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厚木市七沢の神奈川県自然環境保全センターでは、丹沢山麓など県内に散在している県営林(県有林と分収林)約1万600ヘクタールの森林整備を行っているが、標高の高い地域の県有林は林道から遠く離れているため、森林整備や崩壊地の復旧工事を進める上で、作業員の通勤や間伐材の搬出、工事用資材の運搬などが大きな課題となっている。
同センターではこうした課題を克服するため、丹沢林道に平成15年度から資材運搬と人員輸送などのできるモノレールを設置、4年間に大日沢線など3路線に3基を導入した。
モノレールは平成15年度に清川村煤ヶ谷境沢林道終点の標高650メートル地点から尾根部の1,230メートル地点までの、標高差580メートル、延長1,500メートルの大日沢線に設置したのを皮切りに、平成16年、17年度の2カ年で足柄上郡山北町の玄倉林道のアッチ沢線に1基、18年度に大日沢線から境沢林道の起点側に、標高差550メートル、延長1,520メートルの押出沢線に合わせて3基設置された。
これまでに高標高地域での山腹工事や植栽工事、植生保護柵工事、間伐材の調整伐工事などの森林整備事業や崩壊地復旧事業などに成果を上げている。(写真はモノレールによる間伐材の搬出) |
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