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任期満了にともなう厚木市議会議員選挙は6月24日告示、7月1日投開票で行われるが、6月2日開かれた事前説明会には37陣営が出席した。定数28に対して37人の立候補が見込まれており、少数激戦型選挙となる模様だ。党派別では無所属25人、公明党5人、民主党2人、共産党2人、神奈川ネットワーク運動2人、市民の党1人となっている。このうち新人は14人、現職19人、元職4人の内訳。女性も8人が立候補を予定している。今回は現職6人が引退するほか、市議を辞職して県議選に出馬した落選組2人が市議選に再出馬するといういわゆる敗者復活組もいて、前回同様異例の選挙戦となりそうだ。現職有利といわれる中で、市長選や県議選の余波もあり、地区別では荻野、小鮎、南毛利、厚木地区では新人が多く、現職入り乱れての激戦が予想される。また、地域代表が多いといわれる立候補予定者の中で、全国区型の活動をする人、本厚木駅頭での朝立ち組み、自転車を利用したパフォーマンス型選挙などで、無党派層への支持拡大をねらう人も多く、有権者がどんな判断を示すか注目される。(本文敬称略) |
創価学会など宗教票の固い支持基盤を持つ公明党は、今回も現職の川口仁、寺岡まゆみ、田上祥子、関戸順一、簗田晃を擁立する予定で、5人全員の当選をめざして現有議席の確保をねらう。 民主党は現職の佐藤知一に加え、新人の名切文梨を擁立し、議席倍増をねらうほか、無所属で出馬する後藤由紀子を推薦する。 共産党は、7期つとめた現職の森屋騏義が引退、代わりに新人の栗山香代子、元市議の釘丸久子の女性2人を擁立、前回の選挙で3議席から1議席に減らした議席の回復をねらう。 神奈川ネットワーク運動は、現職で1期目の山口葉子が引退、新人の山本智子と現職の前田多賀子を擁立し、現有議席の維持をねらう。 また、市民の党は3月に内海光雄が議員を辞職したため、現職で6期目に挑戦する奈良握1人の擁立となる。 注目されるのは保守系を中心に無所属で立候補を予定している顔ぶれ。引退組は6期の和田美正、4期の久崎教生、3期の森住勉と高橋徹也の4人で、他の引退組みや辞職組みと合わせて新旧の世代交代が進みそうだ。 徳間和男は最多当選の更新(11期目)に挑戦するほか、7期目にいどむ太田洋の両ベテランは、多選批判をよそに今回も議席の確保をねらう。 前回上位当選を果たした現職の石井芳隆、石井恒雄、石射正英、小島一郎は今回も安定した戦いをするものと見られるが、沼田幸一、松前進、斎藤仁礼、竹松俊雄、神子雅人は、無所属新人の越智一久、井上敏夫、難波達哉、大川隆、高澤孝一、井上武、松本樹影らと激しく票を奪い合うものと見られる。特に前市長山口巌雄の子息・山口貴裕が、市長選後の保守陣営の乱れの中でどんな戦いをいどむかにも注目される。 これに市議を辞職して4月の県議選に出馬、落選した松田則康と萩原新吾が、市議への返り咲きをねらう。同市では過去にもこうした「敗者復活組」といわれる候補者が出馬して話題を集めたが、今回は有権者にどう受け止められるか見物だ。このほか、大柴恵一郎、梅尾洋一も出馬をうかがっており、前回落選した高田浩は、独自の戦いで返り咲きをねらう。 現職有利といわれる中で、市長選や県議選の余波で大量票を獲得しそうな人、引退組みの票を、後継者としてスムーズに引き継ぐ新人は有利な戦いを見せるが、選挙公約が低レベルであったり、地域との結びつきが希薄な新人は、厳しい選挙戦を強いられそうだ。 前回の立候補者数を下回った場合、当選ラインが1900から2000票近くにまでにはね上がることは確実で、28番目を境にして、上下3人が激しい団子レースを展開、わずかの票差で明暗が分かれるという厳しい選挙戦となる。 有権者は6月2日現在、前回より5千521票多い17万6千685人(男9万1千912人・女8万4千773人)。投票率は選挙を行うたびに低下しており、前回の48・42%を越えるか注目される。 投票は1日の7時から20時まで市内43カ所で行われ、20時50分から荻野運動公園体育館で開票作業が行われる。大勢判明は23時ごろになる模様。 (2007年6月15日) |
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