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厚木市の山口市長は1月5日、年頭の記者会見を行い、今年1年間の抱負を述べた。
同市長は、今年は、平成10年度からスタートした「あつぎハートプラン」前期基本計画の集大成の年であり、また、平成20年度からスタートする第2期基本計画「あつぎハートプラン基本計画パートU」や、新しい時代にふさわしい行政システムの構築及び市民生活の障壁となっている制度、手続きの見直しを図る「骨太の大改革」を断行するために、しっかりとした準備を整える重要な年でもある」と前置きし、「市民が主役」のまちづくりをさらに推進するべく、「職員と一丸となって創意と工夫を凝らし、市民サービスの向上に邁進してまいりたい」と述べた。予算編成については、「景気は回復していると言われているが、法人市民税の大幅な伸びが期待できない中で、市税全体としては、5・7%増の約487億円を見込んでいる」と述べ、
19年度当初予算の規模は、土地開発公社への貸付金を大幅に削減したことから、実質的には30億円程度、前年度を上回る予算規模になることを明らかにした。 |
そして「新生あつぎ」のスタートに向けて、市民が、「近未来の厚木を熱く語れるような予算」を編成してまいりたい」と述べ、「部等別総枠配分方式」による予算編成に、「政策査定」を加え、新市民生活に必要な事業に予算を重点的に配分してまいりたい」と抱負を語った。
具体的な事業費については、「きれいなまち厚木」を推進するための事業費、平成20年度からスタートする「あつぎハートプラン基本計画パートU」の策定事業費、市立病院建設に向けた基金の創設、斎場建設に向けた整備事業費、(仮称)輝き人生出発事業費、(仮称)睦合西公民館新築事業費、荻野公民館新築移転事業費、老人憩の家と児童館の複合施設の建設事業費、ごみ収集車車載カメラ導入事業費、中学校給食の開始に伴う昇降機の設置などを上げた。同市長は今年は「慈(いつくしむ)」の一文字に心を込め、市政運営に邁進したいと述べた。
同市は1月28日に市長選が行われる。選挙がある年は骨格予算を組むのが通例だが、同市長は市民の福祉や生活を視点に、通常予算を組む考えを明らかにしている。 |
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