国内2校目めざし「安全力」育成!
厚木市は市立清水小学校(志佐光正校長・児童数916人)が、安全な教育環境づくりを目指す学校に与えられる国際認証であるWHO(世界保健機関)の「インターナショナルセーフスクール(ISS)」の取得を申請すると発表した。SC(セーフコミュニティ)の学校版で、市とともに11月の認証を目指すという。認証の条件として安全計画の設定や行政と市民などの関係機関が連携した組織の設置、効果を測定する評価基準を設けるなどが求められる。
清水小学校では平成21年4月から、セーフコミュニティモデル地区の指定を受け、「学校を軸」とした児童の安心・安全を守る活動を積極的に展開している。これまでの取り組みはすでにその基準をおおむね満たしていることから、多くの期間を費やすことなく認証取得が可能と見られている。
同小が認証を取得すれば、国内では、平成22年3月に認証取得予定の大阪教育大学附属池田小学校に次いで2校目、市町村立小学校では初めてとなる。
認証取得すると、児童や教員などのケガや事故などの減少につながるほか、安全という同じ目標にみんなで取り組むことにより、学校生活における安全の質の向上と活動の活性化の推進、子どもが「守られる」だけでなく、自ら危険を把握し、安全な環境を構築する「安全力」を育成することができる。また、学校が中心となることで、児童や教員、保護者のつながりが強化され、地域との連携による安全なコミュニティづくりに貢献できるなどの効果が得られる。
同小は昨年4月からPTAや学校、青少年関係団体、交通安全関係団体、自治会、老人会などで組織された「しみずっ子すこやかネットワーク会議」を立ち上げ、地域の子どもの生活安全、交通安全、生活指導などを地域ぐるみで取り組んでいる。また、学校内外で発生したけがのデータ化に取り組み、けがをした場所や時間、原因、種類などの情報を集計するほか、自転車用ヘルメット着用推進運動=写真左上、自転車安全教室、自治会や老人会、交通安全指導員、交通安全母の会、PTAなどの各種団体が、登下校時の子どもの安全を守る「愛の目運動」の実施=写真右上、セーフティベスト着用運動、850件におよぶかけこみポイント、校内危険箇所の修繕などに取り組んでいる。
昨年12月1日には、「しみずっ子すこやかネットワーク会議」が、同校のフェンスに横断幕を設置、今年の2月6日に市文化会館で開かれた第31回厚木市立小・中学校PTA活動研究大会では、同小がセーフコミュニティの取り組みを発表=写真下=するなど、認証取得に向けた積極的な活動を展開している。
|