第706号(2007.05.15)

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花のじゅうたん楽しんで   フラワーパーク下依知でポピーが満開

 厚木市下依知の相模川沿いに整備されたフラワーパーク下依知で、5,000平方メートルの畑にポピーが色鮮やかに花開き、見ごろを迎えている。赤やピンク、白の花が川面を渡る春の風に揺れながら甘い香りを放ち、来場者を楽しませている。
 フラワーパーク下依知は、平成10年、河川愛護と地域の触れ合いを目的に整備されたもので、地元の生産組合などで構成する実行委員会(片倉正晶実行委員長・会員37人)の手で月に数回、手入れが行われている。
 広さ1万500平方メートルの花畑には、キンケイギク、ナデシコ、コスモスなど、年間を通じ10種類以上の草花が季節ごとに栽培されている。ポピーは、昨年10月下旬に種をまき、4月中旬から一斉に開花。まだ、つぼみも豊富で、5月下旬まで「花のじゅうたん」が楽しめるという。同敷地には、
5,000株のパンジーも植栽。ライン状に並んだ紫や黄色の花が楽しめる。片倉実行委員長は「家族連れやカップルなど多くの人に花を見にきてほしい。自由に出入りができるので、できるだけ近くで花を楽しんで」と話していた。
 交通:厚木バスセンター10番線から「長坂、猿ケ島行き」バス乗車、「金田神社前」下車徒歩15分。 

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第3回小江戸あつぎまつり 5月20日 仮装行列や大道芸、寺子屋など

 江戸時代に「小江戸」と呼ばれた厚木の文化や風俗を再現して、まちの活性化につなげようと、5月20日、同市寿町の弁財天周辺市道と中央通り名店街で、「第3回小江戸あつぎまつり」(厚木市、厚木青年会議所、中央通り名店街など6団体の主催)が開かれる。
 会場には江戸風屋台村が立ち並び、市内の特産品などが販売されるほか、猿まわしやバナナのたたき売り、大道芸などがお目見えするほか、長福寺を会場に江戸時代の学び舎「寺子屋」の再現、街頭寸劇、古江戸風情の空間を創出する提灯や親子でつくった灯ろう、また、竹とんぼ、吹き矢、手裏剣投げ、風車・お手玉教室など子ども向けのイベントも用意されるほか、江戸時代の庶民の乗り物であった駕籠かきも登場する。
 このほか、幼稚園児など総勢500人による子どもみこしパレードのほか、市民参加型の小江戸風仮装行列には、甲冑隊、鉄砲隊、白龍、芸者衆なども参加して幻想的な時代絵巻が繰り広げられる。
 実行委員会では江戸時代の循環型社会を復活すべく「ごみゼロのまつり」を提唱、廃棄物の抑制や再利用などにも取り組む。昨年同様2万人の見物客を見込んでおり、寿町界隈では終日江戸時代へのタイムスリップが楽しめる。
 小江戸あつぎまつりは04年、厚木青年会議所が創立35周年を機に、新たなまちづくりビジョンとして「小江戸あつぎ構想」を市に提言して実現したもので、「小江戸といわれた風流で賑やかな厚木の文化、経済、歴史の再現」をテーマに毎年行われている。

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大根田雄康さんが個展  5月31日〜6月6日 ギャラリー悠で

 愛川町田代に住む洋画家・大根田雄康さん(72)が、5月31日から6月6日まで本厚木駅南口のギャラリー悠で、「安曇野の四季・スイスを描く」と題して個展を開く。安曇野を中心とした信州の四季の風景や古い街道、古民家、スイスの山、湖、街並みなどの風景画を展示するもので、大根田さんは「好きな山歩きをして描いた作品で、かつて人々が活躍していた旧街道の風景なども揃えました。多くの人に見ていただきたい」と話している。
 大根田さんは厚木、愛川の小中学校で教師をつとめ、平成7年愛川町立菅原小学校長を最後に退職した。絵を始めたのは高校生からで、横浜国大では美術科に籍を置いて絵を学んだ。昭和41年には写実の殿堂といわれる大潮会に初出品、そ
の後特選を受賞して会員に推挙された。平成13年から理事や審査員として名を連ね、現在、あつぎ大潮会の会長もつとめる。初期のころは油絵も描いたが、23年ほど前、県展に出品したころから水彩画を専門に描くようになった。
 山歩きやスキーが趣味で、暇をみては全国を旅行、特に信州の四季に魅せられ、11年前には南安曇郡穂高町(現安曇野市)にアトリエを建てた。1年のうち3分の1は穂高で生活、アトリエを拠点に県内各地を取材旅行しながら信州の四季を楽しんでいる。
 個展は平成16年3月以来3年ぶり。安曇野の常念岳や有明山、白馬村の廃屋、大町の農家とわさびの里、黒部の秋、糸魚川街道のたたずまいのほか、1昨年スイスを旅行した時にスケッチしたスイスの山や湖、ログハウス、サンモリッツ市内の風景画など合わせて50点あまりを出展する。
 平成15年6月には、長野県の高遠町が主催する「第2回信州高遠の四季展」(審査員=平山郁夫、平松譲など)に出品、高遠の街道を描いた「街道秋陽」20号が「奨励賞」を受賞した。以来、2年ごとに開かれる同展に出品、1昨年には南アルプスを背景に成育するねぎぼうずをリズミカルな構図で描いた「高遠夏めく」が入選した。
 「同じところにいるとぬるま湯に浸かっている気分になるので、自分を磨くためにも毎回応募している」と語る大根田さん。個展ではこの入選作の「高遠夏めく」20号も出品され、ギャラリーのウインドウを飾る。

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揚州市から友好交流団が来日

 4月24日、厚木市の友好都市である中国・揚州市から友好代表団が来日し、厚木市役所に小林市長を表敬訪問した=写真。
 代表団は揚州市人民対外友好協会会長の王軍(オウ・グン)団長を始めとする、揚州市旅遊局副局長の徐暁明(ジョ・ギョクメイ)さん、同市文化局副局長の李継業(リ・ケイギョウ)さんら6人。厚木市内の公共施設や文化・観光施設を視察するとともに、市長や議長、友好団体などを訪問し、今後の友好交流について協議した。
 代表団を市役所正面玄関で出迎えた小林市長は「今年は日中国交の35周年。厚木市と揚州市も今まで以上の親戚付き合いをお願いします。日本や厚木のいろいろな風景を見て、揚州の皆さんにも伝えてください」とあいさつ。王団長は「今回の視察を機会に、より日本や厚木市に対する理解を深め、今まで築いてきた交流の基礎の上に幅広く相
互交流を展開していきたい。また、揚州にもぜひお越しいただきたい」と話した。代表団は、同日、情報プラザなど市内の公共施設を視察。25日には市内の友好団体と交流などを行い、26日に帰国した

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市長が中学校の給食現場を視察

 厚木市の小林市長は5月9日、市立林中学校(杉山長生校長・生徒数371人)を訪問し、同市が今年4月から市内の全中学校13校でスタートさせた完全給食の現場を視察した。
 同市長は同日の給食メニューの説明を受けた後、生徒が行う給食の準備や教室で給食を食べる生徒たちの様子を見学、試食しながら生徒たちとおしゃべりを交わした=写真。
 小林市長は最初に校長室で給食を試食。白米、牛乳、肉団子、わかめと豆腐のスープ、果物などのメニューを味わいながら、杉山校長と給食の分量や時間の配分、今後の課題などについて話し合った。その後、配膳室に移動、全校生徒分の給食が運び込まれる施設の状況や当番の生徒たちが教室まで給食を運び、配膳する様子を見学した。 
 1、2年生の教室では小林市長が「味はどうですか」「給食が始まって良かったですか」と話しかけると、生徒たちは「おいしいです」「お母さんは家事が楽になったと喜んでいます」と笑顔で答えていた。

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朝市出店組合が輪島市に義援金

 3月25日に発生した能登半島地震で、被害を受けた輪島市を支援するため、厚木市民朝市出店者組合(高澤和雄組合長)が5月10日、朝市の募金活動で集まった義援金を持って輪島市を訪問した。出発前の7日、高澤組合長と三橋光男副組合長が市役所を訪れ、小林市長から市民や市職員から募った義援金とメッセージも託された=写真。輪島市へ届けた義援金の総額は60万1千199円。厚木市と輪島市は平成15年に厚木市で開催された「全国朝市サミット」をきっかけに、朝市を通じて交流を続けている。同組合では4月15日の市民朝市で、約30件の店舗に募金箱を設置して募金活動を行った。また市でも4月半ばから市役所庁舎や14の地区市民センターなどに募金箱を設置して、市職員や市民にも募金を呼びかけた。

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こどもの日に科学の楽しさを満喫  子ども科学館まつり

 子どもたちに科学の楽しさを知ってもらおうと5月5日、厚木中町の子ども科学館で、「子ども科学館まつり」が開かれ、プラネタリウムの投影や、万華鏡作り教室、サイエンスショーなどが行われ、親子連れがゴールデンウイークを楽しんだ=写真。
 ことしで12回目を迎えたイベントの目玉は、中学生以下を無料にしたプラネタリウム。「浦島太郎の物語〜時間旅行のふしぎ〜」と題した45分間の番組では、春の星座や昔話の浦島太郎に科学的な話を織り交ぜた物語を直径12メートルのドーム型スクリーンに投影した。投影は1日5回で、普段の倍以上の人が押し寄せた。
 工作教室=写真=も整理券を求めて長蛇の列ができるほどで、厚紙や折り紙などを使った「円盤万華鏡」では、親子が手を取り合って工作する姿が目立った。
 子どもたちは切り分けた折り紙を思い思いに配置して、それぞれオリジナルの万華鏡を完成させると、さっそく万華鏡をのぞき込み、「きれい」「面白い」と喜んでいた。
 市内の実家に帰省中、家族5人で訪れた三谷弘之さん(46・千葉県柏市)は「親子がみんなで楽しめて満足。子どもたちが科学に興味を持って、楽しそうにしているのがうれしい」と話していた。

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パソコン使って工作やゲーム 5月5日・情報プラザフェスタ

 5月6日、厚木市岡田の厚木アクストメインタワー2階にある情報プラザで、ゴールデンウイーク恒例の「こどもの日記念\情報プラザ☆フェスタ」が開かれた。パソコンを使った工作やゲームなどを通じ、パソコンの魅力を知ってもらおうと平成11年から開催しているもので、会場には大勢の親子連れが集まり、大型連休最後の1日を楽しんでいた。
 フェスタでは、「こどもの日」や「母の日」にちなんだ画像などをパソコンで加工・印刷し、オリジナルの鉛筆立てや紙飛行機を作る工作教室=写真=や、ボーリング・文字合わせ・絵合わせなどが親子で楽しめるパソコンゲームを用意。家族連れや小学生の友人同士が思い思いの作品づくりに取り組むなど、休日のひとときを楽しんでいた。
 昨年も参加したという古塩宏さん、宏久君親子は「仕事が忙しくて、子どもと触れ合う機会があまりないので、このイベントを楽しみにしていました」「お父さんと一緒に工作ができてうれしい」と、2人で熱心に紙飛行機づくりに挑戦していた。
 情報プラザは、パソコンなどを通じて市民にIT(情報技術)を気軽に体験してもらおうと、平成11年2月にオープン。施設内には、インターネットが楽しめる「ブラウジングコーナー」や小学生などを対象にした「キッズコーナー」、自
分のペースでパソコンを習得できる「パソコン学習コーナー」、画像処理ソフトなどを備えた「デジタルクリエイトコーナー」などが並んでいる。 年末年始を除く午前9時から午後9時まで(土・日曜、祝日は午後5時まで)開館。厚木市民だけでなく、愛川町・清川村の住民も利用できる。年間利用者数は約3万8500人(平成18年度)に上る。

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大空に並ぶ鯉のぼりが壮観 森の里鯉のぼりまつり

 子どもたちの夢を大きく育て健やかな成長を願いながら住民同士のコミュニケーションを深めようと5月3日、厚木市森の里地区の若宮公園で「森の里鯉のぼりまつり」が開かれた。4月下旬から飾り付けられた百数十匹の鯉のぼりが泳ぐ会場では、地区内の小中学生などによる演奏会や趣向を凝らしたゲームなど、さまざまな催しが行われ、多くの家族連れなどがゴールデンウイークの1日を楽しんだ=写真。
 祭りは地域で活動するハーモニカサークルの演奏でスタート。森の里小学校鼓笛隊や森の里中学校吹奏楽部の演奏や、和太鼓団体の演目なども披露され、観客の耳を楽しませていた。
 芝生の広場では、「子どもの日大会」と銘打って玉入れや菓子食い競争などのミニスポーツ大会が催され、地区内外の子どもたちが歓声
を上げながら汗を流した。また、地域団体が模擬店やゲーム大会を実施、輪投げやサッカーボールを使った的当て、竹トンボやたこなど昔のおもちゃ作りを教えるコーナーなどもあって、親子で買い物を楽しんだり、自作のおもちゃで遊んだりして、多くの催しを楽しんでいた。
 同公園には、県内全域の家庭から寄付された大小色とりどりの鯉のぼりが、若宮公園の池をまたいで東西約200メートルにわたって掲揚され、訪れた人たちは大空を悠然とを泳ぐ姿を見上げ「きれいだね」「大きくて迫力がある」と感想を述べていた。

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「文芸あつぎ」第30号刊行

 「文芸あつぎ」の第30号が刊行された。平成4年9月、6人の同人で創刊してから15年、当時の同人のうち現在も健在でなお健筆をふるっているのは1人だけになってしまったが、30号は記念号として昨年逝去された元会長・原勉さんの追悼号ともなっている。
 随筆では、鈴木封山さんが「染井吉野桜」、朝倉芳朗さんが「シベリアで歌った寮歌」、岩井純さんが「横浜地方裁判所と横浜地方検察庁」と「大磯町照が崎海岸と平塚市博物館」、小野幸子さんが「私のあしあと」と題する随想を寄せたほか、作家の小島すみさんが「深い森の中をさまよって\移民、戦争、戦犯のことども」と題し、従兄弟でBC級戦犯として処刑された井上加奈雄についての謎解きに取り組んでいる。
 このほか、山口秀弘さんが「入院日誌(1)」、三笠屋利久さんが「老いのたわごと(2)」を執筆したほか、小島勝さんお小説「陽の当たる席(下)」が収録されている。
 B5判で120ページ。1部600円(送料別)で頒布。問い合わせは厚木市妻田北1丁目4の11・鈴木佐武郎さんへ。

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市長車を売却 経費節減はかる

 厚木市は小林市長の政策理念の1つである庁内改革を推進し、経費の節減と市民の目線に立った意識を繁栄するため、これまで使用していた市長車を売却した。4月24日入札が行われ、自動車買取専門業者が120万円で落札した。売却されたのは日産シーマ4,500ccで、平成13年2月に市長車であった日産シーマを下取りに出し、新たに市長車として同型の新車を675万円で購入したもの。現在使用の車は平成7年に購入した日産クルー2,000ccで、今年の2月から市長車として使用されている。

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