厚木市の棚沢地区がごみ中間処理施設の建設候補地に選定された問題で、棚沢地区「ごみ中間処理施設建設」白紙撤回を求める会(和田吉二会長・関原康夫委員長)は、これまでの陳情や要望に対して、「市はいまだに聞く耳をもたぬがごとき対応をしているのは誠に遺憾だ」として、5月30日、山口市長に宛てに候補地選定の過程について問う公開質問状を提出した。
質問状の内容は14項目におよぶもので、市が中間処理施設候補地等検討委員会に諮問した8箇所の選定について、諮問する前に当該自治会に連絡したか。検討委員会に当該地の関係者を加えていないのは密室で決めてしまおうという目的があったからではないか。検討委員会の審議は延べ7時間に過ぎず、短時間で結論が出せるとは思えない、「はじめに結論ありきだったのではないか」。
また、愛川町の迷惑施設が棚沢直近に隣接して集中して存在していることを承知の上で、候補地から外さなかったのはなぜか。鳶尾山を守る施策としての「展望台の設置」や鳶尾山対策協議会、住民の桜の園計画、鳶尾山に桜を植える運動などの活動や都市マスタープランでの位置づけが議論されていないのはなぜか。政策会議の日時や参加したメンバーが公表されておらず、新聞発表前に当該地周辺の住民の意見を聞くべきだったとは思わないか。
さらには、現在に至るまで住民無視を続ける行政手法について、市民からの抗議には何一つ応えず、いまだに秘密裏に計画作業を進める行政手法を今後も続けるつもりか。このほか、計画の作業を中断して候補地選定を白紙に戻す考えはないかについても質問している。
同会では6月10日までの回答を求めている。 |
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