◆『荒ぶ大陸・一兵卒の回顧録』

曽根武男著 A5判 225頁 2,000円(税込)平成5年6月刊。

 日中戦争従軍記とシベリア抑留体験を綴った自分史。昭和18年現役入隊し、甲府聯隊から北支那派遣軍の陣旅団に編成、擲弾筒分隊として北太行山脈で中国軍と繰り広げた激しい戦闘、戦死した戦友との別れ、マラリアとの戦い、カラスやバッタの大群、極寒の地シベリアでの石炭の露天掘り、木材の積み卸し作業など重労働に耐え、飢えを凌いで、昭和22年5月1日に引き揚げるまでの戦争体験を回想、不戦を誓って自費出版した。