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NO48(2003.01.15) 第4回鮎街おどり開催される |
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昭和49年(1974)11日21日、県央労働福祉会館において、第4回「鮎街おどり」が開催された。主催は厚木三業組合、厚木市観光協会と厚木商工会議所が後援となった。 第1回の「鮎街おどり」が開催されたのは昭和34年(1959)11月12日。「鮎街おどり」は、相模川の鮎漁遊船会と深くかかわりながら発展してきた厚木花柳界が、「鮎の町あつぎ」にちなんで開催したものであった。 厚木花柳界の心意気と宣伝を兼ねて回を重ねた「鮎街おどり」であったが、この第四回が最後の公演となった。昭和50年代に入って斜陽化する厚木花柳界では、昭和57年(1982)3月26日、厚木三業組合が静本を会場として遂に解散を決議することになるのである。 |
このような状況を考えると、第4回鮎街おどりの公演は、厚木花柳界の歴史を考える上での、ひとつの節目であるともいえよう。 「第四回鮎街おどり」公演パンフレットによれば、この時の厚木三業組合長は、小川菊太郎。厚木三業組合加入料亭は左記の17軒であった。 大坂家、大島屋、亀屋、静本、大和屋、豊ゆき、玉水、水明楼、厚木園、八百萬、三淙園、堀川、むらさき、吉河家、八百萬会館、一二三、聖林。 また、県央労働福祉会館で開催された第4回鮎街おどりの演目は次の通りであった。 長唄 末広狩 長唄 藤娘 長唄 菖蒲浴衣 小唄 白扇、四万六千日、せかれ、夕立、五万石、春かすみ、秋の野出て、とめては見たが、ほんのひとちょこ、久しぶり、月はてる月はてる、浦こぐ舟、のび上り、たつみの左づま、峠三里 小唄ぶり どうぞ叶えて、深い二人、水の出花、初雪、たつみ、春がすみ、滝の白糸、舟せん 厚木小唄 民謡 津軽あいや節、あじか沢甚句、りんご節、秋田おばこ、秋田舟方節 長唄 雛鶴三番叟 長唄 越後獅子 長唄 元禄花見踊 長唄 羽根の禿 連獅子 厚木音頭 第4回鮎街おどり公演パンフレットによれば、「後見」は花柳松之助、「補導」として花柳千寿松、花柳千津清、民謡ではクラウンレコード専属丹山範雄ほか、長唄、鳴物、小唄の師匠、また「スタッフ」では大道芸、小道具、衣装、かつら、床山、証明、顔師などの人たちが名を連ねており、本格的な舞台公演が行われたことがわかる。 第4回鮎街おどりが開催されるすこし以前、厚木三業組合と共に、厚木花柳界の繁栄を支えてきた、もうひとつの組合「厚木二業組合」は、すでに解散していたのである。従って、この第4回公演は「花街あつぎ」の総力をあげた企画であったともいえるのである。 第4回鮎街おどり公演のパンフレットに記された芸妓は、次の62名である。 久仁栄、みち尾、ゆり香、つた千代、秀弥、八重子、まこと、芳香、あかね、染丸、小つた、千弥、八千代、さよ子、よしみ、はるえ、陽子、雅子、ゆめ奴、ひで奴、幸子、双葉、竜若、春千代、桃太郎、小文、はと子、ひろみ、順子、丸子、さくら、ふじ子、高尾、中尾、若尾、よし尾、照尾、まり江、のり子、太郎、京子、みえ、ひばり、美穂、司、しま、由加、きよ美、ひで子、あきら、鯉づる、てまり、さおり、はぎ乃、千夏、照奴、千香、千代菊、富美子、小はん、美どり、ピー子。 |
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