオリン奏者2人が即興で伴奏を買って出た。
 第2部では、NHK交響楽団編成の「市制50周年記念緑ヶ丘のための弦楽四重奏団」による演奏会も行われ、超一流の演奏に園児からお年寄りまでが聞き入った。曲目は、生誕250年で話題のモーツァルト「アイネクライネナハトムジーク」とドヴォルザーク「アメリカ」の2曲で、バイオリンは木全利行さん、嶋田慶子さん、チェロは山内俊輔さん、ヴィオラは大久保淑人さん。
 演奏を聴いた市内の男性(47)は、「間近で、超一流の演奏を聴くことができて、感動です。チェロやバイオリンの弦の振動が伝わってくるようでした」。緑ヶ丘の男性(64)も、「子どももお年寄りも、皆子どもになって楽しめた」「子どもたちの元気な歌声を聞いて、元気が出てきました」と話していた。

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いちご消費拡大PR兼ね市長にいちごプレゼント

 1月13日、厚木観光いちご狩り組合の今井久夫副組合長と厚木市演芸協会いちご部会の鈴木欽之会長が厚木市役所を訪れ、山口巖雄市長に厚木産のいちごをプレゼントした。これから最盛期を迎える観光いちご狩りを前に、いちご消費拡大のPRを兼ねて訪問したもの。
 今井副組合長は「今年もできが良く、甘くておいしいです。多くの人に味わってもらいたい」と報告、同市長に真っ赤に色づいた大きないちごを贈った=写真。 
 厚木のいちごは昭和12年ごろ、園芸作物の先駆けとして相川地区で石垣いちごの栽培が始まり、現在では主に章姫(あきひめ)、とちおとめ、さちのか、女峰などの品種が栽培されている。
 
 観光いちご狩りは、市内で生産している農家の中から希望者8人で組織する厚木観光いちご狩り組合で実施され、相川地区と睦合地区を合わせた180アールのいちご園には、毎年市内外から延べ1万人以上の家族連れが訪れ、いちご狩りを楽しんでいる。期間は1月下旬から5月下旬まで。問い合わせはJAあつぎテレホンサービス。電話223・0111番へ。  

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タンザニア青年海外協力隊の大山寛樹さんが帰国報告

 青年海外協力隊員としてアフリカのタンザニアに派遣されていた厚木市栄町の大山寛樹さん(28)がこのほど2年の任期終えて帰国、山口市長に帰国報告を行った=写真。
 大山さんは03年12月、外務省の渡航情報で「十分注意してください」と発せられているタンザニア南東部のリンディ洲ナチングウェア県に派遣され、同地の中等学校Oクラス(日本の中学校から高校前半位に相当)で生物の教師として活躍していた。
 帰国報告の中で市長は、タンザニアの子どもたちの状況を質問、大山さんは「子どもたちは裸だったり、ビリビリ破れた服を着ていました。学校ではお昼ごはんを食べられない子もいて、そうした子どもたちは午後の授業になると集中力が切れてしまう」と恵まれない状況を話していた。
 大山さんは今後、日本でも教員として活動していきたい意向で、市長は「協力隊員は帰国後の職の安定が保証されていないのが問題だが、これからも頑張って欲しい」と激励した。

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新採用職員がごみ収集体験

 厚木市ではごみ収集体験を通じて、市の環境政策などを学んでもらおうと、平成17年度10月に採用された新採用職員の22人を対象に、環境体験研修を行っている。1月25日、同市金田の環境センターに集まった新採用職員らは、ごみ収集作業の方法について環境業務係員から指導を受けたあと、それぞれの収集車に分乗し、市内の集積所を巡回して収集作業を行った。
 職員課では「自治体行政の重要な課題のひとつでもある環境政策の現状を把握し、自ら取り組む姿勢を身につけてくれれば」と成果を期待している。研修を終えた職員は、「空き缶やペットボトルなど、リサイクルできるものも一緒に捨てられていました。地域ぐるみで分別収集が行われている中で、さらに市民の皆さんに環境問題を理解してもらえるよう努力していきたい」と話していた。

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伊藤洋一さん迎えて新春経済講演会

 1月13日、厚木市文化会館で厚木市と商工会議所の主催で「新春経済講演会」が開かれ、経済ジャーナリストの伊藤洋一さん=写真=が「2006年日本力発揮の年」と題して講演、約400人の市民が熱心に耳を傾けた。
 伊藤さんは早稲田大学卒業後、時事通信者を経て、住友銀行に入行、現在、住信基礎研究所主席研究員を務める。金融市場からマクロ経済、特にデジタル経済を専門とするエコノミストで、テレビのコメンテーターとしても活躍している。
 講演では日本人のものづくりに対する伝統的な美意識が強い製造業を支えていることや、日本は自らの足りないところを見て自信をなくしてきたが、中国や韓国、インドなどほかの国に比べて、企業や国民1人ひとりの力が強いと自覚できるなど、日本が自信を取り戻してきた「日本力」について、熱弁をふるった。
 また、都市の再開発や商業、雇用、経済成長などの今後の展望についてもふれ、「より多くの方が成長の果実を手にしてください」と参加者に語りかけていた。

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小林多喜二偲んで「講演と映画の集い」 2月20日厚木市文化会館で      

小林多喜二
 厚木市にゆかりのあるプロレタリア文学者・小林多喜二を偲んで、2月20日、厚木市文化会館小ホールで、「第5回(2006年)神奈川七沢多喜二祭・講演と映画の集い」が開かれる。
 「多喜二ゆかりの七沢を知らせ歴史と文学を広める会」(山本修一会長)が主催するもので、多喜二の生前の史蹟や資料をもとに多喜二の生き方とその文学を中心に構成したドキュメンタリー記録映画「時代(とき)を撃て・多喜二」を上映するほか、多喜二研究の第一人者で、横浜市立大学名誉教授の伊豆利彦さんが、「今、小林多喜二を読む」と題して講演する。
 小林多喜二と厚木市の関係は、5年ほど前、同市七沢温泉の旅館「福元館」の古根村喜代子さんが、昭和6年3月から4月にかけての1カ月間、多喜二が同旅館に逗留、宿泊した離れも当時のまま残されていることを明らかにしてから、知られるようになった。多喜二はここで小説『オルグ』を執筆、温泉の湯につかりながらブラームスの「日曜日」を口ずさんでいたといわれている。
 「広める会」は、こうした多喜二ゆかりの七沢と文学を広めようと結成され、2002年から「多喜二祭」を企画、厚木や伊勢原を会場に映画や講演などの催しを行っている。2月20日は、1933年、多喜二が特高警察に捕らえられ殺された命日に当たり、映画と講演を通して、多喜二が生きた時代と文学を顕彰し、29歳で亡くなった生涯を偲ぶ。映画は16時30分と19時30分の2回上映、講演会は18時15分から。入場料は1000円。問い合わせは滝澤さんへ。電話248・7809番。

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小千谷市の佐藤助役が講演 市民防災研修会

 1月21日、厚木市文化会館大ホールで、市民防災研修会が開かれ、自主防災隊や防災指導員、ボランティア団体などの市民約1200人が参加した。
 市と自主防災隊連絡協議会が、市民一人ひとりの災害に対する自主防災の意識と防災知識を高めようと毎年開いているもの。今回は厚木市が東海地震に対する「地震防災対策強化地域」に指定されていることや、近い将来の発生が危惧されている県西部地震などを意識しながら、1月15日からの「防災とボランティア週間」に合わせて開催された。
 研修会では、初めに自主防災隊連絡協議会の井上昇会長が「防災対策、緊急時の対応は地域全体の協力なくしては成り立たない」とあいさつ、続いて新潟県小千谷市助役の佐藤知巳さんが「新潟県中越大震災からの教訓」と題して講演した=写真。
 佐藤助役は実際に被災した体験や地域、自治体での対応状況を交えて、当時の問題点や被災して初めて分かったことなどを話した。

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妻田薬師で防火訓練 「貴重な文化財を守ろう」

 1月26日、厚木市妻田西の妻田薬師で文化財の防火訓練が行われた。
 昭和24年1月26日、法隆寺金堂の壁画焼損にちなんで定められた「文化財防火デー」に合わせ、地域の貴重な文化財を火災などの被害から守ろうというもので、訓練には 妻田薬師保存会、地元自治会、教育委員会、消防睦合分署、北消防署、厚木本署などの関係者約150人が参加した。
 午前9時55分、薬師堂内から出火したとの想定で訓練開始。消火器を使った消化訓練やバケツリレー訓練=写真=のほか、通報、避難訓練、模擬文化財の搬出訓練、消防車による放水訓練などが行われ、参加者は真剣な面持ちで訓練にたずさわった。
 妻田薬師保存会の酒川茂会長は「大変有意義な訓練でした。これからも訓練を重ねることによって火災を防ぎ、地
域の皆さんや行政の方々と手を取り合って、貴重な文化財を守っていきたいと思います」と話していた。 
 同薬師には境内にある樹齢500年以上といわれる楠が県指定天然記念物に指定されているほか、薬師堂、厨子、銅鐘など7点が市指定文化財の指定を受けている。

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金崎さんが優秀賞「刺繍の活用法提案」 商業ベンチャー事業

 1月25日、平成17年度のあつぎ商業ベンチャー事業の表彰式が行われ、同市幸町の金崎寧子さん(38)の「刺繍の活用法提案事業」が優秀賞に選ばれた。
 金崎さんは個性化時代を先取りして、個人の好みに合った刺繍をデザインし、刺繍ソフトの企画販売や刺繍教室を運営しようというもので、技術やITに精通し、開業に対する成熟度も高く、強い意思を感じさせるプランとして、審査員から事業の実現性や将来性などで高い評価を受けた。
 今回は4件の応募があり、審査に当たった中小企業診断士の石田綽男さんは「いずれも個性的であった」と講評した後、「金崎さんのプランは人材、資本などを含め具体性が高い。今後は使用するデザイナーを正確に評価するために、自身の感性を磨くことでさらに活躍できるであろう」と話していた。
 神崎さんは「受賞によって夢に向かう意欲がさらに湧いてきました。春までに店舗オープンを目指し、一人ひとりの好みに合ったサービスを提供していきたい」と受賞の喜びと抱負を語っていた。
 あつぎ商業ベンチャー事業は、商業起業家の発掘と地域経済の活性化に寄与できる商業者の創業支援を行うため、平成15年度から実施しているもので、今回で3回目。全国から優れた商業プランを募集するのは全国的に珍しく、過去4人の受賞者のうち2人はすでに、厚木市内で店舗を構え営業を行っている。

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2,342坪の敷地に森と水のレストラン・ウェディング  アマンダンヒルズ 4月森の里にオープン

 東京港区にあるレストラン運営とウェディングプロデュースの株式会社ノバレーゼ(浅田剛治社長)は、このほど厚木市森の里若宮に、森と水をテーマにしたレストランウェディング施設「アマンダンヒルズ」を4月29日にオープンさせると発表した。
 森の里若宮にある7,728平方メートル(2,342坪)の広大な緑地に、滝や池を配置した庭園を整備、エントランス機能と池のある庭園美を楽しめるラウンジからなる「レセプションハウス」、緑に囲まれて料理を楽しめるメインダイニングと周囲の森をながめることのできるスカイチャペルからなる「ゲストハウス」を建設するもので、施設にはバーやカフェ、個室、テラス、ウッドデッキなども併設される。
 建物は窓を大きくすることで、採光性を高め、天然木の格子を使用した天井や窓枠など、和のデザインを採用して、落ち着きのある温もりが伝わる設計だ。
 メインダイニングの料理はフランス料理をベースにした和食。産地牛や旬の魚と、各地から取り寄せた有機栽培野菜や無農薬・減農薬野菜など、こだわりの素材を使用するという。着席数は50名から120名。       
 同社は名古屋、埼玉などでこうした森と水をコンセプトにした郊外型のレストランウェディングを建設して営業展開を行っているが、県下には初めての進出となる。県央地区でもこうした施設は初めてで、同社広報室では「森の木々のざわめきや鳥のさえずり、水のせせらぎなど、自然を感じていただける森の里の特徴を活かし、森と水の恵みを存分に味わっていただけるものにしたい」と話している。一般客が利用できるレストランは5月中旬頃のオープンになる。問い合わせはオープン準備室。電話0120・337・663番へ。
 写真上:ゲストハウス外観・下:スカイチャペル内観(イメージ)

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