暦の上では「乙酉四緑木星(きのととりしろくもくせい)」です。この四緑木星という星は、往来、交際、信用、迷い、完成、整う、などの多彩な現象を表す意味がありますが、今年の1年間は、この四緑木星という星がはたらき、私たちの生活や社会情勢、天候などに、現れて来るのです。
四緑木星の年は、世の中に気概が乏しく、妥協の傾向がありますが、その成果として、曲がりなりにも志を達成する柔軟性に富んだ星でもあります。台風による大きな被害、積雪によるなだれ、地すべり、交通機関の事故などが起こりやすい年であるといっても過言ではありません。
物価・株価上昇
経済面ではいままでの世界市場での活躍が一段落する状態となります。長期にわたったデフレもようやく終息に向かい、物価は上昇傾向を見せ始めます。下がり続けてきた不動産価格が一部の地域では下げ止まりから上昇を始め、10数年間も下降線を描いてきた株価は底を打って上げに転じていきます。また、個人消費も次第に回復基調をたどっていきます。全体としては、ようやく明るい傾向が見えてきたと言えるでしょう。
新政治家待望論
国内政治は、政治家の年金未納未加入問題などの不満が根強く、信頼回復は容易なものではありません。こうした時代の空気を背景に、従来のものとは路線の違う政党や政治家、リーダー待望論や心に安定を求める気持ちが高まり、ひとつの潮流を作りそうです。
腐敗作用によって悪いもの、時代に適合できなくなったものが姿を消し、同時に育成作用によって良き改革の芽が育つよう望みたいものです。
未来像を考えて見ますと、「改革・激動が続き、不必要なモノは省かれ、本当に必要なモノがクローズアップされていきます。政治の世界でもビジネスにおいても、個々の自立が促進され、政治経済の大変動と共に、あらゆる場所で、山の災害や地震による大変動、被害が多く、大崩壊、大災害が相次ぎ、社会に緊張感が漂います」。
風水害で作物不作
今年は四季を通じて落ち着きがなく、その節目節目が不明確であるため、「暑さ寒さも彼岸まで」の諺に反して、相当のズレを生ずるでしょう。巨大な破壊を伴う災害はないとしても、地震、噴火、台風などの発生件数が例年を下回ることはありません。局地的にはかなりの被害をもたらすことが予想され、トータルすれば例年を上回る被害も心配されます。
年間を通じて雨量が多く、秋は台風の襲来が多く、農作物にもその影響があらわれ、風害、水害による不作、または時期外れのものが出回りそうです。
風に関するものが流行
今年流行するものは、風に関係するもの、たとえばエアコンや扇風機、うちわ、扇子などが流行します。また、細工された尖った長いものが一世を風靡しそうです。色としては白、青、緑系統のものが多く、老若男女を問わず、清楚なデザインの服装が流行します。
今年は昨年の金メダルラッシュの影響で、海外とのスポーツ交流が目立ち、サッカー、バレー、ゴルフ界は前進するが、野球、相撲はファン離れが進みそうです。しかし、各スポーツ界から優秀な選手が出そうです。また、四緑木星の年は、順応していく気持ちがありつつも、なかなか決断に踏み切れない時ですから。家庭内でも縁談や就職など重大事はもちろんのこと、夫婦、家族が協力しあって何事によらず巧みに工夫して、一丸となって事にあたる精神が必要とされます。
正しい生活指針で
私たちの本当の血となり肉となる充実した平和と繁栄は、盤石の家庭としてしっかりした方針とたゆまざる努力でこそ実現できるものであって、それが世のため人のために貢献するものでなければなりません。譲り合う心、良き競争相手あっての自分、感謝の心からは優柔不断は生じません。
明るい家庭生活のもと、一年という貴い時間が、悔いないものでありますよう奮闘努力されることを、この占いを参考にして活躍してくださることをお祈り申し上げます。
山口鶴扇・日本易学協会認定師範一級鑑定士(四柱推命診断・気学占い、密教宿曜星占術・相性診断)厚木市松枝在住。
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