第700号(2007.02.15)

地域活性化をアピール フォーラムで事業の成果披露 映像メディア

 さまざまな映像媒体を活用した魅力ある地域づくりを考えようと、「あつぎ映像メディアフォーラム2007」が2月4日、厚木商工会議所で開かれた。同市が市内の大学や企業などと連携し、平成18年度から取り組んでいる「地域映像メディア活用推進事業」の成果を発表、映像にかかわる市民や学生、関係者200人が参加した。
 フォーラムでは、元NHK報道カメラマンで、現在NHK文化センター講師をつとめる浜谷修三さんによるセミナー「時代はハイビジョン」の開催を皮切りに、同市内にある東京工芸大学の岡村征夫教授と神奈川工科大学の小島一成助教授による大学と連携した地域づくりの事例発表や、映像関係者によるトークセッションなどが行われた。
 教授陣の事例発表では映像を学ぶ学生たちの取り組みを紹介、
学生がコンテンツ制作やコマーシャルコンテストなどを経験し、地域社会
の中で見たものや得たものなどを報告した。
 また、映像関係者によるトークセッションでは、昨年9月、市内で行われた映像コンテストのプロデュースを手掛けた湘北短期大学の岩崎敏之助助教授をコーディネーターに迎え、浜谷さんやソニー商品企画部の井上清さん、テレビ神奈川番組編成部の坂本紅子さん、厚木伊勢原ケーブルネットワーク放送部の田辺厚さんをパネリストに「映像を通じた地域の活性化や豊かなコミニュティーづくりを進めることが必要」などと今後の展望が話し合われた。
 参加した神奈川工科大学の小橋川功太さん(21)は、「事業に参加することで、みんなに見てもらえる作品づくりを意識するようになった。映像関係の就職を目指しているので、非常に役だっている。撮影を通じて知らなかった厚木の良いところも発見できた。今後も大勢の人に紹介していきたい」と話していた。
 地域映像メディア活用推進事業は、市内の大学や市民、民間企業などと連携し、同市が本厚木駅前に設置した「あつぎビジョン」やインターネット、ケーブルテレビなど映像メディアを活用することで、地域経済の活性化やコミニュティーづくりを進めることを目的に平成18年度から行われているもので、財団法人地域総合整備財団が実施する平成18年度の大学と連携した地域づくり助成事業に採択されている。

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小学校で絵本コンサート 高齢者にはいきいき音楽療法 昭和音楽大生

昭和音大生による「絵本コンサート」依知北地区いきいき音楽療法
 小学生に読書と音楽になれ親しんでもらおうと、2月2日、厚木市立依知南小学校(井上正博校長・児童数535人)で、昭和音楽大学の学生による「絵本コンサート」が開かれた大学生4人が同校を訪問し、昼休みの20分間に音楽室で「マッチ売りの少女」の絵本をプロジェクターでスクリーンに映しだし、学生自ら作曲した曲をピアノとサクソホンで演奏しながら物語を朗読した=写真。
 コンサートは、昨年、同大学の学生が「自分たちにできることはないか」と同小学校へ話を持ちかけたもので、楽器の演奏や合唱の指導を通じて今回の企画が生まれた。昨年末、学生たちが横浜で公演したコンサートに招待された同小学校の教諭が感激して、今回の公演を依頼した。
 学生たちは昼休みに集まった1年生から6年生までの児童約200人に、マッチ売りの少女の喜びや悲しみを臨場感たっぷりに表現、2年生の男子は「大学生の演奏と一緒に聴くといつもより感動した」と喜んでいた。
 コーディネート役をつとめた同大1年生の織田美紗子さんは「大学が4月、川崎に移転しても引き続き依知南小とのつながりを大切にし、子どもたちに演奏や合唱の指導をしていきたい」と意欲を語っていた。蓮見優子教頭は「児童も学生もお互いにメリットがあり、プラスになる関係が大切。教員では教えられないことを今後も音大生たちに期待したい」と話していた。
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 音楽が持つ力で地域の高齢者の心と体の健康増進を図ろうと、2月6日、厚木市の依知北公民館で昭和音楽大学生による「依知北地区い
きいき音楽療法」が行われた。同大学の久保田牧子助教授ら3人と、音楽療法コースの学生11人を講師に招き、地域に住む高齢者120人を対象に開かれた。
 当日は「北国の春」や「銀色の道」など、参加者が口ずさむことの出来る歌を大きな声で唄ったり、マラカスやすず、太鼓などの楽器を手に、音に合わせて体を動かしたりして音楽を楽しんだ=写真。
 また、この日は、音大生が制作した地域のテーマソング「依知北のテーマ」を発表、地元の地名や行事などが盛り込まれた歌詞に、お年寄り達は満足げに大きな拍手を送っていた。
 参加した70歳の女性は「先生のお腹から出る大きな歌声につられて自分も大きな声が出せました。とても気持が良かった。家でも歌いたい気持になりました」と笑顔で話していた。
 久保田助教授は「歌ったりリズムに合わせて体を動かしたりすることで、頭と体を使ってもらうとともに、心地よい音楽で力を抜いてリラックスしてもらうことも目的にしています。指体操や歌は家に帰ってもぜひやってほしい」と話していた。

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茂庭照幸選手 依知中の生徒が自作の千羽鶴で激励

 厚木出身のプロサッカー選手・茂庭照幸選手(25・FC東京)に「怪我をした足を早く治してください」と2月1日、母校の依知中学校(平井広校長・335人)の生徒が、手作りの千羽鶴を自宅に届けた=写真。
 生徒を代表して2年生の島津里緒奈さんと飯塚恭平さんが茂庭選手の自宅を訪ね、父親の正友さん(60)に「1日も早く治してピッチに立ってくださいと伝えてください」と全校生徒で作った千羽鶴と「早く元気になってください」「ピッチでのご活躍を楽しみにしています」と書かれた色紙を手渡した。正友さんは「息子への熱意が伝わりました。ありがとう」と生徒たちの熱い思いを受け止めていた。
 茂庭選手は昭和56年下依知生まれ。依知南小学校、依知中学校出身。市内の少年サッカーチームゴールプランダーズ、ベルマーレ平塚
(現湘南ベルマーレ)を経て、FC東京に所属。アテネ五輪でもディフェンダーとして活躍。2006年に開催されたサッカーのワールドカップにも出場した。

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森林整備や崩壊地復旧事業にモノレールが活躍  県自然環境保全センター

 厚木市七沢の神奈川県自然環境保全センターでは、丹沢山麓など県内に散在している県営林(県有林と分収林)約1万600ヘクタールの森林整備を行っているが、標高の高い地域の県有林は林道から遠く離れているため、森林整備や崩壊地の復旧工事を進める上で、作業員の通勤や間伐材の搬出、工事用資材の運搬などが大きな課題となっている。
 同センターではこうした課題を克服するため、丹沢林道に平成15年度から資材運搬と人員輸送などのできるモノレールを設置、4年間に大日沢線など3路線に3基を導入した。
 モノレールは平成15年度に清川村煤ヶ谷境沢林道終点の標高650メートル地点から尾根部の1,230メートル地点までの、標高差580メートル、延長1,500メートルの大日沢線に設置したのを皮切りに、平成16年、17年度の2カ年で足柄上郡山北町の玄倉林道のアッチ沢線に1基、18年度に大日沢線から境沢林道の起点側に、標高差550メートル、延長1,520メートルの押出沢線に合わせて3基設置された。
 これまでに高標高地域での山腹工事や植栽工事、植生保護柵工事、間伐材の調整伐工事などの森林整備事業や崩壊地復旧事業などに成果を上げている。(写真はモノレールによる間伐材の搬出)

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求職者に厚木での就職をPR 市内企業集め合同就職説明会

 求職者の就職活動と市内企業の求人活動を支援しようと、2月1日、厚木市内の企業20社による合同就職説明会が同市勤労福祉センターで開かれた。同市と神奈川県地域労使就職支援機構が雇用対策事業の一環として実施したもので、大学生など市内での就職を考える求職者およそ200人が来場、各企業ブースで熱心に事業活動や雇用条件などの説明を受けた=写真。
 説明会には製造業や建設業、ソフトウェア開発業など同市内に事業所を置く企業と、学生や転職を考える人、近く定年を迎える人など幅広い年齢の求職者が参加、企業の担当者から直接、会社の概要や仕事内容など の説明を受けていた。
 また、会場内にはキャリアカウンセラーによる無料の就職相談コーナーも設けられ、求職者たちは個別に面談し、就職活動のノ
ウハウや知識などのアドバイスを受けていた。
 参加企業の担当者は「予想以上に多くの方が来てくれてうれしい。中小企業にとって求人は厳しい状況なので、会社をPRできる機会はとてもありがたい」と喜んでいた。 
 正社員としてパソコン関係の仕事をしたいと訪れた28歳の女性は「担当者が親切に応対してくれたので、良い雰囲気で面談できました。就職への希望が湧いてきました」と話していた。

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1年の任務を終え韓国軍浦市の交流職員が帰国

 昨年2月から厚木市役所に交流職員として来日していた、友好都市である韓国軍浦市の職員が1年間の研修を終えた。1月31日、山口市長から2人の職員に対して「友好親善大使の証」が渡された=写真。
 大使となったのは、軍浦市地方土木主事の李在求(イ・ジェグ)さん(47)と軍浦市地方行政主事の金国來(キム・クンネ)さん(47)の2人。李さんは広域政策課、道路総務課、都市整備総務課、都市計画課の業務に、金さんは広域政策課、睦合南地区市民センター、高齢福祉課、生涯学習課の業務にそれぞれ従事、研修を通じて日本の文化を体験したり市民との交流を行った。
 最初は日本語が分からず苦労したという李さんは「皆さんのお陰で
充実した日々が送れました。厚木で学んだ経験を軍浦市の行政に生かしたい」と話していた。また今はすっかり厚木市民になったという金さんは「ここで学んだすべてを両市の友好交流の発展に役立てたい」と厚木での生活を振り返っていた。

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教育長の激励に「関東大会で2連覇目指します」 玉川中学校

 3月17日から埼玉県毛呂山町で行われる「第17回関東中学生選抜ソフトボール大会」に出場する厚木市立玉川中学校(本杉長生校長・生徒数391人)のソフトボール部の生徒12人が、2月5日、厚木市教育委員会の長谷川美雪教育長を表敬訪問、大会出場の抱負を語った=写真。
 同部は昨年10月に行われた「平成18年度神奈川県中学校男子・女子新人ソフトボール大会」で優勝、関東選抜大会への出場権を獲得した。昨年行われた第16回大会でも優勝しており、その実績を生かして連覇を目指すという。
 市役所を訪れた主将の田口佳祐訓(2年)と生徒らは、「チーム一丸となって優勝を目指します」「厚木市、神奈川県の代表として力を
出し切ってきます」「先生方の応援の中での関東大会なので優勝するよう頑張ります」と決意を語った。長谷川教育長は「厚木市の代表として、大会まで風邪など引かぬよう、日頃の練習の成果を十分に発揮できるよう頑張って来てください」と激励した。

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厚木市広報写真コンクール

 市内の風景や行事、地域活動、学校活動などを市民が撮影して腕を競う「広報写真コンクール」の展示と市民投票が、1月29日から2月2日まで市役所本庁舎1階の市民ホールで行われた=写真。投票者には抽選で10人に図書カードがプレゼントされる。
 同コンクールには、10歳の小学生から82歳の高齢者までの68人が作品が寄せられ、合計108点の作品が集まった。市民ホールには、「あつぎ鮎まつり」のイベントや風景などの写真がずらりと並び、来庁者の目を楽しませていた。市民投票は1人1回まで。受け付け終了後は、結果を参考に専門家が審査を行い、特選1点と入選3点、佳作数点を決める。入賞作品は、あつぎロードギャラリー(あつぎ地下道)などで展示される。

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窓口で振り込め詐欺を阻止  厚木署がスルガ銀行の斉藤さんを表彰

 銀行窓口に訪れた客の振り込め詐欺被害を未然に防いだとして厚木警察署は2月1日、スルガ銀行厚木支店に勤務する齋藤雅世さん(32)に感謝状を贈呈した=写真。
 齋藤さんは先月11日、窓口で78歳の女性に応対。女性は「今日中に200万円を振り込まなければならない」と繰り返し話し、手には振込先を走り書きしたメモ用紙を持っていた。詐欺を疑った齋藤さんは上司に報告。上司の職員が事情を聞いたところ、弁護士を名乗る男から「孫が女性を殴ったので、示談金200万円を振り込んでほしい」と電話があったことを明かしたという。孫に事実確認をするようアドバイスして帰宅させたところ詐欺が判明し、後日女性の娘が来店し齋藤さんへ感謝の気持ちを伝えたという。
 同銀行では、昨年8月にも鳶尾支店で振り込み詐欺を事前に阻止している。 
 三島署長は「内部の指導が行き届いている証拠で心強い」と謝辞を述べた。齋藤さんは「自分の仕事が誰かの役に立てたのがうれしく、仕事へのやりがいも増した。これからも注意深く窓口業務をこなしていきたい」と思いを新たにしていた。
 厚木警察署管内で昨年発生した振り込め詐欺事件は18件。被害総額は4667万円に上っている。同署では「現実的にはあり得ない話ばかり。怪しい電話はまず疑って、誰かに相談してほしい」と注意を呼び掛けている。

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