第707号(2007.06.01)

 絵里香バレエの山花玲美さん・瀬河華織さん ヨーロピアンダンスコンテストで金・銀賞

 このほどヨーロッパのクロアチアで開かれた「European Open Dance Contest 2007 in Croatia」に参加した絵里香バレエスタジオ所属の瀬河華織さん(25))=右=が、コンテンポラリー・シニア2(プロ)の部でシルバー賞、山花玲美さん(11)=左=が同ジュニア(アマチュア)の部でゴールド賞を受賞した。
 コンテストは今年で10回目。5月2日から5日間、クロアチアのオパティアとリエカで開かれた。クラッシック、コンテンポラリー、ジャズダンス、タップダンス、ミュージカルなど14部門に、ヨーロッパを中心に20か国から約2000人、500作品が参加した。日本からは、主催者であるNora Mackh教授の推薦で、瀬河さんと山花さんの2人が参加した。
 瀬河さんは、「希望の輝き」をテーマに1分半の踊りを披露。審査員から「エレガントで美し
い」と高い評価を受け、最終日に行われたコンテストのガラ公演「Star night」でも、全ダンサーの中からコンテンポラリー部門代表として選ばれ、華麗な舞を披露した。 
 「全てのエネルギーを出し心を込めて踊りました。今後も、夢や愛のある人生を歩んでほしいというメッセージを、多くの人にダンスで伝えたい」と受賞の喜びを話す瀬河さん。また、「幸せに包まれて」をテーマに踊った山花さんは、「うれしかった。これからも感謝の気持ちを忘れずに、プロを目指して頑張りたい」と抱負を語った。
 演出・構成・衣装・振付を行った亜甲絵里香さんは「アマチュアとプロのダンサーも参加できるほか、参加者全員にあらゆるスタイルの踊りを見るチャンスが与えられていることなど、コンテストを通じてダンサーを育て世界平和をつくっていこうという素晴らしさがある。機会をみて日本予選(国内大会)を厚木市で開きたい」と話していた。
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補正予算74億3,900万円 治安・市街地活性化・情報公開に重点

   「あつぎにぎわい処」開設・民間交番も併設

 厚木市の小林常良市長は、5月16日記者会見を行い、74億3千9百万円の補正予算案を発表、23日に開会した市議会6月定例会に提出した。当初予算は就任直後で人件費、扶助費を中心とした「骨格予算」であったことから、今回が公約実現をはかるため「小林色」を出した実質的な予算編成となった。
 当初予算に補正額を加えた一般会計は、753億9千6百万円で、対前年度当初比で2・1%の増。歳入面では繰越金や財政調整基金を活用し、将来的な負担軽減をはかるため市債は最小限にとどめた。歳出面では「市民が安心して安全に暮らせるまち」を実現するための治安対策、「活力ある堅実な産業振興」に取り組むための地域経済活性化対策、「徹底した情報公開」を推進するための事業に重点配分した。
 補正予算の目玉(新規事業)は、中心市街地の活性化を目的とした「あつぎにぎわい処」の設置で、975万円を計上した。これは「厚木一番街周辺の空き店舗を活用して、職員が常駐する「市街地にぎわい課」の事務室を開設、商店街の要望を聞いたり、空き店舗情報、商業情報を収集発信するほか、地域安全活動の拠点と位置づけ、市民や来街者などが気軽に立ち寄れる民間交番をイメージした「あつぎセーフティステーション」(1千百15万円)を併設する。7月中旬の毎日8時30分から21時まで(土・日・祝日は19時まで)開設する予定だ。
 また、消費者、商業者、学識経験者などからなる「市街地にぎわい懇話会」「東部にぎわい推進委員会」を設置、月1回程度開催して意見を聴取、活性化対策に反映させる市街地にぎわい懇話会等開催事業費に98万円。地域経済の活性化、生涯学習の充実、地域コミュニティ再生などの課題を解決するため、地域のさまざまな情報を住民に提供する「地域連携ポータルサイト構築事業費」に8千7百35万円を計上する。
 このほか情報公開の窓口である「市政情報コーナー」の整備に6百50万円、通気性の良いメッシュタイプのセーフティベスト作製事業費に1千6百20万円、都市計画道路再検討調査事業費に6百万円、保育士を家庭に訪問させる育児支援家庭訪問事業費に3百10万円、木造住宅の耐震改修工事費を助成する木造住宅耐震改修促進事業費補助金に1千4百50万円、獣害保護柵設置事業費に1千百万円、準用河川の水辺ふれあい創出事業費に2千4百20万円、中学校給食の実施にともない、配膳などの円滑化をはかる中学校昇降機整備事業費に11億円など。 

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恩名ドッジボールが優勝  第10回厚木ドリームズカップ ドッジボール大会

 厚木市内の子ども会チームが参加する「第10回厚木ドリームズカップ・ドッジボール大会」(ドリームズカップ実行委員会主催)が、5月20日、市立飯山小学校グランドで行われた。
 大会はスポーツへの夢を育て、多くの友達をつくろうと9年前から玉川、森の里、南毛利、飯山、恩名のドッジボールチームが主管となって取り組んでいるもので、子どもたちの健全育成に積極的で理解のある株式会社興研(松本袈裟文社長・厚木市上古沢)が第1回目からスポンサーとなって後援している。
 昨今は少子化のため、チームを編成することが難しく 、参加チームが減少気味だったが、今回は市内から20チームが参加した。開会式には小林常良市長もかけつけて選手を激励、元町ドッジボールチームの大内涼子さんが元気良く選手宣誓を行い、大会がスタートした=写真。
 大会は5ブロックに分かれて6回戦までをリーグ戦で行い、予選を勝ち抜いた8チームが決勝トーナメントに出場、熱戦を繰り広げた。応援にかけつけた父母も選手以上にヒートアップして、子どもたちに大きな声援を送っていた。決勝戦では恩名ドッジボールが川入桜を17対7で敗り優勝した。また、玉川フラッパーと依知小レインボーがそれぞれ3位に入賞した。

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行政対象暴力に毅然とした対応を 厚木市が危機管理研修講座

 長崎市の伊藤一長前市長が暴力団幹部に射殺された事件の背景に行政対象暴力があったことから、厚木市は5月18日、「危機管理研修講座」を開き、対応策について学んだ。講座には管理職を中心に約120人が出席、県警本部暴力団排除対策官や暴力団対策課の警察官による講義や実際の場面を想定した研修などが行われた。
 行政対象暴力は、暴力団などが物品の購入や寄付金の提供、公共工事に関する入札の便宜供与を行政職員にしつこく要求するなどの行為で、昨年は警察に対して全国で2391件、県内で59件の相談が寄せられた。研修は県警と県内自治体との連携強化をはかる目的で開かれた。
 冒頭、伊東一男総務部長は「横浜や川崎では行政対象暴力が発生している。厚木ではまだ目立った事例はないが、似たようなものは多々
ある。行政の信頼にかかわり被害は市民にも及ぶので、職員には毅然(きぜん)とした対応が求められている」と対策の重要性を強調した。
 研修では警察官が最近の暴力団情勢や、県内の行政対象暴力の事例などを説明した後、公共工事に対する地元対策費の要求や書籍の不当購読要求といった実際の場面を想定、職員が暴力団風の男に扮した警察官と応対し、「うちの若い者は荒っぽいぞ」などと灰皿を投げられどう喝されるなど、本物さながらのやりとりを再現した。そして「対応は複数で」「必ず録音を」「警察との連携を密に」とするやり方を学んだ。
 窓口応対する職員を演じた男性職員は「実際にあのように脅されたら、恐怖を感じてしまいそうで心配。研修の内容をよく復習し、ひるまず対処できるようにしていきたい」と話していた。

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12人を委嘱 外国籍市民懇話会 

 厚木市は外国籍市民を取り巻く日常問題などを話し合う「外国籍市民懇話会」の委員に、公募の委員2人を含む、中国やバングラデシュ、ブラジルなど8カ国12人を委嘱、5月24日委嘱式が行われた。
 懇話会は平成14年度に市民と外国籍市民とが良好な関係で暮らしていける地域社会づくりを目指して設置された。任期は2年。今回は7人が再任され、5人が新たに加わった。これまでの懇話会の提案では、毎月1回行われている市民と外国籍市民との交流会「インターナショナルティーサロン」が誕生した。
 委嘱式では、小林市長が「市内には外国籍市民が約5千人いらっしゃる。それぞれ故郷の文化を厚木に伝えてくれることが、互いが理解し仲良くなる第一歩。一緒に明るく楽しい街をつくっていきましょ
う」と激励した。続いて行われた自己紹介では、委員が「在日外国人の教育へ貢献したい」「住みやすい街にできるよう頑張りたい」などと抱負を語った。

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さつきLCが環境美化の看板設置

 河川敷でのポイ捨てや不法投棄をなくそうと、厚木さつきライオンズクラブ(高橋忠臣会長、会員数50人)が5月14日、相模川と中津川の河川敷にごみの持ち帰りを啓発する看板を設置した=写真。「厚木の顔でもある美しい河川を守ろう」と環境保全奉仕委員会が企画、環境月間の6月を前に、3カ所から環境保全を呼び掛けた。
 啓発看板は高さ125センチ、幅45センチのアルミ製。白地に緑色で「自分のゴミは持ち帰り みんなで守ろう、この自然」の文字が書かれ、三川合流点の河川敷入口に2基、中津川河川敷の鮎津橋スポーツ広場付近に1基が設置された。
 同クラブはこれまで、河川敷や公園への植樹、市主催の河川美化清掃に参加するなどの奉仕活動を展開してきたが、看板の設置は初めて。「利用者のマナーやモラルの低下から、河川敷が汚されている」
というメンバーの指摘がきっかけとなった。同委員会の浅葉隆一委員長(58・元町)は「この川は市民の財産で利用者も多い。みんなできれいに利用することで、美しい姿を次世代へ引き継いでいきたい」と話していた。

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法人設立30周年記念式典を開催 社会福祉協議会

 社会福祉法人厚木市社会福祉協議会(原田茂会長)が、法人設立30周年を迎え、5月18日厚木市総合福祉センターで記念式典が開かれ、小林市長、沼田幸一議長を来賓に迎え、関係者321人が出席した=写真。
 式典では、主催者を代表して原田会長が「地域福祉の重要性が叫ばれる中、法人設立30周年を迎える節目の年にあたり、あらためて福祉に対する市民意識の向上をはかるため、全力を尽くす」とあいさつ、歴代会長として会発展のために功績のあった石井忠重氏、細野信一氏、関野定雄氏、真板良次の4人と、長年にわたりふれあい基金に多額の寄付を寄せられた神戸喜三氏に感謝状が贈られた。
 式典後、落語家の三遊亭らん丈さんが、「定年後の人生を充実
させるために」と題して記念講演に立ち、地域福祉活動に焦点を当て、ボランティア活動や仲間づくりの重要性について具体例をあげながら話した。

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先生のための「寺子屋講座」開講  授業で役立つ実践的な能力を磨こう 

  厚木市内の小中学校の教職員や教職を目指す人を対象にした「先生のための寺子屋講座」が5月12日、厚木小学校体育館で開かれた。市教委が、学校の授業で役立つ実践的な能力を磨いてもらおうと昨年度から実施しているもので、今年度は若手教員を中心に43人が参加、斬新な視点による分かりやすい黒板の書き方などを学んだ=写真。
 講座は事前に教員のニーズを把握した上で、邦楽やダンス、書の指導、食育など実践に即生かせる11講座を設定。教育研究所の元教育研究員による学校で求められる食育指導、先輩の教員から指導のノウハウを学ぶ書の指導のほか、テレビや舞台の振り付けで活躍する日本チアダンス協会理事の前田千代さん、厚木市民謡協会による講座など、多彩なメニューが用意されている。開催日は、5・6・10月で教職員が参加しやすい土曜日とされ、延べ311人が参加する。
 初回の12日は、元小学校長で玉川大学講師の小島昭二さんによる「板書計画で授業が変わる〜技術指導」を開講。小島さんは「子どもたちの思考は黒板から生まれる」と語り掛け、児童や生徒が授業に集中するよう色付きチョークを使う方法や、重要なポイントをしっかりと押さえてまとめる黒板の書き方のコツを教えていた。
 板書を学ぶ場がないと参加した緑ケ丘小学校の関根美代子教諭は「教科の組み立てをパターン化することでわかりやすさにつながる。毎日の授業で実践していきたい」と話していた。今年4月から戸室小学校に勤務している南嶋知俊教諭は「児童にどれだけ伝わっているか不安だった。授業展開でブレが生じないよう心掛け、より魅力ある授業を実践したい」と手応えをつかんだ様子だった。また、玉川中学校の関原貴志教諭は「導入からまとめまでの大切さをあらためて感じた。今後も参加してスキルを磨きたい」と話していた。
 講座を企画した教育研究所は「先生が学び続けるきっかけにしてほしいと始めたこの講座も2年目を迎え、受講者が着実に増えている。講座を通じ先生同士が学校間を越えて交流が図られることも意義の一つ。学んだことを生かし、元気ある教育活動が展開されることを期待したい」と話していた。

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患者ら約150人がハーモニカ演奏楽しむ   厚木市立病院     

 5月12日の「看護の日」を記念したハーモニカ・コンサートが5月11日、厚木市立病院1階の外来ホールで行われ、4人組のハーモニカ演奏グループが出演、入院患者らに癒やしのメロディーを届けた=写真。
 コンサートは、同病院が県から市に移譲された2003年から始まり、ことしで5回目。当初は琴などの演奏会が主だったが、一昨年からは市内に愛好者の多いハーモニカのコンサートを開いている。演奏は、すべての外来診療が終わる午後5時から入院患者が夕食を食べ始める6時までの時間を利用して行われた。
 出演したのは、「全日本ハーモニカコンテスト」アンサンブル大編成部門で優勝歴などの実績がある4人組のグループ・ザ・フーフーで、
「高校三年生」や「通りゃんせ」など9曲を披露した。フィナーレの「青い山脈」の演奏では、歌詞カードが配られ、会場の患者が演奏に合わせて楽しそうに口ずさんだ。
 腕のけがで入院している田村健太郎さん(27・同市上依知)は「有意義な時間を過ごせ、音楽はいいなと実感できた。こういった機会がもっと増えると、長く入院している患者には励みになるのでは」と話していた。入院したばかりという50歳代の女性は「昔懐かしい曲がたくさん聴けて良かった。入院生活は寝てばかりで暗くなってしまうが、明るい気持ちになれ心が癒やされた」と笑顔を浮かべていた。

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鮎の遡上順調、今年も豊漁が期待

 6月1日のアユ解禁を前に厚木市内の相模川で5月21日、相模川漁業協同組合連合会(菊地光男会長)による試し釣りが行われ、川に入った組合員が次々とアユを釣り上げ、今年の成育状況や遡上状況などを確認した=写真。
 試し釣りは中津川と小鮎川が相模川に注ぎ込む三川合流点などで行われ、同連合会の組合員4人が1本の糸につけた5つほどの釣り針に魚をひっかける「ころがし」という漁法で行われ、25分間の間に8センチから最大で16センチほどのアユを100匹ほど釣り上げた。
 同連合会の鈴木勇専務は「昨年の5倍くらいの量でアユが遡上している。その影響でエサ不足となり形は小ぶりだが、解禁日までには十分な大きさになるだろう。釣り人にとっては楽しい年になりそうだ」
と3年ぶりの豊漁に期待を寄せている。
 同連合会では今年の4月からこれまでに相模川や中津川に約300万尾のアユを放流している。

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広報あつぎ 全国コンクール組み写真の部で1席に入賞

 全国の都道府県および市町村の広報紙、広報写真、ホームページなどを対象とした「全国広報コンクール」で、広報あつぎが「写真・組み」部門で1席に入選した=写真。2月に行われた平成18年度の神奈川県広報コンクール組み写真の部で入賞、最優秀作品として推薦されたもの。
 入選作品は、昨年7月1日号の「広報あつぎ」の特集で、「中学校補助教員の活動」を現場の写真11枚を用いて分かりやす紹介している。最近は撮影を民間業者に委託する自治体が増えている中で、同市はすべて職員による自前の撮影。広報課では「市民からだけでなく、専門家からも高い評価を受けたことは大変うれしい。この2年間は課員全員で成果品に対する反省に十分時間をかけてきた。その成果だと思うが、この結果に満足することなく今後も1人でも多くの市民に読ん
んでもらえる広報紙づくりに努めたい」と話している。全国コンクールでは、県内では厚木市のほか、小田原市が「ホームページ・市部」で、箱根町が「ホームページ町村部」で入選、茅ヶ崎市が「映像」部門で2席に入選、横浜市が広報企画部門でそれぞれ入選した。

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今年はシャトルバスを運行 6月10日あつぎ飯山あやめ祭り

 第15回あつぎ飯山あやめ祭りが、6月10日午前9時から午後3時まで、小鮎川の久保橋のたもと「あやめの里」で開かれる。 
 あやめの里は小鮎川に面した久保橋の南側に位置する場所。約0・5ヘクタールの畑に、紫や白など色鮮やかなハナショウブが60種、約2万株が植えられ、「かながわ花の名所100選」にも選ばれている。
 あやめ祭りは、あつぎ飯山あやめ祭り実行委員会(鈴木行男大会会長・加川芳美実行委員長)の主催で行われるもので、今年で15回目。会場に設置される特設ステージでは、飯山温泉芸妓衆の花見踊り、写真撮影会、神川ひろし歌謡ショー、大川劇団、美伊利会踊り、深山会の演舞などが予定されている。
 実行委員会では、6日と10日午前11時から先着60名に、あやめの
苗を1人1鉢プレゼントするほか、東京工芸大学駐車場を借りて無料シャトルバスを走らせ、会場までをピストン輸送する。このほか、そば、うどんコーナー、あやめの販売も行われる。問い合わせは080・6593・2919番へ(小島)。 

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豪州演奏旅行の一部を再現 6月24日 箏フレンズが3回目のコンサート

 厚木を中心に県内各地で活動している文化箏愛好者グループ「箏(こと)フレンズ」(水澤晴美代表・60人)が、6月24日、厚木市文化会館で「音の玉手箱&オーストラリア演奏旅行写真展」と題するコンサートを開く。
 箏フレンズは、同市上荻野に住む文化箏音楽振興会講師の水澤晴美さんが指導している教室生やグループが集まって結成された会で、生涯学習として楽しく学ぶかたわら、福祉施設でのボランティア演奏、ミニコンサート、地区行事へ参加するなど、地域に密着した活動を展開している。文化箏は長さが86センチで、通常琴の半分の大きさ。流派もなく、童謡や民謡から演歌、ポピュラー、映画音楽まで巾広いレパートリーが楽しめる。
 グループでは2年に一度、琴と文化箏に太鼓や尺八などの楽器を交えたチャリティーコンサートを開いており、今年で3回目。今回は昨年10月「日豪交流年記念事業」の一環として訪れたオーストラリア演奏旅行のプログラムを一部を再現するほか、会場ロビーに演奏旅行の模様を写した写真も展示する。
 入場料は500円。チケットは電話241・9795番(水澤)へ。

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6月24日住宅デー開催 先着30名に住宅の無料軽修理

 厚木建築職組合(佐藤桂次組合長・組合員数355人)では6月24日10時から厚木市妻田北の睦合南公民館で、「第13回住宅デー」を開催する。
 建築職人が技能集団としての社会的役割を発揮しながら、地域社会に貢献しようというもので、12年前から取り組んでいる奉仕活動。当日は市民から申し込みのあった住宅の軽修理を組合員がボランティアで行うほか、新築・増改築・リフォームなどの相談や、包丁研ぎ=写真=、竹とんぼ作り(無料)などが無料で行われる。
 住宅の軽修理は材料を必要としない軽微な修理(床のきしみ、雨漏りのコーキング、外部はめ板の落ち、建具の調節など)で、材料や部品代は有料になるが、手間賃は無料。2日以上かかる場合は1日目の手間賃のみ無料となる。対象はマンションを除く厚木市内の一戸建て住宅(持ち家)で、先着30名。
 当日は、会場に切れなくなった包丁を持参すると無料で研いでくれるほか、竹とんぼの工作教室も行われる。住宅の無料軽修理の申し込みは電話224・7538番。

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神奈ふだん記第64号刊行

 生活記や人生記、旅行記、自分記、住民史など庶民の文章運動に取り組んでいる「神奈川ふだん記」の機関誌第64号が出来上がった。
 巻頭言は編集委員の金箱みどりさんが、「仕事は遊びではない」を書したためた。
 64号のテーマは「小学生のころ」と「一通の手紙」。「小学生のころ」には、親に頼まれて豆腐屋に大豆を売りに行った思い出、先生が教えてくれた「人間万事塞翁馬」の意味、「弥栄三唱」をさせる名物校長、対面式のあいさつで失敗した話、掃除当番をさぼり往復びんたをもらった思い出、一芸は道に通ずる、赤い金魚と黒い金魚など、35人の文友が原稿を寄せた。
 また。「一通の手紙」では、長男の便り、燃やした手紙、曾孫からの手紙、最初で最後の手紙、20年目のラブレターなど13人が思い出を綴っている。
 会を追う毎に話題となっている小中高校生特集「夢の広場」には、県立愛川高校で伝統芸能「三増の獅子舞」を学ぶ4人の生徒が、昨年、日中青少年伝統芸能交流で北京を訪れた交流体験記を寄せた。
 みんなで書く住民史「愛川町の昔と今」には、終戦間際の中津の状況、今はなき菁我小学校、不思議な地名「海底」、愛川町の水道事業の変遷、稲荷森、関東大震災の思い出、松本清張が書いた「相模国愛甲郡中津村」、八菅の思い出などが投稿されている。
 また、代表の足立原三紀子さんが昨年出版した『歩々是道場』出版会の記録と感想文も収録されている。ヴァイオリニスト佐藤陽子さんの特別寄稿「池田満寿夫が逝って十年か」は7回目の連載。文友交流の場となっている「あの花この花」にも、たくさんの投稿があり、今号もボリューム満点の310頁。会への問い合わせは足立原三紀子さんへ。電話285・2973番。

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