第711号(2007.08.01)

「元気な厚木」実現へ改革に邁進中! 就任6ヶ月目の小林市長へインタビュー

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 市街地の活性化と体感治安の向上目指して あつぎにぎわい処・番屋がオープン

 厚木一番街にある空き店舗を活用した市街地の活性化を目指す拠点施設「あつぎにぎわい処」が7月13日オープンした。今月新設した「市街地にぎわい課」の事務室所と市民や警察と連携して取り組む地域安全活動の拠点「あつぎセーフティーステーションの『番屋』」も合わせて併設した。
 にぎわい処は、大型店舗の閉店や体感治安の悪化が懸念される中心市街地で、活気やにぎわいを取り戻すのがねらい。市街地にぎわい課の職員が常駐し、直接市民や商業者の要望を聞いたり、空き店舗や商業施設の情報収集・提供をしたりっする。また、番屋は繁華街から「怖い」「危ない」「汚い」を排除するため、県警OBらでつくる市防犯パトロール隊を配置。市民の相談に応じたり、緊急時に警察への通報をし
たりするほか、警察や地元防犯ボランティア団体などと一体となって行う本厚木駅周辺の環境浄化対策事業の活動拠点となる。
 この日行われた開所式には、県や警察、商業、市民団体などから関係者約100人が参加。小林常良厚木市長は「空洞化した商店街・市街地の復活を願う‘館’、治安回復や体感治安の是正に向け対策を練る拠点として、愛していただきたい。そして、これからのまちづくりの起爆剤となるよう力をお貸しください」とあいさつ。三島吉夫厚木警察署長も「犯罪の認知件数を1件でも減らし、検挙件数を増やすためにも、番屋をよりどころとし、活用させていただきたい」と運営支援を強調した。続いて沼田幸一市議会議長や木川康雄県安全防災局長、矢澤正人県警生活安全部長らが加わってテープカットが行われ、両施設がオープンした。
 にぎわい処の開設時間は、午前8時30分から午後9時まで(土・日曜日、祝日は午後7時まで)番屋は午後1時から午後9時まで(同)。問い合わせは市街地にぎわい課電話225局2840番。

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花火大会やDANBEパレード 8月3日〜5日 第61回あつぎ鮎まつり

 清流相模川を舞台に繰り広げられる県央最大の夏祭り「第61回あつぎ鮎まつり」が、8月3日から3日間、相模川の三川合流点と歩行者天国となる中央通り・厚木なかちょう大通り・一番街通り、厚木公園、本厚木駅北口広場、厚木中央公園など7会場で開かれる。  
 3日の前夜祭は、12時から市役所前の厚木中央公園で「市民出店村」がオープン。4日までの2日間模擬店など60店舗が並ぶ。特設ステージで は12時から佐野愛美、紫蝶花、奥華子が出演する「オープニングイベント」、続いて18時から「前夜祭ライブ」が行われ、クレイジーケンバンド他5組のアーチストが出演して祭り気分を盛り上げる。
 4日は13時より歩行者天国で開会式。中央通り〜厚木なかちょう大通り〜駅前・さつき通り〜高校通りを行進する「オープニングパレード」には、県警音楽隊・カラーガード隊、交通安全母の会、市消防音楽隊、厚木東高校バトン部、南毛利中学校吹奏楽部など5団体が参加する。目玉となる市民参加のパフォーマンス・コンテスト「あつぎDANBEパレード」には、市内20団体が参加してさまざまな仮装や踊りを見せる。
 祭りのハイライトとなる大花火大会は、4日19時より三川合流点で打ち上げ開始。今年も大ナイアガラなどの仕掛花火9台、スターマイン18台など、合わせて1万発の花火が真夏の夜空を華麗に彩る
=写真は昨年。
 また、第11回「河川ふれあいまつり」も同時開催。5日10時15分より三川合流点で「う縄漁」、11時から鮎のつかみどり大会が行われる。祭り気分を盛り上げるみこしショーには、厚神会、御輿会など4基のみこしが繰り出し、13時30分からなかちょう大通り、中央通りの歩行者天国を練り歩く。
 今年は花火の打ち上げを海老名側河川敷で行うため、厚木側の河川敷には約4万人の見物席が増える。 市など6団体で組織する実行委員会では期間中の人出を約74万5千人と見込んでいる。
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 20年ぶりに全国大会への出場権獲得 厚木リトルシニア

 第35回日本リトルシニア野球選手権大会の関東地区予選で上位入賞を果たし、全国大会への出場を決めた厚木市の中学生硬式野球クラブ「厚木リトルシニア」(石黒忠監督・43人)の選手・指導者25人が7月25日、厚木市役所を訪れ、出場の抱負を語った。
 同大会は関東連盟所属の195チームがトーナメントによる予選大会で、出場する上位21チームを決めるが、厚木リトルシニアは6位となり、20年ぶりの出場権を獲得した。石黒監督は「チームワークで戦ってきた結果。最後までチャレンジ精神を忘れず、良い結果を残せるよう全力で戦ってきます」と抱負を述べた。
 小林市長も「全国大会の切符を手にれたことは、皆さんの日頃の練習のたまもの。強い気持と思いやりの気持を最後まで切らさず、全国に厚木の名前を広めてください、健闘をお祈りします」と激励した=写真。宮崎大将主将は選手を代表して「チーム全員で予選を勝ち抜いてきました。全国大会も全員で悔いの残らない試合を戦ってきます」と意気込みを伝えた。大会は全国48チームが参加、8月4日から9日まで神宮球場などで行われる。

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 提灯に絵を描いて盆踊り会場を飾ろう 厚木北地区地域子ども教室

 オリジナルのちょうちんを会場に飾って、盆踊り大会に参加しよう-厚木小学校で7月22日、同校児童45人が参加して、無地のちょうちんに、夏をテーマにした絵を描くちょうちんづくりが行われた。
 8月11日に開かれる地区の盆踊り大会へ、より多くの子どもたちに参加してもらおうと「厚木北地区地域子ども教室」(村井紅葉運営委員長)が主催したもので、子どもたちは父母のアドバイスを受けながら、高さ約45センチ、直径25センチの和紙製のちょうちんに、花火やひまわり、動物などの絵を水彩絵の具を使って自由に描いていた=写真。中にはアイデアを駆使して「ちょうちんお化け」を仕上げた児童も。大会当日、会場に設営するテントの周囲に明かりをともして飾られる。
 初参加した1年生の女子児童は、「明かりがついた自分のちょうち
んを見るのが今から楽しみ。浴衣を着て盆踊りに行きたい」とうれしそうに話していた。

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岡田児童館・老人憩の家の複合施設がオープン

 厚木市立岡田児童館・老人憩の家が完成、7月21日、関係者が出席して市内9館目となる施設のオープンを祝った=写真。
 この複合施設は、既存老人憩の家の建て替えに併せ、高齢者と児童との交流や地域の多目的な利用を目的に新たに児童館を併設したもの。児童館は市内で37館目となり、市が目標としてきた市内すべての小学校区での整備が完了した。
 建物は鉄骨造平屋建て、延べ床面積約448・07平方メートルで、総工費は約1億2千万円。施設は各所をバリアフリー化し、体の不自由な高齢者や障害者にも利用しやすい「みんなのトイレ」を整備するなど、優しい造りが特徴。また遊戯室と大会議室との間仕切りを可動式にし、子どもと高齢者との世代間交流や、地域のイベントにもより広いスペースで活用できる。

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 「子合山音頭」を制作 8月15日発表会 子中自治会の高足さん

 日本三躰地蔵尊の一つである「子合(こあい)地蔵尊」を、もっと広く地域に紹介しよう\厚木市下荻野の子合地蔵尊保存会(内田幸治会長)と子中自治会(高足貞治会長)が取り組んできた「子合山(こあいさん)音頭」が完成、8月15日の地蔵尊ご開帳の祭礼で盆踊りソングとして発表される。
 地蔵尊のいわれは、今から8百年ほど前に溯る。この地に住んでいた源義家の六男義隆が、平治の乱に加わり、近江の琵琶湖の畔で戦死した。その嫡男頼為は、仏門に入って浄慶と称し、義隆33回忌の法要を営むため建久2年(1191)この地を訪れ、義隆の守り本尊である地蔵菩薩を河内の国より拝受して堂宇を建立した。これが「光善院」日本三躰地蔵尊の創建で、以後安産・子育ての地蔵尊として多くの人に信仰されてきた。現在、光善院はなく地蔵尊だけが残されている。
 明治時代には寺の住職が、地蔵尊の由来や御詠歌を版木に残していたが、一般には難しく、10年前、郷土史家の諏訪哲夫さんが「子合地蔵尊御和讃」として発表、祭礼のおり保存会や老人会の手で御詠歌として歌い継がれてきた。
 昨年の祭礼で、「もっと広く一般に紹介する方法はないものか」という話が持ち上がり、御詠歌の指導をつとめてきた同市下荻野の高足登美子さん(67)=写真上=に白羽の矢が立った。高足さんは当初、和讃をもとに地蔵尊の歴史を歌い上げた詩を3番まで作って曲をつけ

たが、盆踊りソングとしては短いため、さらに現代風の詩を3番追加して「音頭」にまとめた。
 昨年11月、CDが出来上がると地蔵尊に奉納、その後、舞踊家の美船昌光さんに振付を頼んで盆踊りソングが完成した。今年の6月から月3回ほど地元の集会所で自治会婦人部や農協生活班の人たち50人ほどが集まって踊りの練習を行っている=写真下。8月15日の祭礼で太鼓、三味線に合わせて歌と踊りが初披露されるが、高足さんは「多くの人に歌い踊ってもらえると嬉しい」と話している。

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 PTA主催のデイキャンプ  北小学校

 夏休み中の小学校で児童と保護者らが野外活動などで交流を深める「親子ふれあいキャンプ」が7月22日、厚木市立北小学校(滝本かな子校長、児童数486人)で開かれた。同校PTA(大野貢市会長)の主催で、親子や地域住民、教員ら約350人が、カレー作りやウオークラリーなどを楽しんだ=写真。
 同キャンプは、同校PTAが開く最大規模のイベントで、平成14年に始まった。交流を通じて親子や地域の連携を強めていこうと、昼から夜にかけて校舎や校庭を利用して毎年開催している。
 今回は、これまで夜間に行っていた校内探検を昼間のウオークラリー形式に変更。15班に分かれた参加者が、各教室などのチェックポイントに用意された腕相撲や地域のジュニアリーダーによる手遊びなどのメニューを楽しみながら、校内を探検した。
 夕方からは校庭でカレー作りがスタート。かまどを使った火起こしや、飯ごう炊飯、包丁での野菜の皮むきなど不慣れな体験に、子どもたちからは「火が熱い」「怖い」などの悲鳴や、「うまくできた」「すごい」などの歓声が上がっていた。
 5年生の中島翔さんは「カレーを家族や友達と一緒に作れるのが一番楽しい。ウオークラリーの腕相撲で勝てたのも良かった」と満面に笑顔。5年生の息子と妻の3人で参加したという鈴木英樹さん(40)は「こんなに楽しい一日を過ごせるなんて思いもしなかった。普段はかかわりのない人たちとの交流も深められ、とても貴重な体験でした」と喜んでいた。大野会長は「地域との交流をテーマに準備を進めてきた。参加した皆さんは夏休みの良いスタートが切れたのでは」と話していた。

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 市長が市民一人一人と直接対話 移動談話室

市長ぶらり訪問トーク

市長移動談話室
 市長が市内全14地区を訪れ、市民やグループと個別に対話する「市長の移動談話室」が7月23日からスタートした。初回は、市立荻野公民館を会場に開催。小林常良市長が市民4人とそれぞれ約15分間、フリートークを交わした=写真。
 移動談話室は、市長が地域に出向き、対話形式で市民の「生の声」を聴くのが狙い。従来の自治会長との対話や子育て中の親との対話に加え、小林市長が公共施設などを事前通知なしで訪れる「ぶらり訪問トーク」とともに新たに始めた事業だ。
 この日、参加者たちは、市民にも分かりやすいバランスシートの作成や、本厚木駅と愛甲石田駅の間に新駅の建設、駅周辺の治安対策などさまざまな意見や提案を市長に投げ掛けていた。
 参加した下荻野在住の60歳代の男性は対話後、「日ごろ考えていることを伝えようと参加した。普段直接市長と話す機会がないので、大変有意義な時間だった」と話していた。 小林市長は「皆さんの厚木をもっと良くしたいという思いを、1対1で直接聴くことができ、大きな力をいただいた。今後の市の施策に生かしていきたい」と意欲を示していた。移動談話室は、11月10日まで市内全14地区の市立公民館で開催を予定している。

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