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結核は従来は国民病として恐れられていましたが、検診が発達した現在ではわずかに散発する程度になりました。しかし、非定型抗酸菌症については、あまり知られておりません。この菌の感染力はよわく、人から人に感染を証明したことはありませ 【菌種】細菌学的には放線菌目、ミコバクテリウム屬に属し、抗酸菌群に分類されます。抗酸菌群には結核菌、らい菌、そして非定型抗酸菌群があります。非定型抗酸菌群とは約60種類の菌種がありますが、人に感染する菌種は限られており、 【症状】症状が出現する頻度は低く、治療しなくても、炎症が進行しない場合もあります。一般的には、咳、痰、倦怠感、発熱、血痰等の症状が見られます。レントゲンでは、はじめに小粒状影、索状影、気管支拡張、それから空洞形成し、多発空洞形 【検査】従来のレントゲン検査、CTでは結核菌と非定型抗酸菌症の区別はつきません。喀痰の培養が必要です。多くの場合は3日間の痰の検査で診断がつきます。軽症の場合でも、現在では気管支鏡で診断が可能になりました。 【治療】結核の薬を使用します。しかし、結核に効果がある薬でも、1剤では耐性菌には効果がありません。そこで2?3剤の薬を服用していただきます。これらの結核の薬は肝障害等の副作用があります。月に1度は採血して検査が必要です。 |
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