第716号(2007.11.01)

不要7件・民間1件・要改善26件 厚木市「事業の仕分け」総合評価まとまる

 厚木市は8月18日、事務事業の再編、整理、廃止、統合を進め、多様化する行政需要への対応と効率的な自治体経営を図るため、他市職員による外部評価者を招いて事務事業の必要性などを再点検する「事業の仕分け」を公開で行ったが、仕分けの結果をふまえて厚木市行政評価委員会(委員長・都高泉副市長、職員7人)が検討した「総合評価」が10月17日まとまった。
 事業の仕分けは予算化されている800事業のうち、37事業を対象に意見を交換し、「そもそもこの事業が必要か」「民間に任せるべき」「改善を図るべき」「現行通り継続」などの視点で評価、その結果、不要8件、民間にまかせるべき3件、要改善24件、現行通り2件の仕分け評価を行った。その後、これを受けた行政評価委員会が総合評価を下した。
 総合評価の結果は、不要7件、民間1件、要改善26件、現行通り3件となった。不要の評価が下された事業は、東京事務所運営事業、母子家庭等野外活動事業、七沢弁天の森キャンプ場維持管理・補修事業、チャイルドシート推進事業、交通災害共済事業特別会計繰出金、商業ベンチャー、経済講演会事業など。民間に任せるべきは、生きがいセンター維持管理事業。要改善は国際交流推進事業、庁内研修事業、出産祝品支給事業など。
 不要の評価が下された東京事務所運営事業費は、平成19年度に2千8百95万円の予算を計上した。総合評価では企業誘致、厚木市の宣伝および各種情報収集活動についは、東京に事務所を設けなくても十分可能であることから、廃止の方向が打ち出された。また、母子家庭等野外活動事業で実施されている母子家庭・父子家庭の福祉向上を図るための旅行については有効性が低く、費用対効果の視点から廃止、チャイルドシート推進事業についても着用義務施行後7年が経過し、認知度も高まっていることから、当初の事業目的は達成されており利用率も高くない、交通災害共済事業特別会計繰出金については、事業が開催された昭和42年に比べると、現在は民間による保険が充実しており、加入者が減少傾向になっていることから、それぞれ廃止の方向性を打ち出した。
 このほか、事業の開始から5年が経過したが、地域経済の活性化に結びつく商業起業家の発掘・育成に至っていない商業ベンチャー事業や企業の事業展開に対する判断材料の提供や経済に対する関心の醸成を図る目的で行われている経済講演会は、市が実施する必要性が認められないという理由で廃止という総合評価が下された。
 市ではこの総合評価をもとに、今後、各担当課で事業の見直しなどを行い、平成20年度以降の予算編成やアウトソーシングの推進などに反映させたいとしている。これについて小林常良市長は「事業仕分けに対する行政評価委員会の総合評価については、真摯に受け止め、尊重してまいります」というコメントを発表した。。

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あつぎ介護フォーラム’07開催  介護予防の実態と展望を議論

 介護事業に取り組む事業者らが意見を交わし、年間を通じた課題などについて考える「あつぎ介護フォーラム07」が10月20日午後、厚木市中町のロワジールホテル厚木で行われた。
 厚木医療福祉連絡会(甘利悟会長)の主催で、厚木医師会や同歯科医師会など5団体が共催、専門家による講演やシンポジウムを通じて、介護の現状や展望について話し合った=写真。
 同フォーラムは、医療と福祉が連携したサービス環境の実現を目指し、介護保険制度が導入された平成12年から毎年開催。ことしで8回目を迎えた。主催の厚木医療福祉連絡会は、同制度の導入を機に厚木市、愛川町、清川村の関連事業者が職域を超えて発足。県下唯一の連絡組織として、サービスの質向上などを目指して情報の共有を図っている。
 フォーラムでは、大阪府茨木保健所の柳尚夫所長が登壇。開始から1年が経過した介護予防事業の方向性について、@地域住民の主体的参加を促進するA市町村が独自の政策を立案するB地域包括支援センターを包括的ケアシステム作りの拠点として機能させる―などと提案した。
 「地域と介護予防」をテーマにしたシンポジウムでは、市介護保険課の小宮進課長、睦合地域包括支援センターの山崎美紀さん、介護老人福祉施設「ミノワホーム」の今村利美さん、老人保健施設「さつきの里あつぎ」の前田玲さん、「ニチイケアセンター厚木北」の廣田修さんが、各現場での課題などを発表した。
 会場からの質問などをもとに行われた意見交換では、「これまで負担のなかった一部のケアにも費用がかかるようになり、利用が進まなくなった」「医療機関と福祉施設との連携に不安がある」「地域包括支援センターから各サービス施設への情報提供が不十分だ」など、問題点が浮き彫りにされた。今後の方向性として、地域住民や地域包括支援センター、各サービス施設、行政、医療機関などが、より互いを理解し連携を強化する必要があると確認し合った。
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地域の水辺に親しみながら環境学習 毛利台小学校の児童

 地域の水辺に親しみながら河川を大切にする心を育てようと、10月17日、厚木市立毛利台小学校(林義人校長・児童数823人)で、「高坪橋親水広場ふれあい事業」が行われ、学区内を流れる恩曽川で、5年生123人が水質検査や生物観察を行った=写真。
 児童たちは7グループに分かれ、講師となった東京農業大学の学生8人の指導を受けながら、川の水の透視度測定、水道水と川の水のにおい比べ、流速測定などの簡易水質調査や、網を使って川に生息する生物などを捕り、水槽に移し替えて観察する水生生物調査などを行った。
 学生たちは水道水と川の水のにおいをかぎ分ける実験で、「水道水がにおわないのは消毒してあるから。川の水が生臭いのは自然のままの証拠。だからいろいろな生物が生息できるんだよ」と説明していた。水生生物調査では、児童が運動靴のまま川に入って網で水生生物を採取、オイカワやアブラハヤなどを水槽に移し、講師から生物の生態系などの説明を聞いた。
 児童たちは「思っていたより水がきれい」「こんなに多くの種類の生物がいたとは知らなかった」と調査を楽しんでいた。調査終了後は、大きなビニール袋を手に河川の清掃も実施、鉄屑や菓子類の袋などをていねいに拾い集めていた。
 林校長は「子どもたちが普段何気なく眺めている川でも、水辺にはたくさんの発見があったと思う。地域を流れる川に直接ふれることで、自然を大切にする心を育ててほしい」と話していた。

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市内の事業所が訓練の成果競う 厚木市自衛消防隊消火競技会

 事業所などの従業員が消火器や屋内消火栓操法の訓練成果を競う「厚木市自衛消防隊消火競技会」が10月12日、市内三田の消防訓練場で開かれた。市内の工場や店舗、ホテル、病院など各職場で組織する自衛消防隊25組が参加。仕事の合間や終了後の訓練で身に付けた操法技術を競い合った。
 市が市防火安全協会(中山英男会長)の協力により毎年開催しているもので、ことしで28回目。参加者に屋内消火栓設備や消火器の基本的な操作を習得してもらうことで、事業所などの初期消火体制を確立することが目的。
 競技会では、火災発生の通報により消火器で火元を想定した火点に放水する消火器操法と、消火器で3メートルほど前方の火点に放水した後、延焼拡大を確認し、屋内消火栓からホースを伸ばして再び放水する屋内消火栓操法の2種目を実施した。
 1組2人で行う消火器操法は7組、1組3人で行う屋内消火栓操法は18組(男子13組、女子5組)が参加。各チームが大声で号令を発し、機敏な動きを披露するなど、懸命な競技で所要時間や操法技術で得点を競った=写真。
 屋内消火栓操法に参加した玉川グリーンホームの北幅健さん(24)は「練習などを通じて職員同士のチームワークを深めることができ、今は達成感でいっぱい。磨いた仲間意識を生かし、日ごろの仕事や職場の危機管理の向上につなげていきたい」と話していた。
 競技会の結果は次の通り。▽消火器の部 最優秀賞=厚木市立病院。優秀賞=介護老人保健施設ぬるみず▽屋内消火栓操法(女子)最優秀賞= 厚木市農業協同組合。優秀賞=厚木市役所。▽屋内消火栓操法(男子)最優秀賞=日本フルハーフ。優秀賞=リコー厚木事業所。優秀賞=アンリツ。優秀賞=小田急本厚木ミロード。

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厚木市商連15%のプレミア付商品券を発売 11月1日より
 厚木市商店会連合会(大久保浩会長)では、11月1日から来年1月31日まで「07オールあつぎ大商業祭」を実施するが、その第1弾として消費活性化の起爆剤と景気活性化対策事業として、15%プレミア付きの「商品券」を発売する。
 商品券は加盟商店と大型店のいずれでも使用できるA券と加盟商店のみしか利用できないB券の2種類。500円券23枚を1冊として(プレミアム15%を加えた1万1千500円相当)1万円で消費者に販売する。購入限度額は1人5冊以内で、11月1日から30日の期間、各商店会長とあつぎにぎわい処(11月1日から5日の10時から16時)で販売する。取扱店表示ポスターの掲示してある店であればどこでも利用できる。使用期間は大商業祭が終了する来年月31日まで。
 また、同商連では大商業祭の第2弾として12月1日から10日まで100円から最高3000円(700組)の買物券が当たるスピードクジを実施する。問い合わせは同商連へ。1230・3159番

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千人が厚木の秋を満喫 2007あつぎウオーク開催

 自然豊かな厚木市内の風景を歩きながら楽しむ「2007あつぎウオーク」が10月21日、厚木中央公園を発着点として行われ、家族連れなど約1000人が参加、厚木の秋を満喫しながら心地良い汗を流した。
 あつぎウオークは、平成10年の「かながわ・ゆめ国体」開催を記念して始まった「53国体開催記念ウオーキング大会」を名称変更したもので、ことしで9回目。
 コースは、玉川の堤防沿いを七沢方面に上り、県立七沢森林公園を経由して愛名や温水を回る16キロの「健脚コース」と、ぼうさいの丘公園などを回って恩曽川沿いを下る9キロの「ファミリーコース」の2種類。6歳から87歳までの市民が参加し、七沢の色付き始めた森林や玉川・恩曽川の水辺、温水の収穫の終わった田園などを歩き、厚木の秋を満喫した=写真。
 小学1年生と2年生の男の子2人と親子で健脚コースに参加した井上朋子さん(36・長谷)は「初めて参加しました。自分たちだけでは、なかなか長い距離は歩けないので大変良い機会になりました。親子のきずなも深まります」と話していた。
 友人と2人で参加した吉野加代子さん(54・水引)は「絶好のウオーキング日和で、秋の風景も楽しめ、歩いていて気持ちがいい」と満足そうに息を弾ませていた。ゴール地点では、参加者に完歩賞として厚木産の新米1キロが配られた。

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音と言葉で物語の世界を楽しんで 昭和音大生が絵本の読み聞かせ

 絵本の持つ独自の世界を音楽と言葉で子どもたちに伝える「音と言葉と物語」公演が、10月13日厚木市立依知南小学校で行われた=
写真。今年4月、市内から川崎市麻生区にキャンパスを移した昭和音楽大学の学生が、絵本に合わせ作曲や演奏、朗読を手がけ、児童たちに夢の広がるステージをプレゼントした。
 同大学の学生や卒業生で組織するボランティアグループ「にいまるごう」の14人が、大学移転まで演奏会や授業のサポートなどで交流があった両校が、移転後も交流を深めたいと提案したもので、「あかいくつ」などの古典や児童が希望した絵本など4作品をもとに作曲や演奏、ナレーションを手がけるほか、絵本を取り込んだ映像や証明を使ったステージをメンバー自ら作り上げた。
 体育館で行われた公演は、1、2年生と3年生から6年生までの2回に分けて行われた。進行役として登場した指人形のユーモアあふれる会話でスタートすると、児童の目はステージに釘付けになった。学生たちは絵本のページに合わせ、ピアノやサクソホン、バイオリン、チェロを演奏、ナレーターが感情を込めて読み聞かせを行い、情緒豊かな絵本の世界を表現すると、児童たちは目を輝かせながら絵本の世界を楽しんでいた。
 代表の永野隆満さん(23)は「自分が幼い頃、母親が読んでくれた絵本を次世代にも伝えていきたい。子どもたちが音楽と言葉によって絵本の世界に入り込み、楽しんでくれれば何よりです」と話していた。

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高齢者500人がさわやかな汗 厚木しあわせクラブ

 厚木市老人クラブ連合会(鈴木茂会長)が10月18日、「厚木しあわせクラブスポーツ大会」を同市三田の厚木青少年広場で開いた。500人を超す高齢者が参加してゲートボール、ターゲットバードゴルフ、グラウンドゴルフなどルールを簡略化した3種目で得点を競うなど、さわやかな汗を流した=写真。
 大会は高齢者の健康増進を目的に始まり、今回で35回目。同連合会では、会のイメージアップと加入促進を目指しことし1月、愛称を「厚木しあわせクラブ」とし、大会名もこれまでの「厚木市高齢者スポーツ大会」から一新した。
 最高齢で参加した金子イト子さん(94)は「家事や食事、畑仕事、趣味など、何でも楽しみながらすることが元気の秘けつ。こうしてみんなが集まり楽しく過ごせるのはとても良い機会」と笑顔で話していた。鈴木会長は「仲間と楽しく体を動かしてもらうのが一番の目的。これをきっかけにスポーツの愛好者が増えていけばうれしい」と話していた。
 市内には現在、96の老人クラブがあり、約5800人の会員が元気に活動。高齢者の仲間づくりや社会参加などに大きな役割を果たしている。

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子どもならではのユニークな発想 青少年創意くふう展

 厚木、愛川、清川3市町村の小・中学生が夏休みを利用して制作した作品を展示する「厚木愛甲地区青少年創意くふう展」が10月13・14の両日、厚木市ヤングコミュニティセンターで開かれた。青少年の科学への探究心を高め、次代の産業と文化の担い手を育てるのが目的で、今年で40回目。
 会場には、厚木市長賞に輝いた東名中3年・寺井陽子さんの作品「片手で簡単、目薬ヘルパー『させるんです』」をはじめ、子どもならではのユニークな発想から生まれた力作241点が展示された。壊れたCDプレーヤーを時計にしたもの、風の力を利用した洗濯乾燥機など高い技術の作品もあり、来場者は興味深そうに見入っていた=写真。
 会場を訪れた主婦は「環境保護を考えた作品が多く、子どもたちの豊かな発想に感銘を受けました。作品一つ一つに夢があり、見ているだけでも心が和みますね」などと感心していた。

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ふれあい水田で稲刈りの体験学習 依知南小児童

 10月9日、厚木市立依知南小学校(井上桂校長・児童数527人)のふれあい水田で、稲刈りの体験学習が行われ、5、6年生の児童170人が農作業に汗を流した=写真。
 ふれあい水田は、児童たちに農業に親しみながら収穫の喜びを知ってもらおうと、12年前学校近くの水田約1000平方メートルを地元の農家から借り受けたもの。JAあつぎ依知南支店、生産組合、青少年健全育成会、子ども会育成連絡会、PTAなどで組織する実行委員会が主体となって取り組み、同校が8年前から「総合学習の時間」の授業に取り入れている。
 この日、児童たちはJA職員から刈り取りの説明を受けた後、かまを手に慣れない手つきで稲刈りに挑戦、「お米がたくさん実ったね」「これ、私が植えた稲かな」「わあ、カエルがいた」などと歓声を上げながら、刈り取りや掛け干し作業を行った。
 5年生の清水由佳さんは「みんなで一生懸命植えたお米がしっかりと育ってくれてうれしい。稲の硬いところがあって刈り取りは難しかったけれど、とても楽しかった」と笑顔で話していた。 

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サーカスの華麗な演技や妙技にびっくり 北小の児童

 サーカスの華麗な演技にふれ、子どもたちに文化芸術活動の素晴らしさを伝えようと、10月16日、厚木市立北小学校(滝本かな子校長・児童数488人)でサーカスの鑑賞会が行われた。この日は「コブリナサーカス」(足利勝利・疋田よう子代表)から5人の団員を迎え、児童がジャグリングや綱渡りなどのステージを楽しんだ=写真。
 体育館で行われた鑑賞会は全校児童を対象に2回に分けて行われた。団員の絶妙な技や演技を間近に見ることで、体を使って表現することの素晴らしさや、豊かな感性を育んでもらうのがねらいだ。
 鑑賞会ではジャグリングや軟体芸などをはじめ、フラフープや綱渡りなど多彩なショーが次々と披露され、華麗で力強い演技に児童たちは歓声を上げて喜んでいた。ショーの後に行われた「チャレンジコーナー」では、児童数人が舞台に上がって、団員の手ほどきを受け、ジャグリングに挑戦したり、得意の柔軟運動や側転などを披露すると会場は大きな拍手に包まれた。
 児童を代表して6年生の鈴木沙耶和さんは「素晴らしい演技をありがとうございました。特に綱渡りがとても素晴らしかった」と感謝の言葉を述べ、団員に花束を贈呈した。

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メッシュのセーフティ ベスト作成\厚木市

厚木市は現在、地域で防犯パトロールや児童・生徒の登下校を見守る自治会役員や防犯ボランティア団体などが活動する際に着用している「セーフティベスト」を、年間を通じて着用可能な「メッシュ式」=写真=に変更して作成、10月23日から市内217の自治会、市内小・中学校および学校関係者、96の老人クラブ、市内保育所、幼稚園、防犯関係団体などに配布、無料で貸し出すことにした。
 従来型のセーフティベストは、夏季に着用すると暑いため、防犯活動者から「改善できないか」と要望が出ていたもので、市では今年度、1600万円の予算をかけて6000枚を作成した。

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厚木で4番目のファミリー誕生 多言語の世界楽しむヒッポファミリークラブ

 ことばを「外国語」として勉強するのではなく、母語として自然に身につけようという「ヒッポファミリークラブ」。81年、言語交流研究所代表理事の榊原陽さん(77)が提唱した多言語を自然習得する教育文化・国際交流活動だ。
 当初、7か国語(スペイン語、韓国語、英語、ドイツ語、日本語、中国語、フランス語)だった多言語も、その後、ロシア語、イタリア語、マレーシア語などを加えて19か国語に増えた。ファミリーを単位とした日常活動やワークショップを行なうほか、ホームスティを通した世界100か国からの研修生や留学生の受け入れ、また23か国への訪問など多彩な国際交流活動を行なっている。
 ファミリーは全国に780か所あり、北は北海道から南は沖縄まで、年齢も乳幼児からお年寄りまで幅広く、同じ楽しみを持つメンバーは2万9千人を数える。厚木では24年ほど前に海老名市在住の多田伸子さんがフェロウ(世話人)となって「ユッピーファリー」、11年前には緑ケ丘に住む荒谷晴美さんが「コンガンファミリー」、6年前には金田の井上綾乃さんが「ヤパパンファミリー」を立ち上げ、35家族が多言語の世界を楽しんでいる。
 この11月には三田南在住の中村澄子さんがフェロウとなって4番目の「テオテオ・ファミリー」を立ち上げる。中村さんは7月から市内の睦合北公民館で毎週水曜日の夜、プレファミリー活動を行っているが、11月8日10時30分と10日11時の2回、厚木市文化会館で設立講演会を開く。 
 講演会では言語交流研究所研究員の浜野啓子さんと村田幹雄さんが、「多言語の世界と活動」「7か国語で話そう」と題して講演するほか、メンバーの体験談も披露される。中村さんは「世界の人と言葉に出会えるのがヒッポ。誰でも何カ国語でも話せるようになる楽しさを共有しませんか。初めての方も家族でお気軽に参加してください」と呼びかけている。参加無料(無料託児あり)。問い合わせは1242・7923番(中村)またはフリーダイヤル0120・557・761番へ。

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太鼓やオカリナなど地域に学んだ音楽を披露 睦合中「むつみの祭」

 厚木市立睦合中学校(川崎善康校長・生徒数467人)の文化祭「第59回むつみの祭」が10月20日、三田小学校の体育館を会場に行われた。全校生徒による合唱コンクールや小学生がゲスト出演し、リコーダーなどの合奏が行われたほか、同中学の3年生が地域の指導者から学んだ太鼓やアルプホルンなどの演奏を披露した=写真。
 むつみの祭は2部構成で開催。午前中は14のクラスごとに競う合唱コンクールが開かれ、午後は「地域交流学習」の発表会として、3年生が合唱や楽器演奏などを行った。
 地域交流学習は、総合的な学習の時間を利用し昨年度から実施。約半年間にわたり、3年生145人が地域の指導者から和太鼓、オカリナ、アルプホルンなどを学び10回の練習を重ねてきた。
 発表会では、市内の太鼓団体「飯山白龍太鼓」や「清流睦太鼓」に学んだ技を披露。迫力ある演奏に拍手が鳴り響いた。
 また、オカリナアンサンブル「ハミングバード」の指導者に習ったオカリナや「玉川アルプホルンクラブ」が指導したアルプホルン演奏では、手拍子で盛り上がるシーンもあった。

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