2004年は歴史を塗り替える事件起きる

 今年は、暦の上では「甲申五黄土星(きのえさるごおうどせい)」です。この五黄土星という星は、混乱、腐敗、強情、荒涼、天変地異などあまりよくない意味がありますが、反面、信念、闘志、強力なエネルギー、実行力などの内に秘めた力強い星でもあります。私たちの生活や社会情勢、天候などにこの1年間現れてくるのです。
 五黄土星の年は、歴史的に見て、大正3年(1914)の第一次世界大戦勃発、同12年(1923)関東大震災、昭和7年(1932)の上海事変、5・15事件、16年(1941)は第二次世界大戦勃発、25年(1950)朝鮮動乱勃発、43年(1968)十勝沖地震、そして52年(1977)の有珠山大噴火、史上最悪の企業倒産件数とのめぐりあいなど、いずれもこの世界のどこかで人類の歴史を塗り替えるような事件が起こっています。

 人々の間に英雄待望論

 経済面では、何が起きても不思議ではないといえる状況の中で、国民一般には大きな危機感が芽生えていません。現在は不況の続く日本ですが、個人の金融資産額は相変わらず世界のトップクラスといわれています。現状の低金利を反映して、銀行預金や郵便貯金を投資に回す個人投資家が増えています。激動の年といえることから、慢性的な不況に陥る企業と急激に発展する企業とが出てくるでしょう。自分の勉強と努力で、大切な資産を守ることが今年の課題です。
 国内政治は与・野党間の競争が激化し、国民の中からもその不満があがってくる年です。人々の間には、英雄待望論や心に安定を求める気持ちが強くなりそうです。この五黄土星の年は、五黄の腐敗作用によって悪いもの、時代に適合できなくなったものが姿を消し、同時に育成作用によって良き改革の芽が育つよう望みたいものです。
 この一年間は政治、経済問題に何らかの変化が起こりうる年といえます。

 大地震を警戒

 今年は不順な天候の年といえます。春の長雨や冷害で農作業に悪い影響が出そうです。雪や雨による災害が多発の傾向があります。また、天変地異や災害、地震や噴火などの兆しもあります。五黄土星の年は、特に大きな地震が予想されますので、くれぐれも防災、防火の備えを忘れずに、日頃から注意が必要です。
 今年流行するものは、矩形(長方形)のものが流行する年です。ポケットテレビ、角形の時計、家具、土地の売買、別荘の購入などがはやります。色としては黄色系のものが流行します。社会情勢に対する欲求不満を目立つ黄色で表現するファッションが、若者の間ではやるでしょう。

 波乱の年になる

 今年は伸びる芽は急速に伸び、大躍進しますが、崩れるものは坂を転げ落ちるように衰退していきます。チャンスをつかみ、一気に前進することが大事ですが、不安やかげりが見えたら、即後退することも必要です。
 また、今年はいつにも増して神仏を敬うことが大切です。春秋にはお墓参りをしてご先祖の供養やご両親を大切にし、目上の人を常に敬う心がけが日々の感謝の生活となり、それによって家庭生活が平和で円満な年になるでしょう。
 しかし、五黄中宮の今年は、一つの時代が終わりを告げ、新しい時代へと変化していく波乱の年となることが予想されます。大きな事件が起こる可能性が高い状況です。犯罪や自殺が増加する暗示もあります。争い事はあまり歓迎できませんが、それが何かを生み出すためのもの、閉塞感を打破するためのものであることを期待したいところです。
 特に今年は人のため、社会のために奉仕する心が大事です。自ら明るく振る舞えば自然と人も幸せな気持ちになるでしょう。
 明るい家庭生活のもと、この一年があなたにとって悔いない年でありますよう、ご活躍をお祈りします。

 山口鶴扇・日本易学協会認定師範一級鑑定士(四柱推命診断・気学占い、密教宿曜星占術・相性診断)厚木市松枝在住。

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