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自然豊かな市内の温泉地に滞在し、総合的な健康づくりを目指す「健康づくり大学・厚木キャンパス」が11月26日、同市七沢の東丹沢七沢温泉郷で開かれた。市内外の21歳から77歳までの男女103人が参加。旅館や公共施設などで温浴・温泉や食事療法、医師からのアドバイスなど健康づくりの秘けつを学んだ。
同大学は、経済産業省の外郭団体「民間活力開発機構」が進める事業。地域住民と連携して「温浴・温泉」「食事」「運動」「環境」をキーワードに健康講座や体験型講座など「総合的な健康づくり」を展開する。群馬県の草津温泉など全国で11の温泉地が選定されており、同市では厚木キャンパスと銘打ち、七沢温泉郷のほかに飯山温泉郷でも来春の開講が予定されている。
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同日は、七沢自然ふれあいセンターでの講義でスタート。医学博士で同機構の温泉療養システム研究会の植田理彦会長が「七沢は都心からも近く、健康資源が豊かなため滞在型や日帰り型の健康づくりプログラムが可能。温泉はアルカリ性で、ナトリウムイオンや炭酸水素イオンを含む重曹泉なので、肌も滑らかになりかゆみなどの慢性の皮膚病も治りやすい」と解説した。
その後、参加者はあつぎ観光ボランティアが七沢の歴史などをガイドしながら進む林道でのウオーキングや広沢寺での座禅に参加、旅館では温浴・温泉療法、食事療法などを体験した。
食事療法では、旅館組合が一括して仕入れた食材を、8つの旅館で低カロリーの統一メニューとして提供。七沢産のニジマスの塩焼きや薬用ニンジンやコンニャクなどの天ぷら、低脂肪・高たんぱくで知られる名物料理しし鍋など8品目の健康食が並び、参加者からは「低カロリーを感じさせないほどしっかりと味が付いている」と評判は上々だった。 |
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