第675号(2006.01.15)

版画家の藤田不美夫さんが10年ぶりの個展

 厚木市妻田在住の版画家・藤田不美夫さん(72)が、1月22日から28日まで本厚木駅東口のアートルーム「はみち」で10年ぶりの個展を開く。
 藤田さんは武蔵野美術学校(大学)油絵科を卒業後、東京で7年ほどグラフィックデザイナーをしていたが、のち画業に転向し、15年ほど前まで木版画家として銀座の一流画廊の専属として活躍した。
 「森林の画家」として知られ、若い頃から北海道の富良野や上高地、奥飛騨の白樺林、丹沢のブナ林などを好んで作品にしてきた。「丹沢のブナ林は尾根しか生えてないのが特徴。大木もあるし細いものもあり、なかなか面白い」と藤田さん。
 厚木に越してきた43年前は、妻田付近にも雑木林が見られ、自転車に乗ってはよく中津川沿いにスケッチに出かけた。丹沢にも5〜6年ほど前まではよく出かけたが、あまり奥まで入り込んで2度ほど道に迷ったこともあるという。
 厚木では「虹の会」に所属して、裸婦のデッサンにも参加してきたが、画壇では一貫して無所属を通している。油絵は1960年代後半に描いた「馬」が最後だったが、15年ほど前から再び描き始めた。
 これまでデパート主催の個展は何度かあるが、自分で計画するのは2度目。今回はアートルームはみちの開設5周年記念として行なわれる。得意の木版画からデッサン、油絵、日本画的な感覚の淡彩画(水彩画)、石膏像など合わせて30点あまりを出品するほか、版木も数点展示する。
 木版画は竹林、ブナ林、白樺林のほか、江ノ島、三重の塔の風景画が主力。デッサンは裸婦や中津渓谷、大山、ブナ林など。油絵も大山や石小屋、三川合流点などの風景画が中心だ。
 藤田さんは「子どものころ、遊び場所が林だったので、自分に親しみがあるのが林や森。長年表現してきたきた林の魅力を見ていただきたい」と話している。TEL:220・1256番。

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一般会計は760億円規模 山口市長が年頭会見

 厚木市の山口巖雄市長は1月6日、年頭の記者会見を行い、新たな50年に向けたスタートの年として、「活力ある都市の創造」を目指し、「輝」の一文字に心を込めた「心輝くまちづくり」をスタートさせると今年の抱負を語った。
 また、2006年度の一般会計は、「前年度比で3%以上の伸びになる」と述べ、2年ぶりにプラスに転じる見通しを明らかにした。
 新年度予算案について同市長は、昨年度から実施している「部等別総枠配分方式」に加え、今年から新たに「政策査定」を取り入れ、今まで以上に政策面から事業内容のチェックに取り組んでいるとして、歳入のうち個人・法人市民税が前年度比約5%を越す見込みだが、固定資産税やたばこ税などが減少するため、市税全体では約一億円程度減少になるが、財政調整基金の活用などで、一般会計の当初予算は七八〇億円程度になる見通しを示した。
 具体的な事業については、最大の行政課題である交通渋滞解消対策に取り組み、環状2号線、3号線など環状系道路や厚木バイパス線と国道246号との接続など基軸となる幹線道路の整備を行う。また、小児医療費の助成について、0歳児だけの所得制限撤廃を、小学校就学前まで拡大することや、夜間保育の実施に向けた予算措置、児童手当の年齢制限や所得制限の緩和などを行うほか、平成19年度からの中学校給食実施に向けた調理施設の機能整備を行う。このほか中学校の英語・数学の補助教員を、理科についても検討することや、特定不妊治療に対しての費用補助も検討していると述べた。 

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まとい振り込みや50本の一斉放水 消防出初め式

  

 新春恒例の「消防出初め式」が1月7日、厚木市中荻野の荻野運動公園で開かれた。消防への信頼と防火思想を広め、消防職員や消防団員の士気を高めるのが目的で、職員や団員、市内事業所の自衛消防隊など約600人が参加した。
 式典では市長あいさつの後、消防活動に功績のあった消防団員や団体などの表彰が行われた。また2部では、古式消防保存会(栗原幸男会長)がおなじみの伝統芸・はしご乗りとまとい振り込みを披露したほか、市内事業所による操法演技や消防職員の模範演技が行われた=写真。メインイベントのいっせい放水は、消防団員が市制施行50周年を記念して50本のホースから放水。青空に向かって4色の水が豪快に吹き上げられると、集まった観衆から大きな歓声と拍手が送られた。

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新成人2740人が大人の仲間入り

 
 厚木市の成人式が1月9日の11時と14時の2回、同市恩名の市文化会館で開かれ、新成人を祝った。市内で今年、成人を迎えたのは2740人(男性1491人・女性1249人)で、昨年より189人減少した。
 会場となった文化会館前の中庭には、華やかな振り袖姿の女性や羽織袴・スーツ姿の男性たちであふれ、仲間同士で写真を撮ったり久しぶりの再会に話が弾むなど、さながら同窓会の風景=写真。
 飯山白龍太鼓の演奏で幕を開けた式典では、あいさつに立った山口市長が「失敗や挫折を恐れず、人間関係を大切にし、夢と希望とチャレンジ精神をもって歩んでいって欲しい」と祝福のことばを述べた。
 記念公演には県立厚木高等学校ダンスドリル部と若者に人気のお笑いタレント・原口あきまささんが出演、スリリングなチアダンスの演技や原口さんの物真似を交えたトークを楽しんだ。式典に参加した新成人は「大人になった自覚をもって責任ある行動をしていきたい」と新たな決意を語っていた。

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市役所ロビーにだんご飾り

 1月10日、厚木市役所正面玄関入口に「だんご飾り」が登場した=写真。このだんご飾りは、厚木北公民館文化振興事業の一環として、地域の歴史などを調査研究している「厚木北地区文化振興会」と同地区「婦人会」のメンバーが飾ったもので、昭和57年から毎年行われている。
 会員たちは10日の朝から米の粉でつくった白、ピンク、緑のだんごと、縁起物の鯛、大判、小判などの飾りや「干支」である犬のぬいぐるみを、高さ3メートルほどのヤナギとミズキの枝いっぱいに飾り付けた。
 
 だんご飾りは、昔、養蚕が盛んだったころ、小正月にマユに見立てた「マユ玉」という米を粉に引いただんごを飾って、養蚕の豊作を祈願した年中行事。今では飾り付けを行う家も少なくなり、伝統行事が消えてしまわないようにと、同会が市役所のほか厚木北公民館、北児童館、厚木小学校に飾り、地域に根ざした地場産業の伝承を市民に伝えている。
 中丸武夫会長は「厚木地域の風習を今の子どもたちに伝えたいという願いを込めて作りました。この伝統をこれからの時代につなげていくことは私たちの努めです」と話していた。16日まで展示される。

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君原選手と元旦マラソン

 1月1日、厚木市制50周年記念「第5回あつぎ2006元旦マラソン」が、同市中荻野の荻野運動公園をスタート・ゴールに行われ、メキシコ五輪銀メダリストの君原健二選手が招待選手として招かれ、約400人の参加者とともに、新春の走りを楽しんだ=写真。
 元旦マラソンは今年で5回目。これまで市内飯山の東京工芸大学のグランドとその周辺で行われていたが、今年は会場を荻野運動公園とその周辺に移して開催された。
 種目は1.5キロ、3キロ、5キロの3種目。参加者は3種目合計で400人だった。1週間に2日ほど約1時間走り込んでいるという君原さんは、全種目に出場し、それぞれの参加者と新春の走りを楽しんだ。
 参加者の1人で市内妻田に住む70歳の男性は、第1回から元旦には必ずこの大会に出場しているという。今回も3キロを完走し、「毎日走ったり泳いだりしている。若い人はいつでも体が動くが、私たちの年齢になると、いつも体を動かしていないと、いざという時に動けない。目標は3月に開催される東京荒川市民マラソンでフルマラソンを走ること」と、完走賞を手に、今年の抱負を話していた。

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人命救助で五十嵐さんを表彰

 厚木市消防本部は12月14日、市内で発生した水難事故で救助活動を行った同市妻田南在住の五十嵐直樹さん(41)に表彰状を贈呈=写真、救助活動をたたえた。
 五十嵐さんは12月4日17時43分ごろ、市内妻田南の小鮎川左岸付近で「助けて」という声を聞き、川に転落した女性(55)を発見、女性を川岸に引き上げ、持っていた携帯電話で119番通報した後、応急処置をして救急隊に引き継いだ。
 鈴木太平消防長は「懸命な人命救助活動により、尊い命が助けられたことに対し、厚くお礼申し上げます」と感謝の言葉を述べると、五十嵐さんは「自宅の外に出たとき、女性の助けを求める声がしたので、辺りを探したところ、川の中で女性を見つけました。すぐさま引き上げ、女性の意識を切らさないように注意しながら、119番通報しました。救急車があっという間に到着し、対応の迅速さに驚きました。お役にたててうれしく思います」と話していた。

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路線バスとゴミ収集車に掲示幕

 厚木市は12月21日から、市内の路線バスとゴミ収集車に防犯を呼びかける掲示幕を掲げ、子どもたちへの安全対策を訴えている。掲示幕は横70センチ、縦50センチの黄緑色。赤字で「防犯」、黒字で「子どもたちを守ろう」と文字書き、神奈川中央交通厚木営業所の協力を得て、路線バス50台と市のゴミ収集車55台の車体前面に掲示した。1月21日まで続けられる。
 広島・栃木両県で女児が殺された事件を受けて、市と教育委員会が呼びかけたもので、12月8日からは公用車136台に「防犯パトロール実施中」と書かれたプレートを取り付け、市民に防犯への警戒を促している。

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荻野地域防災協力会が荻野川を清掃

 荻野地域の消防団OBで組織するボランティア団体「荻野地域防災協力会」(和田美正会長・62名)が、12月18日、荻野川の沿岸を清掃、テレビや炊飯器、古タイヤなどの粗大ごみを回収した=写真。
 同会は阪神淡路大震災に触発され、「地域のお役に立ちたい」と平成8年に発足、体力や機動力、作業に使う機器などを持つ人たちが集まり、消防団での経験を生かして力仕事や高所での作業など、一般の人では難しい活動に取り組んでいる。以前には鳶尾山のハイキングコースの補修なども行っていた。現在会員は62名で、50代から70代が中心。自営業、サラリーマン、定年退職者などさまざまだ。
 荻野川の清掃は平成14年から年1回行っている。この日は23名の会員が手分けして荻野川の川原をのべ5キロにわたって清掃、小さなごみのほか、川に投げ捨てられた古タイや、テレビ、炊飯器などの家電、自転車などを回収して歩いた。3時間ほどの作業で6台の軽トラックが満杯になった。
 副会長の1人丸山健司さん(73)は「ごみの多さや種類には驚きます。ウォーキングコースとして人気が高い荻野川沿いをきれいにして皆さんに気持ちよく歩いてもらいたい。また地区の象徴として荻野川と並ぶ荻野の山もきれいに保っていきたい」と話していた。

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