6人が立候補・県議選厚木選挙区(左から届け出順)

山口鶴扇の県議選コンピュータ占い

内海光雄
無所属新・46歳

佐藤知一
民主新・33歳

山本裕子
ネット新・46歳

半田竹美
共産新・62歳

堀江則之
自民現C・59歳

小林常良
自民新・53歳
市民団体事務局員・市議1期・三ツ境養護学校卒・愛甲 慶応大学4年・元調理師・日大藤沢高校卒・寿町 厚木市民自治をめざす会代表・市議1期・県立栄養短大卒・鳶尾 党市県政対策委員長・新日本婦人の会元支部長・明学大卒・緑ヶ丘 会社役員・党県連総務会長代理・県議4期・中央農高卒・上古沢 医療法人顧問・市議3期(副議長)日大卒・上依知

 現職1・新人5人が立候補 自民、ネット議席守れるか

 統一地方選挙の第1ラウンド、神奈川県議会議員選挙が4月4日告示された。厚木市選挙区(定数3)に立候補を届け出たのは、現職1、新人5の合わせて6人。党派別では自民2・民主1・共産1・ネット1・無所属1。6人のうち3人は市会議員からの転身組で、政策論争のほかに保守同士、非保守同士の票の奪い合いも予想され、4月13日の投票日前日まで激しい舌戦が繰り広げられる。投票率によっては一波乱ありそうで、自民、ネットがそれぞれ議席を守れるかどうかが焦点となる。

 自民の長老小沢金男氏が引退し、ネットの又木京子氏が市長選に転身したため、現職は自民の堀江則之氏(59)ただ1人。
 党県連総務会会長代理をつとめる堀江氏は、通算5期目の挑戦。県政報告会や政策ビラを通して各地区後援会を固めるほか、山口市長後援会にも積極的に支持を拡大している。
 前回トップ当選した勢いは健在だが、新人の小林常良氏と票を2分するのは必至で、保守票がどう振り分けられるかが当選順位を決めるカギとなりそう。平成2年から議会開催のたびに続けてきた本厚木駅頭での県政報告も出馬直前まで行うなど、「改革断行」をスローガンに前回同様トップの座をねらう。
 小林常良氏(53)は市職員を経て市議に転身。平成7年県議選に出馬したが落選、今回が2度目の挑戦となる。昨年10月、小沢氏引退表明の後、市議3期目で出馬表明、その後、自民党の公認を得て小沢氏の後継者となった。
 12月には市議を辞職して早々と後援会活動に専念、政策ビラの投げ込みや政党ポスターを掲示して浸透を図ってきた。出身地区である依知地区と小沢後援会、スポーツ団体などを支援母胎に、保守票の広範な取り込みをねらう。スローガンは「夢・挑戦!ふるさと復活」。早くからスタートしただけに後援会活動にも活気があり、上位当選をうかがう勢いだ。
 民主の佐藤知一氏(33)は、前回無所属で市議選に出馬したが落選、その後慶応大学に入学、この4月で4年生になる。今回は民主党の公認を得て出馬するが、2月に衆院第16区の党組織を立ち上げたばかりで、特定な支持基盤はなく、選挙戦は学生ボランティア中心の選挙となる。1年8ヶ月前から本厚木駅頭で後援会ニュースの配布や街頭演説を続け、浮動層や無党派層への浸透をねらう。
 共産党の半田竹美氏(62)は、党厚木市県政対策委員長をつとめる。新日本婦人の会などの民主団体や労組の中に後援会組織を立ち上げ、早くから党機関誌などで浸透を図ってきた。小児医療費無料化の年齢引き上げなど「福祉・暮らし優先の県政」をスローガンに、政策中心の選挙にのぞむが、7月の市議選立候補予定者の4人とも連携した選挙戦を展開する。
 神奈川ネットワーク運動の山本裕子氏(46)は、市議1期目からの転身。支持基盤である生活クラブ生協や福祉活動に取り組むNPOの支援を得て、カンパとボランティアによる選挙に挑む。「県政を改革し、スリム化を図ります」をスローガンに、2月の市長選で又木氏が獲得した2万票を超える票を、どの程度固められるか。市長選後の出遅れも気になるところ。
 無所属の内海光雄氏(46)も市議1期目からの転身組。1月に入ってから県議選に立候補を表明、市長選に立候補した奈良握氏と2人3脚で活動を続けてきた。特定な支持基盤はなく、無党派層や浮動層への浸透をねらう。市長選で奈良氏が獲得した1万1千票を固め弾みをつけたいところだが、首長選挙と議員選挙は別という有権者意識をどう票に結びつけることができるかが課題。
 有権者数は前回より1万2千票あまり増えて17万1,667人。前回投票率は39・37%だった。投開票日は4月13日、大勢判明は午後10時頃になる模様。

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