第699号(2007.02.01)

小林氏が圧勝  「多選阻止」訴え現職破る

当選を決めだるまに目を入れる小林常良氏

選管委員長から当選証書を受ける小林氏
 任期満了に伴う厚木市長選は1月28日投開票され、無所属で新人の小林常良氏(57)が、現職で4選を目指す山口巖雄氏(64)=自民・公明推薦=に1万1千票近い大差をつけて圧勝、初当選を果たした。
 同市長選は、自民系保守を2分する保守同士の闘いとなったが、選挙戦は盛り上がらず、投票率は期日前投票を加え、辛うじて前回の市長選より2ポイント上回る45・34%だった(前回43・33%)。
 現職で4選を目指す山口氏は自民党の推薦と公明党の推薦を受け、徹底した組織選挙を展開、亀井衆院議員や堀江県議のほか、保守系、公明合わせて16名の市議、1800を超える推薦団体の支援を受けて盤石の体制を整えた。選挙戦突入後は、財政再建や防災対策などの実績を訴えたが、「多選批判」をスローガンに、情報公開やまちの体感治安対策などを訴えた小林氏が、「現状を変えて欲しい」という有権者の心をつかんで大勝した。
 小林氏は昨年11月24日に出馬表明、出遅れもあって自民党の推薦を受けられず、支援市議も6人のみだった。年末に県議を辞職しての厳しい選挙戦だったが、「改革市民派」、「多選を問う」をスローガンに、告示直前、後援会総決起大会を成功させてからは勢いを増し、選挙戦突入後、急速に支持を拡大した。後半には神奈川ネットワーク運動と政策協定を結ぶなどして支援を取り付けた。さらには多選批判を前面に出すことによって、無党派層への浸透をはかるなど投票率のアップを狙った。
 山口氏は「多選批判」を展開する小林氏に対して、あえて反論、「多選批判は政策ではない」とする法定ビラまで作成して実績を強調したが、多選批判の大きな流れを食い止めることができなかった。
 政策論争は告示前から低調で、選挙戦に突入してからも「多選の是非を問う」以外にこれといった争点がなく、投票

率が高ければ小林氏有利、低ければ山口氏有利といわれていた。山口氏は「多選阻止」という呪縛に捕らわれてしまったほか、本音と建前を使い分ける山口支援の保守層に「山口離れ」起きていることに気づかず、公明党の支持母体である創価学会の十分な支援が得られなかったことも敗因につながった。
厚木市長選得票=確定
当 小林常良(57・無新)        
    44、307票
  山口巌雄(64・無現=自・公推薦)
    33、427票

情報公開・体感治安対策・市街地の活性化など  小林氏当面の抱負語る

 厚木市長選に当選した小林常良氏は1月29日、市役所で行われた当選証書授与式に出席、小林正義選挙管理委員長から「当選証書」を受け取った=写真上。
 その後、記者会見にのぞんだ小林氏は、記者団から一夜明けた感想を聞かれ、「(市長としての)責任の重さを痛感している。市民の皆さんと一緒に市政運営に取り組んでいく思いでいっぱい」と述べ、今後、取り組む抱負として「選挙で市民の皆さまにお約束した3本の柱、11本の中柱、83本の小柱の具現化に向け努力したい」と語った。記者団との一問一答は次の通り。


 
―今後、取り組むべき重要課題は 1つは情報公開で、風通しのいい組織体制と意識改革を進める。2つ目は体感治安対策。昨年県の迷惑行為防止条例が改正され4月から施行される。県議会でその実現に努力したこともあり、市として計画の強化を図っていきたい。3つ目は地盤沈下している中心市街地と飯山・七沢の活性化対策に早急に取り組みたい。選挙の時に言ってきた仮称「にぎわい課」の設置なども念頭におき、関係者にも入っていただくなどスタッフを揃えて対策に取り組む。総合福祉センターの活用についても、活性化の材料になるためその充実策を考えたい。
 
―1万1千票弱の差について 多選阻止を含め、厚木を変えたい、変えて欲しいという市民の声の現れだと思う。また、草の根の手作り選挙を、有権者の皆さんと一緒にやることができたという結果だと思っている。投票率が2ポイント上がったことについては、年齢や性別などの投票行動がどうなっているのかまだ詳しい分析はしていないが、現状を何とかしてほしいという意識が底上げにつながったと思う。
 
―多選の弊害について 市民の皆さまは多選の弊害を良く認識されていたと思う。3期12年までが私の考えで、多選禁止条例の制定については、議会の協力も必要なので、時期や中味について検討していきたい。私自身の任期については長くても3期までだ。
 
―当初予算について 通常予算が組まれており、内容の精査をして継続するものは継続、見直すものは見直す形になると思う。議会開会までには時間がないため、2月議会は骨格予算にならざるを得ないと思う。(2月23日初登庁・3月2日議会開会)
 
―特別職の人事について 考えたいと思うが、助役の気持ちも聴かせていただき、いずれにしても行政に停滞がないよう考えていきたい。マイナスにするのだけは避けたい。
 ―保守が分裂した中での議会対策について 共に市政を運営するという点では同じで、心を広くして市民の気持ちを受け止め、(野党の)皆さんにも相談させていただくという関係を構築していきたい。
 
―産業政策について 企業誘致は大事で、受け皿の確保が必要になってくるため、新規に受け入れるスペースの確保も考えていきたい。調整区域や高規格道路のインターチェンジとの兼ね合いなどを考慮し、交通の便のいいところを考えたい。また、誘致するための優遇策をとっているが、大手はいいが中小企業はなかなか難しい面もあるので、中小企業が進出しやすい方策も考えていかなければならないと思っている。
 
―広域行政について 市町村合併については道州制の議論の中で、愛川、清川を含めた中で考えて行く必要がある。財政的な面もあって損得の考えになりがちだが、行き着くところはそうした方向だと思う。 

.

小沢金男選対総本部長ら3人、供応買収で逮捕  小林常良派選挙違反

 1月28日に投開票された厚木市長選で、選挙違反を調べていた神奈川県警捜査2課は、2月2日、初当選した小林常良氏(57)の選対幹部ら3人を公職選挙法違反の供応買収容疑で逮捕した。逮捕されたのは小林氏の選挙対策総本部長をつとめた前県議の小沢金男容疑者(78)、株式会社武相代表取締役の吉村保典容疑者(58)、難波造園株式会社代表取締役の難波良雄容疑者(53)の3人。
 3人は昨年12月25日、厚木市内の温泉旅館で有権者6人を集めて酒食をもてなし、票の取りまとめを依頼したもので、1人当たり数万円の飲食を供応していた。宴会は1人1万円の会費で行われたが、実際には数万円の費用がかかっており、選対幹部がその差額を負担したとされている。宴席には小林氏も呼ばれて同席していた。
 県警では小林氏の関与がなかったかどうか、また、選対総本部長の逮捕で、公職選挙法の「連座制(れんざせい)」の適用も考えられるため、3人がどのような役割を果たしたのか、慎重に容疑を調べている。 2日午後2時30分、小林氏は沈痛な表情で記者会見し「有権者の皆様に大変ご心配、ご迷惑をかけた。深くお詫びする」と謝罪した。同氏によると、「小沢さんの会合に呼ばれて行ったが、誰が集まっているかは分からなかった。会費の1万円は自分で支払った」という。
 小沢氏は元県議会議員で、小林常良後援会の最高顧問をしていたが、告示後、選対総本部長に就任、後援会の総決起大会、出陣式、個人演説会場などで応援演説を行っていた。県議会では議長をつとめたこともあり、8期当選の長老的存在だったが、4年前の県会議員選挙には出馬せず、小林常良氏の応援に回ったため、小林氏は事実上の後継者と目されていた。
 当選の翌日、厚木市農協で開かれた祝勝会で、小沢氏は「手弁当で公明正大な選挙ができた、市民の皆さん一人ひとりの勝利」とあいさつしたが、一方で、酒食を提供して票のとりまとめを依頼するというクリーン選挙とはほど遠いやり方を行っていたことになり、支持者はショックを隠しきれないでいる。
 小林氏の支援者は、「市民型選挙と思って応援したのに、幹部の間でそうしたことが行われていたとは残念。有権者としてとても恥ずかしい」と話している。
 連座制とは選挙において秘書や親族が犯した選挙違反の結果、候補者が関与していなくとも候補者も処分を受ける制度のことで、総括主宰者、出納責任者、地域主宰者、親族(父母、配偶者、子、兄弟姉妹)秘書、組織的選挙運動管理者などが対象となる。
(2007年2月月3日)

.

昔ながらのお宮を作ってどんど焼き 千頭自治会

 1月13日、厚木市飯山の上千頭自治会(石橋照豊会長)で、道祖神まつり「セエトバレエ」が行われ、古くから伝わるだんご焼きで無病息災を祈った。
 同地区のセエトバレエは、道祖神の上に正月のお飾りと松やヒノキの葉を使ってお宮(小屋)を作り、住民がお詣りした後、子どもたちが担いでだんご焼きの火(サイト)の中に入れるという昔ながらの行事を伝えている。
 だんご焼きの会場となるのは、上千頭橋下流の小鮎川河川敷。前日のうちに自治会役員が竹の木を伐ってきて下刈りやお飾りなどを寄せ、高さ5メートルほどのサイトを作る。午後3時ごろ、人々が集まってくるとサイトに火を付け、しばらくして子どもたちが担いできたお宮=写真=を、火の中に投げ入れると、サイトが勢いよく燃え上がる。
 火が下火になってくると、各人が竹の先につけただんごや金網に入れただんごを焼き始める。昔から焼いただんごを食べると「風邪を引かない」といわれている。

.

六夜祭で恒例の「だるま市」 七沢浅間神社

 厚木市七沢の浅間山七沢神社祭礼で、恒例のだるま市が開かれ、大勢の人で賑わった=写真。だるま市は「六夜祭」で親しまれている神社の祭礼に合わせ、毎年1月26日に開かれている。山頂に神社を祭る鐘ヶ嶽のふもとでは、小さな路地に数件の屋台が並び、七沢地域はもとより市内外からだるまを求める客が訪れた。
 この市で売り買いされるだるまは「七転び八起き」を表す丸みが特徴の相州だるま。裸電球の下で、大小数百体ものだるまが所狭しと店先に並ぶと、客たちは家内安全や商売繁盛を願ってだるまを買い求め、威勢のよい手締めの音とかけ声が路地に響き渡った。氏子副総代の荻山清治さんは「六夜祭とだるま市は、七沢で古くから続く伝統行事。毎年、多くの皆さんにおいでいただいているので、いつまでも守り続けていきたい」と話していた。

.

広報コンクールで12年ぶり3部門に入賞 厚木市

  平成18年神奈川県広報写真コンクールで、厚木市が編集・発行している「広報あつぎ」が、写真・組み写真部門で最優秀に選ばれるなど広報紙3部門で入選した=写真。
 コンクールは市町村の広報活動の向上をはかるため県が実施。毎年、県内の各市町村で1月から12月までに発行・発表された広報紙や映像など広報作品を部門別に審査し、優秀作品を選出している。
 厚木市では出品した作品のうち、7月1日号の広報紙で同市が小中学校に導入している「補助教員」の特集に掲載した写真が、「写真・組み写真部門」で最優秀に入選。また9月1日号の小児医療費助成記事のイメージ写真が、「写真・一枚写真部門」で優秀に、11月1日号で特集した「野生鳥獣たちと共に生きる」が「市部広報紙部門」で佳作に選ばれるなど、全ての部門で入選した。
 最優秀となった組み写真については、同コンクールの審査講評で「構図がしっかりしており、個々の写真の技術レベルが高い。被写体の表情も生き生きとしている。何を訴えたいかが伝わってくる」と高い評価を受けた。同市の3部門入選は平成6年以来12年ぶり。

.

市民参加のミュージカル「赤い靴」上演

 厚木市の市民参加ミュージカル「赤い靴inあつぎ」が1月14日、同市文化会館で上演され、一般公募の市民35人がプロの劇団員と共に出演した=写真。参加した市民らは、プロローグやエピローグなどでの踊りや歌の場面のほか、ジャグリングやパントマイム、一輪車、シガーボックスなどを使いこなす大道芸人などを見事に演じた。
 ミュージカルは市民が日頃の芸術、文化活動を発表する「あつぎ市民芸術祭」の一環として行われた。今回は「夢を持つことの大切さ」をテーマに、アンデルセン原作の「赤い靴」を厚木独自の物語にアレンジ、公募で集まった小学4年生から59歳までの参加者は、「劇団東少」の演出家の指導で、昨年9月から半年かけてダンスや大道芸などを練習、劇団員とともに物語を演じた。
 出演した橘健太さんと椎名光弘さん(共に市立南毛小6年)は「本番は緊張したけど楽しくできた。卒業のいい思い出になる」「たくさんの人と一緒にできたし、友達にもなれた。楽しくあっという間の半年だった」と話していた。 

.

世代とジャンルを超えて 緑ヶ丘公民館でふれあい交流音楽会

 1月20日13時から、厚木市立緑ヶ丘公民館(高橋毅館長)体育室で、同公民館が主催する、「ふれあい交流音楽会」が開かれ、約500人の地域住民で満員となった。
 ステージに上がってコーラスを楽しむとともに、一流の演奏者の音楽を聴くことを通じて、世代とジャンルを超えて地域住民のふれあいを深めることが目的。「世代と音楽のジャンルをこえて」をテーマに、第1部のふれあい音楽会では、幼稚園児から80歳を超える高齢者まで約100人がステージに上り、日ごろ公民館で練習している歌声を披露した=写真。
 高齢者の「マツケンサンバ2」の歌には、幼稚園のコーラス同好会がサンバでいろどりを添えた。コーラスを楽しんでいた市内の男性(48)は、「子どもはかわいらしく、お年よりは元気。楽しみながら元気をもらいました」と話していた。 
 第2部のNHK交響楽団メンバーの弦楽四重奏団による演奏会では、木全利行(ヴァイオリン)大池郁乃(ヴァイオリン)大久保淑人(ヴィオラ)高橋美保(チェロ)4人が、クラシックのほか、ビートルズの曲を演奏し、最後に「ふるさと」の伴奏して参加者とジャンルを超えて音楽を楽しんだ。
 同楽団メンバーの演奏を聞いていた市内の男性(28)は、「一流の演奏を、身近で聞けるとは思いませんでした。バイオリンの音色には、香りがありました」と話していた。最後に、N響メンバーの伴奏により「ふるさと」を会場参加者が合唱し、会場とステージが一体となった。

.

みんなが誇れる中学校にしよう 依知中学校で生徒会スローガン除幕式

 Enjoy 依知 Life ☆みんなが誇れる依知中へ―厚木市立依知中学校(平井広校長・生徒数335人)で、生徒会のスローガン入りの横断幕が作製され、1月15日の生徒朝会で除幕式が行われた=写真。  
生徒会が式典を運営し、「今日を新しい依知中のスタートにしよう」と全校生徒に呼びかけた。
 スローガンは自分たちで、中学校を過ごしやすい環境にしていこうと、昨年5月の前期生徒総会で決定、あわせて達成するための生徒会5か条「けじめをつけよう」「正義感を持って行動しよう」「注意しあえる環境をつくろう」なども定められた。決定後、生徒会では近隣の公園清掃や地域の自治会が行う年末美化清掃などボランティア活動に積極的に参加するなどして、スローガンを活用している。
 横断幕は青地にスローガンが白文字で入れられたビニール製で、90センチ×720センチの大きさ。除幕式では生徒会副会長の島津里緒奈さん(13)が「スローガンを生徒全員の目標にしましょう」と決意を表明、吹奏楽部によるファンファーレに合わせて、ステージ上の緞帳が開けられ横断幕が披露された。生徒会5か条も別紙に書かれ、本部役員の手で掲げられた。
 生徒会長の金井智寛さん(14)は「自分たちだけでなく、卒業生や地域の人たちが依知中を誇りにしてほしいという思いを込めました」と話していた。横断幕は2枚作成され、正門横のフェンスと中庭に接する校舎の壁面に掲示された。

.

歴史探訪『神社』を刊行 58社を解説紹介 厚木市文化財協会 

 厚木市文化財協会が発行する厚木の歴史探訪シリーズ5『神社』=写真=がこのほど刊行された。市内にある宗教法人に登録されている神社神道のうち、近代以前からの歴史を持つ56社、江戸時代には鎮守社であった旭町熊野神社、松枝船喜多神社2社を加えた58社を解説紹介したもので、写真のほか地図や交通案内なども掲載している。
 市域の神社が登場する最古の文献は、延長5年(927)の『延喜式』で、厚木市内では小野神社の名が見える。中世に入ると、康暦2年(1380)応永24年(1417)に愛甲熊野神社、温水春日神社に石灯籠が造立され、長禄3年(1459)には中依知浅間神社に梵鐘が寄進されるなど、熊野、春日、富士浅間信仰が根づいていたことを思わせる。天正18年(1590)江戸城に入った徳川家康は、翌年に由緒ある社寺に朱印状を持って社寺領を寄付した。市内では船子八幡神社、妻田柳明社の家康朱印状が現存するが、天正19年以降に、幕府の朱印状が発給されたのは、合計21社にのぼる。
 厚木市域の神社の歴史は、明治政府の神仏分離政策によって激変する。大戦後は、明治以来の神社制度は廃止され、各神社は新たに制定された宗教法人法のもとで活動を行うことになり、現在に至っている。
 同協会ではこれまでに道祖神、文学碑、古墳、寺院を刊行している。『神社』は800冊を印刷、1部500円。有隣堂厚木店、内田屋書房一番街本店、黄色いチラシで販売中。

.

今年はやや小さめ 観光いちご狩り始まる

 厚木市内のビニールハウスで栽培されているイチゴが真っ赤に色づき、相川・睦合地区にある7つの栽培農家でイチゴ狩りが始まった。期間は5月下旬ごろまでで、日曜などは市内外からの家族連れなどを楽しませている=写真。
 市内のイチゴは昭和12年ごろ、相川地区で栽培が始まった。現在では、約20の栽培農家が章姫(あきひめ)、さちのか、とちおとめ、女峰(にょほう)などの品種を年間約150トン生産している。ことしのイチゴは、例年に比べてやや小さ目だそうだ。
 イチゴ狩りを始めたのは、平成元年に組織された「厚木観光いちご狩り組合」の7農家。例年、市内外から1万人以上を受け入れている。
 同組合の組合長を務める鈴木欽之(きんじ)さん(61)は、「大きさこそ小ぶりだが、甘くておいしいイチゴが育った。園によって生育状況が違うので、来園の際は必ず事前に問い合わせの上、予約してから来てほしい」と話している。
 要電話予約。5月下旬までの午前9時〜午後4時(2月までは3時)。料金は月ごとに異なり、30分食べ放題で1100円〜1500円(5歳未満は500円〜700円)。JAあつぎテレホンサービス(223・0111・音声案内に従って34をダイヤル)。

.

スカウト活動で交流  軍浦市からボーイ・ガールスカウト交流団

 厚木市と友好都市にある韓国・軍浦市のボーイスカウト・ガールスカウト交流団(125人・金潤周qキム・ユンジュr会長)が1月15日、厚木市文化会館で山口巖雄厚木市長を表敬訪問した。同市長や同市のボーイスカウト、ガールスカウト関係者などから歓迎を受けた=写真。
訪問団を代表して、林幸 (イム・ヘンチョル)事務局長は「心からの歓迎をありがとうございます。スカウトの活動を通じて、あらゆる方面で両市のきずなを深めていきましょう」と挨拶。山口市長は「日本の子どもたちとたくさん触れ合って、友達をたくさんつくっていって」と歓迎の言葉を送った。
 その後、スカウト団は市内の依知、依知南、戸田の各小学校を3班に別れて訪問。1年生の児童たちとともに学校活動や給食を体験した後、箱根の山並みや富士山を見学した。

.

自然と触れ合う豊かな森に 上荻野小6年生が卒業奉仕で整備に汗

 自然離れが進む子どもたちに自然と触れ合うことの素晴らしさを学んでもらおうと、厚木市立上荻野小学校(中村隆幸校長、児童数311人)で、「ふるさとの遊びの森」づくりが進められている。1月25日には、同校の6年生が卒業奉仕活動で、危険物の除去や木材を使っての階段づくりなどに汗を流した=写真。
 整備するのは、学校の校庭に隣接する約1500坪(4960平方メートル)の山林。木が生い茂って中が見えないなど地域からも子どもの安全が心配されていたため、同校が整備を計画した。3人の土地所有者から無償で土地を借り受け、市教育委員会が委託した造園業者が木の伐採や草刈りをして人が入れる状態にまで整備した。
 同日は、児童約50人が見通しの良くなった森林で、伐採時に残った木の根など危険物を除去したほか、隣接地との境界にロープを張ったり、段差を階段にしたりして遊びの森の土台を整備。森林に隣接し、通学などに利用されている鉄橋にもペンキで絵を描いた。子どもたちは手にペンキを付けながら、四季折々の花や鳥などを楽しそうに描いていた。
 鉄橋に花の絵を描いた有賀拓海(ありが・たくみ)さん(12)は「低学年や地域の人に向け、ありがとうの気持ちを込めてきれいな絵をたくさん描いた」と満足げに話していた。また、森に境界のロープを張った谷田川優菜(やたがわ・ゆうな)さん(11)は「足の踏み場がなくて入れなかった森に初めて入った。こんなに楽しい場所とは思わなかった。卒業してからも、自分たちが汗を流したこの森に遊びに来たい」と声を弾ませていた。
 森の整備に当たって同校では、児童や地域住民の声を反映させ、自然の状態を生かして遊具などを数年かけて設置する考えで。昆虫採集やシイタケ栽培、炭焼きなどができる場として、地域にも開放していくと話している。

あつぎ駅伝に101チーム 地区対抗の部で南毛利南Aが優勝

  1月28日、「あつぎ駅伝競走大会」が、荻野運動公園競技場をスタート・ゴールに行われた。市制施行を記念して毎年行われているもので、今回で53回目。大会は地区対抗、女子、高校、大学、一般、小学生の6部門で行われ、101チームが参加した。晴天の下、地区対抗の部・前回優勝の小鮎地区から選手の黒阪一彦さん、翔さんによる選手宣誓が行われ、10時30分の号砲を合図に、小学生を除く63チームの第1区ランナーがいっせいにスタート、競技場を後にした。中継所やコース脇には多くの市民や関係者が応援にかけつけ、激戦を繰り広げる選手に声援を送っていた。
 大会優勝チームは次の通り。▽地区対抗の部=南毛利南A▽高校の部=相洋高校A▽大学の部=東海大学A▽一般の部=厚木市役所チーム▽女子の部=秦野高校A▽小学生の部=県央少年野球クラブ。

.