地域交流のきっかけに              <6月27日>

小鮎地区でいどばた会

  厚木市の小鮎地区で6月27日、小中学生の保護者が子どもの健やかな成長を話し合う「小鮎いどばた会」が同市立飯山小学校(野田由栄子校長)で開かれた=写真。同地区内にある小鮎、飯山小学校、小鮎中学校の保護者や地域住民など約160人が参加して活発な意見交換が行われた。
 同会は、同地区青少年健全育成会、小鮎小、飯山小、小鮎中のPTAの会長らでつくる実行委員会(鈴木直子委員長)が主催。地区内の子どもたちを見守りはぐくもうとする意識づくりや、家庭と地域の教育力の向上を目指している。平成15年から、年1回のペースで開催していた「若鮎育成懇話会」を改称し、内容を保護者が参加しやすい形式に変えてから2回目の開催となった。
 この日、同校の体育館で行われたいどばた会では、愛川町教育委員会社会教育主事の茅泰幸さんが指導。手を使った簡単なゲームなどで参加者の緊張をほぐした後、3人1組のグループに分かれて意見交換が行われた。
 「どうすれば、家族とのコミュニケーションがとれるのか」「どうすれば、地域とのコミュニケーションがとれるのか」「大人はどう変わればよいのか」をテーマに、参加者それぞれが考え方や意見などを20分ずつ話し合った。鈴木実行委員長は「いどばた会は大きな掘りごたつのようなもの。この会を通じて、地域での触れ合いが活発になれば」と話していた。。
(6月27日)

7月3日の「交通安全こども自転車神奈川県大会」に出場    <6月26日>

厚木小学校・緑ケ丘小学校の児童13人

 厚木市を代表し「交通安全こども自転車神奈川県大会」に出場する児童13人の壮行会が6月26日、厚木小学校(役山美智子校長・児童数882人)で行われた。同大会は7月3日、横浜文化体育館で開催。県内の児童が自転車競技を通じて、自転車の安全走行に関する知識や技能を身に付け、交通事故の防止につなげることを目的としている。ことしで41回目。
 市代表児童は、厚木小学校の5、6年生6人(男児5人、女児1人)と緑ケ丘小学校(藍原万里子校長・児童数731人)6年生の女児7人で、自転車の交通規則や道路標識などに関する学科テスト、横断歩道や踏切の安全な通過方法などを競う安全走行テスト、狭い道やジグザグコースをミスなく走行できるかなどを競う技能走行テストに臨む。
 厚木小学校5年生の高梨晴己さん(10)は「学科テストが得意だから、いい点を取りたい。みんなで力を合わせて、優勝したい」と大会への意気込みを力強く話した。緑ケ丘小学校6年生の石川美佑さん(11)は「去年の夏休みから練習をしているので、チームワークは抜群。優勝目指してがんばりたい」と大会での活躍を誓った。その後、児童らは同市交通安全協会などの関係団体の委員から指導を受け、合同で八の字走行などの技能走行や交差点などでの安全走行の練習に励んだ。
(6月26日)

 

南利小児童と農大生が川の環境学ぶ            <6月24日>

水質や生物、ごみの状況など調査・厚木市水辺ふれあい事業

 厚木市立南毛利小学校(川崎英一校長・児童数1017人)の5年生約180人が6月24日、学校近くを流れる恩曽川で、市内にキャンパスのある東京農業大学研究室の指導を受け、同大学2年生約60人とともに川の水質や生物、ごみの状況などを調べた=写真。
 南毛利小では、子どもたちに川に対する正しい知識と川を大切にする心をはぐくんでもらおうと、平成20年度から川の環境学習を実施、今回で3回目になる。指導には、同大学の農学部野生動物学研究室(安藤教授)の研究生約10人が当たった。
 この日の調査は、地蔵橋下流の約350メートルを使って実施した。水質の調査では、専用の計測器で水温や透視度などを調べて記録。生物観察調査ではタモ網と呼ばれる網を使い、川の中の生物を捕まえた。川に入った児童たちは「水が冷たい」「歩きにくい」などと声を上げながらも、オオヨシノボリやホトケドジョウ、アブラハヤ、アメリカザリガニなどを次々と捕まえ、生物による水質状態を確認した。調査の後は川底や周辺に落ちているペットボトルなどのゴミを拾い集め、ごみの状況調査も実施した。
 授業を終えた児童は「(川の水は)見た目はきれいでも、ちゃんと調べると意外に透明じゃないことが分かった」「見たことがない魚がいっぱいいた」「水の中が気持ちよかった」などと思い思いに感想を話していた。指導を担当した研究生の藤本竜輔さん(26)は「子どもたちが川に入る機会は少ない。これを機に身近な自然に触れ、少しでも水質や生物などに興味を持ってもらえたら」と話していた。
 観察結果講評の前に小林常良厚木市長が訪れ、「今日は貴重な体験をした。川はとても楽しいところだが、危険であるということも忘れないで。これからも恩曽川を大切にしてほしい」とあいさつ。児童に水質の状況や採取した生き物、授業の感想などを聞いて歩いた。同事業は、7月1日にも毛利台小学校の児童を対象に行われる。
(6月24日)

妻田薬師 稚児行列参加者300人募集             <6月25日>

10月11日・60年に1度の本開帳で実施

  厚木の「妻田薬師」は古くから目の病に効く薬師堂として、妻田地域など近郊の人たちの信仰をあつめ、今日でも秋祭りをはじめ、年の暮れや正月には、大勢の参拝客でにぎわう。
 本尊薬師如来坐像は秘仏とされ、常時拝むことはできないが、12年に1度の寅年に半開帳、60年に1度の寅年に本開帳され、本尊を拝むことができる。今年は60年に1度の寅年の本開帳にあたるため、薬師保存会(小島一郎会長)では、これを記念して10月11日午後0時30分より、子どもの成長を願う伝統的な稚児行列=写真=を行う。
 妻田神社から薬師までのコースを、稚児衣裳で着飾ったお練りの行列が沿道をにぎやかに練り歩く。雨天時は清水小学校体育館から薬師まで。
 保存会では「古くからご開帳の日に稚児の仏縁を頂けば、子どもが健やかに成長すると言い伝えられている。お子様の成長の記念に、またふるさとの思い出に、ぜひ稚児行列に参加しませんか」と呼びかけている。
 参加資格は厚木市妻田在住の0歳から小学6年生までの男女。定員300人。参加費は稚児1名につき8,000円(貸し衣裳代・化粧・記念品含む)。多数の場合は先着順。衣裳は身長により85センチから146センチまで6サイズを用意、着付けと化粧は老人憩いの家や自治会館など3カ所を用意している。希望者は氏名、住所、電話番号、子どもの身長を明記の上FAX(221・8564)で申し込む。問い合わせは保存会事務局へ。TEL:224・1150番(小島)。
(6月25日)

安心安全を楽しく学ぶ「あつぎ塾」開講             <6月20日>

自治会や他地区の取り組みなど紹介

 平成22年中に世界保健機関(WHO)セーフコミュニティ(SC)認証取得に取り組む厚木市で6月20日、安心安全に対する取り組みを講演する「あつぎ塾」が始まった。会場となった総合福祉センターには、SCに関心のある市民約80人が参加、効果的な事例や同市内の犯罪状況について学んだ。厚木市と日本市民安全学会が主催したもので、講座は11月に開催を予定している「安心安全フェスタ」に先駆けて行われた。
SCを身近なところから学んでもらおうというのがねらいで、同市内の自治会の取り組み状況や他地区での先進的な取り組み、警察・消防活動からわかる事故やけがの予防策などの講演や話題提供を全3回にわたって行われる。
 第1回目となるこの日は「『科学の目と力』がコミュニティの夢と夢、人と人をつなぐ」をテーマに、4講演のほか話題提供などが行われた。日本市民安全学会会長の石附弘さんが「セーフコミュニティのまちは元気が良い」をテーマに講演。SCの取り組みができた経緯やデータに基づいた事故やけがの予防策などについて詳しく説明した。
 講演を熱心に聴いていた升本多恵子さん(62・恩名在住)は「他地区の取り組みなどが大変参考になった。今後の自治会活動に生かしていきたい」とSCの活動に興味を示していた。同講座は第2回目を7月11日に、第3回目を9月12日に同じ会場で開催される。
 同市は6月16日から3日間、アジア地域認証センターの審査員による現地審査を受けており、順調に行けばことし中にSC認証を取得する予定。これにより日本での認証は、京都府亀岡市、青森県十和田市に続いて3番目となる。
(6月20日)

4,000人の笑顔を収める巨大アート公開           <6月20日>

厚木サティ8階で展示

 2日間で11万人の来場者でにぎわった「かながわフードバトルinあつぎ」(5月4・5日開催)の会場で、来場者の笑顔を集めて製作した巨大アート「満腹スマイルモザイクアート」が19日、厚木ガーデンシティビル(厚木サティ)8階・エスカレーター横に展示された。 
 作品は高さ3・5メートル、幅4メートルのカンバスに、約4000人の笑顔を収めた2913枚の写真を張り合わせ、1人の子どもの笑顔を浮かび上がらせたモザイクアートの大作です。
 アートに気づいた買い物客は、作品を見上げ大きさに驚き、ユニーク作品づくりに感心しながら、作品を鑑賞していた。製作に当たった「チームキャラフル」(日産自動車(株)有志社員団体・会員15人)の代表・内田修平さんは、「このアートを通して主催者・出展者と参加者の双方がコミュニケーションできたと思います。人の個性を引き出し、それをつなげることを目的にこれからも活動できれば」と話していた。
 アートのお披露目の祝福に会場を訪れた小林常良厚木市長は「あの立派な大作がどうなるのか気に掛けていましたが、よい場所に展示できることになって本当によかった。内田代表の下、みんなが団結して、面白い企画で街を盛り上げてほしい」と話し、また展示場所を提供した厚木ガーデンシティビル社長の山口清さんは「まちおこしには、若い人たちの力が必要です。アートの展示が若い人たちに足を運んでもらえるきっかけになってほしい」と期待を込めていた。
 作品は9月26日まで展示され、午前11時〜午後10時の時間帯に自由に見学できる。(6月20日)

巨大地震から命を守ろう              <6月20日>

戸室地区自主防災研修会に350人が参加

 防災の基本である「自助」「共助」の大切さを学ぶため、災害対策などについて学ぶ戸室地区自主防災研修会が6月20日、戸室小学校体育館で開れた。
 研修会は戸室地区の7つの自治会が合同で、地震や大雨などによる大災害に備えて、住民一人一人の防災意識の高揚と地域防災力の向上を目的に計画。「備えあれば、憂いなし」という言葉のように、日ごろ、地震に対する心構えができているか、突然大きな揺れが起きたとき、どのような行動をとったらよいかなどを地域全体で考える機会と捉えている。
 冒頭、あいさつに立った小林常良市長は「いざというときの対策を地域の皆さんと一緒に考えていくことが重要。市民の皆さんと行政が一体となって防災対策に取り組んでいきたい」と話した。
 講師には、SBS静岡放送で「SBS地震防災パーソナリティー」として長年地震防災特番を担当した経験を持ち、現在は静岡県地震防災センター地震防災アドバイザーとして活躍する郷隆志(ごう たかし)さんを招いた。「巨大地震から命を守ろう」をテーマに約1時間半にわたり講演。平成7年に起こった阪神淡路大震災のコンビニ内の映像が流れると、「わぁー、ひどい」など会場から悲鳴が上がる場面も。
 郷さんは、震度6強の揺れを映像で見せたり、写真を使って被害の状況を詳しく説明したり、被災地をリポートした体験者として臨場感あふれる話を展開した。30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率は神奈川県で88.71%、厚木市で72.89%であることも説明。小学生を含む約350人の参加者は、地域の防災力を高めることの重要性を再認識していた。
 戸室地域自主防災研修会実行委員会の岩渕金吾委員長は「地震から逃げることはできないが、災害に備え、被害を最小限に食い止めることはできる。東海地震や神奈川県西部地震など、いつ起きてもおかしくない状況にある中、地域の皆さんと共に万全の備えをしていきたい」と抱負を語っていた。    
 研修会に参加した40代の女性は「被災地をリポートした方の生の話は、どんな文章を読むより心に迫るものがあった。日ごろから地震に関心を持ち、機会があるごとに家族や隣近所、または地域での話し合いによって、お互いに助える強い味方をつくることが大切だと学んだ」と話していた。(6月20日)

セーフコミュニティ認証センターが現地調査         <6月17日>

民間企業や児童館など視察

 平成22年中の世界保健機関(WHO)セーフコミュニティ(SC)認証取得へ向け取り組んでいる厚木市で、アジア地域認証センター等の審査員が6月16日から18日まで現地審査を行った。
 この審査は、SC認証には欠くことのできない重要な審査で、3月に提出した申請書の内容と現地調査の状況を総合的に勘案し、認証取得の内定につなげる。審査に訪れたのはアジア地域認証センター所長のチョウ・ジュンピルさん、同センター公認コーディネータのリ・チョンアさん、台湾コミュニティセーフティプロモーションセンター事務局長のパイ・ルさんの3人。
 17日、最初に同市恩名の日立オートモティブシステムズ(株)厚木事業所を訪問。職場(労働)の安全と子どもの安全についてプレゼンテーションを行った。職場(労働)の安全では「職場安全の確保」を課題とし、労働災害の未然防止策として安全文化の醸成や民間企業団体との協働などが挙げられていた。また、モデルケースとして企業間で垣根を越えた数社合同での自主安全衛生パトロールの取り組みなども紹介された。
 審査員からは「企業独自の安全対策は確立されているが、企業だけでなく地域に貢献するコミュニティに広げていくことも重要」と指摘。子どもの安全対策では、不審者対策や児童館での安全対策などが報告されていた。
 その後、毛利台児童館を現地視察し、子どもたちへの安全教育として「危険予知トレーニング(KYT)」を絵で分かりやすく教えている事例や平日の午前中は「おひさまタイム」の愛称で乳幼児の遊び場や保護者同士の情報交換の場として活用している事例などを確認していた。
 SCは、事故は予防できるという考えの下、地域住民と行政が協働で「誰もがいつまでも健康で幸せに暮らせる街」をつくっていく取り組み。認定されると、都市の安全度が客観的に判断され、地域内の事故や医療費の減少にも効果があるとされる。認証取得には(1)分野や領域の垣根を越えて協働で取り組む組織がある(2)傷害の頻度と原因を記録するプログラムがある―など6つの指標を達成することが条件。日本では京都府亀岡市と青森県十和田市がすでに認証を取得。厚木市が認証取得すれは国内で3番目、首都圏では初めてとなる。(6月17日)

玉川小児童が小麦の刈り取りを体験             <6月18日>

1、2年生60人 作物の育て方や農家の苦労など学ぶ

 厚木市立玉川小学校(虻川敬校長・児童数221人)の1・2年生約60人が6月17日、学校近くの畑で小麦の刈り取りを体験した。児童は、かまを片手に背丈ほどまで伸びた小麦をうれしそうに刈り取るなど自然の中での活動を満喫した。
 体験学習は生活科の授業として、同校が無償で借り受けた農地のうち約100平方メートルを利用して10年ほど前から実施。地域の老人会「七沢しあわせクラブ」(中山利一会長・会員数154人)の指導により、児童らが1年を通じ種まきから脱穀までを体験している。
 同日、児童は学年ごとに小麦の刈り取りを体験した。初めは慣れない作業に戸惑う児童の姿も見られたが、七沢しあわせクラブメンバーの指導で次第に上達。児童らは額に汗を流しながら、畑いっぱいに生育した小麦を刈っていた。
 小麦の刈り取りに挑戦した1年生たちは「楽しかった」「もっと刈りたかった」「おばあさんたちが優しく教えてくれて簡単にできた」などと満足した顔で話していた。指導に当たった中山会長は「みんなが生き生きと頑張って作業している姿を見ると、こちらも元気になる。子どもたちにとって刈る前の小麦を見たり触ったりする機会もめったにないはず。この作業を通じ、作物の育て方や農家の苦労などを少しでも理解してくれれば」と期待を寄せていた。刈り取られた小麦は約1週間掛け干しされた後、脱穀作業を行う予定。冬には学習の仕上げとして、うどん作り体験も行われる。(2010年6月18日)

市内企業の社員がモミジを植樹              <6月18日>

日立社員寮敷地に50本

 厚木市内に事業所がある日立オートモティブシステムズ株式会社(厚木市恩名4丁目7−1、大沼邦彦取締役社長)の社員30人が6月15日、事業所内にある同社社員寮の敷地に市の木であるモミジ50本を植樹した。
 この取り組みは、寮に隣接する緑ケ丘さくら公園(厚木市緑ケ丘4−8)の桜と合わせ、1年を通して花がある地域にしていこうと、同社と市が協力して実施した。社員らは、それぞれ移植ごてを手に1本1本丁寧にモミジの苗木を植え、周りには雑草が生えるのを防ぐシートを敷いた。モミジは10年ほどで見ごろになる。
 植樹に参加した松本洵一さん(25・緑ケ丘在住)は、「地域に貢献できる活動ができてよかった。独身寮で30歳までには寮を出なければならないが、モミジが見ごろになったら必ず見に来たい」と笑顔で話していた。(2010年6月18日)

ことしも恩曽川にカルガモ親子           <6月16日>

画家で写真愛好家の榊原勇城さんが撮影

 厚木市温水の恩曽川で、ことしもカルガモ親子が川面を元気に泳ぐ姿が見られた。6月8日、同市飯山の画家で写真愛好家の榊原勇城さん(72)が撮影した。春の寒さの影響で例年より3週間ほど遅かったが、榊原さんは「ようやく姿を見せホッとしている」と話している。
 榊原さんは厚木、伊勢原市内で絵画教室を主宰しているが、11年ほど前、ライフワークである橋の絵を描いているときに、恩曽川を泳ぐカルガモ親子に出会い、その可愛らしい姿に感動した。以後毎年子育ての時期になると、川面を泳ぐカルガモ親子の姿を写真に撮っている。
 カルガモは毎年5月20日ごろには姿を見せるが、今年は4、5月に気温が低かったことから、3週間ほど遅れて姿を見せた。今月いっぱい親カルガモの後を元気に泳ぐ8羽の子カルガモの姿が見られるという。榊原さんは「ようやく姿を見せてくれてホッとしています。猫や蛇に襲われず、1羽でも多くすくすく育ってほしい」と話している。(2010年6月16日)

青年海外協力隊として清水さんがネパールへ          <6月14日>

環境教育活動・廃棄物管理の啓発活動など支援

 国際協力機構(緒方貞子理事長、JICA)の青年海外協力隊としてネパールに2年間派遣される厚木市の清水恵子さん(22・同市松枝在住)が6月14日、厚木市役所に小林常良市長を表敬訪問した。小林市長は「環境という幅広い分野ですが、日本の知恵を世界に広めていただければ。健康に気を付けて頑張ってください」と激励した。
 清水さんは大学在学中に訪れた同国で、現地の大学生と協力し小学校での環境教育や環境問題、社会問題に取り組んできた経験を生かしたいと思い志願。派遣先は首都であるカトマンズ市から南に約3キロメートルのところにあるラリトプール市の環境衛生課。今月21日に現地へ向けて出発する。現地では小学校における環境クラブなどを対象とした環境教育活動や青年ボランティアが女性グループに対して行っている廃棄物管理の啓発活動を支援、ごみ分別回収に関する啓発を担当する。
 懇談では、小林市長が協力隊員になろうと思ったきっかけなどについて質問した。清水さんは「現地では、ごみを道路などに当たり前のように捨てている。それを見たときに何かできないかと思ったのがきっかけです」などと回答。「ごみ問題だけでなく、手洗いなどの衛生面の改善にも取り組みたい。さまざまな活動を通して、生活環境の改善に向けたきっかけ作りができれば」と決意を語った。
 JICAの青年海外協力隊はことし5月末現在、74カ国に2,509人が派遣されている。同市からはこれまでに青年海外協力隊を含む神奈川県JICAボランティア派遣事業で64人が派遣され、現在は8人が活躍している。(2010年6月14日)

横手市・五十嵐市長が厚木でトップセールス         <6月13日>

80種類の横手市名産品を販売

 厚木市と友好都市である横手市と横手市観光協会が農産物や加工品をPRしようと6月12、13の両日、JAあつぎファーマーズマーケット「夢未市」(温水255)で「秋田県横手市うまいもの市in厚木」と題して物産展が開れた。
イベントは友好都市である横手市の農産物や加工品を常置販売し、都市消費者へ横手市のPRをすることが目的。また、横手市厚木市住民相互のコミュニケーションの促進と地域コミュニティにつながるビジネスの創出も狙っている。この日、横手市の五十嵐忠悦市長が店頭で「横手の新鮮なわらびは美味しいですよ。いぶりがっこやとろろ昆布も特産品ですので、ご賞味ください。横手はとても良いところなのでぜひ一度、遊びに来てください」と市長自らトップセールスを行った。
 また、会場では横手やきそば暖簾会のやきそば職人が昨年のB−1グランプリでゴールドグランプリに輝いた「横手やきそば」を振る舞った(試食無料提供)ほか、大沢葡萄ジュース、稲庭うどん、山内いぶりがっこ、にんじん菊芋ジュースなど約80種類の横手市名産品が販売された。
 子どもと一緒に平塚市から訪れていた40代の女性は「B−1グランプリで有名な『横手やきそば』を買いに来た。友好都市同士こういった実のある交流を深めてもらったらいいですね」と笑顔で話していた。両市は昭和60年5月24日、交流と災害時の相互援助を目的に友好都市を締結。毎年2月に行われる横手市の雪まつりに厚木市が訪問団を派遣するなど、文化やスポーツなど多くの分野で交流が行われている。(2010年6月13日)