第773(2010.04.15)

第3回神奈川フードバトルinあつぎ

 42団体が参加 ・5月4〜5日厚木で開催

 地元で愛されている食べ物によるまちおこしイベント「神奈川フードバトルinあつぎ」が5月4、5の両日、厚木中央公園と市役所西側駐車場で開かれる。今年で3回目を数える今回は、9月に厚木で開催されるB級ご当地グルメの祭典「B\1グランプリinあつぎ」のプレ大会としての位置づけで、B\1グランプリの出場団体も参加する。
 フードバトルには市内の13団体のほか、県内14団体、愛Bリーグ県内準加盟3団体の合わせて30団体が出場して神奈川のB級グルメの王者を競う。出店するのは三浦市の「とろまん」、平塚市の「弦斎カレーパン」、相模原市の「てるてラーメン」、川崎市の「リゾッセージ」、第2回大会で金賞を受賞した「海老名のとん串」、「高座豚の小籠包」、湯河原町の「たんたんたぬきの坦々やきそば」、秦野市の「マユ豆汁黒若にぎり麺」など県内各地で人気のグルメが出そろう。迎え撃つ厚木は第1回大会で金賞、第2回で銀賞を受賞した「愛甲三郎豆腐でんがく」をはじめ、豚肉を味噌で漬けた「とん漬け」、「厚木バーガー」、「シロコロ入りけんちん汁」、「厚木夢ポーク焼きそば」「うずまきソーセージ」などで対抗する。
 このほか、フードバトルの対象外だが、愛Bリーグ加盟の「浜松餃子」「行田ゼリーフライ」「厚木シロコロホルモン」や「富士宮やきそば」「静岡おでん」など全国区のB級グルメ12品目も友情出店する。審査は来場者が自分が食べた料理の中から気に入った料理の投票箱に、使い終わった箸を投票して決める方法。獲得重量が多かった上位3団体を表彰(金・銀・銅)する。食事チケットは1冊1000円(100円×10枚)で、会場の厚木中央公園のほか、市役所西側駐車場、本厚木駅前に設置する案内所で販売する。
  厚木市、商工会議所、市観光協会、市商店会連合会などで組織する「B\1グランプリin厚木実行委員会」(石川範義実行委員長)では2日間で12万人の入場者を見込んでいる。開会式は4日9時45分、閉会式は5日16時から中央公園で行われる。問い合わせ実行委1205・3663番。
(写真は厚木シロコロホルモン

B-1加盟団体の総会開かれる

決戦の地「厚木」に終結

  B級ご当地グルメの祭典「B\1グランプリ」が開かれる厚木市で4月10日、イベントを主催する社団法人B級グルメでまちおこし団体連絡協議会(通称:愛Bリーグ・渡邊英彦会長)の総会が厚木市役所で開かれ、北海道から九州まで、全国から愛Bリーグに所属する団体の代表88人が参加した=写真。9月に行われる厚木大会へ出場する団体の加盟承認が行われたほか、来年の第6回大会の開催地を兵庫県姫路市にすることを決めた。
 厚木大会に出場可能な団体は、昨年の横手大会の26団体を大幅に超える49団体。今後、この49団体の中から出場者を募り、6月下旬に厚木大会の出場団体が決定する。総会の最後に厚木大会の実行委員会から、会場を厚木中央公園、厚木野球場、イトーヨーカドー駐車場の3会場とすることなど、イベント概要の説明が行われ、参加者は真剣に耳を傾け「決戦」の日を心待ちにしていた。
 愛Bリーグの渡邊会長は「歴代チャンピオンと開催地の団体は、人気投票の対象外とし、より投票の面白さが増すようにした。今年の厚木大会からこの形で行うので、ぜひ会場で楽しんでほしい」とあいさつした。
 厚木大会のホスト団体「厚木シロコロホルモン探検隊」の中村昭夫隊長は「各団体の大会への熱気が伝わってきた。こちらもそれに負けないように、厚木に来てよかったと思えるおもてなしができるよう準備を進めていきたい」と意欲を示した。
 B\1グランプリは、食でまちおこしをする団体が集まり、食材や料理の味を来場者の審査によって競う全国イベント。今年の9月17・18日に行われる厚木大会で第5回目の開催となる。

あつぎアートグループ4人展  水彩画・水墨画・切り絵の世界一堂に

  左から千葉(水彩画)、又村(水墨画)、石井(切り絵)、榊原(水彩画)の4氏

 厚木で水彩画や水墨画、切り絵の作家として活躍する4人が、4月27日から5月3日まで、同市中町の市民ギャラリーで「あつぎアートグループ4人展」を開く。切り絵作家の石井日出男さん(66・妻田東)、水墨画家の又村和夫さん(76・妻田西)、水彩画家の榊原勇城さん(72・飯山)と千葉和成さん(42・飯山)の4人で、石井さんが3人に呼びかけ実現した。8号から40号までのサイズ1人12点を展示する。
 切り絵作家の石井さんは市内5カ所で教室を開くほか、個展や教室展などを開催。2007年には第22回国民文化祭に入選、NHK水戸放送センターに展示された。今回は「銀閣寺」「比叡山」「阿修羅像」などのモノクロ作品のほか、「ハス」や「カタクリ」などの花、「芦ノ湖の海賊船」20号、「真鶴風景」、読売新聞に掲載された「品川の海浜公園」などのカラー作品を展示する。
 又村さんは県水墨画協会の会員で、サロン・デ・ボザールの評議員。ウズベキスタン共和国文化大臣賞のほか県水墨画展大賞、サロン・デ・ボザール展奨励賞などを受賞、市内7カ所で水墨画教室を開いている。4人展では09年、全国水墨画秀作展で準大賞を受賞した30号の力作「怒濤の曲」や干支の「虎」のほか、県水墨画展入選の「富士」、「花火」「六地蔵」などを出展する。
 榊原さんは、厚木市や友好都市横手市、揚州市の橋などを描き続け、「橋シリーズ」をライフワークにする水彩画家。厚木ほか7カ所で教室も開いている。これまで厚木と横手で個展を開き、横手市からは文化交流の功績が認められ、平成16年2月「友好親善大使」に任命された。4人展には横手の四季シリーズ「春・夏・冬」のほか、「旧山中橋」「あゆみ橋」、「芦ノ湖」「飯山桜」などを出展する。
 千葉さんは透明水彩絵の具を用い、紙の白を生かして透明感を大事にする表現を心掛ける水彩画家。厚木カルチャーセンターを中心に相模原、横浜、小田原など15カ所で教えている。4人展では07年日本フランス現代美術世界展に入選した40号の「京都清水寺冬景色」のほか、古都鎌倉、横浜洋館、港みらい、フランスの農村、ドイツの古城など、取材旅行で訪れた場所の風景画を出展する。

学生が選んだあつぎラーメンマップ     

   本厚木駅周辺22店舗のおすすめ品など紹介 

  本厚木駅周辺はラーメン店が乱立し、知る人ぞ知るラーメンの激戦区。このラーメン店を紹介して食を通じたまちおこしにつなげようと、厚木市市街地にぎわい懇話会(六ヶ村健三会長)は、このほど本厚木駅周辺のラーメン店を学生が取材して編集製作した「あつぎラーメンマップ」を発行した=写真。
 マップを作ったのは同懇話会の呼びかけで集まったラーメン好きな大学生のグループ「あつぎにぎわいアドベンチャー隊」で、リーダーの池内裕也さん(東京農大4年)高橋祐喜さん(同卒業)大森継之助さん(同4年)河西桃子さん(東京工芸大4年)木渓英明さん(神奈川工科大3年)の5人。
 5人は昨年12月、本厚木駅周辺のラーメン店を周って試食、値段や特徴などを取材して歩き、撮影やレイアウト、原稿書きなどを自分たちの手でまとめた。出来上がったマップはA5判サイズ6ページの巻き三つ折。表紙に「学生がえらんだ厚麺」とタイトルをつけ、中ページに本厚木駅周辺のラーメン専門店22店舗の住所、営業時間、定休日、電話、おすすめ品などを記入するほか、所在地を地図上の番号で表示、8店舗のラーメンをカラー写真で紹介している。
 学生達は「マップを片手にあつぎのまちのラーメン屋を巡っていただくのが私たちの願い。これが厚木のシティセールスにつながればうれしい」と話している。懇話会では5000部を作成、本厚木駅の市観光協会やあつぎにぎわい処などで配布している。問い合わせは1225・2840番。

フルーティなお酒はいかが

厚木産「かぼす酒」誕生

 カボスを使って地域を活性化しようと開発されたお酒「かぼす酒」が完成、4月9日、厚木商工会議所で発表を兼ねた試飲会が行われた。地元商業の関係者などが参加し、フルーティなお酒を味わい、新たな名産の誕生に酔いしれた。
 かぼす酒は、厚木商工会議所が実施した「七沢温泉における新観光・特産品開発事業」の一環として作られたもので、同市七沢の黄金井酒造株式会社(黄金井康巳社長)が開発、製造を行った。
 風味と酸味を生かすため、黄カボスを200キロ使用、またキレを良くするため焼酎ベースのリキュールとした。低アルコールなので冷やしてそのまま飲むのがお勧めという=写真。
 原料となったカボスは、果肉は黄白色で、多汁で酸味が強いのが特徴。サルの被害を受けていた同市七沢地区がサルの嫌う果物として栽培した。試飲会であいさつした石川範義会頭は「すばらしいお酒ができた。香りが良く美容にもいいので、ぜひ女性の方にも飲んでもらいたい」と話していた。同社では当初3800本を生産、1本1260円で、市内のスーパーやデパート、酒店で購入できるほか、インターネットでの販売も予定している。
 この日、会場では地元の菓子工房や旅館がカボスで試作したクッキーやあんぱん、ゼリー、シフォンケーキなども振る舞われた。

真木ことみさん招いてチャリティー・ディナーコンサート

骨髄バンク・臍帯血バンクに支援を

 厚木もみじライオンズクラブ(小島一郎会長)では、5月8日18時から同市中町のロワジールホテル厚木で、第17回の「骨髄バンク・臍帯血バンク支援」事業を行う。同クラブが取り組んでいる社会貢献事業の一環で、歌手の「真木ことみ」さん=写真=を招いてチャリティー・ディナー・コンサート開く。
 真木さんは神奈川県の出身。1990年、日本テレビ「女ののど自慢」全国高校生大会にてA賞合格後、歌手の道を志し、93年「橋/いのちかざって」でデビュー。その年の第26回新宿音楽祭で敢闘賞を受賞した。以後「まこと酒」「片恋岬」「旅路川」「おんなの時雨」「もどり舟」など数多くの新曲をリリースしている。 
 2007年には東京中野サンプラザで15周年記念コンサートを開いた。テレビやラジオでも活躍、相模原を中心に県央地区でのファンが多い。コンサートでは数々のヒット曲を披露して骨髄バンクへの支援を呼びかける。厚木市と市教育委員会、県骨髄移植を考える会厚木支部が後援する。チケットは1万円(ディナー込み)。同クラブでは「骨髄バンクに対する一般市民の協力をお願いしたい」と呼びかけている。申し込みは同クラブ事務局へ。1223・6671番。

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