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「入部当時はグラウンドでバッタと遊んでいたほどで、練習中に強いボールに当たると倒れてメソメソする泣き虫だった」と語る3代目監督の森住誠さん。「でも練習は好きで、グラウンドでの練習が終わってからも、自宅で兄と一緒に遅くまでバッティングの練習を続けていた」という。 父親・和行さんの指導は、ボールをぶつけて泣かせて教えるというやり方で、「平成の星一徹」の異名を取るほど厳しかった。その父の指導を受けてメキメキと上達、4年生から捕手、5年生からレギュラーになった。その年、キャプテンをつとめ、幾徳杯で優勝、最優秀選手に選ばれた。 睦合中学時代は平塚リトルのシニアで活躍したが、父親の指導は相変わらずで、「成績が悪いと財布を取り上げ、平塚から厚木まで歩いて帰らせるほどだった」と語る現監督の難波康二さん。 その後、兄と入れ替わりで横浜隼人高校に進学。高1の夏から背番号20でベンチ入りを果たし、2年秋から正捕手になった。捕球してから送球が2塁に到達するまでの時間が1・84秒で、ヤクルト古田捕手の1・8秒に匹敵する強肩の持ち主だ。「たまたま練習で出たタイム。試合になるともっと遅くなります」と謙遜するが、ドラフトで指名を受けたのも強肩が大きな力として評価された。 それを証明するのが昨年夏の神奈川大会だっだ。5回戦で東海大相模高校と対戦、敗退したが、相手チームの誰一人として2塁を踏ませなかったことが語り草になっている。3年で4番を打ち、高校通算本塁打15本、通算打率4割3分2厘の成績を残した。 今回阪神球団からドラフト指名を受けたのは、社会人2人、大学生2人、高校生1人の5人。入団会見の時、背番号60が決まった。「自分が一番年下なので、階段を一段一段上がるように頑張ります。まずは環境に早く慣れてプロで通用するような体を作っていきたい」と抱負を語る。 12月13日、厚木市の中三田スポーツ広場で、出身チームである三田フレンズを訪問、タイガースのユニフォームを着て初めて子どもたちの前に立った。 「小宮山選手は子どもたちの大きな夢、一日も早い一軍でのプレーを期待しています」と語る保護者会の森住喜美恵さん。20日には、厚木ロイヤルパークホテルで、三田フレンズの主催による「タイガース入団祝賀会」が開かれ、子どもたちや保護者、歴代監督が出席してお祝いを述べた。 1月10日に入寮し、12日より合同自主トレに参加する。「最終的には矢野さんのような捕手になりたいが、当面は浅井捕手をめざしたい」と話す小宮山選手。「阪神の試合のある横浜球場や東京ドームへ応援に来てください」と笑顔で語ってくれた。 |
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厚木市を取り巻く県央地区には、アマチュアのジャズ演奏グループが多く、近隣7市で10団体を数える。中には結成40年の歴史を持ち、セミプロ級の活動を続けているグループもある。メンバーも学生から社会人、主婦、年金生活者までと幅広く、地域の文化会館などを会場に定期演奏会を開くかたわら、ダンスパーティの演奏や福祉ボランティア、ライブハウス、地域の行事などにも積極的に参加、正統派ジャズからモダン、ポップス、ラテン、ダンスナンバーなどの曲を楽しんでいる。 ジャズ祭開催の企画が持ち上がったのは昨年の6月。「ハーモニカのまち厚木で、他の音楽がやれないか」と、県央各市で活躍しているジャズバンドのリーダーたちが集まった。 |
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参加したのは厚木のビッグエイトジャズオーケストラ、綾瀬市のニュージャズオーケストラモール、伊勢原市の伊勢原ジャズアンサンブル阿夫利、座間市のZAMAビッグバンドジャズオーケストラ、秦野市の日立ビッグハードオーケストラ、相模原市の相模原サウンドジャズワークショップ、大和市のBig18オーケストラの7団体。いずれも地域密着型のバンドだが、県下の本牧ジャズ祭や旭ジャズまつり、横浜ジャズプロムナードにも参加し、プロのジャズマンと共演しているグループもある。 会合では、平成16年1月厚木市文化会館を会場に「第1回ジャズ祭」を開くことで一致、7バンドの代表による実行委員会(村井忠一委員長・Big18オーケストラ代表)が組織され、厚木市文化振興財団の協賛が決まった。 ジャズ祭は、自分たちの活動をアピールする場となるほか、中年層、熟年層の楽器愛好者を掘り起こすことにもつながるため、年1回定期的にコンサートを開くことにした。これまで月1回実行委員会を開き、プログラムやポスターの作成、チケット販売などの準備を進めてきた。練習は各バンドがホームグラウンドで独自に行っている。 本番では各バンド25分間の持ち時間で、4〜5曲を演奏するが、課題曲として今年生誕100周年を迎える米国のジャズピアニスト、カウント・ベイシーの曲をメニューに入れた。フィナーレは各バンドからのピックアップメンバーによる合同演奏で、「Things Aint What They Used To Be」が演奏される。 当日はフィナーレのリハーサル以外はすべてぶっつけ本番だ。村井実行委員長は、「お客さんがどれだけ入ってくれるか心配だが、予想以上に前売りが好調で各バンド全員張り切っている。今回はフルバンドだけの出場だが、来年以降は3〜4人編成のコンボバンドも出場できるものにしていきたい」と話している。 将来は中学生を対象にしたジャズワークショップや街角ライブなども開催していく考えだという。チケットは500円。問い合わせは村井さんへ。tel:0463・81・8475番。 |
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神奈川県自然環境保全センターでは、昨年12月山のオーバーユース対策として、表丹沢・鍋割山山頂付近に土壌処理循環方式による環境配慮型の山岳公衆トイレを設置した=写真。 丹沢大山国定公園は、県民の身近な自然として親しまれ多くの登山者が訪れているが、その一方で排出するし尿が山の持つ自然の浄化能力を超えるオーバーユース(過剰利用)状態に陥り、大きな問題となっている。 同センターでは、し尿対策の一環として、昨年度までに塔ノ岳山頂、檜洞丸山頂付近に公衆トイレを設置してきたが、平成15年度の事業として鍋割山山頂付近に環境配慮方の山岳公衆トイレを整備、12月にオープンした。 |
建築面積15平方メートルの軽量鉄骨構造で、男子は小1と大1、女子は大2の便器数となっている。塔ノ岳、檜洞丸トイレと同様の「土壌処理循環方式」を採用しており、土壌中の微生物の力を借りて、し尿の汚れを周辺の土壌に排出することなく分解、浄化した水を足踏み式のポンプで循環してトイレの洗浄に再利用するシステム。周辺の自然環境に負荷を与えず、電気や上下水道を必要としない処理方式となっている。 利用について同センターでは、「使用済みトイレットペーパーの持ち帰りをお願いしたい」と登山者に協力を呼びかけている。 同センターでは平成15年8月より、トイレの利用に際して「チップ制」(任意の協力金)を導入している。利用者の環境保全の意識啓発と維持管理費の一部負担を目的としたもので、1回の使用料は50円。チップの管理は山小屋の管理者や施設設置者(県)からなる「丹沢大山国定公園山岳公衆トイレ運営委員会」が行っている。 |
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厚木市は都市空間の緑化を推進し、ヒートアイランド現象(人工熱により都市部が周辺部より温度が高くなる現象)や大気汚染の緩和を目指すため、中心市街地の宅地化率の高い区域を中心に、平成15年度から屋上緑化の費用を100万円を限度に2分1補助する「屋上緑化推進事業補助制度」をスタートさせたが、12月18日、補助制度を利用した施設第1号が完成、緑化施設竣工披露式が行われた=写真。 |
この施設は小田急電鉄(東京都新宿区)が、本厚木駅ミロードの屋上を緑化したもので、花壇の面積は70平方メートル。厚さ5センチのマットの上に、寒暖や乾燥に強い多肉植物のセダムを植えた。夏期には60度にも達する屋上の表面温度が、花壇の下の部分は35度以下になるという。費用は350万円かかったが、そのうち市から限度額の100万円の補助を受けた。 都市における緑地の減少は、防災機能の低下や良好な自然環境の喪失につながるほか、大気汚染やヒートアイランド現象を生み出すため、現代社会の深刻な問題となっており、最近注目されてきたのが、こうした建物の屋上を利用した緑化事業だ。 同市では今年度10件分1千万円の予算を計上した。現在補助金の交付先がこのミロードのほかに1件決定しており、今後も中心市街地の緑を必要とする方から、申請を受け付ける。 こうした自治体の補助金制度は、平成13年4月1日から東京都豊島区が実施して以来、一昨年4月には名古屋市、昨年4月からは川崎市などが取り組んでおり、厚木市は県下で2番目となる。 |
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厚木市議会は12月15日、都市経済常任委員会(石井恒雄委員長)を開き、市が9月議会に提案して継続審査となっていた議案第89号「(西山の)市道路線の廃止及び認定」を賛成多数で可決した。また、同市中荻野の花上義晴さんら111人が議案を否決するよう求めていた陳情第30号をみなし不採択とした。 委員会では地元説明会の経過、道路を残して採石した場合の維持管理上の問題、環境や文化財、農業用水への影響、歴史的な経緯からくる問題などが議論になった。採決の結果は次の通り。賛成=関戸順一副委員長、竹松俊雄委員、森住勉委員、和田美正委員、太田洋委員。反対=佐藤知一委員。また、19日に開かれた本会議では、あつぎ市民の党、神奈川ネットワーク運動、民主党、日本共産党が反対したが、民政クラブ、公明党、市政クラブ、厚木クラブ、あつぎ21の会派が賛成し、可決された。 反対派住民はこの結果に納得しない人も多く、1月10日荻野公民館で集会を開き、今後の対応について話し合うことにしている。 |
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